ブルーアーカイブ ~先生は「ブラックライダー」~   作:クラウディ

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ウェへへへへ! 二次を書くのは気持ちいZOY!

というわけで早速投稿です。

あ、「餅餅汚餅」さん、星8評価ありがとうございます。
それと「Mr.エメト」さん、感想をありがとうございます。
そして「伝説の超三毛猫」さんも評価に続き感想までありがとうございます。

これからも精進していきますので、皆様のご愛読楽しみにしています(深々ァ)

それでは本編どうぞ





先生(ヒーロー)の戦い!

『BLACK RIDER!!』

 

「俺の名はカケル!!またの名を――

 

ブラックライダー!!!」

 

 その声は戦場にいるすべての者の視線を集めた。

 なにせ、先程から大立ち回りを演じている仲間、もしくは敵である存在が、突然相棒であるバイクと一心同体になったからだ。

 誰だって、特撮からそのまんま飛び出してきたかのような存在が目の前に現れればそうなるだろう。

 

『OK! Speed Form!』

 

 全員が唖然とする中で、一番早く動き出したのはもちろんそのことを熟知しているカケル達。

 ブラックから発せられた勇ましい声とともに駆け出したカケルは、瞬く間に戦車と距離を詰め、勢いのままドロップキックを繰り出した。

 

「ぜりゃあ!!」

 

――ガコォンッ!!

 

 金属がひしゃげる音を盛大に響かせながら、戦車を大きく退けた。

 後退させられた戦車の装甲には、具足の跡がくっきりと残っている。

 

 それを起こした張本人に向かって戦車はお返しと言わんばかりに砲撃をした。

 だが……

 

『OK! Wheel shield ON!』

「そらよっと!!」

 

――ガギャンッ!!

 

 カケルの左手にドッキングされたフロントホイール――"ホイールシールド"によって弾かれ、近くの地面へと着弾した。

 

 盛大に地面が破壊され、その轟音にようやく他の者の意識が追い付いた。

 

「な、なんだありゃ!?」

「へ、変身した―!?」

 

 気絶していなかった不良達はその姿に驚愕し、変身するカケルの姿を間近で見ていたユウカもこれまた驚愕していたのである。

 

 流石にこのキヴォトスが"外"と比べて数世紀レベルで科学技術の発展した場所とはいえ、あそこまで多目的且つ凄まじい速度で変形し、砲弾の直撃ですら壊れない装甲のパワードスーツとなる代物は早々見つからないであろう。

 あったとしても、もはや学園の機密レベルで封印されかねないのが現状だ。

 そんな物を一個人が持っている……後で問いただされることは間違いないだろう。

 

「最速で行くぜ!!」

『OK! Axel booster ON!』

 

 それすらも振り切って、カケルは駆けだした。

 ブラックの勇ましい宣言とともに、スーツに赤いラインが走る。

 

 その瞬間、先程ブラックが行ったように世界が停滞した。

 

 放たれようとしていた砲弾は歩く速度よりも遅くなり、その音すらノイズにかき消され、風を切る音は間延びして聞こえる。

 

 これがブラックの力の一つ――"アクセルブースター"。

 超人じみた身体能力を持つカケルの感覚を加速させ、強すぎる肉体と思考が直結するようになる切り札だ。

 

「ブラック! フルチャージ!」

『OK! Full charge!!!』

 

 カケルの合図に、ブラックは応える。

 スーツの全身に走っていた赤いライン――"レッドライン"を移動するエネルギー――"エナジーフォトン"が右足に収束していく。

 そのまま高く跳躍し……それは放たれた。

 

「スピィイイイイイイイイイイド!! ブレイカァアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 渾身の叫びとともに放たれた跳び蹴りは、背中にドッキングしたリアホイール――"ホイールブースター"によって放出されるエネルギーによって加速され、その一撃は戦車を貫く。

 赤い残光が走り、加速された世界で蜃気楼のように消えた。

 

『Mission complete』

 

 ブラックの宣言とともに、加速された世界が崩れ落ちる。

 あとに残ったのは……

 

――ドカァアアアアアアン!!!

 

 鉄くずと化した戦車だけであった。

 

 その光景を見届けたカケルは、ブラックとの変身を解除する。

 ブラックはバイクの姿へと戻り、カケルはいつもの好青年と言った姿になった。

 そんな彼は真剣な顔を崩し、ユウカ達へと向き直る。

 

「ふぅ……おっと、皆―! 大丈夫かー?」

「……びっくりして大丈夫云々じゃないですよ……後で本ッ当に説明してもらいますからね……?」

「一番手っ取り早いのがこれなんだよ。さぁ、シャーレに向かおう!」

 

 その姿には先程までのブラックライダー(英雄)はおらず、ユウカ達が接してきた先生(カケル)の姿があることにある種の安心感を覚えるユウカ達。

 

 こうして、シャーレ前の騒動は一旦幕を閉じたのであった。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「うーん……これが一体何なのか、全くわかりませんね。これでは壊そうにも……」

 

 そんなことがあるとは知らない不良達の大将――"ワカモ"は、シャーレの中を物色していた。

 たどり着いた先では、複数のモニター、大きな本棚、そして中央にある奇妙な石板がある。

 確かに、ここまでの情報では何の目的のために作られたのか分からないだろう。

 

 そこに……

 

「あら?」

「おろ?」

 

 カケルが一人でここに来てしまったのである。

 ユウカ達を連れてきていないのは、外で警戒してもらい、さらなる不良が来ないようにするためなのだが……ある意味では悪手だったのだろう。

 部屋に入った瞬間、先程出会った不良達の大将がいたことに警戒心をあらわにするカケル。

 相手の一挙手一投足をつぶさに確認し、なにが来ようとも相手を無力化する算段を立てていた。

 

 一方、ワカモは……

 

「あら、あららら……。あ、ああ……」

 

 その顔を見た瞬間、ワカモは今までに感じたことのない感情の濁流に襲われた。

 

 キリッとした目つき……でもどこか疲れているのを隠し、辛い過去に涙を流したくてもぐっとこらえて前を見据え続ける。

 骨ばった顔立ち……傷を負っていたのであろう頬にはいまだに傷跡が残っており、歴戦の英雄を感じさせた。

 ピンとしているのかぼさっとしているのか分からない髪……前述した要素を誤魔化すためにあえて崩しているようにすら感じさせる。

 

 そしてなにより……。

 

(なんで、そこまで悲しい雰囲気を纏っているのでしょうか……)

 

 一対一になって分かった、カケルの纏う気配であった。

 このキヴォトスでも、先程の不良達のような存在は暴力を好んで行い、それを鎮圧する者達は仕方がないと力を使っている。

 この男も後者のような存在なのだろうと思っていた……だが、纏う雰囲気があまりにも違っていた。

 

――まるで、何度も繰り返し続けたがゆえに生きていることすら疲れているかのようだった。

 

 しかし、カケル"自身"は疲れていることなど感じてすらいない。

 先程の不良の鎮圧だって、"外"では何度も行ってきたことだし規模もキヴォトス以上に過酷だった。

 

 それでも、ワカモが感じ取れたのは……彼が背負ってきた"願い"の重みなのだろう。

 それが彼をここに縛り付け、彼はそれを叶えるために抗っている。

 彼自身も気づかないことを、ワカモはこの時感じ取ったのだ。

 

 色々と小難しいことを話してきたが、要は……

 

「し……し、し……」

「し?」

「失礼いたしましたー!」

「えちょ、どこ行くのー!?」

 

――「一目ぼれ」である。

 

 残されたカケルは手を伸ばした体勢で呆然とする。

 

 こうして、ユウカ達が知らぬところで起きた攻防戦も、カケルは勝利を収めたのだ。







ライダーTip! 用語解説!

「ブラックライダー」:キヴォトスの外で有名なヒーロー。黒い装甲を纏って戦うことからこの名前が付いた。

「スピードフォーム」:カケルとブラックが合体することで変身する「ブラックライダー」の基本形態。他2つの形態と違い、スピード超特化フォームである。速すぎて時間が遅くなるレベルの加速状態"アクセルブースター"を発動すれば、相手は同じ領域に達しない限り止められない。基本武装はフロントホイールを盾として使う「ホイールシールド(属性:爆発)」。装甲属性は「軽装甲」

「レッドライン/エナジーフォトン」:超高速粒子エネルギー"エナジーフォトン"と、それを全身に送るための"レッドライン"。背中にドッキングした"ホイールブースター"によって半永久的に生産及び循環されているため、エネルギー切れはほぼ無い

「スピードブレイカー」:ブラック側にフルチャージ申請を送ってから、文字通り全力で放つ飛び蹴り。言わずもがな元ネタは「ライ○ーキック」。背中の"ホイールブースター"からエネルギーが放出されるため、やろうと思えばスライディングからのキックができる。パンチタイプのスピードブレイカーもあるらしい



オリジナル用語たくさんで疲れた……だけど楽しいからやめられない!

これからもオリジナル設定が増えていきますので、皆様楽しみにしていてください。

また明日も頑張っていきますので、皆様の応援お待ちしております。
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それでは皆様また次回~


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