東方Project  ―人生楽じゃなし―   作:ほりぃー

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25話 B

 毘沙門天は思い出す。目の前に広がる青く、暖かな海を見ながら。

 遠い昔のことである。人間の寿命が何度も入れ替わるくらいの時間。彼女の記憶の中にある北の海。越後の海原。そこに一人の少年が立っていた。

 

 降り注いでいる冷たい雪。

 荒れた海と誰もいない砂浜。

 見上げれば空は白く、風は冷たい。

 

 その少年は一人、そこで念仏を唱えていた。着ているのは麻でできた粗末な着物。腰に差した一振りの刀。首から掛けた大きな数珠。両手を合わせて一心不乱に念仏を唱えている。着物の袖をまくり上げ、見えている腕は太い。

 時は乱世。権謀と暴力の渦巻く世の中。少年は降りしきる雪を一身に受けながら、力を求めている。神仏にすがるというよりは只々、己を鍛えているかのようだった。

 

「なぜ、力を求めるのですか?」

 

 少年の後ろから声がする。彼は読経を止めて振り返る、切れ長の目がぎらぎらと光っている。見ればそこにいたのは一人の女性。

 まるで虎の毛皮のような髪。頭頂に乗せた蓮の髪飾り。法衣をまとい、その上から虎柄の羽織を付けている。手には長い鉾。ぼんやりと光る彼女は人の身ではない。

 毘沙門天こと寅丸星がそこにいる。少年の願いが神仏に届いたのだろう。彼女は柔らかく微笑みながら、もう一度少年に問いかける。

 

「我は毘沙門天。もう一度問います何故あなたは力を求めるのですか?」

「……………」

 

 少年は黙って刀を抜く。寅丸は「え?」と困惑する。少年は肩に刀を担ぐように載せ、ゆるゆると歩いてくる。眼は血走り、寅丸を睨んでいる。

 

「毘沙門天を騙る……斬る……許さん」

「え? ちょっとまってください。あの、ちょっと」

「問答無用……」

 

 寅丸は思ったよりも狂信的な少年に語りかけてしまったらしい。寅丸のような麗しい女性が毘沙門なわけないので斬るという短絡的な行動に彼は出てきた。寅丸は片手を前だして後ろに引く。子供に反撃するわけにはいかない

 

「な、ナズーリン! どこにいるのですか? 彼を止めてください」

 

 ネズミは出てこない。いないわけないのにどこにもいない。少年は砂を蹴って奇声を上げながら切りかかってきた。これは毘沙門天が初めて行った砂浜での追いかけっこである。この少年はのちに「我こそが毘沙門天」などと言いながら生涯を戦いに傾ける。

 

 ★☆★

 

「おねーちゃん」

「寅丸ねーちゃん」

「勝てるよ」

 

 時は現代。太陽光の降りしきる砂浜。

 寅丸はビーチバレーを見に来た少年少女達に囲まれてニコニコしていた。一緒に砂遊びをした固い仲である。彼女は纏わりついてくる子供達をあやしながら「必ず勝ちます」などと言っている。

 

「ふふふ、最近の子供は刀で切りかかってこないからいいですね」

 

 ふつう言わないことを言うところに辛うじて「毘沙門天」らしさを残しつつ、寅丸は数百年前の子供と比べている。少し離れて一輪がタオルで顔を拭いている。体に纏わりついた汗で肌が光っているが気にしていられない。

 一輪はタオルを近くにいた河童に渡し、ぱんぱんと顔を叩く。気合を入れているのだ。彼女がチラリと得点版を見れば「こいしチーム 15」「一輪・寅丸チーム 18」と書かれている。多少リードしているが、まだ分からない。

 ビーチバレーは先に「21点」を先取した方の勝利となる。一輪が相手コートを見ればナズーリンとこいしが何かを話し込んでいる。少し前からナズーリンが心なしか動き回るようになっているが、いろんな意味で危険なのはこいしである。

 こいしの動向は殆ど読めない。取れないはずのボールは取るし、打てないはずの場所からスマッシュしてくる。飛び上がってのキックが不思議と外れない。トリックスターとしかいいようがない。

 

「相手にとって不足はありませんね」

 

 一輪はぐっと両手を握って不敵に微笑む。キラリとした瞳に映る太陽、流れる汗。楽しみ始めている。

 

 ★☆★

 

「それもここまでだよ」

 

 ナズーリンはやる気を見せ始めている一輪を見て「どうせこんなことを考えているのだろうな」と呆れている。それに自分のことをノーマークにしていることもわかっている。だが、既に準備は整っている。

 彼女はこいしと取引してからじっと待っていた。15点目を取る時をである。動かざる事朝のネズミのごとく。じっと機をうかがっていたのだ。今からはこいしのサーブがはじまる。受け手は一輪である。

 軍事に置いての「戦略」とはシナリオのことである。要するにこうやって勝つという道筋を考えることをそういう。毘沙門天の代理であるナズーリンは15点から21点までの道筋を考えていた。

 

「さて、そろそろやろうか」

 

 こきと首を鳴らす。ネズミは後ろを向いてこいしに言う。彼女はいつでもにこにこしている。楽しいと思っているのだろうか。無意識に楽しんでいるだけで考えていないかもしれない。

 そして審判であるおかっぱ河童の笛が鳴る。

 

「いくよー!」

 

 こいしはボールを天に投げる。一歩下がって合わせてジャンプ。一輪のジャンプサーブを真似ている。ばしっとこいしの手とボールが小気味よい音をたてる。ボールが緩やかな回転をしながら敵陣へ向かう。

 一輪が真下へ。胸を挟むように脇を締めて両手を組み。レシーブする。

 ネットぎりぎりへ向かうボール。待機していた寅丸には絶好球である。ネットを挟んで向かい合うのはネズミ一匹、造作もなく抜けるだろう。

 

「行きますよナズーリン」

 

 ネットの向こうから毘沙門天がネズミに声を掛ける。ナズーリンの眼は暗く沈んでいる。邪悪なことを考えているのは間違いない。ナズーリンはパンと手を鳴らす。音につられてチラリと寅丸も見てしまった。

 ナズーリンの体が横を向く。指さしながら言う。

 

「あ! なんだあれ!」

「え?」

 

 思わず寅丸も横を見る。何もない。しかし、その一瞬で時期を逃した。ボールが寅丸の傍に落ちる。そして河童の笛が鳴る。こいしチームの点であった。

 戦いとは騙された方が悪いのである。古典的な方法を使うネズミもそうだが、引っかかる方も毘沙門天として問題であろう。観客からは笑いすらも漏れている。プロの試合でやればブーイングだろうが少女がやればこの程度である。

 

「ひ、卑怯ですよナズーリン」

 

 闘いの神が言い訳すらしている。猫騙しならぬ虎騙しを決めたナズーリンはつーんと横を向いている。汚かろうと何だろうと一点は一点である。これで16点。後5点。謀略とはいつでも後ろ暗いものであるのだ。

 

(これも、あんたがタブレッドを失くしたのが悪いんだろう。さて、次は一輪か……)

 

 サーブはこいしのまま、ナズーリンが少し移動して前衛で向かい合うのは一輪である。この寅丸と交代で青髪の少女は前にきてニヤリとする。

 

「もう、同じ手に引っかからないわよ」

「はあ、同じ手を使うわけがないだろう? それにしてもあんた」

 

 ナズーリンはネットを挟んだ。相手に暗い声で言う。過去の名将は「心を攻める」ことを軍略の最上としたが、ナズーリンは「心を責める」ことをする気だった。

 

「そんな破廉恥な格好をすき好んでして恥ずかしくないのかい?」

「こ、これはすき好んでしているわけじゃない!」

 

 一輪は分かりやすく顔を振って否定する。その間にこいしがまたサーブする。寅丸も動いている。それなのにこの二人は喋っている。ちょっとムキになってしまった一輪は気付かない。

 

「やれやれ。あの開会宣言の時もそうだけど、そんなに肌を出して、あんなに可愛子ぶっているなんてね。それでも仏教徒かい? どうでもいいけどボールをレシーブするたびに強調するのやめてくれないかな。どことはいわないけど」

「そ、そんなことしてない!」

「ふーん。そっかー。へー。ふーん」

「ぐ、ぐぐ。ね、ねずみ」

「そうだ。あ! あれはなんだろう!」

「え?」

 

 ナズーリンはいきなり横を向く。すると一輪も横を向いた。その頭にボールが落ちてきて「きゃ」と声を上げて頭を抑える。寅丸のレシーブがちょうど堕ちてきてしまったのだ。彼女達が話している間にも試合は続いていた。

 とりあえず17点。ナズーリンは本当に同じ手に引っかかった尼を憐みの眼で見つつ、あと4つと数える。くすくすともれる周りの声に一輪は歯ぎしりしつつ、真っ赤になった何も言わない。

 青い髪の尼はしょんぼり肩を落として後ろへ下がっていく。これ以上ネズミの口車に乗せられないためだ。

 ナズーリンはとりあえず首尾よく二点取れたことに安堵する。後四点を追加しなければならない。方策はあるが、一度使った策は使えないだろう。そもそも寅丸も一輪もナズーリンをジロリと警戒した目で見ている。

 

「ねずみさん。さっきから何しているの?」

「ああ、こいし君。いいところに近くに来てくれたね、ちょっと耳をかしてくれよ」

「?」

 

 続けて不可解な得点を得たことでこいしがナズーリンに近づいてきた。ただ、ナズーリンも流石にこれ以上は猫騙しで点は稼げないと分かっている。だから新たな「策」を彼女はこいしに耳打ちする。

 こいしはきらりと笑って「いいわ!」と答える。ネズミはどろりとほくそえむ。

 

「そうかいそれじゃあ頼むよ」

 

 こいしは頷いてサーブの線までたったったと戻る。単に走っているだけなのだが、揺れるスカートやうっすらと微笑む彼女が愛らしい。こいしは一番後ろの線まで戻ると、ふううと息を吐く。そして体を低く構える。

 今までの構えと違う。身を沈めた彼女の右手、左手にはボールを載せている。

 

「よーし! 弾けてまざーれ!」

 

 叫んだこいし一歩前に出る。そしてボールを「下」から思いっきり叩いた。下打ちのサーブである。ぐんとボールは一直線に天空へ向かう、高く高く上がったそれに観衆がどよめく。寅丸や一輪も口を開けて空を見る。

 

「な、な」

 

 と慌てているのは一輪だった。高い、蒼い空に点の様なボールを目で追う。そこにあるのは、輝く太陽。ボールの影が光に消えて、一輪は「あ」と明るさに眼を閉じる。見失う。それでもまだアウトになる可能性もある。天空へ放り投げたボールがコート内に落ちるとは限らない。

 それでもナズーリンは笑う。

 

「天も味方の内だ。そして、こいし君のサーブは不思議と」

 

 ボールが空から落ちてくる。一輪は慌てて探すが間に合わない。見つけた時、彼女は体を投げ出して飛んだ。そこへ寅丸も飛ぶ。ごっちん、高い悲鳴を上げて二人は頭を抑える。

 それをあざ笑うかのようにぱぁんと一輪達のコート内にボールが突き刺さる。砂を舞わせながら。

 

「決まるんだよなぁ。どういう原理なんだ」

 

 冷静なナズーリンは両手を組んでいるだけである。ぴーと河童の笛。飛び上がって喜ぶこいし、あふれだす観客の声。少女達の可愛さにはかどる闇取引。これで18点、一輪達の得点と並んだ。それにしても本気になったネズミは地味な策ばかりを講じている。

 所詮は従者なのである。本当の戦いを知るのはやはり、毘沙門天であった。

 

 ★☆★

 

「め、めんぼくありません」

 

 地面に倒れている一輪に寅丸は手を差し伸べる。謝る尼にいえ、と首を静かに振る。既に点差はない。それに妙な動きを敵はしている。どう考えても寅丸は自分の従者がなりふり構わずに勝ちに来ていると思った。

 形などどうでもいい勝利。それをナズーリンは求めている。何故かは知らないが、今は自分に本気で向かってきている。寅丸は一輪を引き起こすと、彼女の体についた砂を払う。

 

「仮にも毘沙門天たる身です。従者に負けては示しがつきません」

 

 抑揚のない声。一輪が顔を上げて寅丸の顔を見る。心なしか逆立った金髪。瞳孔が締まっている。猫が怒りを見せるときの表情。一輪はごくりと息をのむ。遊びであるが、負ける気はないようだった。

 

 ――とらまるおねーちゃーんがんばってね!

 応援席からは子供の声援も届いている。というかそれが寅丸には一番重要な物であった。ここで負けるわけにはいかないのだ。彼女は一輪に「次はとります」と告げる。凛々しい顔つきである。

 ゆっくりと下がる毘沙門天。サーブ権はまだこいしにある。ここまで連続で得点されているのだ。これ以上取られる気はない。虎は身を沈める。

 

「いっくよー」

 

 対角線でこいしが手を上げる。今度はナズーリンはどんな手をしてくるか分からないが、既に獣として感性を研ぎ澄ましている寅丸には関係が無い。はあ、はあ、はあと息を整える。心臓の音を聞くように眼を閉じ、心を落ち着ける。

 寅丸はだんだんと世界を意識から「消していく」。

 音が消えていく。

 色が消えていく。

 ただ思うのは自分の息遣い。ゆっくりと動くこいしの動き。一輪の位置。ネズミの動き。必要最低限な情報だけが脳に入って来る。彼女だけの世界がそこにある。

 

 こいしがボールを投げ、撃つ。ゆっくり飛ぶボールへ寅丸が駆けだした。無音の世界を虎が奔る。ボールはネットの上、彼女は飛ぶ。サーブを空中戦で迎え撃つ。

 目の前にある「ボール」を渾身の力をい込めて打ち込む。寅丸の頭の中でバシイと音が鳴る。本当の音かは分からない。

 

 ★☆★

 

「は?」

 

 ナズーリンは何が起こったかわからなかった。それは一輪もこいしも見ていた観衆ですらそうだった。こいしがサーブを撃った。いつの間にかそれがナズーリンの傍に打ち返されて砂煙を上げていた。事実を書けばその程度である。

 見れば着地している毘沙門天の姿。あまりの速さにこの場のだれもが付いていけていない。ただ、一瞬遅れて審判であるおかっぱの河童がぴーーと笛を鳴らす。寅丸の得点である。

 会場が湧く。拍手と歓声で包まれる。男も女も子供も万雷の拍手で毘沙門天を湛えている。

 ナズーリンは肌が震えることを感じるほどのそれを指で耳に栓をして耐えた。

 

(な、なんだ今の動き。ご主人様……)

 

 常識と意識の範囲外の動きである。今なお寅丸はコートの上で黙っている。涼やかなその表情。まるで何も感じていないかのようなそれは毘沙門天の戦いの顔。ネズミは「くそ」と悪態をつく。あれは戦場で見せる顔である。それをネズミは知っている。

 スポーツでは「ゾーン」と呼ばれるものがある。プロアスリートでも殆どが自由に得られない最高の感覚。己の潜在能力を全て出すことのできる、異次元の扉。それを毘沙門天は戦場で磨かれた感性を持って入り込める。

 ナズーリンは爪を噛む。あそこまで規格外の動きをされるとは思わなかった。策が策として形を成す前にやられてしまう。大体半分以上は遊びなのに本気で戦う時の毘沙門天の動きをされるとナズーリン的に引きそうだ。

 

「すごい、すごい!!」

 

 そんな歓声に驚いてナズーリンが振り向けば、こいしがはしゃいでいる。相手がすごければ素直に喜ぶ彼女。だがこれで「18-19」リードされている。最短二点で敗北が決定してしまうのだ。

 ナズーリンはこいしに近づいていく。気が付けば少し足が重い。動き回っていた時は疲れなど感じなかったが、寅丸の動きで体に鈍いそれがにじみ出てきている。

 

(まずいな。私自身があきらめてきている)

 

 ナズーリンは自己分析を冷静に終わらせて、現状での最善を思う。勝利の可能性がかなり低くなっているとしても、あきらめる気はない。フュージョンとかはしたくない。

 こいしはくりっと瞳を動かしてナズーリンを見る。この無意識の少女も腕で汗を拭っている。

 

「疲れているかい?」

「大丈夫!」

 

 にっこりこいしは笑う。ぐっと親指を立てて、ナズーリンに突きだす。不覚にもナズーリンは少し驚き、少し元気になった。

 

「くく。まあ、君に聞くだけ野暮だったね。とりあえずあと三点で勝利だよ。どうやらご主人様は本気になっているから、あっちの入道使い、いや使う入道のいない妖怪を狙おう」

「……それじゃあだめよ。私わくわくしてきたわ」

「は? さっきのご主人様の動きを見ただろう? あれについていけるはずはないさ」

「ふっふ。そこは界王拳を使えるわ」

「はあ」

 

 漫画の技なんて使えるわけないだろうとナズーリンは呆れてしまう。しかし、こいしは気を貯めるようにゆっくりと息を吸い、吐く。静かに、穏やかに、精神を集中させていく。

 

「だから、いい加減に……」

「とりあえず二倍ね……」

 

 こいしの世界。だんだんと音が消えていく。雑音が気にならない。ただ見えているのは目の前の仲間、ナズーリンだけ。彼女はゆっくりと優雅に微笑む。どこか高貴でどこまでも無邪気なその表情。ナズーリンは眼をぱちくりとさせる。

 

「まさかご主人様と同じように集中できるのかい?」

「みたから」

「見たから? 見て、真似をしている……!?」

 

 無意識に天才な彼女。寅丸が「ゾーン」に入ったのを見たからできるようになったという。考えるよりも行動するという感性はこの世もあの世も古明地こいし以上の者はいないのかもしれない。ナズーリンは苦笑してしまう、するしかない。

 

「あーもう。いやだな。負ければ楽なのに、ご主人様に対抗できるのなら勝ってしまえそうじゃないか」

 

 独り言のように呟く。頭を掻きながら、どうやって得点するか戦略を再構築する。

 規格外の寅丸星の動きに狂わされた策を頭の中で練り直し、新たに得た古明地こいしの集中力をそれに加味する。ナズーリンはうんと一声。

 ゆっくりと振り返る。

 目が合った。

 寅丸も静かにナズーリンを見ている。主従考えることはあまり変わらないらしい。どうせあと数分で決着がつくのだ。こいしとナズーリンはいつの間にか肩を並べて立っている。そして仁王立ちする戦いの神と相対していた。

 

 三人の決着が迫っている。

 

 

 

 

 







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