カードファイト!! ヴァンガード LunaLight 作:バビロン@VG
第8話 カノンより
ファイトシーンのみの抜粋となります。
「スタンドアップ・ヴァンガード!!」
私達の声が、闇の中に響き渡った。
「《サンセット・エッグ》!」
「……《天弓の騎士 ベイス》」
サ■■ッ■・エ■■
ノー■■■ニッ■ 〈0〉 (■■■ト)
スト■■■ア - ■ン■■ト
パ■■■00■ / シ■■ド■■00 / ☆■
【■】:■のユ■■■が■■ド■■■時、■■■が■■なら、■■■■。
― 人■■■眠■、■■■遺■子■■■■■。
■■■騎■ ベ■■
■■■ル■■ット 〈■〉 (ブ■■■)
■■■サン■チ■■■ - エ■■ェ■
■■■6■■0 / シ■■■■■00 / ■■
【自】:こ■■■ッ■■■■■■れ■■、あ■■■■■■ら、■■■く。
― ■■■民■■■■選■■■■で■■■■■て■■。
黒いもやに憑りつかれたカード達。
私の罪悪感を増幅するように、ゆらゆらと動く。
「私のターン」
微笑んでいるツキちゃん。
黒いもやなどないかのように、動く。
「《緑の魔少女 "ダスク"》にライド」
1枚のカードが、テーブルに置かれた。
緑■■■女 "■■■"
■■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■ス■)
■■■ケ■■ - イ■セ■■
パ■■■0■0 / ■■■ド■■0■ / ■■
【■】:■の■■■トが「■■■ッ■・エ■■」か■■■ド■■登■■■時、■■た■■■か■「■■コ■ン」を■■■で■■、■■■て■■に■■、■■を■■■フ■す■。
― ■■■溢■■■女■、■■■"■"の■■で■■し■。
黒い色に塗りつぶされた1枚。
その姿はもやに隠れて、見ることができない。
「スキルで、ルナコクンを手札に」
淡々とした口調のツキちゃん。
山札を広げて、1枚を表にする。
ル■コ■■
ノ■■ル■■ット 〈■〉 (■■ス■)
ス■■ケ■■ - ■ン■■ト
■■ー■■0■ / ■■ル■5■■■ / ■■
【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■ド+■■■0。
― ■し■の■■あ■■■は■■見え■■
本来なら、金色の繭の妖精が描かれたカード。
だが今はもやに覆われ、姿が隠れている。
「ターンエンド」
カードを手札に加えるツキちゃん。
じっと、私の方を見つめる。
「……私のターン」
顔を伏せながら、私は宣言した。
カードを引き、闇に染まった1枚を選ぶ。
「《天剣の騎士 フォート》にライド……」
ぱさりと、置かれる1枚。
黒いもやが、ゆらゆらと煙のように動く。
■■の■■ ■■■ト
ノー■■ユ■■ト 〈■〉 (■■ス■)
ケ■■■■ク■■■リ - ■■ー■ン
■ワー■■0■ / シ■■■5■■■ / ■■
【■】:■■ユニ■■が「■■■■士 ル■■」■■イド■■■時、【■■ト】[■■か■■■ード■を■■公■■■]■■■、あな■■山■■■から■■■開し、■■が■■■■カー■■ら(■)に■■ル■、■う■ら、■■ッ■■置■。
【■】【(■)】【■■ン1■】:【■■ト】[【■■ン■ー■ラ■■】(■)]■■こ■■、グレー■■の■■たの■■■ガー■■■■選■、■■タ■■中、■■ー■■0■■。
― 「■■ウド■■ツ」は■■■■と■■を空■■■る。
「ベイスのスキルで1枚ドロー……」
さらにカードを引く私。
そのまま、ヴァンガードの上に指を置いた。
「フォートでアタック……」
カードを横向きに動かす私。
ツキちゃんが目を閉じて、微笑んだ。
「ノーガード」
穏やかな口調。透き通るような声。
デッキの上に手をのせる。
「……ドライブチェック」
沈んだ声が響く。
めくる前から、何が出るかは知っていた。
黒いもやに覆われた1枚を、表にする。
■■ン■■ー・■■■■ル
■■マ■■ニッ■ 〈■〉 (■■ス■)
ケ■■サ■■チ■ア■ - ■■ジェ■
■■ー■■0■ / ■■ル■■■00 / ■■
【自】【(■)】:■■■■ット■■■■ト■■バ■■終■時、【■■ト】[【■■ル■ラ■■】(■), ■■ユ■ッ■■■■させ■]■■で、■■引■。
― ■■■■で■。■■リ■■■ばお■■い■■■ら。
「ダメージチェック」
静かに言うツキちゃん。
カードをめくると、ダメージに置いた。
ス■■イ■・■■■ナ
ノ■マ■■■ッ■ 〈1〉 (■■■ト)
■■■ケ■■ - ■■セ■■
パ■■8■■0 / ■■ル■■0■■ / ■■
【■】:■■ユニ■■が(■)に■■■■時、【■■ト】[【■■ン■ー■■■ト】(■)]■■■とで、■■■の■■か■「■■■クン」を■■ま■■し、■■■て■■に■■、■■をシ■■■ル■■。
― もう■■、■■■■て、■■ゲ■ル。
ツキ ダメージ0→1
「ターンエンド……」
顔を伏せながら、そう宣言する私。
暗闇の中、視界が涙でにじんだ。
「……ねぇ、ツキちゃん」
ぽつりと、呟く私。
私の想像の中のツキちゃんに、話しかける。
「あたし……あたしね、本当は怖いの。あたしがやったことがバレたら、また皆を傷つけるんじゃないかって……!」
震える声で話す私。
ツキちゃんが微笑んだ。
「ミコトの、やったことって?」
優しい声色で訊ねてくるツキちゃん。
私は顔を伏せたまま、口を開く。
「あたし、あたしが、ツキちゃんを傷つけちゃったこと……! 完璧だったツキちゃんを、壊しちゃったこと……!」
ぽたぽたと涙がこぼれる。
耐え切れず、私は声をあげて泣き始めた。
ツキちゃんが目を細め、手を伸ばす。
「私のターン」
穏やかな声色。
手札のカードを捨てる音が響く。
「《秘めたる才気 "ミッドナイト"》にライド」
カードが置かれる音。
涙でゆがむ視界に、黒いもやが映る。
■■■る■■ "■■ド■■■"
ノ■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■■ー■■ト)
■■イ■■■ - ■■■ク■
■■ー■■0■■ / ■■ル■■■00 / ■■
【■】:■■ユ■■■が「■■魔■■ "■■■"」■■■イド■■登■■た■■【■■ト】[【■■■ブ■■ト】(■)]■■こと■、■■たの■■ド■■ー■■■【■■■ル■■シ■】■■を■■カード■■■ま■■び、■■す■■
― ■■なき■■。■■に■■■の■■■れ■■る。
「スキルで、《ミニュアデス》を表に」
白い兎のスリーブに入ったカード。
その中の1枚を、ツキちゃんが表にした。
■■ュ■■ス
ノー■■■■ッ■ 〈■〉 (■■タ■■■ト)
ス■■ケ■■ - イン■■■
■ワー■■0■■ / ■■ル■■■■■ / ■■
【■■■ル■■■ス】-「ル■■ク■」
((■)の■■■■ット■■■ド■■ーン■■■こ■■、■■■の■■ドを■■■■て■■い)
【■】【(V)/(■)】【■■ン■■】:【■■ト】[【■■ン■■■ラ■■】(■)]■■■と■、■■ター■■、■■■の■■■ガー■■、■■の■■■ガー■■持■■力■■■て■■。
【永】【(■)】あな■■ター■■■時、【■■ト】[■■■ニッ■■■■ド■■ー■■■で置■]■■で、■■引■。
― ■■蛍が■■■の■、■■する「■■」の■。
ツキちゃんが、指をカードの上に乗せる。
「ミッドナイトで、アタック」
穏やかな宣言。
白い指が、カードを動かした。
涙を流しながら、私は口を開く。
「ノーガード……!」
「ドライブチェック」
手を伸ばすツキちゃん。
結果は、すでに知っている。
■■を■■■影■■
ノー■■■ー■ー 〈■〉
■トイ■■ア
「■■■シ■」を■■■■たの■■■ガー■■■る■■、■■イ■■る■
■■たの■■ド■■ー■■■「■■■ク■」を■■■び、(■)に■■■する。
― ■■ま■■う。■■■■を、■■に。
トリガーではないカード。
私もまた、ゆっくりと腕を伸ばした。
「ダメージチェック……」
カードをめくる。
黒いもやに包まれた1枚を、横向きに置いた。
ア■■■メ■・■■■ン
ノ■■■ユ■■ト 〈■〉 (■■スト)
■■ル■■ク■■■リ - ■■モ■■■ン
■■■■■00 / ■■ルド■ / ■■
【■】:■■者(守■■を■■■ー■■デ■■■合■■■ま■■れ■れる)
【■】:こ■■ニ■■が(■)に■■れ■■、■■たの■■■トを■■■び、■■■トル■、■■トさ■■い。■■■の手■■2■■上な■、■■か■■枚■■、■■る。
― こ■■み……■が■■引■■■まし■■。
ミコト ダメージ0→1
「ターンエンドだよ」
手札を持ったまま、微笑んでいるツキちゃん。
私はその姿を真っすぐ見れず、目を逸らす。
顔を伏せながら──
「私のターン……」
諦めたように、私はデッキからカードを引いた。
既に決められた運命。それに従って、動く。
「《天槍の騎士 ルクス》にライド……」
黒いもやのカード。
どす黒い色が一瞬、私の指に纏わりついた。
■■の■■ ■■■
ノ■■ル■■■ト 〈■〉 (■■ター■■ト)
■■■サン■■ュ■■ - ■■フ
■■■10■■0 / ■■ル■■0■■ / ■■
【■】:■■ユニ■■が「■■■■ ■■■ィ■■」に■■ド■■■時、【■■ト】[■■から■■■3■■枚■■す■]■■で、■■引■。
【■】【(■)】:■■■のタ■■中、グ■■■3■■な■■■ニッ■■■■以■■ら、■■ユ■■ト■『■■ス■』を■■、パ■■+■■0■。
― ■■に■■■お■■て。■■か■■っ■■る■■よ。
「フォートのスキルで、手札から2枚を公開……」
手札の2枚を表にする私。
ツキちゃんは無言で、それを眺めている。
■禍■■士 ■■■ド
■■マ■■■ッ■ 〈■〉
(■■■ド■■ブ!■) (■■■ナ■■ド)
■■■サン■■ュ■■ - ■■ーマ■
パ■ー■■0■■ / ■■ル■■し / ■■
【永】【(■)】:■■ユニ■■は■■の■■■の■■で■■■い。
【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■クが■■■し■■、【カウ■■ー■■ー■】(■)/【■■■チ■■ジ】(■)。
― ■■し■■■う。■■の■■■機は■■。
寛■■太■ フ■■■ル
ノー■■ユ■■■ 〈■〉
(■■■ドラ■■■■) (■■ソ■■■ド)
ケ■■■ンク■■ア■ - ■■ジェ■
パ■■■■0■■ / シ■■ド■■ / ■■
【自】【(■)】:■■ユニ■■■アタ■■し■■、グ■■■3の■■■の■■ット■■枚以■■■、【■■ト】[【カウ■■■ブ■■ト】(■)]す■■■で、■■バ■■中、■■■■ッ■■■リティ■■■■。
― ■■患■■■上の■■■、■■■ず■■■■■るわ。
「山札の上から、ラマーナをコール……」
カードをめくる前から、そう話す私。
一番上の1枚を、ヴァンガードの横に置いた。
激■■魔■ ■■ーナ
ノー■■■ニット 〈■〉
(■■■ドラ■■■■) (■■ソ■■■ド)
ケ■■サ■ク■■■リ - ■■フ
■■ー■■0■0 / ■■ル■な■ / ■■
【自】【(■)】:■■ユニ■トが■■ッ■■■時、【■■ト】[【カ■■■ー■■ス■】(■)]■■こと■、その■■■中、■■■ニッ■■■ワー■■00■■
― そ■で跪■■
盤面に増えたカード。
黒いもやが勢いを増し、大きく蠢く。
きーんという耳鳴りが響いた。
「……っ!!」
痛みから顔をしかめる。
それでも、やめる訳にはいかなかった。
この戦いは、私の贖罪の戦いなのだから。
「ルクスで、アタック……!」
頭をおさえながら、そう宣言する私。
ツキちゃんが目を閉じる。
「ノーガード」
迷いのない言葉。いつもの反応。
私はカードを表にして、闇の中にかざした。
■■チ■ム・■■■
ノー■■ユ■■ト 〈■〉 (■■スト)
■■■サンク■■ア■ - ■■■ースト
■ワー■■0■ / ■■ル■■■00 / ■■
【■】【(■)】:【コ■■】[【■■■ブ■■ト】(■)]■■ことで、そ■■■ン中、こ■■■ッ■■■■ー+■■■0。
― ■■の■は■■■民■■■添■。
「ダメージチェック。ノートリガー」
カードをめくるツキちゃん。
流れるように、カードを置く。
■■怪人 ■■■ン■■ス
■■マル■■■ト 〈■〉 (■ー■■)
■■イ■■ア - ■■セ■ト
■ワー■0■■ / シ■■ド■■0■ / ■■
【■】:■■■ニッ■■(■)に登■■■時、■■■の■■リ■■■ドを■■選■、■■■ーン■、■■■+5■■0■
― ■■手■■■す■■、■■まで■■■手■■い■■
ツキ ダメージ1→2
盤面を眺めているツキちゃん。
私はさらに、カードを動かした。
「ラマーナで、アタック……!」
震える声。響く耳鳴り。
暗闇の中に、私の息遣いだけが溶けていく。
「ノーガード」
静かに宣言するツキちゃん。
淡々と、さらなる1枚をダメージへと置いた。
流■怪■ ■■■アス・■■ッ■
ノ■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■ター■■ト)
ス■■■イ■ - ■■セ■■
■■ー■■0■0 / ■■ル■■0■■ / ■■
【■】【(■)】:■■ユニ■■■アタ■■した■、■■の■■■トが■■■【■■■】し■■■な■、その■■■中、こ■■ニ■■■パ■ー■■■00■
【自】【(■)】:■■ユ■■■がア■■ク■■バ■ル■■■、■■■の■■■ガ■ドが「■■■姫 ■■ネシ■」なら、【■■ト】[■■■■ッ■■■ウ■■置■]■■で、【カ■■■ー■■ージ】(■)。
― ■■怪人■■力、■■■あげ■■
ツキ ダメージ2→3
「ターンエンド……!」
頭をおさえながら、宣言する私。
乱れた呼吸。胸の痛みと、息苦しさ。
顔を伏せ、言葉を吐き出す。
「ツキちゃんは誰からも認められてた、完璧な人だったのに……! あたし、あたしがそれを壊した。弱ってたツキちゃんを、傷つけた……!」
ぶるぶると震えている身体。
再び、涙がこぼれて床に落ちた。
「あたしが、勝っちゃったから……!! ツキちゃんを、追い詰めたから……!! だから、だからこの戦いの後に、ツキちゃんは……!!」
言葉が詰まる。
それ以上話すことができず、嗚咽を漏らした。
ツキちゃんが、手を伸ばす。
「私のターン」
穏やかな声。微笑みを浮かべた顔。
1枚を捨てて、カードを掴んだ。
月のスリーブに入ったカードを構えて──
「《夢幻蝶姫 セレネシス》にライド」
静かに、ツキちゃんがそう宣言した。
黒いもや。漆黒に塗りつぶされたカード。
闇の中で、静かに佇む。
夢■■■ セ■■■ス
ノ■■■■■■ト 〈■〉
(■■■ド■イ■■■) (■■ソナ■■ド)
ス■■■イ■ - ■■■クト
■■■■■■00 / ■■■ド■■ / ■■
【■】:■■■ニ■■が(■)に登■■■時、■■■のシ■■ウ■■■■ら【■タ■■■ォシ■】能■■■■カー■■■枚■■選■、■■■る。
【■】【(■)】【タ■■■回】:【■■■】[【ソ■■■ラ■■】(■)]す■■と■、【■■モル■ォ■■】■■を■■■アガ■■を■■選■、■■■ー■■、■■■ニッ■■選■■た■■■が持■能■■■べ■得■■
― 影■■■紡■■き■君。■■■■導■■、二■■■■■■れ替■■■
「スキルで、メレアグリデスを表に」
手を伸ばすツキちゃん。
白い兎のスリーブのカードが表になる。
手札のカードを、ツキちゃんが選んだ。
「ルナコクンをコール」
現れる1枚。闇に覆われた姿。
ル■コ■■
ノ■■ル■■ット 〈■〉 (■■ス■)
ス■■ケ■■ - ■ン■■ト
■■ー■■0■ / ■■ル■5■■■ / ■■
【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■ド+■■■0。
― ■し■の■■あ■■■は■■見え■■
闇がさらに深まり、その勢いを増していく。
カードを手に取って──
「メレアグリデスに、メタモルフォシス」
ツキちゃんが、カードを入れ替えた。
闇の中に降臨する1枚。だがその姿もまた、
黒いもやによって隠され、何も見えないでいる。
メ■■グ■■■
ノ■■ル■■■ト 〈■〉
(ツ■■■ラ■ブ■■) (■■ソ■■■ド)
■■■ケ■■ - ■■セ■ト
パ■■1■■0■ / ■■ル■■し / ■■
【■■■ルフ■■ス】-「■■コ■ン」((■)の■■■ニッ■■シ■■■ゾー■■■く■■で、■■こ■■ードを■■■せ■■よい)
【■】【(■)/(■)】【タ■■■回】:【■■ト】[【■■ン■ー■■ス■】(■),■■たのド■■■か■【■】ト■■ー以■■■リガー■■ッ■■1■■■ドウ■■■に置■]■■で、■■のヴ■■■ー■■グレ■■3■■なら、■■トリガ■■■を■■発■■■。
― 影■■が■■■のは、■■く「■■」の■。
「…………」
何も言わず、盤面を見ている私。
結末を知っている以上、驚くこともなかった。
ツキちゃんがにっこりと微笑む。
「スキル発動。ドロップのトリガーを1枚、シャドウゾーンへ」
黒いもやに覆われたカード。
その中の1枚を、ツキちゃんが裏返した。
カードが影の世界へと消える。
■■の■■ ■■ナ
■■■ーユ■■ト 【■】■■■00■
(ド■■■リ■■) 〈■〉 (■■ス■)
ス■■ケ■■ - ■■オ■■ド
パ■■40■■ / ■■ル■■■0■ / ■■
【■】【(■)】:■■のヴ■■■ー■■■■ード■■■な■、こ■■■ット■■■ル■+■■00
― ■■な■■■お■■な■■す■■■散■■ま■ょ■■
私のヴァンガードはまだグレード2。
条件を満たしていないため、効果は出ない。
「セレネシスのスキル。メレアグリデスの能力をコピー。スキルを発動して、ドロップのトリガーをシャドウゾーンに」
ソウルのカードを取り出すツキちゃん。
楽しそうに、カードを動かす。
夢■■■ セ■■■ス
ノ■■■■■■ト 〈■〉
(■■■ド■イ■■■) (■■ソナ■■ド)
ス■■■イ■ - ■■■クト
■■■■■■00 / ■■■ド■■ / ■■
【■】:■■■ニ■■が(■)に登■■■時、■■■のシ■■ウ■■■■ら【■タ■■■ォシ■】能■■■■カー■■■枚■■選■、■■■る。
【■】【(■)】【タ■■■回】:【■■■】[【ソ■■■ラ■■】(■)]す■■と■、【■■モル■ォ■■】■■を■■■アガ■■を■■選■、■■■ー■■、■■■ニッ■■選■■た■■■が持■能■■■べ■得■■
― 影■■■紡■■き■君。■■■■導■■、二■■■■■■れ替■■■
影の中に、カードが消えていった。
ド■■ミ■■・■■■ラ■
ト■■ーユ■■ト【■】 ■■■0■0
(■■■ト■■ー) 〈■〉 (ブ■■ト)
■■イ■■ア - ■■セ■ト
■■ー■■0■ / シ■■■15■■0 / ■■
(【■】■■■■に■■まで■■■れ■■る。)
― ■■世■■と■う、■■く鱗■■
やはりトリガー効果は発揮されない。
ただ、2枚のカードが影の領域に置かれただけ。
ツキちゃんが微笑んだ。
「じゃあ、いくよ」
変わらぬ声色。
指を動かして、カードを横に向ける。
「セレネシスで、ヴァンガードにアタック」
黒いもやの憑りついたカード。
もやが大きく動いて、盤面に流れ出た。
夢■■■ セ■■■ス ■■■■■■00
闇に蝕まれた1枚。
顔を伏せながら、私は口を開く。
「ノーガード……」
何の感情もわいていない声。
テレビの画面を眺めているかのような戦い。
ツキちゃんが手を伸ばした。
「ツインドライブ」
2枚のカードをめくるツキちゃん。
カードを片手に、宣言する。
「ファーストチェック、ノートリガー。セカンドチェック、クリティカルトリガー」
もやに憑りつかれたカードが表になる。
■■を■■■影■■
ノー■■■ー■ー 〈■〉
■トイ■■ア
「■■■シ■」を■■■■たの■■■ガー■■■る■■、■■イ■■る■
■■たの■■ド■■ー■■■「■■■ク■」を■■■び、(■)に■■■する。
― ■■ま■■う。■■■■を、■■に。
シ■■ウ・■■ィバ■
ト■■ー■■ッ■ 【■】+■■0■■
(クリ■■■■ト■■■) 〈■〉 (■■スト)
ス■■■イア - イ■■■ト
パ■■5■■0 / ■■ル■■■0■■ / ■■
― ■■■界■■、■■て失■■■遺■■が隠■■■い■。
黒色によって姿の隠れたカード達。
ツキちゃんが笑った。
「クリティカルはセレネシス、パワーはメレアグリデスへ!」
楽しそうな声を出しているツキちゃん。
私はただ淡々と、カードをダメージへと置いた。
■■ン■■ー・■■■■ル
■■マ■■ニッ■ 〈■〉 (■■ス■)
ケ■■サ■■チ■ア■ - ■■ジェ■
■■ー■■0■ / ■■ル■■■00 / ■■
【自】【(■)】:■■■■ット■■■■ト■■バ■■終■時、【■■ト】[【■■ル■ラ■■】(■), ■■ユ■ッ■■■■させ■]■■で、■■引■。
― ■■■■で■。■■リ■■■ばお■■い■■■ら。
■■の■■ ■■■
ノ■■ル■■■ト 〈■〉 (■■ター■■ト)
■■■サン■■ュ■■ - ■■フ
■■■10■■0 / ■■ル■■0■■ / ■■
【■】:■■ユニ■■が「■■■■ ■■■ィ■■」に■■ド■■■時、【■■ト】[■■から■■■3■■枚■■す■]■■で、■■引■。
【■】【(■)】:■■■のタ■■中、グ■■■3■■な■■■ニッ■■■■以■■ら、■■ユ■■ト■『■■ス■』を■■、パ■■+■■0■。
― ■■に■■■お■■て。■■か■■っ■■る■■よ。
ミコト ダメージ1→3
もう少し、もう少しで戦いは終わってしまう。
震える指で、カードを握りしめている私。
ツキちゃんが、カードの上に指を乗せた。
「メレアグリデスで、アタック!」
白くて細い、ピアノを弾いていた指。
それがカードの上で、踊るように動いた。
ピアノを弾くツキちゃんの姿が、思い浮かぶ。
『ねぇ、これ聴いてよ、ミコト!』
出会ったばかりの頃のツキちゃん。
怪訝そうな私の前で披露した、あの音色。
美しい調べが、空気を震わせる。
『……すごい』
ピアノの音に聞き惚れながら、呟いていた私。
夢のような時間。心に響く音。
楽譜を弾き終えて──
『どうどう? 凄いでしょ!』
得意そうに、ツキちゃんが訊ねた。
私は素直に頷く。
『う、うん。本当に、すごかった……!』
ツキちゃんの演奏に、感動さえ覚えていた私。
デレデレと、ツキちゃんが表情を崩した。
『月の光! 私が一番好きな曲なんだ! 気に入ってくれたなら、いつでも弾いてあげるよ!』
『ほ、本当!?』
嬉しそうに会話していた私とツキちゃん。
顔を見合わせると、笑い合った。
でも、あの夏の大会で倒れて以降──
ツキちゃんは、一度もピアノを弾いていない。
「ノーガード……!」
震える声での宣言。
私のダメージのカードが増える。
■禍■■士 ■■■ド
■■マ■■■ッ■ 〈■〉
(■■■ド■■ブ!■) (■■■ナ■■ド)
■■■サン■■ュ■■ - ■■ーマ■
パ■ー■■0■■ / ■■ル■■し / ■■
【永】【(■)】:■■ユニ■■は■■の■■■の■■で■■■い。
【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■クが■■■し■■、【カウ■■ー■■ー■】(■)/【■■■チ■■ジ】(■)。
― ■■し■■■う。■■の■■■機は■■。
ミコト ダメージ3→4
ツキちゃんの盤面に、他のカードはない。
カードを片手に──
「ターンエンドだよ」
ツキちゃんが、静かに宣言した。
最後の攻撃。それが終わる。
終焉の時が近づいた。
「私のターン……!」
震える指でカードを引く。
手札の一枚を捨てた。
闇の中へと、手を伸ばす。
「《剣聖騎竜 グラムグレイス》にライド……!」
ぐらぐらと、夜の世界が揺れる。
黒いもやに包まれた一枚。蝕まれたカード。
音を立てて、カードが盤面に置かれた。
剣■■■ グ■ム■■イ■
ノー■■■■ッ■ 〈■〉
(ツ■ン■■■■■■) (■■■ライ■)
ケ■■■■クチ■アリ - コ■■ドラゴン
パ■■■■■■■ / シ■■ド■■ / ■■
【■】【(V)】:■■■のペ■■■■イドは■■の■■ッ■の■■■も増■さ■■。
【起】【(■)】【タ■■■回】:【コ■■】[【カ■■ター■■ス■】(■), 【■■ル■■スト】(■)]■■■とで、■■■き、■■■の■■か■■枚選■、中■■■の(R)■■■ルし、その■■■■■■のユ■■■は■■か■■■ア■■■でき、■■ー+■■■0■。
【■】【(■)】:■■■の中■■■の■■ガー■■■タック■■■■■終了■、■■ユ■■■を■■■に■き、■■■■。
― ■■■り来■■、■■■。■■■■・■■■壊■
「スキル発動……!」
カードを裏返す私。
そのまま手札のカードを場へと出す。
「ファヌエルをコール。このターン中、後列からアタック可能に……!」
ヴァンガードの裏、カードが置かれる。
黒いもやがうねるように動いた。
寛■■太■ フ■■■ル
ノー■■ユ■■■ 〈■〉
(■■■ドラ■■■■) (■■ソ■■■ド)
ケ■■■ンク■■ア■ - ■■ジェ■
パ■■■■0■■ / シ■■ド■■ / ■■
【自】【(■)】:■■ユニ■■■アタ■■し■■、グ■■■3の■■■の■■ット■■枚以■■■、【■■ト】[【カウ■■■ブ■■ト】(■)]す■■■で、■■バ■■中、■■■■ッ■■■リティ■■■■。
― ■■患■■■上の■■■、■■■ず■■■■■るわ。
手札のカードを、掴む。
「フォサド、ペインキラー、ヴェーチェルをコール……!」
選ばれた3枚のカード。
盤面が埋まり、黒いもやが辺りを覆い尽くした。
■禍■■士 ■■■ド
■■マ■■■ッ■ 〈■〉
(■■■ド■■ブ!■) (■■■ナ■■ド)
■■■サン■■ュ■■ - ■■ーマ■
パ■ー■■0■■ / ■■ル■■し / ■■
【永】【(■)】:■■ユニ■■は■■の■■■の■■で■■■い。
【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■クが■■■し■■、【カウ■■ー■■ー■】(■)/【■■■チ■■ジ】(■)。
― ■■し■■■う。■■の■■■機は■■。
■■ン■■ー・■■■■ル
■■マ■■ニッ■ 〈■〉 (■■ス■)
ケ■■サ■■チ■ア■ - ■■ジェ■
■■ー■■0■ / ■■ル■■■00 / ■■
【自】【(■)】:■■■■ット■■■■ト■■バ■■終■時、【■■ト】[【■■ル■ラ■■】(■), ■■ユ■ッ■■■■させ■]■■で、■■引■。
― ■■■■で■。■■リ■■■ばお■■い■■■ら。
■■の■■ ■■ーチェ■
■■マ■■ニッ■ 〈■〉 (■■■■)
■■ル■■■チュ■■ - ヒ■■■ン
■■ー■■■0 / ■■ルド■■■0 / ■■
【■】【(■)】:■■ユ■■■がブー■■した■、■■■ーン■、■■ユ■■トの■■■■■0■■。
― この■■、■■勝■を■■込■■っ!
闇の中に蠢く黒いもや。
それらが集まり、人の手の形を作る。
「……あぁぁ」
私の口から、恐怖の声が漏れ出た。
がたがたと震えている身体。涙が浮かぶ。
ぎゅっと、私は目を閉じた。
「ごめん……ごめんね、ツキちゃん……!!」
泣きながら、呟く私。
手を伸ばすと、暗闇の中でカードを動かす。
「ノーガード」
ツキちゃんの声が響いた。
カードを置く音がする。
ノ■■■・■■ット
ノ■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■ス■)
■■■ケイ■ - ■■セ■ト
■ワー■■0■ / ■■ルド■■0■ / ■■
【■】【(■)】:あ■■■ター■■、■■のヴ■■ガ■■■グ■■■3以■■ら、■■■■ッ■■パワ■■■■0■。
― ■■だ■■■光■■り■■■クの■■。
ツキ ダメージ3→4
「あたしが……あたしが悪いの!! あたしがツキちゃんを傷つけたから、あたしがツキちゃんを、死なせちゃったから……!!」
振り絞るように話す私。
涙が流れて頬から床へと落ちていく。
カードを動かした。
「ノーガード」
透き通るような、穏やかな声。
カードが置かれる音が、さらに響く。
流■怪■ ■■■アス・■■ッ■
ノ■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■ター■■ト)
ス■■■イ■ - ■■セ■■
■■ー■■0■0 / ■■ル■■0■■ / ■■
【■】【(■)】:■■ユニ■■■アタ■■した■、■■の■■■トが■■■【■■■】し■■■な■、その■■■中、こ■■ニ■■■パ■ー■■■00■
【自】【(■)】:■■ユ■■■がア■■ク■■バ■ル■■■、■■■の■■■ガ■ドが「■■■姫 ■■ネシ■」なら、【■■ト】[■■■■ッ■■■ウ■■置■]■■で、【カ■■■ー■■ージ】(■)。
― ■■怪人■■力、■■■あげ■■
ツキ ダメージ4→5
5点目のダメージ。追い詰められるツキちゃん。
ぶるぶると震える指を伸ばす。
カードを、動かした。
「あたしが弱いから……!! だからツキちゃんを、ヒカルを!! いっぱい傷つけて!! 2人をたくさん、悲しませて!!」
心の底からの想い。
叫ぶように、私は言葉を吐き出した。
暗闇の中、涙が落ちる感覚だけが伝わる。
「……ガード」
ツキちゃんの声。
ぱさりと、カードを出す音が聞こえた。
■■の■■ ■■ナ
■■■ーユ■■ト 【■】■■■00■
(ド■■■リ■■) 〈■〉 (■■ス■)
ス■■ケ■■ - ■■オ■■ド
パ■■40■■ / ■■ル■■■0■ / ■■
【■】【(■)】:■■のヴ■■■ー■■■■ード■■■な■、こ■■■ット■■■ル■+■■00
― ■■な■■■お■■な■■す■■■散■■ま■ょ■■
シ■■ウ・■■ィバ■
ト■■ー■■ッ■ 【■】+■■0■■
(クリ■■■■ト■■■) 〈■〉 (■■スト)
ス■■■イア - イ■■■ト
パ■■5■■0 / ■■ル■■■0■■ / ■■
― ■■■界■■、■■て失■■■遺■■が隠■■■い■。
「チェック・ザ・ドライブ!!」
悲鳴のような声。泣きじゃくっている私。
よろよろと、デッキに手を伸ばす。
「あたしのせいで、皆が不幸になった!! もうあたしには、誰かと関わる資格なんてない!!」
カードをめくる。
暗闇の中で、表になる1枚。
■槌■■■ ■■カ■ト
ト■■■ユ■■ト 【■】■■■0■■
(■■■ィ■■ト■■■) 〈■〉 (■■ス■)
■■■サ■■チ■■リ - ■■ー■ン
パ■■■■0■ / ■■ル■■■0■■ / ■■
― ■■を■■■た罪■■い■■度な■■は■■だ■
クリティカルトリガー。
残された1枚に、力が注がれる。
涙を流して──
「あたし、あたしが……あたしが代わりに、死んじゃえば良かったんだ!!」
私の叫び声が、その場に響き渡った。
カードをめくる。トリガーカード。
■■の■■ ■■■マ
■■ガ■■ニッ■ 【■】+■■■00
(ク■■■カル■■■ー) 〈■〉 (ブー■■)
■■■サ■■■ュ■■ - ■■ー■ン
■■ー■■0■ / シ■■ド■■■0■ / ■■
― ■■て、■■子■■■■■よう■■■■
効果の全てが、ファヌエルに集中する。
終わりの時。どこまでも続く、永遠の夜。
白いカーテンが、ばさばさと音を立てて揺れる。
「あたしは、ファヌエルで……!!」
指を伸ばす。
もう何百回と告げた言葉。呪いの宣告。
ゆっくりと、カードを動かして──
「ヴァンガードに、アタック……!!」
私の宣言が、空気を震わせた。
目を閉じ続けている私。瞼の中、暗闇の視界。
寛■■太■ フ■■■ル パ■■■■0■■
私の手から、カードが落ちた。
「ごめん……ごめんね、ツキちゃん……!!」
両手で顔を覆う私。
涙が止まらず、溢れてこぼれていく。
「あたし、あたしは……!!」
どこまでも続く後悔の念。
闇が蠢き、私の全身に纏わりついた。
沈黙が、私達の間に流れている。
静寂の時間。記憶の終わり。
ただ最後の宣言を、待つだけの空間。
ツキちゃんが、息を吐く音がした。
まるで闇を切り裂くような、鋭い音。
手を動かすような音がそれに続く。
そして──
「──完全ガード!!」
唐突に、その言葉がその場に響いた。
驚愕して、私は目を開ける。
「……えっ?」
ツキちゃんの手の中で──
プラナプリベント・ドラゴン
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ストイケイア - ネイチャードラゴン
パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)
【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。
― 護って見せるよ。やっと芽生えた命なんだから。
緑色の竜のカードが、表になっていた。
暗闇の中、光輝いている1枚。
盤面の黒いもやが、吹き飛ぶように消えていく。
「どう、して……!?」
目の前の光景が信じられず、声を出す私。
ツキちゃんが、穏やかに微笑んだ。
「ねぇ、ミコト」
呼びかけてくるツキちゃん。
優しい声色で、続ける。
「私、ミコトが思うような、完璧な人なんかじゃなかったよ」
語り掛けるような口調。
小さく、その首をかしげて──
「忘れちゃったの?」
ツキちゃんが、にっこりと笑った。
何も答えられずにいる私。驚愕の表情。
ツキちゃんが口を開く。
「ミコトには怒られてばっかりだったし。ヒカルの誕生日でも失敗しちゃったしさ。最後の大会では無理したせいで倒れちゃったし」
目をつぶり、淡々と話しているツキちゃん。
苦笑しながら、頬をかく。
「その度に、ミコトやヒカルに心配されて」
感慨深い声で話すツキちゃん。
息を吐くと、真っすぐに私を見る。
「だからさ」
透き通るような、優しい声。
「ミコトがそんなに自分を責める事なんて、何もないんだよ」
慈しむような目を、ツキちゃんが私に向けた。
輝くような笑顔。煌めいている姿。
それはまさしく──
「……ツキ、ちゃん?」
震える声で、私はそう訊ねた。
目を見開いて、その姿を見つめている私。
ツキちゃんがニッと笑った。
「──私のターン!!」
高らかに、そう宣言するツキちゃん。
デッキに手を伸ばすと、カードを引く。
引いた1枚を横目で見て──
「ペルソナライド!!」
そのまま、カードを場へと置いた。
影の領域を統べる、虫の姫君の姿。
ツキちゃんの分身が、戦場に降臨する。
夢幻蝶姫 セレネシス
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ストイケイア - インセクト
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたのシャドウゾーンから【メタモルフォシス】能力を持つカードを1枚まで選び、表にする。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、【メタモルフォシス】能力を持つリアガードを1枚選び、そのターン中、このユニットは選ばれたカードが持つ能力をすべて得る。
― 影と夢を紡ぐ白き姫君。月の光に導かれ、二つの世界は入れ替わる。
風が吹き出し、その場に渦巻いた。
永遠の夜の世界。その空間にヒビが入っていく。
「スキルでシャドウゾーンの1枚を表に!!」
手を伸ばすツキちゃん。
1枚のカードを、その手で掲げて見せた。
影の鱗を持つ、巨大な竜が描かれたカードを。
「ルナコクンをコール!!」
自信に満ちた声。迷いのない判断。
金色の繭の妖精が、虫の姫君の隣りに現れる。
ルナコクン
ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)
ストイケイア - インセクト
パワー5000 / シールド5000 / ☆1
【永】【(G)】:このユニットのシールド+5000。
― あたしの姿、あなたにはどう見える?
不敵な笑みを浮かべているツキちゃん。
虫の姫君と繭の妖精が、その後ろに並び立つ。
手を伸ばして──
「ルナコクンを、メタモルフォシス!!」
ツキちゃんが、カードを入れ替えた。
夢と影。2つの世界が入れ替わる。
渦巻く風がその勢いを増して──
巨大な竜が、咆哮と共にその姿を現した。
舞い落ちる黒い影。世界が崩れていく。
「……これって!」
竜を見上げながら、呟く。
あの時、廻間ミチルさんとのファイトで、
最後にツキちゃんが使おうとしていた1枚。
ツキちゃんの、切り札。
「いくよ!! ミコト!!」
嬉しそうに、そう言うツキちゃん。
流れるように、その手を伸ばす。
呆然と、目を見開いている私に──
「セレネシスで、ヴァンガードにアタック!!」
ツキちゃんが、大きく宣言した。
虫の姫君が微笑む。その瞳が緑色の光を放った。
影の魔法陣が浮かびあがる。
嵐の中のような、凄まじい風。
世界が端から崩れて、徐々に壊れていく。
「……ツキちゃん!!」
暴風に負けないよう、叫ぶ私。
闇も、後悔も、そして罪悪感さえも。
影が世界の全てを呑み込んで、消していく。
頬をつたう涙。
ぎゅっと、私は手を握った。
顔を伏せて──
「……ノーガード」
私の声が、小さく響いた。
崩壊していく永遠の夜の世界。
影が夢と入れ替わるように広がって──
6枚目のカードが、ダメージゾーンに置かれた。
剣聖騎竜 グラムグレイス
ノーマルユニット 〈3〉
(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)
ケテルサンクチュアリ - コスモドラゴン
パワー13000 / シールドなし / ☆1
【永】【(V)】:あなたのペルソナライドは後列のユニットのパワーも増加させる。
【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1), 【ソウルブラスト】(1)]することで、1枚引き、あなたの手札から1枚選び、中央後列の(R)にコールし、そのターン中、そのユニットは後列からでもアタックでき、パワー+10000。
【自】【(V)】:あなたの中央後列のリアガードがアタックしたバトル終了時、そのユニットをソウルに置き、1枚引く。
― 蒼空より来たれ、我が刃。龍血伝承・閃耀不壊!
ミコト ダメージ4→6
ガラスが砕けるような音がした。
夜の世界が根本から壊れて、消えていく。
残された白い空間に──
「イェーイ! 私の勝ちー!」
ツキちゃんの、嬉しそうな声が響いた。