カードファイト!! ヴァンガード LunaLight   作:バビロン@VG

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第8話 カノンより
ファイトシーンのみの抜粋となります。



vsストイケイアEX

 

「スタンドアップ・ヴァンガード!!」

 

私達の声が、闇の中に響き渡った。

 

「《サンセット・エッグ》!」

 

「……《天弓の騎士 ベイス》」

 

 

サ■■ッ■・エ■■

ノー■■■ニッ■ 〈0〉 (■■■ト)

スト■■■ア - ■ン■■ト 

パ■■■00■ / シ■■ド■■00 / ☆■

【■】:■のユ■■■が■■ド■■■時、■■■が■■なら、■■■■。

― 人■■■眠■、■■■遺■子■■■■■。

 

 

■■■騎■ ベ■■

■■■ル■■ット 〈■〉 (ブ■■■)

■■■サン■チ■■■ - エ■■ェ■ 

■■■6■■0 / シ■■■■■00 / ■■

【自】:こ■■■ッ■■■■■■れ■■、あ■■■■■■ら、■■■く。

― ■■■民■■■■選■■■■で■■■■■て■■。

 

 

黒いもやに憑りつかれたカード達。

私の罪悪感を増幅するように、ゆらゆらと動く。

 

「私のターン」

 

微笑んでいるツキちゃん。

黒いもやなどないかのように、動く。

 

「《緑の魔少女 "ダスク"》にライド」

 

1枚のカードが、テーブルに置かれた。

 

 

緑■■■女 "■■■"

■■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■ス■)

■■■ケ■■ - イ■セ■■ 

パ■■■0■0 / ■■■ド■■0■ / ■■

【■】:■の■■■トが「■■■ッ■・エ■■」か■■■ド■■登■■■時、■■た■■■か■「■■コ■ン」を■■■で■■、■■■て■■に■■、■■を■■■フ■す■。

― ■■■溢■■■女■、■■■"■"の■■で■■し■。

 

 

黒い色に塗りつぶされた1枚。

その姿はもやに隠れて、見ることができない。

 

「スキルで、ルナコクンを手札に」

 

淡々とした口調のツキちゃん。

山札を広げて、1枚を表にする。

 

 

ル■コ■■

ノ■■ル■■ット 〈■〉 (■■ス■)

ス■■ケ■■ - ■ン■■ト 

■■ー■■0■ / ■■ル■5■■■ / ■■

【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■ド+■■■0。

― ■し■の■■あ■■■は■■見え■■

 

 

本来なら、金色の繭の妖精が描かれたカード。

だが今はもやに覆われ、姿が隠れている。

 

「ターンエンド」

 

カードを手札に加えるツキちゃん。

じっと、私の方を見つめる。

 

「……私のターン」

 

顔を伏せながら、私は宣言した。

カードを引き、闇に染まった1枚を選ぶ。

 

「《天剣の騎士 フォート》にライド……」

 

ぱさりと、置かれる1枚。

黒いもやが、ゆらゆらと煙のように動く。

 

 

■■の■■ ■■■ト

ノー■■ユ■■ト 〈■〉 (■■ス■)

ケ■■■■ク■■■リ - ■■ー■ン 

■ワー■■0■ / シ■■■5■■■ / ■■

【■】:■■ユニ■■が「■■■■士 ル■■」■■イド■■■時、【■■ト】[■■か■■■ード■を■■公■■■]■■■、あな■■山■■■から■■■開し、■■が■■■■カー■■ら(■)に■■ル■、■う■ら、■■ッ■■置■。

【■】【(■)】【■■ン1■】:【■■ト】[【■■ン■ー■ラ■■】(■)]■■こ■■、グレー■■の■■たの■■■ガー■■■■選■、■■タ■■中、■■ー■■0■■。

― 「■■ウド■■ツ」は■■■■と■■を空■■■る。

 

 

「ベイスのスキルで1枚ドロー……」

 

さらにカードを引く私。

そのまま、ヴァンガードの上に指を置いた。

 

「フォートでアタック……」

 

カードを横向きに動かす私。

ツキちゃんが目を閉じて、微笑んだ。

 

「ノーガード」

 

穏やかな口調。透き通るような声。

デッキの上に手をのせる。

 

「……ドライブチェック」

 

沈んだ声が響く。

めくる前から、何が出るかは知っていた。

 

黒いもやに覆われた1枚を、表にする。

 

 

■■ン■■ー・■■■■ル

■■マ■■ニッ■ 〈■〉 (■■ス■)

ケ■■サ■■チ■ア■ - ■■ジェ■ 

■■ー■■0■ / ■■ル■■■00 / ■■

【自】【(■)】:■■■■ット■■■■ト■■バ■■終■時、【■■ト】[【■■ル■ラ■■】(■), ■■ユ■ッ■■■■させ■]■■で、■■引■。

― ■■■■で■。■■リ■■■ばお■■い■■■ら。

 

 

「ダメージチェック」

 

静かに言うツキちゃん。

カードをめくると、ダメージに置いた。

 

 

ス■■イ■・■■■ナ

ノ■マ■■■ッ■ 〈1〉 (■■■ト)

■■■ケ■■ - ■■セ■■ 

パ■■8■■0 / ■■ル■■0■■ / ■■

【■】:■■ユニ■■が(■)に■■■■時、【■■ト】[【■■ン■ー■■■ト】(■)]■■■とで、■■■の■■か■「■■■クン」を■■ま■■し、■■■て■■に■■、■■をシ■■■ル■■。

― もう■■、■■■■て、■■ゲ■ル。

 

 

ツキ ダメージ0→1

 

 

「ターンエンド……」

 

顔を伏せながら、そう宣言する私。

暗闇の中、視界が涙でにじんだ。

 

「……ねぇ、ツキちゃん」

 

ぽつりと、呟く私。

私の想像の中のツキちゃんに、話しかける。

 

「あたし……あたしね、本当は怖いの。あたしがやったことがバレたら、また皆を傷つけるんじゃないかって……!」

 

震える声で話す私。

ツキちゃんが微笑んだ。

 

「ミコトの、やったことって?」

 

優しい声色で訊ねてくるツキちゃん。

私は顔を伏せたまま、口を開く。

 

「あたし、あたしが、ツキちゃんを傷つけちゃったこと……! 完璧だったツキちゃんを、壊しちゃったこと……!」

 

ぽたぽたと涙がこぼれる。

耐え切れず、私は声をあげて泣き始めた。

 

ツキちゃんが目を細め、手を伸ばす。

 

「私のターン」

 

穏やかな声色。

手札のカードを捨てる音が響く。

 

「《秘めたる才気 "ミッドナイト"》にライド」

 

カードが置かれる音。

涙でゆがむ視界に、黒いもやが映る。

 

 

■■■る■■ "■■ド■■■"

ノ■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■■ー■■ト)

■■イ■■■ - ■■■ク■ 

■■ー■■0■■ / ■■ル■■■00 / ■■

【■】:■■ユ■■■が「■■魔■■ "■■■"」■■■イド■■登■■た■■【■■ト】[【■■■ブ■■ト】(■)]■■こと■、■■たの■■ド■■ー■■■【■■■ル■■シ■】■■を■■カード■■■ま■■び、■■す■■

― ■■なき■■。■■に■■■の■■■れ■■る。

 

 

「スキルで、《ミニュアデス》を表に」

 

白い兎のスリーブに入ったカード。

その中の1枚を、ツキちゃんが表にした。

 

 

■■ュ■■ス

ノー■■■■ッ■ 〈■〉 (■■タ■■■ト)

ス■■ケ■■ - イン■■■ 

■ワー■■0■■ / ■■ル■■■■■ / ■■

【■■■ル■■■ス】-「ル■■ク■」

((■)の■■■■ット■■■ド■■ーン■■■こ■■、■■■の■■ドを■■■■て■■い)

【■】【(V)/(■)】【■■ン■■】:【■■ト】[【■■ン■■■ラ■■】(■)]■■■と■、■■ター■■、■■■の■■■ガー■■、■■の■■■ガー■■持■■力■■■て■■。

【永】【(■)】あな■■ター■■■時、【■■ト】[■■■ニッ■■■■ド■■ー■■■で置■]■■で、■■引■。

― ■■蛍が■■■の■、■■する「■■」の■。

 

 

ツキちゃんが、指をカードの上に乗せる。

 

「ミッドナイトで、アタック」

 

穏やかな宣言。

白い指が、カードを動かした。

 

涙を流しながら、私は口を開く。

 

「ノーガード……!」

 

「ドライブチェック」

 

手を伸ばすツキちゃん。

結果は、すでに知っている。

 

 

■■を■■■影■■

ノー■■■ー■ー 〈■〉

■トイ■■ア

「■■■シ■」を■■■■たの■■■ガー■■■る■■、■■イ■■る■

■■たの■■ド■■ー■■■「■■■ク■」を■■■び、(■)に■■■する。

― ■■ま■■う。■■■■を、■■に。

 

 

トリガーではないカード。

私もまた、ゆっくりと腕を伸ばした。

 

「ダメージチェック……」

 

カードをめくる。

黒いもやに包まれた1枚を、横向きに置いた。

 

 

ア■■■メ■・■■■ン

ノ■■■ユ■■ト 〈■〉 (■■スト)

■■ル■■ク■■■リ - ■■モ■■■ン 

■■■■■00 / ■■ルド■ / ■■

【■】:■■者(守■■を■■■ー■■デ■■■合■■■ま■■れ■れる)

【■】:こ■■ニ■■が(■)に■■れ■■、■■たの■■■トを■■■び、■■■トル■、■■トさ■■い。■■■の手■■2■■上な■、■■か■■枚■■、■■る。

― こ■■み……■が■■引■■■まし■■。

 

 

ミコト ダメージ0→1

 

 

「ターンエンドだよ」

 

手札を持ったまま、微笑んでいるツキちゃん。

私はその姿を真っすぐ見れず、目を逸らす。

 

顔を伏せながら──

 

「私のターン……」

 

諦めたように、私はデッキからカードを引いた。

既に決められた運命。それに従って、動く。

 

「《天槍の騎士 ルクス》にライド……」

 

黒いもやのカード。

どす黒い色が一瞬、私の指に纏わりついた。

 

 

■■の■■ ■■■

ノ■■ル■■■ト 〈■〉 (■■ター■■ト)

■■■サン■■ュ■■ - ■■フ 

■■■10■■0 / ■■ル■■0■■ / ■■

【■】:■■ユニ■■が「■■■■ ■■■ィ■■」に■■ド■■■時、【■■ト】[■■から■■■3■■枚■■す■]■■で、■■引■。

【■】【(■)】:■■■のタ■■中、グ■■■3■■な■■■ニッ■■■■以■■ら、■■ユ■■ト■『■■ス■』を■■、パ■■+■■0■。

― ■■に■■■お■■て。■■か■■っ■■る■■よ。

 

 

「フォートのスキルで、手札から2枚を公開……」

 

手札の2枚を表にする私。

ツキちゃんは無言で、それを眺めている。

 

 

■禍■■士 ■■■ド

■■マ■■■ッ■ 〈■〉

(■■■ド■■ブ!■) (■■■ナ■■ド)

■■■サン■■ュ■■ - ■■ーマ■ 

パ■ー■■0■■ / ■■ル■■し / ■■

【永】【(■)】:■■ユニ■■は■■の■■■の■■で■■■い。

【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■クが■■■し■■、【カウ■■ー■■ー■】(■)/【■■■チ■■ジ】(■)。

― ■■し■■■う。■■の■■■機は■■。

 

 

寛■■太■ フ■■■ル

ノー■■ユ■■■ 〈■〉

(■■■ドラ■■■■) (■■ソ■■■ド)

ケ■■■ンク■■ア■ - ■■ジェ■ 

パ■■■■0■■ / シ■■ド■■ / ■■

【自】【(■)】:■■ユニ■■■アタ■■し■■、グ■■■3の■■■の■■ット■■枚以■■■、【■■ト】[【カウ■■■ブ■■ト】(■)]す■■■で、■■バ■■中、■■■■ッ■■■リティ■■■■。

― ■■患■■■上の■■■、■■■ず■■■■■るわ。

 

 

「山札の上から、ラマーナをコール……」

 

カードをめくる前から、そう話す私。

一番上の1枚を、ヴァンガードの横に置いた。

 

 

激■■魔■ ■■ーナ

ノー■■■ニット 〈■〉

(■■■ドラ■■■■) (■■ソ■■■ド)

ケ■■サ■ク■■■リ - ■■フ 

■■ー■■0■0 / ■■ル■な■ / ■■

【自】【(■)】:■■ユニ■トが■■ッ■■■時、【■■ト】[【カ■■■ー■■ス■】(■)]■■こと■、その■■■中、■■■ニッ■■■ワー■■00■■

― そ■で跪■■

 

 

盤面に増えたカード。

黒いもやが勢いを増し、大きく蠢く。

 

きーんという耳鳴りが響いた。

 

「……っ!!」

 

痛みから顔をしかめる。

それでも、やめる訳にはいかなかった。

 

この戦いは、私の贖罪の戦いなのだから。

 

「ルクスで、アタック……!」

 

頭をおさえながら、そう宣言する私。

ツキちゃんが目を閉じる。

 

「ノーガード」

 

迷いのない言葉。いつもの反応。

私はカードを表にして、闇の中にかざした。

 

 

■■チ■ム・■■■

ノー■■ユ■■ト 〈■〉 (■■スト)

■■■サンク■■ア■ - ■■■ースト 

■ワー■■0■ / ■■ル■■■00 / ■■

【■】【(■)】:【コ■■】[【■■■ブ■■ト】(■)]■■ことで、そ■■■ン中、こ■■■ッ■■■■ー+■■■0。

― ■■の■は■■■民■■■添■。

 

 

「ダメージチェック。ノートリガー」

 

カードをめくるツキちゃん。

流れるように、カードを置く。

 

 

■■怪人 ■■■ン■■ス

■■マル■■■ト 〈■〉 (■ー■■)

■■イ■■ア - ■■セ■ト 

■ワー■0■■ / シ■■ド■■0■ / ■■

【■】:■■■ニッ■■(■)に登■■■時、■■■の■■リ■■■ドを■■選■、■■■ーン■、■■■+5■■0■

― ■■手■■■す■■、■■まで■■■手■■い■■

 

 

ツキ ダメージ1→2

 

 

盤面を眺めているツキちゃん。

私はさらに、カードを動かした。

 

「ラマーナで、アタック……!」

 

震える声。響く耳鳴り。

暗闇の中に、私の息遣いだけが溶けていく。

 

「ノーガード」

 

静かに宣言するツキちゃん。

淡々と、さらなる1枚をダメージへと置いた。

 

 

流■怪■ ■■■アス・■■ッ■

ノ■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■ター■■ト)

ス■■■イ■ - ■■セ■■ 

■■ー■■0■0 / ■■ル■■0■■ / ■■

【■】【(■)】:■■ユニ■■■アタ■■した■、■■の■■■トが■■■【■■■】し■■■な■、その■■■中、こ■■ニ■■■パ■ー■■■00■

【自】【(■)】:■■ユ■■■がア■■ク■■バ■ル■■■、■■■の■■■ガ■ドが「■■■姫 ■■ネシ■」なら、【■■ト】[■■■■ッ■■■ウ■■置■]■■で、【カ■■■ー■■ージ】(■)。

― ■■怪人■■力、■■■あげ■■

 

 

ツキ ダメージ2→3

 

 

「ターンエンド……!」

 

頭をおさえながら、宣言する私。

乱れた呼吸。胸の痛みと、息苦しさ。

 

顔を伏せ、言葉を吐き出す。

 

「ツキちゃんは誰からも認められてた、完璧な人だったのに……! あたし、あたしがそれを壊した。弱ってたツキちゃんを、傷つけた……!」

 

ぶるぶると震えている身体。

再び、涙がこぼれて床に落ちた。

 

「あたしが、勝っちゃったから……!! ツキちゃんを、追い詰めたから……!! だから、だからこの戦いの後に、ツキちゃんは……!!」

 

言葉が詰まる。

それ以上話すことができず、嗚咽を漏らした。

 

ツキちゃんが、手を伸ばす。

 

「私のターン」

 

穏やかな声。微笑みを浮かべた顔。

1枚を捨てて、カードを掴んだ。

 

月のスリーブに入ったカードを構えて──

 

「《夢幻蝶姫 セレネシス》にライド」

 

静かに、ツキちゃんがそう宣言した。

黒いもや。漆黒に塗りつぶされたカード。

 

闇の中で、静かに佇む。

 

 

夢■■■ セ■■■ス

ノ■■■■■■ト 〈■〉

(■■■ド■イ■■■) (■■ソナ■■ド)

ス■■■イ■ - ■■■クト 

■■■■■■00 / ■■■ド■■ / ■■

【■】:■■■ニ■■が(■)に登■■■時、■■■のシ■■ウ■■■■ら【■タ■■■ォシ■】能■■■■カー■■■枚■■選■、■■■る。

【■】【(■)】【タ■■■回】:【■■■】[【ソ■■■ラ■■】(■)]す■■と■、【■■モル■ォ■■】■■を■■■アガ■■を■■選■、■■■ー■■、■■■ニッ■■選■■た■■■が持■能■■■べ■得■■

― 影■■■紡■■き■君。■■■■導■■、二■■■■■■れ替■■■

 

 

「スキルで、メレアグリデスを表に」

 

手を伸ばすツキちゃん。

白い兎のスリーブのカードが表になる。

 

手札のカードを、ツキちゃんが選んだ。

 

「ルナコクンをコール」

 

現れる1枚。闇に覆われた姿。

 

 

ル■コ■■

ノ■■ル■■ット 〈■〉 (■■ス■)

ス■■ケ■■ - ■ン■■ト 

■■ー■■0■ / ■■ル■5■■■ / ■■

【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■ド+■■■0。

― ■し■の■■あ■■■は■■見え■■

 

 

闇がさらに深まり、その勢いを増していく。

カードを手に取って──

 

「メレアグリデスに、メタモルフォシス」

 

ツキちゃんが、カードを入れ替えた。

闇の中に降臨する1枚。だがその姿もまた、

黒いもやによって隠され、何も見えないでいる。

 

 

メ■■グ■■■

ノ■■ル■■■ト 〈■〉

(ツ■■■ラ■ブ■■) (■■ソ■■■ド)

■■■ケ■■ - ■■セ■ト 

パ■■1■■0■ / ■■ル■■し / ■■

【■■■ルフ■■ス】-「■■コ■ン」((■)の■■■ニッ■■シ■■■ゾー■■■く■■で、■■こ■■ードを■■■せ■■よい)

【■】【(■)/(■)】【タ■■■回】:【■■ト】[【■■ン■ー■■ス■】(■),■■たのド■■■か■【■】ト■■ー以■■■リガー■■ッ■■1■■■ドウ■■■に置■]■■で、■■のヴ■■■ー■■グレ■■3■■なら、■■トリガ■■■を■■発■■■。

― 影■■が■■■のは、■■く「■■」の■。

 

 

「…………」

 

何も言わず、盤面を見ている私。

結末を知っている以上、驚くこともなかった。

 

ツキちゃんがにっこりと微笑む。

 

「スキル発動。ドロップのトリガーを1枚、シャドウゾーンへ」

 

黒いもやに覆われたカード。

その中の1枚を、ツキちゃんが裏返した。

 

カードが影の世界へと消える。

 

 

■■の■■ ■■ナ

■■■ーユ■■ト 【■】■■■00■

(ド■■■リ■■) 〈■〉 (■■ス■)

ス■■ケ■■ - ■■オ■■ド 

パ■■40■■ / ■■ル■■■0■ / ■■

【■】【(■)】:■■のヴ■■■ー■■■■ード■■■な■、こ■■■ット■■■ル■+■■00

― ■■な■■■お■■な■■す■■■散■■ま■ょ■■

 

 

私のヴァンガードはまだグレード2。

条件を満たしていないため、効果は出ない。

 

「セレネシスのスキル。メレアグリデスの能力をコピー。スキルを発動して、ドロップのトリガーをシャドウゾーンに」

 

ソウルのカードを取り出すツキちゃん。

楽しそうに、カードを動かす。

 

 

夢■■■ セ■■■ス

ノ■■■■■■ト 〈■〉

(■■■ド■イ■■■) (■■ソナ■■ド)

ス■■■イ■ - ■■■クト 

■■■■■■00 / ■■■ド■■ / ■■

【■】:■■■ニ■■が(■)に登■■■時、■■■のシ■■ウ■■■■ら【■タ■■■ォシ■】能■■■■カー■■■枚■■選■、■■■る。

【■】【(■)】【タ■■■回】:【■■■】[【ソ■■■ラ■■】(■)]す■■と■、【■■モル■ォ■■】■■を■■■アガ■■を■■選■、■■■ー■■、■■■ニッ■■選■■た■■■が持■能■■■べ■得■■

― 影■■■紡■■き■君。■■■■導■■、二■■■■■■れ替■■■

 

 

影の中に、カードが消えていった。

 

 

ド■■ミ■■・■■■ラ■

ト■■ーユ■■ト【■】 ■■■0■0

(■■■ト■■ー) 〈■〉 (ブ■■ト)

■■イ■■ア - ■■セ■ト 

■■ー■■0■ / シ■■■15■■0 / ■■

(【■】■■■■に■■まで■■■れ■■る。)

― ■■世■■と■う、■■く鱗■■

 

 

やはりトリガー効果は発揮されない。

ただ、2枚のカードが影の領域に置かれただけ。

 

ツキちゃんが微笑んだ。

 

「じゃあ、いくよ」

 

変わらぬ声色。

指を動かして、カードを横に向ける。

 

「セレネシスで、ヴァンガードにアタック」

 

黒いもやの憑りついたカード。

もやが大きく動いて、盤面に流れ出た。

 

 

夢■■■ セ■■■ス ■■■■■■00

 

 

闇に蝕まれた1枚。

顔を伏せながら、私は口を開く。

 

「ノーガード……」

 

何の感情もわいていない声。

テレビの画面を眺めているかのような戦い。

 

ツキちゃんが手を伸ばした。

 

「ツインドライブ」

 

2枚のカードをめくるツキちゃん。

カードを片手に、宣言する。

 

「ファーストチェック、ノートリガー。セカンドチェック、クリティカルトリガー」

 

もやに憑りつかれたカードが表になる。

 

 

■■を■■■影■■

ノー■■■ー■ー 〈■〉

■トイ■■ア

「■■■シ■」を■■■■たの■■■ガー■■■る■■、■■イ■■る■

■■たの■■ド■■ー■■■「■■■ク■」を■■■び、(■)に■■■する。

― ■■ま■■う。■■■■を、■■に。

 

 

シ■■ウ・■■ィバ■

ト■■ー■■ッ■ 【■】+■■0■■

(クリ■■■■ト■■■) 〈■〉 (■■スト)

ス■■■イア - イ■■■ト 

パ■■5■■0 / ■■ル■■■0■■ / ■■

― ■■■界■■、■■て失■■■遺■■が隠■■■い■。

 

 

黒色によって姿の隠れたカード達。

ツキちゃんが笑った。

 

「クリティカルはセレネシス、パワーはメレアグリデスへ!」

 

楽しそうな声を出しているツキちゃん。

私はただ淡々と、カードをダメージへと置いた。

 

 

■■ン■■ー・■■■■ル

■■マ■■ニッ■ 〈■〉 (■■ス■)

ケ■■サ■■チ■ア■ - ■■ジェ■ 

■■ー■■0■ / ■■ル■■■00 / ■■

【自】【(■)】:■■■■ット■■■■ト■■バ■■終■時、【■■ト】[【■■ル■ラ■■】(■), ■■ユ■ッ■■■■させ■]■■で、■■引■。

― ■■■■で■。■■リ■■■ばお■■い■■■ら。

 

 

■■の■■ ■■■

ノ■■ル■■■ト 〈■〉 (■■ター■■ト)

■■■サン■■ュ■■ - ■■フ 

■■■10■■0 / ■■ル■■0■■ / ■■

【■】:■■ユニ■■が「■■■■ ■■■ィ■■」に■■ド■■■時、【■■ト】[■■から■■■3■■枚■■す■]■■で、■■引■。

【■】【(■)】:■■■のタ■■中、グ■■■3■■な■■■ニッ■■■■以■■ら、■■ユ■■ト■『■■ス■』を■■、パ■■+■■0■。

― ■■に■■■お■■て。■■か■■っ■■る■■よ。

 

 

ミコト ダメージ1→3

 

 

もう少し、もう少しで戦いは終わってしまう。

震える指で、カードを握りしめている私。

 

ツキちゃんが、カードの上に指を乗せた。

 

「メレアグリデスで、アタック!」

 

白くて細い、ピアノを弾いていた指。

それがカードの上で、踊るように動いた。

 

ピアノを弾くツキちゃんの姿が、思い浮かぶ。

 

『ねぇ、これ聴いてよ、ミコト!』

 

出会ったばかりの頃のツキちゃん。

怪訝そうな私の前で披露した、あの音色。

 

美しい調べが、空気を震わせる。

 

『……すごい』

 

ピアノの音に聞き惚れながら、呟いていた私。

夢のような時間。心に響く音。

 

楽譜を弾き終えて──

 

『どうどう? 凄いでしょ!』

 

得意そうに、ツキちゃんが訊ねた。

私は素直に頷く。

 

『う、うん。本当に、すごかった……!』

 

ツキちゃんの演奏に、感動さえ覚えていた私。

デレデレと、ツキちゃんが表情を崩した。

 

『月の光! 私が一番好きな曲なんだ! 気に入ってくれたなら、いつでも弾いてあげるよ!』

 

『ほ、本当!?』

 

嬉しそうに会話していた私とツキちゃん。

顔を見合わせると、笑い合った。

 

でも、あの夏の大会で倒れて以降──

 

ツキちゃんは、一度もピアノを弾いていない。

 

「ノーガード……!」

 

震える声での宣言。

私のダメージのカードが増える。

 

 

■禍■■士 ■■■ド

■■マ■■■ッ■ 〈■〉

(■■■ド■■ブ!■) (■■■ナ■■ド)

■■■サン■■ュ■■ - ■■ーマ■ 

パ■ー■■0■■ / ■■ル■■し / ■■

【永】【(■)】:■■ユニ■■は■■の■■■の■■で■■■い。

【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■クが■■■し■■、【カウ■■ー■■ー■】(■)/【■■■チ■■ジ】(■)。

― ■■し■■■う。■■の■■■機は■■。

 

 

ミコト ダメージ3→4

 

 

ツキちゃんの盤面に、他のカードはない。

カードを片手に──

 

「ターンエンドだよ」

 

ツキちゃんが、静かに宣言した。

最後の攻撃。それが終わる。

 

終焉の時が近づいた。

 

「私のターン……!」

 

震える指でカードを引く。

手札の一枚を捨てた。

 

闇の中へと、手を伸ばす。

 

「《剣聖騎竜 グラムグレイス》にライド……!」

 

ぐらぐらと、夜の世界が揺れる。

黒いもやに包まれた一枚。蝕まれたカード。

 

音を立てて、カードが盤面に置かれた。

 

 

剣■■■ グ■ム■■イ■

ノー■■■■ッ■ 〈■〉

(ツ■ン■■■■■■) (■■■ライ■)

ケ■■■■クチ■アリ - コ■■ドラゴン 

パ■■■■■■■ / シ■■ド■■ / ■■

【■】【(V)】:■■■のペ■■■■イドは■■の■■ッ■の■■■も増■さ■■。

【起】【(■)】【タ■■■回】:【コ■■】[【カ■■ター■■ス■】(■), 【■■ル■■スト】(■)]■■■とで、■■■き、■■■の■■か■■枚選■、中■■■の(R)■■■ルし、その■■■■■■のユ■■■は■■か■■■ア■■■でき、■■ー+■■■0■。

【■】【(■)】:■■■の中■■■の■■ガー■■■タック■■■■■終了■、■■ユ■■■を■■■に■き、■■■■。

― ■■■り来■■、■■■。■■■■・■■■壊■

 

 

「スキル発動……!」

 

カードを裏返す私。

そのまま手札のカードを場へと出す。

 

「ファヌエルをコール。このターン中、後列からアタック可能に……!」

 

ヴァンガードの裏、カードが置かれる。

黒いもやがうねるように動いた。

 

 

寛■■太■ フ■■■ル

ノー■■ユ■■■ 〈■〉

(■■■ドラ■■■■) (■■ソ■■■ド)

ケ■■■ンク■■ア■ - ■■ジェ■ 

パ■■■■0■■ / シ■■ド■■ / ■■

【自】【(■)】:■■ユニ■■■アタ■■し■■、グ■■■3の■■■の■■ット■■枚以■■■、【■■ト】[【カウ■■■ブ■■ト】(■)]す■■■で、■■バ■■中、■■■■ッ■■■リティ■■■■。

― ■■患■■■上の■■■、■■■ず■■■■■るわ。

 

 

手札のカードを、掴む。

 

「フォサド、ペインキラー、ヴェーチェルをコール……!」

 

選ばれた3枚のカード。

盤面が埋まり、黒いもやが辺りを覆い尽くした。

 

 

■禍■■士 ■■■ド

■■マ■■■ッ■ 〈■〉

(■■■ド■■ブ!■) (■■■ナ■■ド)

■■■サン■■ュ■■ - ■■ーマ■ 

パ■ー■■0■■ / ■■ル■■し / ■■

【永】【(■)】:■■ユニ■■は■■の■■■の■■で■■■い。

【■】【(■)】:こ■■ニ■■の■■■クが■■■し■■、【カウ■■ー■■ー■】(■)/【■■■チ■■ジ】(■)。

― ■■し■■■う。■■の■■■機は■■。

 

 

■■ン■■ー・■■■■ル

■■マ■■ニッ■ 〈■〉 (■■ス■)

ケ■■サ■■チ■ア■ - ■■ジェ■ 

■■ー■■0■ / ■■ル■■■00 / ■■

【自】【(■)】:■■■■ット■■■■ト■■バ■■終■時、【■■ト】[【■■ル■ラ■■】(■), ■■ユ■ッ■■■■させ■]■■で、■■引■。

― ■■■■で■。■■リ■■■ばお■■い■■■ら。

 

 

■■の■■ ■■ーチェ■

■■マ■■ニッ■ 〈■〉 (■■■■)

■■ル■■■チュ■■ - ヒ■■■ン 

■■ー■■■0 / ■■ルド■■■0 / ■■

【■】【(■)】:■■ユ■■■がブー■■した■、■■■ーン■、■■ユ■■トの■■■■■0■■。

― この■■、■■勝■を■■込■■っ!

 

 

闇の中に蠢く黒いもや。

それらが集まり、人の手の形を作る。

 

「……あぁぁ」

 

私の口から、恐怖の声が漏れ出た。

がたがたと震えている身体。涙が浮かぶ。

 

ぎゅっと、私は目を閉じた。

 

「ごめん……ごめんね、ツキちゃん……!!」

 

泣きながら、呟く私。

手を伸ばすと、暗闇の中でカードを動かす。

 

「ノーガード」

 

ツキちゃんの声が響いた。

カードを置く音がする。

 

 

ノ■■■・■■ット

ノ■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■ス■)

■■■ケイ■ - ■■セ■ト 

■ワー■■0■ / ■■ルド■■0■ / ■■

【■】【(■)】:あ■■■ター■■、■■のヴ■■ガ■■■グ■■■3以■■ら、■■■■ッ■■パワ■■■■0■。

― ■■だ■■■光■■り■■■クの■■。

 

 

ツキ ダメージ3→4

 

 

「あたしが……あたしが悪いの!! あたしがツキちゃんを傷つけたから、あたしがツキちゃんを、死なせちゃったから……!!」

 

振り絞るように話す私。

涙が流れて頬から床へと落ちていく。

 

カードを動かした。

 

「ノーガード」

 

透き通るような、穏やかな声。

カードが置かれる音が、さらに響く。

 

 

流■怪■ ■■■アス・■■ッ■

ノ■■ル■■ッ■ 〈■〉 (■■ター■■ト)

ス■■■イ■ - ■■セ■■ 

■■ー■■0■0 / ■■ル■■0■■ / ■■

【■】【(■)】:■■ユニ■■■アタ■■した■、■■の■■■トが■■■【■■■】し■■■な■、その■■■中、こ■■ニ■■■パ■ー■■■00■

【自】【(■)】:■■ユ■■■がア■■ク■■バ■ル■■■、■■■の■■■ガ■ドが「■■■姫 ■■ネシ■」なら、【■■ト】[■■■■ッ■■■ウ■■置■]■■で、【カ■■■ー■■ージ】(■)。

― ■■怪人■■力、■■■あげ■■

 

 

ツキ ダメージ4→5

 

 

5点目のダメージ。追い詰められるツキちゃん。

ぶるぶると震える指を伸ばす。

 

カードを、動かした。

 

「あたしが弱いから……!! だからツキちゃんを、ヒカルを!! いっぱい傷つけて!! 2人をたくさん、悲しませて!!」

 

心の底からの想い。

叫ぶように、私は言葉を吐き出した。

 

暗闇の中、涙が落ちる感覚だけが伝わる。

 

「……ガード」

 

ツキちゃんの声。

ぱさりと、カードを出す音が聞こえた。

 

 

■■の■■ ■■ナ

■■■ーユ■■ト 【■】■■■00■

(ド■■■リ■■) 〈■〉 (■■ス■)

ス■■ケ■■ - ■■オ■■ド 

パ■■40■■ / ■■ル■■■0■ / ■■

【■】【(■)】:■■のヴ■■■ー■■■■ード■■■な■、こ■■■ット■■■ル■+■■00

― ■■な■■■お■■な■■す■■■散■■ま■ょ■■

 

 

シ■■ウ・■■ィバ■

ト■■ー■■ッ■ 【■】+■■0■■

(クリ■■■■ト■■■) 〈■〉 (■■スト)

ス■■■イア - イ■■■ト 

パ■■5■■0 / ■■ル■■■0■■ / ■■

― ■■■界■■、■■て失■■■遺■■が隠■■■い■。

 

 

「チェック・ザ・ドライブ!!」

 

悲鳴のような声。泣きじゃくっている私。

よろよろと、デッキに手を伸ばす。

 

「あたしのせいで、皆が不幸になった!! もうあたしには、誰かと関わる資格なんてない!!」

 

カードをめくる。

暗闇の中で、表になる1枚。

 

 

■槌■■■ ■■カ■ト

ト■■■ユ■■ト 【■】■■■0■■

(■■■ィ■■ト■■■) 〈■〉 (■■ス■)

■■■サ■■チ■■リ - ■■ー■ン 

パ■■■■0■ / ■■ル■■■0■■ / ■■

― ■■を■■■た罪■■い■■度な■■は■■だ■

 

 

クリティカルトリガー。

残された1枚に、力が注がれる。

 

涙を流して──

 

「あたし、あたしが……あたしが代わりに、死んじゃえば良かったんだ!!」

 

私の叫び声が、その場に響き渡った。

カードをめくる。トリガーカード。

 

 

■■の■■ ■■■マ

■■ガ■■ニッ■ 【■】+■■■00

(ク■■■カル■■■ー) 〈■〉 (ブー■■)

■■■サ■■■ュ■■ - ■■ー■ン 

■■ー■■0■ / シ■■ド■■■0■ / ■■

― ■■て、■■子■■■■■よう■■■■

 

 

効果の全てが、ファヌエルに集中する。

終わりの時。どこまでも続く、永遠の夜。

 

白いカーテンが、ばさばさと音を立てて揺れる。

 

「あたしは、ファヌエルで……!!」

 

指を伸ばす。

もう何百回と告げた言葉。呪いの宣告。

 

ゆっくりと、カードを動かして──

 

「ヴァンガードに、アタック……!!」

 

私の宣言が、空気を震わせた。

目を閉じ続けている私。瞼の中、暗闇の視界。

 

 

寛■■太■ フ■■■ル パ■■■■0■■

 

 

私の手から、カードが落ちた。

 

「ごめん……ごめんね、ツキちゃん……!!」

 

両手で顔を覆う私。

涙が止まらず、溢れてこぼれていく。

 

「あたし、あたしは……!!」

 

どこまでも続く後悔の念。

闇が蠢き、私の全身に纏わりついた。

 

沈黙が、私達の間に流れている。

 

静寂の時間。記憶の終わり。

ただ最後の宣言を、待つだけの空間。

 

ツキちゃんが、息を吐く音がした。

 

まるで闇を切り裂くような、鋭い音。

手を動かすような音がそれに続く。

 

そして──

 

「──完全ガード!!」

 

唐突に、その言葉がその場に響いた。

驚愕して、私は目を開ける。

 

「……えっ?」

 

ツキちゃんの手の中で──

 

 

プラナプリベント・ドラゴン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ネイチャードラゴン 

パワー6000 / シールド0 / ☆1

【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。

― 護って見せるよ。やっと芽生えた命なんだから。

 

 

緑色の竜のカードが、表になっていた。

暗闇の中、光輝いている1枚。

 

盤面の黒いもやが、吹き飛ぶように消えていく。

 

「どう、して……!?」

 

目の前の光景が信じられず、声を出す私。

ツキちゃんが、穏やかに微笑んだ。

 

「ねぇ、ミコト」

 

呼びかけてくるツキちゃん。

優しい声色で、続ける。

 

「私、ミコトが思うような、完璧な人なんかじゃなかったよ」

 

語り掛けるような口調。

小さく、その首をかしげて──

 

「忘れちゃったの?」

 

ツキちゃんが、にっこりと笑った。

何も答えられずにいる私。驚愕の表情。

 

ツキちゃんが口を開く。

 

「ミコトには怒られてばっかりだったし。ヒカルの誕生日でも失敗しちゃったしさ。最後の大会では無理したせいで倒れちゃったし」

 

目をつぶり、淡々と話しているツキちゃん。

苦笑しながら、頬をかく。

 

「その度に、ミコトやヒカルに心配されて」

 

感慨深い声で話すツキちゃん。

息を吐くと、真っすぐに私を見る。

 

「だからさ」

 

透き通るような、優しい声。

 

「ミコトがそんなに自分を責める事なんて、何もないんだよ」

 

慈しむような目を、ツキちゃんが私に向けた。

輝くような笑顔。煌めいている姿。

 

それはまさしく──

 

「……ツキ、ちゃん?」

 

震える声で、私はそう訊ねた。

目を見開いて、その姿を見つめている私。

 

ツキちゃんがニッと笑った。

 

「──私のターン!!」

 

高らかに、そう宣言するツキちゃん。

デッキに手を伸ばすと、カードを引く。

 

引いた1枚を横目で見て──

 

「ペルソナライド!!」

 

そのまま、カードを場へと置いた。

影の領域を統べる、虫の姫君の姿。

 

ツキちゃんの分身が、戦場に降臨する。

 

 

夢幻蝶姫 セレネシス

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - インセクト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたのシャドウゾーンから【メタモルフォシス】能力を持つカードを1枚まで選び、表にする。

【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、【メタモルフォシス】能力を持つリアガードを1枚選び、そのターン中、このユニットは選ばれたカードが持つ能力をすべて得る。

― 影と夢を紡ぐ白き姫君。月の光に導かれ、二つの世界は入れ替わる。

 

 

風が吹き出し、その場に渦巻いた。

永遠の夜の世界。その空間にヒビが入っていく。

 

「スキルでシャドウゾーンの1枚を表に!!」

 

手を伸ばすツキちゃん。

1枚のカードを、その手で掲げて見せた。

 

影の鱗を持つ、巨大な竜が描かれたカードを。

 

「ルナコクンをコール!!」

 

自信に満ちた声。迷いのない判断。

金色の繭の妖精が、虫の姫君の隣りに現れる。

 

 

ルナコクン

ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - インセクト 

パワー5000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(G)】:このユニットのシールド+5000。

― あたしの姿、あなたにはどう見える?

 

 

不敵な笑みを浮かべているツキちゃん。

虫の姫君と繭の妖精が、その後ろに並び立つ。

 

手を伸ばして──

 

「ルナコクンを、メタモルフォシス!!」

 

ツキちゃんが、カードを入れ替えた。

夢と影。2つの世界が入れ替わる。

 

渦巻く風がその勢いを増して──

 

巨大な竜が、咆哮と共にその姿を現した。

舞い落ちる黒い影。世界が崩れていく。

 

「……これって!」

 

竜を見上げながら、呟く。

あの時、廻間ミチルさんとのファイトで、

最後にツキちゃんが使おうとしていた1枚。

 

ツキちゃんの、切り札。

 

「いくよ!! ミコト!!」

 

嬉しそうに、そう言うツキちゃん。

流れるように、その手を伸ばす。

 

呆然と、目を見開いている私に──

 

「セレネシスで、ヴァンガードにアタック!!」

 

ツキちゃんが、大きく宣言した。

虫の姫君が微笑む。その瞳が緑色の光を放った。

 

影の魔法陣が浮かびあがる。

 

嵐の中のような、凄まじい風。

世界が端から崩れて、徐々に壊れていく。

 

「……ツキちゃん!!」

 

暴風に負けないよう、叫ぶ私。

闇も、後悔も、そして罪悪感さえも。

 

影が世界の全てを呑み込んで、消していく。

 

頬をつたう涙。

ぎゅっと、私は手を握った。

 

顔を伏せて──

 

「……ノーガード」

 

私の声が、小さく響いた。

崩壊していく永遠の夜の世界。

影が夢と入れ替わるように広がって──

 

6枚目のカードが、ダメージゾーンに置かれた。

 

 

剣聖騎竜 グラムグレイス

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ケテルサンクチュアリ - コスモドラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【永】【(V)】:あなたのペルソナライドは後列のユニットのパワーも増加させる。

【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【カウンターブラスト】(1), 【ソウルブラスト】(1)]することで、1枚引き、あなたの手札から1枚選び、中央後列の(R)にコールし、そのターン中、そのユニットは後列からでもアタックでき、パワー+10000。

【自】【(V)】:あなたの中央後列のリアガードがアタックしたバトル終了時、そのユニットをソウルに置き、1枚引く。

― 蒼空より来たれ、我が刃。龍血伝承・閃耀不壊!

 

 

ミコト ダメージ4→6

 

 

ガラスが砕けるような音がした。

夜の世界が根本から壊れて、消えていく。

 

残された白い空間に──

 

「イェーイ! 私の勝ちー!」

 

ツキちゃんの、嬉しそうな声が響いた。

 

 

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