カードファイト!! ヴァンガード LunaLight   作:バビロン@VG

9 / 25
番外編 花のワルツ

 

「私とファイトして!! マドちゃん!!」

 

唐突に、その言葉が教室中に響いた。

放課後の教室。夕暮れの空。

 

三芳野トモエが、デッキケースを構えた。

 

「……えっ?」

 

日枝マドカが、目を丸くする。

驚いているマドカ。トモエを見つめ返す。

 

「は? トモエ、なに言ってるの?」

 

足立ユウコもまた、驚きつつ訊ねた。

困惑した様子の2人。一瞬の静寂。

 

トモエがすっと、マドカの向かいに座った。

 

「マドちゃん、私は怒っています」

 

妙に丁寧な口調のトモエ。

じっと、その視線がマドカに向けられる。

 

「私はマドちゃんのためを思って忠告しました。でもマドちゃんは、それを無視しましたね?」

 

「うっ!」

 

声を出すマドカ。

痛い所を突かれたように、視線をそらす。

 

「なに、どういうこと?」

 

2人の顔を交互に見ているユウコ。

トモエが目を細めた。

 

「マドちゃん、この前、例の公園に行ったんだよ。それも、私達には内緒で」

 

「えっ!? マドカ、そんなことしてたの!?」

 

ユウコがマドカの顔を覗き込んだ。

もじもじと、マドカが指を動かす。

 

「そ、それは、その。正直、ほぼ当てずっぽうみたいな感じで。まさか、本当に当たるとは思わなくて……」

 

気まずそうに、視線をそらしているマドカ。

ユウコが呆れたように手を広げる。

 

「ちょっとちょっと! 約束したじゃん、危ないから近づかないって!」

 

「それは、そうなんだけど……」

 

しゅんとしているマドカ。

トモエが深く、ため息をついた。

 

「マドちゃん、正直な事を言うとね、私は公園に行った事自体は、そんなには責めてないんだよ」

 

「えっ?」

 

驚き、声をあげるマドカ。

トモエが真っすぐに、マドカを見つめた。

 

「きっと、ミコちゃんのためだったんでしょ?」

 

「……それは」

 

マドカが口ごもる。

 

「氷川さん? どういうこと?」

 

話しに付いていけないユウコ。

トモエは黙って、マドカの言葉を待っている。

 

マドカが口を開いた。

 

「ごめん、トモエ、ユウコ。私やっぱり、氷川さんが危ないかもって思ったら、その、放っておけなくて。それで、2人には黙って公園に……」

 

小声で話しているマドカ。

暗い表情。しょんぼりとした雰囲気。

 

「あー、そういうこと……」

 

ユウコがようやく、納得した。

複雑そうな表情を浮かべているユウコ。

 

トモエが首を振った。

 

「いいよ。マドちゃんのそういう友達想いなところ、私はとっても好きだから」

 

「トモエ……」

 

顔をあげるマドカ。

トモエの方へと視線を向ける。

 

口を開いて──

 

「でも、私は激おこなの!!」

 

トモエが、大きく叫んだ。

教室中に響き渡る声。のけぞるマドカとユウコ。

 

まくしたてるように、続ける。

 

「どうして、私やユウちゃんに内緒で行っちゃうの!! せめて、相談してくれたって良かったじゃない!! 私、後で話し聞いて、すっごい心配だったんだよ!!」

 

いつになく怒った様子のトモエ。

マドカが両手を前に出す。

 

「で、でも、危険な不良って聞いてたから、2人を巻き込んじゃうわけには……」

 

「そういうところだよ、マドちゃん!!」

 

大きく指摘するトモエ。

マドカが「ぐぅ!」と声をあげた。

 

ユウコが、大きくため息をついた。

 

「まぁ、今回ばかりはトモエの言う通りだね」

 

トモエに同調するユウコ。

腰の所に両手をあて、マドカを見下ろす。

 

「気持ちは嬉しいけどさ、それでマドカが危ない目にあったりしたら悲しいじゃん。もっとウチらのことも頼ってよ」

 

「……ユウコ」

 

改めて、自分の間違いに気付いたマドカ。

机に手を乗せ、頭を下げる。

 

「ごめん、2人とも! 心配させちゃって!」

 

真剣な声。真摯な謝罪。

ユウコが腰に手を当てたまま、息を吐く。

 

「まぁ、今回は無事だったし、あたしは許すよ。でも、次からはちゃんと相談してよね、マドカ」

 

「……うん」

 

頷くマドカ。

穏やかに、ユウコが微笑んだ。

 

「わかった。私も許すよ、マドちゃん」

 

目をつぶっているトモエ。

ユウコがホッとした表情を浮かべる。

 

「よかった。トモエのことだから、また変な事言い出すんじゃないかって、あたし心配で──」

 

そう言いかけたユウコの言葉を、

 

「それはそれとして腹が立ってるので、罰としてマドちゃん!! 私とファイトだよ!!」

 

トモエの言葉が遮った。

マドカとユウコの顔が、ひきつる。

 

「あ、あのさ、トモエ。さっきからファイトするって、どういうことなの……?」

 

おそるおそる、訊ねるマドカ。

きらんと、トモエの目に光が宿る。

 

「私は考えたの。どうしたら、マドちゃんにお灸をすえられるか。そして、出した結論がこれなのだよ!!」

 

再びデッキケースを構えるトモエ。

ユウコが頭に手を当てた。

 

「えっと、どういうわけ……?」

 

困惑しきった様子のユウコ。

ばっと、トモエが手を伸ばす。

 

「その1、マドちゃんはヴァンガードファイター。その2、ヴァンガードファイターにとって、敗北は最大の屈辱。その3、私はヴァンガードファイターじゃない」

 

指を伸ばしながら話しているトモエ。

キッと、鋭い目をマドカに向けた。

 

「つまり、ファイターであるマドちゃんに最大の罰を与えるためには、私もファイターになるしかない!! そしてマドちゃんへの復讐のために組み上げたこの最強デッキで、マドちゃんをボコボコにしてあげるのだよ!!」

 

壮絶な計画がさらけ出された。

マドカとユウコが、揃って言葉を失う。

 

「……相変わらず発想がサイコパスすぎない?」

 

唖然としているユウコ。

トモエが首を振った。

 

「違うよ、ユウちゃん。私は悲しみの撃退者」

 

真剣な表情のトモエ。

ユウコが諦めるかのように目を閉じた。

 

「トモエ、ヴァンガードできるの……?」

 

心配そうに言うマドカ。

トモエがムッとしながら答える。

 

「確かに、昨日までの私はファイターじゃなかった。だけど、今の私にはスーパーアドバイザーがいるのだよ!」

 

「スーパーアドバイザー……?」

 

聞き返すマドカ。

トモエがどこか得意そうに目をつぶった。

 

「あれは昨日の事。私は、生まれて初めてカードショップという場所に足を踏み入れたの。未知の世界。今までにない体験。期待と不安の入り混じった複雑な感情が、私の胸を深くかき乱して、まるで壮大な劇の幕開けのように──」

 

「あーはいはい、回想シーンはいいから!」

 

ユウコが割り入る。

トモエが「むー」と不満そうな声を漏らした。

 

「ここからが、盛大な物語の始まりだったのに」

 

頬を膨らませているトモエ。

マドカが鞄からデッキケースを取り出した。

 

「まぁ、トモエがそれで満足するなら、ファイトくらいなら……」

 

軽く言うマドカ。

トモエが、びしっと指差す。

 

「甘いよ、マドちゃん!! これはマドちゃんへの審判のファイト。当然、負けた場合にはマドちゃんには裁きが下されるよ!!」

 

ばーんと大きく宣言するトモエ。

ユウコが渋い表情になる。

 

「審判? 裁き?」

 

頭の上に?が浮かんでいるユウコ。

すっと、トモエがどこからかチラシを取り出す。

 

可愛らしいピンク色のチラシを前に──

 

「ファイトに敗けた方は、このビッグカニカニパフェを相手に奢らなければならない!!」

 

トモエが、真剣な声でそう言い切った。

チラシには、駅前に新装開店した

可愛らしい喫茶店の写真が載っている。

 

「……トモエ、食いたいだけじゃない?」

 

呆れたように言うユウコ。

トモエが胸を張った。

 

「友達の奢りで食べるスイーツより美味しいものはないのだよ」

 

むふーと得意そうな表情のトモエ。

ユウコが額に手を当てた。

 

「ビッグカニカニパフェ……」

 

チラシを見ているマドカ。

フルーツで彩られたパフェ。奇抜な形。

 

トモエが不敵な笑みを浮かべた。

 

「さぁ、どうするの、マドちゃん?」

 

挑発するような声色のトモエ。

マドカが頷いた。

 

「……いいわ、私だって、ファイターよ!」

 

デッキケースを構えるマドカ。

満足そうに、トモエが頷く。

 

「さすがマドちゃん、期待を裏切らない女」

 

嬉しそうに話すトモエ。

薄緑色のデッキケースから、カードを取り出す。

 

「大丈夫なの、マドカ?」

 

ひそひそとささやくユウコ。

マドカが胸を張った。

 

「まぁ、ファイトするだけだし。それに、私これでもヴァンガード歴長いから。昨日始めたばかりのトモエなら楽勝だよ!」

 

自信満々に言い切るマドカ。

ユウコが不安そうに眉をひそめた。

 

「ふふふ、そう上手くいくかな? マドちゃん」

 

不気味に笑っているトモエ。

猫が描かれたスリーブに入ったカードを置く。

 

「トモエこそ、私をただの天才動画配信者と思ってもらっちゃ、困るんだから!」

 

同じくカードを並べていくマドカ。神秘的な

水晶が描かれたスリーブのカードを置く。

 

向かい合う2人。視線がぶつかる。

 

カードに指を伸ばして──

 

「スタンドアップ・ヴァンガード!!」

 

2人の声が、教室に響いた。

 

「《三角連想の女魔術師》!!」

 

「《もふもふの化身 グランフィア》!!」

 

 

三角連想の女魔術師

ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー6000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットがライドされた時、あなたが後攻なら、1枚引く。

― 私達なら、明るい未来も築けるはず!

 

 

優しき公子 グランフィア

ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - ワービースト 

パワー6000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットがライドされた時、あなたが後攻なら、1枚引く。

― 皆が笑顔でいて欲しい。胸に芽吹いた、純粋な想い。

 

 

「ストイケイア……!」

 

トモエのカードを見て、呟くマドカ。

脳裏に、ミコトの姿が思い浮かぶ。

 

(まさか、氷川さんと同じデッキって事はないだろうけど、ちょっとやりにくいなぁ……)

 

緊張しているマドカ。

トモエは悠然と、カードを構えている。

 

マドカが手を伸ばした。

 

「私のターン!」

 

カードを引くマドカ。

6枚ある自分の手札を見る。

 

「えーと、うーんと……」

 

ライドデッキの支払いにどれを捨てるか

迷っているマドカ。悩みつつ、1枚を捨てる。

 

「《四角重層の女魔術師》にライド!」

 

水晶の描かれたスリーブのカード。

緑の髪をした、魔術師の少女のカードが現れる。

 

 

四角重層の女魔術師

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが「五角閃光の女魔術師」にライドされた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、1枚引く。

【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、相手の前列のリアガードを1枚選び、山札の下に置く。

― 1つ1つ、焦らず積み上げていきなさい。

 

 

「ターンエンドだよ!」

 

顔をあげて宣言するマドカ。

真剣な目で、トモエの方を見る。

 

フッと、トモエが笑った。

 

「私のターン!」

 

勢いよく、カードを引くトモエ。

楽しそうに、1枚を選んで捨てる。

 

「《もふもふの少年 グランフィア》にライド!」

 

猫のスリーブに入ったカードを置くトモエ。

描かれているのは、少し成長した狼の少年。

 

 

未来の領主 グランフィア

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ワービースト 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが「俊英の賢狼 グランフィア」にライドされた時、プラント・トークンを1枚(R)にコールしてよい。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― さぁ行くよ!僕についてきて!

 

 

「そしてスキルで、1枚ドロー!」

 

大きく言って、カードを引くトモエ。

そのまま流れるように、カードに指を置いた。

 

「バトルだよ! グラちゃんで、ヴァンガードにアタック!」

 

カードを横に動かすトモエ。

マドカが手札を見てから、口を開く。

 

「ノーガード!」

 

「ドライブチェックー!」

 

手を伸ばすトモエ。表になったのは、

南瓜のような生命体が描かれたカード。

 

 

ファーミン・パンプキン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】【ターン1回】:「グランフィア」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、プラント・トークンを1枚(R)にコールする。あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、1枚ではなく2枚までコールする。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― 領主さま。今年も豊作でございますよ。

 

 

「うぅ、トリガーじゃない……!」

 

悔しそうな様子のトモエ。

マドカがホッとしながら手を伸ばす。

 

「そう上手くいかないよ。ダメージチェック!」

 

カードをめくるマドカ。

表になったカードを見せる。

 

「ノートリガー!」

 

 

ディヴァインシスター れぴすと

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ケテルサンクチュアリ - エルフ 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(R)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(2)]することで、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、パワー+5000。

― まだいるの?も~、いなくなってよ~!

 

 

マドカ ダメージ0→1

 

 

マドカがカードをダメージに置いた。

 

「ターンエンドー」

 

むすっとした表情のトモエ。

不満そうに、手札に視線を向けている。

 

「トモエ、本当にルール覚えてきたんだ……!」

 

驚いたように目を丸くしているマドカ。

一連のゲームの流れ、カードさばき。

そこに一切の不備はなく、完璧なものだった。

 

「トモエちゃん、嘘つかないもん」

 

ドヤ顔を浮かべているトモエ。

その目に、どこか暗い光が宿る。

 

「だからね、このファイトでマドちゃんをボコボコにするっていうのも、本気だよ?」

 

にっこりと笑いながら、

トモエが自信満々にそう言い放った。

 

マドカとユウコの背筋が凍る。

 

「……マドカ、あの目は本気だよ」

 

ぼそりと忠告するユウコ。

マドカが恐れを振り払うように、首を振る。

 

「な、なんにせよ、ファイトは始まったばっかり! まだ、ここからだよ! 私のターン!」

 

カードを引くマドカ。

少しの間の後、1枚を選ぶ。

 

「《五角閃光の女魔術師》にライド!」

 

カードを置くマドカ。

青い髪の魔術師が現れた。

 

 

五角閃光の女魔術師

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが「六角宝珠の女魔術師」にライドされた時、あなたの山札を上から3枚見て、山札の上に望む順で置く。

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたの山札を上から1枚見て、山札の上か下に置く。下に置いたら、そのターン中、このユニットのパワー+2000。

― 未知なる物を恐れない。自分を信じる勇気を持って。

 

 

「さらに四角重層のスキルで、1枚ドロー!」

 

 

四角重層の女魔術師

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが「五角閃光の女魔術師」にライドされた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、1枚引く。

【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、相手の前列のリアガードを1枚選び、山札の下に置く。

― 1つ1つ、焦らず積み上げていきなさい。

 

 

ダメージのカードを裏にするマドカ。

デッキから1枚引くと、手札に加える。

 

「五角閃光の女魔術師でアタック!」

 

勢いよく宣言するマドカ。

指を伸ばして、カードを動かす。

 

「ノーガードだよ~」

 

ふわふわとした口調のトモエ。

マドカがデッキに手を伸ばした。

 

「ドライブチェック、クリティカルトリガー!」

 

マドカの手の中で、白い犬を従えた

桃色の髪の巫女の姿が表になる。

 

 

白牙の魔女 ディスマ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― さ~て、どの子から行かせようかな~?

 

 

「むっ。マドちゃん、やるね……」

 

感心したように言うトモエ。

デッキの上の2枚をダメージに置く。

 

 

ぷろりふぃーく・おらんじゅ

ノーマルオーダー 〈3〉

ストイケイア

【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することでプレイできる!

プラント・トークンを2枚まで(R)にコールする。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― らんらんら~ん♪お~いし~果~実を育てましょ~♪

 

 

ホルホル・マッシュルーム

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー6000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】:【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、プラント・トークンを2枚まで(R)にコールし、「グランフィア」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、パワー+5000。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― 掘って♪潜って♪おっ宝さがし♪

 

 

トモエ ダメージ0→2

 

 

「ターンエンドだよ!」

 

嬉しそうに言うマドカ。

少しだけ、緊張がほぐれたように微笑む。

 

(よし、これで私の方がリード! この調子で、上手く戦っていければ……!)

 

得意そうに考えを巡らせているマドカ。

トモエが腕を伸ばした。

 

「私のターン!!」

 

カードを引くトモエ。

手札の1枚を選び、捨てる。

 

カードを掴んで──

 

「今こそ始まる、トモエちゃん最強伝説!! その可憐な強さ、刮目してみるがいいー!!」

 

勢いよく、トモエがカードを置いた。

 

「《もふもふのイケメン グランフィア》にライド!!」

 

さらに成長した狼の青年のカードが置かれる。

描かれているのは、思慮深い目で本を読む姿。

 

 

俊英の賢狼 グランフィア

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ストイケイア - ワービースト 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(V)】:あなたの、(R)にプラント・トークンがいて、ソウルに「未来の領主 グランフィア」があるなら、あなたがライドデッキから「グランフィア」を含むグレード3にライドする際、手札から1枚捨てずにライドできる。

― 勉学だけで、本当に良き領主となれるだろうか。

 

 

「さらにスキルで、プラントくんをコール!」

 

ポケットからカードを取り出すトモエ。

ぱしっという音と共に、カードが置かれる。

 

 

プラント

トークンユニット 〈0〉 (ブースト)

クランなし - プラント 

パワー5000 / シールドなし / ☆1

 

 

「トークンカード……?」

 

ヴァンガードの裏に置かれたカード。

マドカが、警戒するような目を向ける。

 

「ここからが、トモエちゃん祭りの本番だよ!」

 

楽しそうに微笑むトモエ。

その手にさらに、カードを構える。

 

「《ふわふわ・パンプキン》と《ラララン・オレンジくん》をコール!!」

 

場に置かれる2枚のカード。

南瓜と柑橘類の妖精のような生命体が現れる。

 

 

ファーミン・パンプキン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】【ターン1回】:「グランフィア」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、プラント・トークンを1枚(R)にコールする。あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、1枚ではなく2枚までコールする。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― 領主さま。今年も豊作でございますよ。

 

 

ランラン・オランジェリン

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、プラント・トークンを1枚まで(R)にコールしてよい。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

【自】【前列の(R)】:あなたのバトルフェイズ開始時、「グランフィア」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、プラント・トークンを1枚(R)にコールしてよい。

― 爛々と、お日様みたいに明るくね!

 

 

「さらにラララン・オレンジくんのスキルで、プラントくんをもう1体コール!」

 

カードを取り出すトモエ。

植物のカードが、柑橘類の後ろに置かれる。

 

 

プラント

トークンユニット 〈0〉 (ブースト)

クランなし - プラント 

パワー5000 / シールドなし / ☆1

 

 

「ば、盤面が……!」

 

冷や汗を流しているマドカ。

ばっと、トモエが腕を伸ばした。

 

「さらに! バトル開始時、ヴァンガードがもふもふのグラちゃんなので、オレンジくんのスキルでさらにプラントくんをコール!」

 

 

ランラン・オランジェリン

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、プラント・トークンを1枚まで(R)にコールしてよい。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

【自】【前列の(R)】:あなたのバトルフェイズ開始時、「グランフィア」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、プラント・トークンを1枚(R)にコールしてよい。

― 爛々と、お日様みたいに明るくね!

 

 

南瓜の妖精の前、植物のカードが置かれる。

トモエの場が、全て埋まった。

 

「に、2ターン目で、全面展開!?」

 

驚愕の声をあげるマドカ。

トモエが指をカードの上にのせた。

 

「ぶっとばしてあげるよ、マドちゃん! プラントくんのブースト、グラちゃんでヴァンガードにアタック!」

 

カードを動かすトモエ。

狼の青年の目が、マドカへと向けられる。

 

 

俊英の賢狼 グランフィア パワー15000

 

 

「の、ノーガード……!」

 

顔を伏せがちに、答えるマドカ。

トモエが手を伸ばす。

 

「ドライブチェック!!」

 

高らかな声。

カードをめくって──

 

「フロントトリガー!! 私の前列のパワー+10000!!」

 

トモエの声が、その場に響いた。

 

 

狂乱の令嬢

トリガーユニット 【前】+10000

(フロントトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - ゴースト 

パワー4000 / シールド15000 / ☆1

【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。

― 狂気はしばしば凶器となる。

 

 

「げっ、フロントトリガー!?」

 

カードを見て、顔色悪く叫ぶマドカ。

山札の上の1枚がダメージに置かれた。

 

 

二角月灯の女魔術師

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー7000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(G)】:「女魔術師」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、このユニットのシールド+10000。

― 闇に蠢く悪しきもの。織月の加護にて退けましょう。

 

 

マドカ ダメージ1→2

 

 

「まだまだ! カボチャくんのブースト、プラントくんでアタック!」

 

さらにカードを動かすトモエ。

マドカが苦しそうな表情を浮かべる。

 

「ノーガード、ダメージチェック……!」

 

祈るようにカードを表にするマドカ。

トリガーではないカードが、場に置かれる。

 

 

矩形詠唱の女魔術師

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、「女魔術師」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、あなたの山札を上から2枚見て、山札の上に望む順で置き、【ソウルチャージ】(1)。

― 空に高く詠うのは、未来を手操る四つの呪文。

 

 

マドカ ダメージ2→3

 

 

「あぅぅぅ……!」

 

情けない声をあげているマドカ。

トモエが腕を伸ばす。

 

「オレンジくんで、アタック!!」

 

容赦なく宣言するトモエ。

可愛らしい柑橘類の妖精のカードが横になる。

 

「ノーガード!!」

 

泣きそうな声で言うマドカ。

カードをめくると、悔しそうにそれを置く。

 

 

アイジスメア・ドラゴン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - コスモドラゴン 

パワー6000 / シールド0 / ☆1

【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。

― この痛み……私が全て引き受けましょう。

 

 

マドカ ダメージ3→4

 

 

「ちょちょちょ、マドカ!? めっちゃ、やられてるじゃん!! 大丈夫なの!?」

 

詰め寄るユウコ。

マドカが涙目になりながら、顔を上げた。

 

「あ、あんまり、大丈夫じゃない……」

 

追い詰められているマドカ。

トモエがこの上なく楽しそうに、胸を張る。

 

「どう? マドちゃん。これが生まれ変わった、トモエちゃんの実力なのだよ! この世の全ては、トモエちゃんにひれ伏すの!」

 

悪役のような、高笑いを響かせるトモエ。

ユウコがマドカの肩をゆすった。

 

「ちょっとマドカ、ファイターとしては先輩なんでしょ! どうにかしてよ! このままじゃ魔王が世に放たれるわ!」

 

発破をかけるユウコ。

マドカがなんとかして、気力を取り戻す。

 

「わ、分かったって……! それに、まだまだ勝負はこれからなんだから!」

 

無理に元気を出そうとしているマドカ。

トモエがふんと鼻で笑った。

 

「かかってきたまえ! ターンエンド!」

 

威勢よく宣言するトモエ。

マドカがキッと鋭い目を向けた。

 

「私のターン!」

 

カードを引くマドカ。

迷いつつ、手札の1枚を捨てる。

 

「本気で行くよ、トモエ!!」

 

真剣な表情のマドカ。

水晶のスリーブに入ったカードを掴む。

 

腕を動かして──

 

「《六角宝珠の女魔術師》にライド!!」

 

マドカが、勢いよくカードを盤面に置いた。

 

 

六角宝珠の女魔術師

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(V)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、パワー+10000。

【起】【(V)】【ターン1回】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの手札から、【クリティカル】トリガーか【前】トリガーを1枚まで公開して山札の上に置き、そのターン中、このユニットのドライブ+1。

― 既知なる形のその中に、新たな啓示は眠っている。

 

 

「出たね、マドちゃんの推しカード」

 

警戒するように、目を細めているトモエ。

マドカが手を前へと出す。

 

「五角閃光のスキル、山札の上3枚を操作!」

 

 

五角閃光の女魔術師

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが「六角宝珠の女魔術師」にライドされた時、あなたの山札を上から3枚見て、山札の上に望む順で置く。

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたの山札を上から1枚見て、山札の上か下に置く。下に置いたら、そのターン中、このユニットのパワー+2000。

― 未知なる物を恐れない。自分を信じる勇気を持って。

 

 

デッキの上の3枚を手に取るマドカ。

考えながら、順番を入れ替える。

 

「オーワインをコール!」

 

カードを置くマドカ。

金色の鎧を着た少年騎士が姿を見せる。

 

 

精妙の騎士 オーワイン

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「六角宝珠の女魔術師」なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から2枚見て、2枚まで選び、山札の上に望む順で置き、残りを山札の下に望む順に置く。

【自】【(R)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、そのターン中、このユニットのパワー+10000。

― 都合よくいくのかって?そこは上手くやるのさ!

 

 

「スキルでソウルブラスト! 山札の上2枚を、そのまま山札の下へ!」

 

ヴァンガードの下のカードを抜き取るマドカ。

山札の上2枚を下に送る。

 

「ふーん……」

 

口元に手を当てながら、呟くトモエ。

マドカがさらにカードを選んだ。

 

「四角重層の女魔術師をコール!」

 

少年騎士の反対側、

緑色の髪の魔術師が前線に現れる。

 

 

四角重層の女魔術師

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが「五角閃光の女魔術師」にライドされた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、1枚引く。

【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、相手の前列のリアガードを1枚選び、山札の下に置く。

― 1つ1つ、焦らず積み上げていきなさい。

 

 

マドカがヴァンガードの上に指を置いた。

 

「《六角宝珠の女魔術師》で、アタック!!」

 

慣れた手つきで、カードを動かすマドカ。

顔をあげ、トモエの反応を待つ。

 

 

六角宝珠の女魔術師 パワー13000

 

 

「ガードだよ!!」

 

手札の1枚を出すトモエ。

先程のフロントトリガーが2人の間に置かれる。

 

 

狂乱の令嬢

トリガーユニット 【前】+10000

(フロントトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - ゴースト 

パワー4000 / シールド15000 / ☆1

【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000。

― 狂気はしばしば凶器となる。

 

 

ガード値の合計は30000。

突破には、トリガー2枚が必要。

 

「操作したのは1枚だけでしょ、マドちゃん?」

 

不敵な笑みを浮かべているトモエ。

マドカが腕を伸ばす。

 

「なら、ドライブチェック! ヒールトリガー! ダメージ1点回復!」

 

マドカの手の中、カードが表になる。

 

 

円環の女魔術師

トリガーユニット【治】 +10000

(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

(【治】はデッキに4枚までしか入れられる。)

― 聖域の中核はメイガス達が作り上げたと伝えられている。

 

 

マドカ ダメージ4→3

 

 

ダメージのカードをドロップへ送るマドカ。

真剣な表情で前を向く。

 

「パワーは四角重層! さらに女魔術師のスキルで、四角重層のパワーを+10000!」

 

 

六角宝珠の女魔術師

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(V)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、パワー+10000。

【起】【(V)】【ターン1回】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの手札から、【クリティカル】トリガーか【前】トリガーを1枚まで公開して山札の上に置き、そのターン中、このユニットのドライブ+1。

― 既知なる形のその中に、新たな啓示は眠っている。

 

 

トリガーに反応したスキル。

神秘の力が魔術師の少女に与えられる。

 

「さらにさらに! トリガーを引いたことでオーワインと四角重層のスキル発動!」

 

大きく宣言するマドカ。

ダメージのカードを2枚、裏返す。

 

マドカが、トモエの場を指差した。

 

「オーワインのパワー+10000! ワクワク・オレンジちゃんをデッキの下へ!」

 

 

精妙の騎士 オーワイン

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「六角宝珠の女魔術師」なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から2枚見て、2枚まで選び、山札の上に望む順で置き、残りを山札の下に望む順に置く。

【自】【(R)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、そのターン中、このユニットのパワー+10000。

― 都合よくいくのかって?そこは上手くやるのさ!

 

 

四角重層の女魔術師

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが「五角閃光の女魔術師」にライドされた時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、1枚引く。

【自】【(R)】【ターン1回】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、相手の前列のリアガードを1枚選び、山札の下に置く。

― 1つ1つ、焦らず積み上げていきなさい。

 

 

「むむぅ」

 

顔をしかめているトモエ。

自分の場の柑橘類のカードを、山札の下へ置く。

 

「そして、セカンドチェック!」

 

マドカの声。

山札の上をめくると、カードを表にした。

 

「やった! ドロートリガー!」

 

 

発揚の騎士 エアフレド

トリガーユニット 【引】+10000

(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド5000 / ☆1

― 虐げられし民のため、黄金の騎士は前線に赴く。

 

 

嬉しそうにカードを見せるマドカ。

カードを引くと、楽しそうにカードを示す。

 

「パワーはオーワイン! 女魔術師のスキルで、さらにパワー+10000!」

 

神秘の力が少年の騎士にも宿った。

マドカのユニット達が、一気に強化される。

 

「四角重層でアタック!」

 

カードを動かすマドカ。

緑色の髪の少女のカードが横を向く。

 

 

四角重層の女魔術師 パワー28000

 

 

「ノーガード!」

 

すぐさま宣言するトモエ。

デッキの上のカードを、ダメージに置く。

 

 

ファーミン・パンプキン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】【ターン1回】:「グランフィア」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、プラント・トークンを1枚(R)にコールする。あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、1枚ではなく2枚までコールする。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― 領主さま。今年も豊作でございますよ。

 

 

トモエ ダメージ2→3

 

 

「オーワインでアタック!」

 

続けざまの宣言。

金色の鎧を着た少年。強化された攻撃が迫る。

 

 

精妙の騎士 オーワイン パワー40000

 

 

「ノーガードだよ!」

 

堂々と答えるトモエ。

淡々とした様子で、カードをダメージに置いた。

 

 

憧憬の乙女 アラナ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - バイオロイド 

パワー4000 / シールド15000 / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。

― はい!もう一輪プレゼント♪

 

 

トモエ ダメージ3→4

 

 

一気に逆転するマドカ。

ユウコが嬉しそうな笑みを浮かべた。

 

「やるじゃん、マドカ!」

 

マドカの背中を叩くユウコ。

ふふんと、マドカが微笑んだ

 

「伊達に、長くファイターやってないのよ!」

 

目をつぶり、得意そうに言うマドカ。

手札を片手に「ターンエンド!」と告げる。

 

トモエがカードを構えた。

 

「私のターン!」

 

カードを引くトモエ。

手札を見ると、手を前に出す。

 

「《もふもふのイケメン グランフィア》のスキル! 私は手札コストなしで、ライドできる!」

 

 

俊英の賢狼 グランフィア

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ストイケイア - ワービースト 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(V)】:あなたの、(R)にプラント・トークンがいて、ソウルに「未来の領主 グランフィア」があるなら、あなたがライドデッキから「グランフィア」を含むグレード3にライドする際、手札から1枚捨てずにライドできる。

― 勉学だけで、本当に良き領主となれるだろうか。

 

 

ドヤ顔を浮かべているトモエ。

猫のスリーブに入ったカードを掴んで──

 

「天網恢恢、疎にして漏らさず!! 導け、完全なるもふもふが支配する未来をー!!」

 

トモエが、高らかに呪文を唱えた。

カードを振りかぶって──

 

「《もふもふの王 グランフィア》ちゃんに、ライドー!!」

 

勢いよく、トモエがカードを場に置いた。

 

 

森厳なる薔薇の主 グランフィア

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの(R)のプラント・トークンすべてをプラント・ゲージにし、ノブレスローズ・トークンを1枚中央後列の(R)にコールし、あなたのプラント・ゲージすべてをそのユニットに置く。

【自】【(V)】:このユニットがアタックしたバトル終了時、【コスト】[ノブレスローズ・トークンかプラント・ゲージを、1枚以上、合計5枚までドロップに置く]ことで、あなたのリアガードを1枚選び、このコストでドロップに置いたカード1枚につき、そのターン中、パワー+5000。3枚以上置いたら、そのユニットを【スタンド】させる。

― 我が愛しき薔薇よ!共に美しき大地を護ろう!

 

 

「ヤバ。なんか強そうなの出てきた」

 

口元を手で隠しながら、コメントするユウコ。

トモエの目に鋭い光が宿る。

 

「トモエちゃんの真の力は、ここからだよ!」

 

力強い口調。

トモエがカードを選んだ。

 

「《くらくら・ドラゴン》ちゃんをコール!」

 

プラントトークンの前、

空いていた盤面に可愛らしい竜が現れる。

 

 

クラッピング・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - フォレストドラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】:このユニットが手札から前列の(R)に登場した時、あなたの後列にユニットが3枚以上なら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、1枚引き、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、そのターン中、このユニットのパワー+10000。

― リズムに合わせて手を叩こう。これも立派な音楽さ。

 

 

「スキルで1枚ドロー! さらにマドちゃんの分身がグレード3だから、このターン中パワー+10000!」

 

ダメージを裏返すトモエ。

カードを引く。その手札は6枚。

 

トモエが腕を前に出した。

 

「グラちゃんのスキル! ソウルブラストして、私のプラントくんを全て、プラントゲージに変換!!」

 

「えっ!?」

 

聞いたことのない単語に、動揺するマドカ。

トモエがポケットからカードを取り出す。

 

「そして、ノブレスちゃんをコール!!」

 

自信に満ちた声。トモエの場に、

薔薇の姿をしたトークンカードが置かれる。

 

 

ノブレスローズ

トークンユニット 〈0〉 (ブースト)

クランなし - プラント 

パワー5000 / シールドなし / ☆1

(これはノブレスローズ・トークンを表すカードであり、デッキには入れられない)

【永】【(R)】:このユニットは他のサークルに移動できず、「グランフィア」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、以下すべてが有効になる。

・あなたのプラント・トークンが(R)に登場する際、かわりにこのユニットのプラントゲージとして置く。(この効果は強制)

・このユニットのゲージ1枚につき、このユニットのパワー+5000。

・あなたがコストでリアガードを退却させる際、それがプラント・トークンのリアガードを退却させることで払えるなら、プラントゲージを捨てることでも払える。

 

 

「な、なにこれ……!?」

 

見慣れないカードを見て驚いているマドカ。

トモエが3枚のトークンを薔薇の下に入れる。

 

 

ノブレスローズ プラントゲージ0→3

 

 

「ノブレスちゃんは、下のトークンの数だけ強くなるんだよ! さぁマドちゃん、私のデッキの力を見せてあげる!」

 

手を伸ばすトモエ。

ヴァンガードの下のソウルを抜き取る。

 

「ふわふわ・パンプキンのスキルで、さらにプラントくんをコール! そしてノブレスちゃんのスキルでトークンをゲージに!」

 

 

ファーミン・パンプキン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】【ターン1回】:「グランフィア」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、プラント・トークンを1枚(R)にコールする。あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、1枚ではなく2枚までコールする。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― 領主さま。今年も豊作でございますよ。

 

 

カードを取り出すトモエ。

薔薇の下に、さらにカードが積まれる。

 

 

ノブレスローズ プラントゲージ3→5

 

 

「こ、これって……!」

 

顔色悪く盤面を見ているマドカ。

トモエが手札の1枚を掲げた。

 

「手札から、《インパラくん》をコール!!」

 

「い、インパラくん……?」

 

困惑しているマドカ。

勢いよく、トモエがカードを置いた。

 

現れたのは──

 

 

蒼砲竜 インレットパルス・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - ティアードラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがグレード3以上のヴァンガードにアタックしたバトル終了時、このターン1回目のバトルで、あなたのヴァンガードが「旗艦竜 フラッグバーグ・ドラゴン」なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、このユニットを【スタンド】させる。

【自】【(R)】:あなたのターン終了時、このターン合計4回以上アタックしているなら、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、1枚引く。

― 旗艦より入電。これより殲滅を開始する!

 

 

「い、インレットパルス・ドラゴン!?」

 

驚愕するマドカ。

ユウコが眉をひそめた。

 

「なに、そんなにヤバいカードなの?」

 

ひそひそと訊ねるマドカ。

真っ青になりながら、マドカが口を開く。

 

「流通量の少ない、トリプルレアカードだよ! たまに売ってるの見かけるけど、値段もすごく高いカードで……!」

 

震え声のマドカ。

トモエがフッと、笑った。

 

「トモエちゃんに、不可能はない」

 

ピースサインをしているトモエ。

絶句している2人を前に、カードを動かす。

 

「バトル! カボチャくんのブースト、インパラくんでマドちゃんにアタック!」

 

高らかな宣言。

ブーストを付けた攻撃がマドカを襲う。

 

「うっ、ガード!」

 

カードを選ぶマドカ。

女魔術師の描かれたカードが置かれる。

 

 

円環の女魔術師

トリガーユニット【治】 +10000

(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

(【治】はデッキに4枚までしか入れられる。)

― 聖域の中核はメイガス達が作り上げたと伝えられている。

 

 

「くらくら・ドラゴンちゃんでアタック!」

 

たたみかけるように言うトモエ。

可愛らしい竜のカードが横向きになる。

 

「そっちもガード!!」

 

マドカがカードを場に出した。

 

 

白牙の魔女 ディスマ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― さ~て、どの子から行かせようかな~?

 

 

なんとか、攻撃を防いでいくマドカ。

苦しそうな表情を浮かべ、手札を見ている。

 

トモエの指が、カードの上に乗った。

 

「ノブレスちゃんのブースト! もふもふの王 グラちゃんでアタックー!」

 

カードを動かすトモエ。

威厳溢れる獣人のカード。薔薇の花びらが舞う。

 

 

グランフィア パワー43000

 

 

「パワー合計43000!?」

 

驚きの声をあげるユウコ。

心配そうに、マドカの方を見る。

 

カードを掴んで──

 

「完全ガード!!」

 

マドカが、勢いよくカードを出した。

 

 

アイジスメア・ドラゴン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - コスモドラゴン 

パワー6000 / シールド0 / ☆1

【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。

― この痛み……私が全て引き受けましょう。

 

 

「やるね! マドちゃん!」

 

楽しそうに言うトモエ。

目を輝かせながら、手を伸ばす。

 

「ツインドライブだよ! ファーストチェック、ノートリガー! セカンドチェック、クリティカルトリガー!」

 

カードをめくるトモエ。

ひまわりの衣装を着た少女のカードが表になる。

 

 

ホルホル・マッシュルーム

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー6000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】:【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、プラント・トークンを2枚まで(R)にコールし、「グランフィア」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、パワー+5000。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― 掘って♪潜って♪おっ宝さがし♪

 

 

憧憬の乙女 アラナ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - バイオロイド 

パワー4000 / シールド15000 / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。

― はい!もう一輪プレゼント♪

 

 

「く、クリティカル!?」

 

驚き、のけぞるマドカ。

トモエが腕を前に出した。

 

「効果は全て、くらくら・ドラゴンちゃんに!」

 

得意そうに宣言するトモエ。

ユウコが首をかしげた。

 

「ん? だけど、その子もう攻撃してるんでしょ? 意味なくない?」

 

素朴な疑問。

トモエが目をつぶった。

 

「ふふん。甘いよ、ユウちゃん。もふもふ王の本領発揮はここからなのだよ!!」

 

大きく言うトモエ。

薔薇の描かれたカードへと、指を伸ばす。

 

「グラちゃんのスキル! バトル終了時、ノブレスちゃんのゲージから3枚を捨てる!」

 

カードを抜き取るトモエ。

可愛らしい竜のカードの上に指を置いた。

 

「そうすることで、くらくらちゃんをスタンド!! さらにパワー+15000!!」

 

「うぇっ!?」

 

変な声を出すマドカ。

トモエが不敵な笑みを浮かべた。

 

可愛らしい竜のカードが、立ち上がる。

 

 

森厳なる薔薇の主 グランフィア

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの(R)のプラント・トークンすべてをプラント・ゲージにし、ノブレスローズ・トークンを1枚中央後列の(R)にコールし、あなたのプラント・ゲージすべてをそのユニットに置く。

【自】【(V)】:このユニットがアタックしたバトル終了時、【コスト】[ノブレスローズ・トークンかプラント・ゲージを、1枚以上、合計5枚までドロップに置く]ことで、あなたのリアガードを1枚選び、このコストでドロップに置いたカード1枚につき、そのターン中、パワー+5000。3枚以上置いたら、そのユニットを【スタンド】させる。

― 我が愛しき薔薇よ!共に美しき大地を護ろう!

 

 

ノブレスローズ プラントゲージ5→2

 

 

「くらくらちゃんで、アターック!!」

 

この上なく楽しそうな様子のトモエ。

イメージの中、花びらが舞い散る。

 

 

クラッピング・ドラゴン パワー48000

 

 

トリガーと効果で強化された一撃。

加えて、クリティカル2による攻撃が迫った。

 

「の、ノーガード……」

 

涙目になっているマドカ。

「うぅっ」と唸りながら、カードを置く。

 

 

六角宝珠の女魔術師

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(V)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、パワー+10000。

【起】【(V)】【ターン1回】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの手札から、【クリティカル】トリガーか【前】トリガーを1枚まで公開して山札の上に置き、そのターン中、このユニットのドライブ+1。

― 既知なる形のその中に、新たな啓示は眠っている。

 

 

精妙の騎士 オーワイン

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「六角宝珠の女魔術師」なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から2枚見て、2枚まで選び、山札の上に望む順で置き、残りを山札の下に望む順に置く。

【自】【(R)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、そのターン中、このユニットのパワー+10000。

― 都合よくいくのかって?そこは上手くやるのさ!

 

 

マドカ ダメージ3→5

 

 

5点目のダメージ。

追い詰められるマドカ。

 

「さらにターン終了時、インパラくんをソウルに置いて、1枚ドロー!」

 

カードを動かすトモエ。

そのまま山札から1枚を引いた。

 

 

蒼砲竜 インレットパルス・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - ティアードラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがグレード3以上のヴァンガードにアタックしたバトル終了時、このターン1回目のバトルで、あなたのヴァンガードが「旗艦竜 フラッグバーグ・ドラゴン」なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、このユニットを【スタンド】させる。

【自】【(R)】:あなたのターン終了時、このターン合計4回以上アタックしているなら、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、1枚引く。

― 旗艦より入電。これより殲滅を開始する!

 

 

「私はこれで、ターンエンド!」

 

満足そうな表情を浮かべているトモエ。

得意そうに、胸を張っている。

 

「マドカ……」

 

心配そうな目を向けているユウコ。

マドカが首を振った。

 

「ま、まだ、勝負は分からない!」

 

威勢よく言うマドカ。

深呼吸すると、デッキに手を伸ばす。

 

「私のターン!!」

 

気合いを入れるかのように、大きく言うマドカ。

引いたカードを、横目で見る。

 

手札を眺めて──

 

「ぺ、ペルソナライドできないー!!」

 

マドカの泣き言が、その場に響いた。

暗黒のオーラを出しているマドカ。

 

「どうやら審判は下ったみたいだね、マドちゃん! これこそがトモエちゃんの導いた、完全なる未来なのだよ!」

 

高笑いしているトモエ。

マドカが「ぐぬぬ」と苦い表情を浮かべる。

 

「そ、それでもまだ、負けた訳じゃないもん!」

 

無理やり、強気な声を出すマドカ。

手札から1枚を表にして掲げた。

 

「オーダーカード! 《フォーチュン・リーディング》を使用!」

 

 

フォーチュン・リーディング

ノーマルオーダー 〈2〉

ケテルサンクチュアリ

【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、プレイできる!

あなたの山札の上から1枚見て、山札の上か下に置き、1枚引く。

― 示された未来。何を掴み取るかはあなた次第。

 

 

「むっ」

 

ぴくりと反応するトモエ。

マドカがダメージのカードを裏にする。

 

「効果で山札の上を見て……山札の下に! 1枚ドロー!」

 

カードを山の下へと戻すマドカ。

さらにカードを引くと、5枚の手札を眺める。

 

「四角重層を後ろに! そして、矩形詠唱の女魔術師をコール!」

 

カードを動かすマドカ。

空いた前列。橙色の髪の魔術師が姿を現す。

 

「さらにスキルで山札の上を2枚見て、好きな順番で戻してから、ソウルチャージ!」

 

 

矩形詠唱の女魔術師

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、「女魔術師」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、あなたの山札を上から2枚見て、山札の上に望む順で置き、【ソウルチャージ】(1)。

― 空に高く詠うのは、未来を手操る四つの呪文。

 

 

山札の上にカードを戻すマドカ。

そのまま1枚を、ソウルへと置いた。

 

「《転変の魔法 メメルル》をコール!」

 

ヴァンガードの裏に置かれる1枚。

桃色の髪の魔術師が現れる。

 

 

転変の魔法 メメルル

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー7000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】:「女魔術師」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[このユニットを退却させる]ことで、あなたのドロップから、【クリティカル】トリガーか【前】トリガーを1枚選び、手札に加える。

― くるくるきらきらふーわふわ。なりたい私に大変身!

 

 

ほぼ埋まりつつあるマドカの盤面。

トモエがじっと、考えるように手札を見る。

 

マドカが指を伸ばした。

 

「メメルルのブースト! 六角宝珠の女魔術師でヴァンガードにアタック!」

 

カードを動かすマドカ。

女魔術師の微笑みが、トモエの方へと向く。

 

 

六角宝珠の女魔術師 パワー20000

 

 

ちらりと、自分のダメージを見るトモエ。

そこに置かれているカードは4枚。

 

一瞬の間の後──

 

「完全ガード!!」

 

トモエが、カードを選んだ。

攻撃に割り込む、緑色の鮮やかな竜のカード。

 

 

カストーディアル・ドラゴン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ネイチャードラゴン 

パワー6000 / シールド0 / ☆1

【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。

― 生への渇望は何より堅く、何人たりとも侵せない。

 

 

トモエがにやりと笑う。

 

「その1枚、操作してるもんね、マドちゃん」

 

弾むような声での指摘。

マドカが「ぐっ」と苦しそうな声をあげる。

 

マドカがカードをめくった。

 

「ファーストチェック、フロントトリガー!」

 

表になる1枚。

白鳥を従える魔術師のカードが現れた。

 

 

白鳥の魔術師 タクスス

トリガーユニット【前】+10000

(フロントトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― あり得ないって?それはお前が決めることか?

 

 

「前列のパワー+10000! さらにトリガーが出たので、オーワインのスキルでパワー+10000! 女魔術師のスキルで矩形詠唱にパワー+10000!」

 

効果を振り分け、宣言していくマドカ。

ヴァンガードの両隣のカードのパワーが上がる。

 

 

精妙の騎士 オーワイン

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「六角宝珠の女魔術師」なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から2枚見て、2枚まで選び、山札の上に望む順で置き、残りを山札の下に望む順に置く。

【自】【(R)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、そのターン中、このユニットのパワー+10000。

― 都合よくいくのかって?そこは上手くやるのさ!

 

 

六角宝珠の女魔術師

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(V)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、パワー+10000。

【起】【(V)】【ターン1回】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの手札から、【クリティカル】トリガーか【前】トリガーを1枚まで公開して山札の上に置き、そのターン中、このユニットのドライブ+1。

― 既知なる形のその中に、新たな啓示は眠っている。

 

 

「セカンドチェック!」

 

声を出すマドカ。

操作されていない1枚を、慎重にめくる。

 

カードを見て──

 

「ゲット、ドロートリガー!!」

 

マドカが、笑みを浮かべた。

 

 

発揚の騎士 エアフレド

トリガーユニット 【引】+10000

(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド5000 / ☆1

― 虐げられし民のため、黄金の騎士は前線に赴く。

 

 

「むぅ。マドちゃん、ラッキーガール……」

 

トリガーを見て、呟くトモエ。

マドカが腕を前へと出した。

 

「パワーはオーワインに! さらに女魔術師のスキルで、もう一度矩形詠唱にパワー+10000!」

 

迷いなく宣言するマドカ。

神秘の光が降り注ぎ、魔術師の輝きが増した。

 

「オーワインでアタック!」

 

少年騎士のカードを動かすマドカ。

強化に満ちた攻撃が迫る。

 

 

精妙の騎士 オーワイン パワー40000

 

 

「ガードー!」

 

どこか気の抜けた声を出すトモエ。

手札から2枚を選び、場へと置いた。

 

 

憧憬の乙女 アラナ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - バイオロイド 

パワー4000 / シールド15000 / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがブーストしたバトル終了時、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+2000。

― はい!もう一輪プレゼント♪

 

 

リズミカ・キウイ

トリガーユニット 【治】+10000

(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

(【治】はデッキに4枚までしか入れられる。)

― 元気なリズムと一緒に踊ろう♪嫌な事も吹っ飛ぶぞ♪

 

 

トリガーによるガード。

余裕の笑みを浮かべているトモエ。

 

マドカの指が動く。

 

「矩形詠唱の女魔術師で、アタック!」

 

素早くカードを動かすマドカ。

冷や汗を流しながら、顔をあげる。

 

 

矩形詠唱の女魔術師 パワー48000

 

 

「ノーガードだよ~」

 

軽い口調で、トモエが答えた。

デッキの上を表にするトモエ。カードを置く。

 

 

蒼砲竜 インレットパルス・ドラゴン

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - ティアードラゴン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(R)】:このユニットがグレード3以上のヴァンガードにアタックしたバトル終了時、このターン1回目のバトルで、あなたのヴァンガードが「旗艦竜 フラッグバーグ・ドラゴン」なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、このユニットを【スタンド】させる。

【自】【(R)】:あなたのターン終了時、このターン合計4回以上アタックしているなら、【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、1枚引く。

― 旗艦より入電。これより殲滅を開始する!

 

 

トモエ ダメージ4→5

 

 

「ターン、エンド……!」

 

顔を伏せているマドカ。

心の中で、呟く。

 

(た、倒しきれなかった……!)

 

想像の中、頭を抱えているマドカ。

残された6枚の手札を見る。

 

次のターンを耐えきる自信は、ない。

 

「私のターン!!」

 

自信に満ちた声が響いた。

カードを引くトモエ。フッと、微笑む。

 

その指がカードを掴んで──

 

「ペルソナライドー!!」

 

勢いよく、カードが盤面へと置かれた。

威厳溢れる獣人のカードが、重なる。

 

 

森厳なる薔薇の主 グランフィア

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの(R)のプラント・トークンすべてをプラント・ゲージにし、ノブレスローズ・トークンを1枚中央後列の(R)にコールし、あなたのプラント・ゲージすべてをそのユニットに置く。

【自】【(V)】:このユニットがアタックしたバトル終了時、【コスト】[ノブレスローズ・トークンかプラント・ゲージを、1枚以上、合計5枚までドロップに置く]ことで、あなたのリアガードを1枚選び、このコストでドロップに置いたカード1枚につき、そのターン中、パワー+5000。3枚以上置いたら、そのユニットを【スタンド】させる。

― 我が愛しき薔薇よ!共に美しき大地を護ろう!

 

 

「うぅっ!!」

 

声を漏らすマドカ。

トモエがぐっと、拳を握った。

 

「これで引導を渡してあげる!! そう!! 弱さは罪なんだよ、マドちゃん!!」

 

バーンと言い切るトモエ。

ユウコが顔をひきつらせた。

 

「え、なにその思想。こわ」

 

引いたようにトモエを見るユウコ。

トモエの指がカードを掴んだ。

 

「ラララン・オレンジくんをコール!」

 

再び、柑橘類の妖精が現れる。

 

 

ランラン・オランジェリン

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、プラント・トークンを1枚まで(R)にコールしてよい。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

【自】【前列の(R)】:あなたのバトルフェイズ開始時、「グランフィア」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、プラント・トークンを1枚(R)にコールしてよい。

― 爛々と、お日様みたいに明るくね!

 

 

「スキルで、プラントくんをコール! ノブレスちゃんの効果でゲージに!」

 

トークンを取り出すトモエ。

そのまま薔薇のカードの下へと置く。

 

 

ノブレスローズ プラントゲージ2→3

 

 

「ふわふわ・パンプキンちゃんのスキル! トークンを呼び出し、そのままゲージに!」

 

 

ファーミン・パンプキン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー8000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】【ターン1回】:「グランフィア」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、プラント・トークンを1枚(R)にコールする。あなたのヴァンガードがグレード3以上なら、1枚ではなく2枚までコールする。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― 領主さま。今年も豊作でございますよ。

 

 

ノブレスローズ プラントゲージ3→5

 

 

「そして! 《ホヨホヨ・キノコちゃんズ》を手札からコール!」

 

カードを選ぶトモエ。

ぱしっという音と共に、カードが置かれた。

 

 

ホルホル・マッシュルーム

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ドリアード 

パワー6000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】:【コスト】[このユニットをソウルに置く]ことで、プラント・トークンを2枚まで(R)にコールし、「グランフィア」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、パワー+5000。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― 掘って♪潜って♪おっ宝さがし♪

 

 

そのまま、トモエがカードを掴む。

 

「スキル発動! キノコちゃんズをソウルに置いて、プラントくん達をコール! ゲージへ! さらにくらくら・ドラゴンちゃんにパワー+5000!」

 

カードをソウルへと入れるトモエ。

トークンを取り出すと、積み上げる。

 

 

ノブレスローズ プラントゲージ5→7

 

 

「ちょっと、これって……!」

 

事態の悪さを察し始めたユウコ。

マドカはだらだらと冷や汗を流している。

 

ばっと、トモエがカードを掲げた。

 

「そして、これが最後の1枚! 喰らえ、マドちゃん! 《ぷーどるふぁー・おれんじれんじ》ー!!」

 

まるで必殺技のように大きく言うトモエ。

その手の中のオーダーカードを、見せつけた。

 

 

ぷろりふぃーく・おらんじゅ

ノーマルオーダー 〈3〉

ストイケイア

【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することでプレイできる!

プラント・トークンを2枚まで(R)にコールする。(プラントはグレード0/パワー5000/クリティカル1でブーストを持つ)

― らんらんら~ん♪お~いし~果~実を育てましょ~♪

 

 

「プラントくんを2枚コールして、ゲージに!」

 

ダメージのカードを裏返すトモエ。

プラントトークンを取り出すと、下に置く。

 

 

ノブレスローズ プラントゲージ7→9

 

 

一気にカードを使用したトモエ。

不敵な笑みを浮かべると、マドカを見据える。

 

「バトル開始時、ラララン・オレンジくんのスキル! プラントくんをコールして、ゲージに!」

 

最後の1枚。

トモエがカードを取り出し、すっと差し込む。

 

積み上げられたカードの枚数は──

 

 

ノブレスローズ プラントゲージ10

 

 

「じゅ、10枚!?」

 

驚愕の声をあげるユウコ。

マドカは真っ青な顔になっている。

 

すっと、トモエが指を伸ばした。

 

「いくよ、マドちゃん!!」

 

容赦なく宣言するトモエ。

カードを動かす。

 

「くらくら・ドラゴンちゃんでアタック!」

 

横向きになる可愛らしい竜のカード。

再び、イメージの中で花びらが舞った。

 

 

クラッピング・ドラゴン パワー28000

 

 

「ガード! インターセプト!」

 

カードを動かすマドカ。

2枚のカードがガーディアンとして置かれる。

 

 

白鳥の魔術師 タクスス

トリガーユニット【前】+10000

(フロントトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― あり得ないって?それはお前が決めることか?

 

 

矩形詠唱の女魔術師

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、「女魔術師」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、あなたの山札を上から2枚見て、山札の上に望む順で置き、【ソウルチャージ】(1)。

― 空に高く詠うのは、未来を手操る四つの呪文。

 

 

「カボチャくんのブースト! ラララン・オレンジくんでアターック!」

 

さらにカードを動かすトモエ。

柑橘類と南瓜のコンビ攻撃が迫った。

 

 

ランラン・オランジェリン パワー28000

 

 

「もう一度ガード! インターセプト!」

 

カードを選ぶマドカ。

魔術師を、金色の鎧を着た少年騎士が援護する。

 

 

白牙の魔女 ディスマ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― さ~て、どの子から行かせようかな~?

 

 

精妙の騎士 オーワイン

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたのヴァンガードが「六角宝珠の女魔術師」なら、【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から2枚見て、2枚まで選び、山札の上に望む順で置き、残りを山札の下に望む順に置く。

【自】【(R)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、そのターン中、このユニットのパワー+10000。

― 都合よくいくのかって?そこは上手くやるのさ!

 

 

なんとかして攻撃を防ぐマドカ。

息を切らしながら、その手札を見る。

 

残ったカードは、4枚。

 

「ノブレスちゃんのブースト!!」

 

大きく言うトモエ。

指をヴァンガードの上へとのせる。

 

きらんと、目を輝かせながら──

 

「グラちゃんで、ヴァンガードにアタック!!」

 

トモエの指が、踊るように動いた。

教室中に響き渡る宣言。自信に満ちた声。

 

その数値は──

 

 

グランフィア パワー78000

 

 

「な、78000……!!」

 

呆然と呟くユウコ。

マドカが手札を眺めながら、口を開いた。

 

「ふ、防ぎきれない……!」

 

しくしくと涙を流しているマドカ。

がっくりと、肩を落とす。

 

顔を伏せて──

 

「ノーガード……」

 

マドカの、情けない声がその場に響いた。

勝利を確信した笑みを浮かべるトモエ。

 

デッキに手を伸ばす。

 

「ドライブチェック、ノートリガー。セカンドチェック、ドロートリガー!」

 

2枚のカードを、トモエが表にした。

 

 

カストーディアル・ドラゴン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ネイチャードラゴン 

パワー6000 / シールド0 / ☆1

【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。

― 生への渇望は何より堅く、何人たりとも侵せない。

 

 

晴朗の乙女 レェナ

トリガーユニット 【引】+10000

(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - バイオロイド 

パワー4000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(G)】:相手のヴァンガードがグレード3以上なら、このユニットのシールド+5000

― こんなに良いお天気なのですよ?お散歩しましょ~♪

 

 

「1枚ドロー! さらにくらくらちゃんのパワー+10000!」

 

効果を振り分けるトモエ。

一通りの処理が終わると、目を細める。

 

穏やかな微笑みを、トモエが浮かべた。

 

「さ、マドちゃん!」

 

弾むような声で死刑宣告するトモエ。

ウキウキとした様子で、マドカの行動を待つ。

 

マドカが指を伸ばした。

 

「ダメージチェック……」

 

暗い声を出すマドカ。

おそるおそる、震える指でカードをめくる。

カードが表になって──

 

マドカの目に、再び光が戻った。

 

「ひ、ヒールトリガー!!」

 

嬉しそうに、マドカがカードを掲げた。

 

 

円環の女魔術師

トリガーユニット【治】 +10000

(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

(【治】はデッキに4枚までしか入れられる。)

― 聖域の中核はメイガス達が作り上げたと伝えられている。

 

 

「えっ!?」

 

余裕の笑みが崩れるトモエ。

呆然と、マドカのヒールトリガーを見つめる。

 

マドカがダメージのカードをドロップに送った。

 

「ダメージ1回復! パワーは女魔術師に!」

 

 

六角宝珠の女魔術師

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(V)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、パワー+10000。

【起】【(V)】【ターン1回】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの手札から、【クリティカル】トリガーか【前】トリガーを1枚まで公開して山札の上に置き、そのターン中、このユニットのドライブ+1。

― 既知なる形のその中に、新たな啓示は眠っている。

 

 

「ぐぬぬぬぬ!」

 

悔しそうに震えているトモエ。

首を振ると、手を伸ばす。

 

「グラちゃんのスキル! ノブレスちゃんからゲージを5枚消費して、スキル発動! くらくらちゃんをスタンド!」

 

 

森厳なる薔薇の主 グランフィア

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの(R)のプラント・トークンすべてをプラント・ゲージにし、ノブレスローズ・トークンを1枚中央後列の(R)にコールし、あなたのプラント・ゲージすべてをそのユニットに置く。

【自】【(V)】:このユニットがアタックしたバトル終了時、【コスト】[ノブレスローズ・トークンかプラント・ゲージを、1枚以上、合計5枚までドロップに置く]ことで、あなたのリアガードを1枚選び、このコストでドロップに置いたカード1枚につき、そのターン中、パワー+5000。3枚以上置いたら、そのユニットを【スタンド】させる。

― 我が愛しき薔薇よ!共に美しき大地を護ろう!

 

 

ノブレスローズ プラントゲージ10→5

 

 

カードを動かすトモエ。

可愛らしい竜のカードが、再び立ち上がる。

 

「スキルでパワー+25000!! くらくらちゃんで、もう一度マドちゃんにアタックー!!」

 

勢いよくカードを指で動かすトモエ。

強烈な攻撃がマドカへと迫った。

 

 

クラッピング・ドラゴン パワー63000

 

 

「マドカ!!」

 

声をあげるユウコ。

マドカの方へと、顔を向ける。

 

残された4枚の手札を──

 

「ガード!!」

 

マドカが、全て場へと投げ出した。

 

 

発揚の騎士 エアフレド

トリガーユニット 【引】+10000

(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド5000 / ☆1

― 虐げられし民のため、黄金の騎士は前線に赴く。

 

 

白鳥の魔術師 タクスス

トリガーユニット【前】+10000

(フロントトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― あり得ないって?それはお前が決めることか?

 

 

二角月灯の女魔術師

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー7000 / シールド5000 / ☆1

【永】【(G)】:「女魔術師」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、このユニットのシールド+10000。

― 闇に蠢く悪しきもの。織月の加護にて退けましょう。

 

 

涙滴賦活の女魔術師

トリガーユニット 【治】+10000

(ヒールトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン パワー4000 / シールド10000 / ☆1

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、アタックしているユニットのクリティカルが2以上で、トリガー効果以外の能力でクリティカルが増加しているか元々のクリティカルが2以上なら、そのバトル中、このユニットのシールド+15000。

― 辛い事は、涙に包んで忘れてしまえ。

 

 

合計シールド値68000。

トモエが、大きく目を見開いた。

 

全ての攻撃を、マドカが防ぎきる。

 

「ターンエンド……!」

 

信じられないといった様子のトモエ。

口元に手を当てながら、呟く。

 

「さすがマドちゃん。面白い女……!」

 

感心したような声のトモエ。

マドカが息を吐いた。

 

(あ、危なかった……!)

 

いまだにドキドキしているマドカ。

胸を押さえながら、盤面へと視線を向ける。

 

(うぅっ、でも……!)

 

心の中、弱気な声で呟くマドカ。

盤面に残っているのはわずかなカードのみ。

 

加えて、手札にカードはない。

 

「うーん、これは……」

 

渋い顔になっているユウコ。

トモエの口元に笑みが浮かぶ。

 

「諦めたまえよ、マドちゃん! 完璧なるもふもふの未来は、変えることはできないのだー!」

 

活力を取り戻しているトモエ。

マドカが「うぅっ……!」と落ち込む。

 

(た、確かに、このままじゃ……!)

 

暗い気持ちになっているマドカ。

敗北のイメージが浮かび、心を飲み込む。

 

諦めたように目を閉じて──

 

『私のターン』

 

マドカの脳裏に、ミコトの姿が思い浮かんだ。

ハッとなるマドカ。目を開ける。

 

(そうだ。氷川さんだって、いつも追い詰められてて……それでも最後まで、諦めずに戦ってて……!)

 

今までのミコトの戦いを思い返すマドカ。

ぎゅっと、マドカが手を固く握った。

 

私だって──

 

「私だって、ファイターなんだから!! 勝負は最後まで分からないよ!!」

 

マドカが、大きく叫ぶように宣言した。

決意に満ちた目に、真剣な表情。

 

トモエが驚く。

 

「ま、マドちゃん……!?」

 

その迫力に気圧されるトモエ。

マドカが手を伸ばした。

 

「私のターン!!」

 

勢いよく、カードを引くマドカ。

勝負の分水嶺。運命の瞬間。

 

引いたカードを見て──

 

「《八面光芒の女魔術師》をコール!」

 

マドカが、カードを場へと置いた。

亜麻色の髪の魔術師が、悠然と姿を現す。

 

「スキルで、私は山の上を2枚見る!」

 

 

八面光芒の女魔術師

ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー10000 / シールド5000 / ☆1

【自】:このユニットが(R)に登場した時、「女魔術師」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、あなたの山札を上から2枚見て、2枚まで選び、手札に加え、残りを山札の上に望む順で置く。手札に2枚加えたら、あなたの手札から1枚選び、山札の下に置く。

【自】【(R)】:このユニットがアタックした時、そのターンにあなたがペルソナライドしているなら、そのターン中、このユニットのパワー+5000。

― 光を集めて、未来をこの手に。

 

 

ダメージのカードを裏にするマドカ。

山札の上を見ると、そのまま手札に加える。

 

「そして、2枚のカードを手札に加えたので、1枚を山札の下に戻すよ!」

 

すっと、カードを戻すマドカ。

その手に残ったカードは、1枚のみ。

 

「その程度じゃ、恐るるに足りずだよ!」

 

手札を片手に話すトモエ。

マドカを指差す。

 

「ペルソナライドできてたなら別だけど……今の状況じゃ、トモエちゃんは倒せないよ!!」

 

得意そうな表情のトモエ。

自信満々に、マドカを見据えている。

 

フッと、微笑んで──

 

「それが、そうでもないのよね!!」

 

マドカが、楽しそうにそう言い放った。

トモエがわずかに眉をひそめる。

 

持っていたカードを構えて──

 

「私の切り札、見せてあげるよ!!」

 

マドカの声が、その場に響き渡った。

カードを掲げる。そこに描かれているのは──

 

厳かな雰囲気を讃えた、聖杯の姿。

 

「!?」

 

目を見開くトモエ。

マドカがカードを場へと出す。

 

「《恩寵湛えし聖なる杯》を、使用!!」

 

光輝く1枚が、場に現れた。

 

 

恩寵湛えし聖なる杯

ノーマルオーダー 〈3〉

【レガリスピース】(レガリスピースはデッキに合計1枚だけ入れられ、ファイト中に合計1回だけ使える)

グレード3でペルソナライドを持つあなたのヴァンガードがいて、このターンあなたがライドしていないならプレイできる!

ペルソナライドを発動させる。(1枚引き、このターンあなたの前列のユニットのパワー+10000され、あなたはペルソナライドしたことになる。)

― 星は何処か。始原の青は杯を満たし、探求者を待つ。

 

 

「れ、レガリスピース!?」

 

驚愕しているトモエ。

ユウコがまじまじとカードを見る。

 

「なに、そんなに凄いカードなの?」

 

「うむ。私のスーパーアドバイザーも言ってた。デッキに1枚しか入れられない、超強力なカードだって……」

 

説明しているトモエ。

ユウコが「へぇー」と声を出す。

 

「でも、そんな凄いカードを、なんでマドカが持ってるの?」

 

何気ない疑問。

マドカが「えへへ」と照れたように笑う。

 

「いや、大した事なくて。前に、隣に住んでる幼馴染から貰ったの。『いらないから』って~」

 

手をひらひらとさせているマドカ。

ぴしっと音をたて、その場の空気が凍り付いた。

 

「……それってさ、ひょっとして、この前映画のチケットくれた子と同じ?」

 

「え? そうだけど?」

 

おそるおそる訊ねるユウコに対し、

マドカが軽い口調で答えた。

 

目を閉じるユウコ。大きなため息をつく。

 

「ユウちゃん。私、キレそう」

 

低い声で呟くトモエ。

ユウコが頷いた。

 

「大丈夫、私もだから」

 

顔を見合わせる2人。

うんうんと、互いに頷きあう。

 

2人の会話に気付かず、マドカが手を前に出す。

 

「恩寵湛えし聖なる杯の効果で、私はペルソナライドを発動させる!!」

 

高らかに宣言するマドカ。

さらにデッキから、カードを1枚引く。

 

「そして、《ディヴァインシスター れぴすと》をコール!」

 

たった今引いた1枚。

桃色の髪の修道女のカードが、場に置かれた。

 

 

ディヴァインシスター れぴすと

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ケテルサンクチュアリ - エルフ 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(R)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、【コスト】[【カウンターブラスト】(2)]することで、このユニットを【スタンド】させ、そのターン中、パワー+5000。

― まだいるの?も~、いなくなってよ~!

 

 

「メメルルのスキル! 自身を退却させることで、ドロップのフロントトリガーを手札に!」

 

場に残っていた1枚。

桃色の髪の魔術師のカードを、マドカが掴む。

 

 

転変の魔法 メメルル

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー7000 / シールド5000 / ☆1

【起】【(R)】:「女魔術師」を含むグレード3以上のあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[このユニットを退却させる]ことで、あなたのドロップから、【クリティカル】トリガーか【前】トリガーを1枚選び、手札に加える。

― くるくるきらきらふーわふわ。なりたい私に大変身!

 

 

カードをドロップへと送るマドカ。

白鳥の魔術師のカードを手札に加える。

 

 

白鳥の魔術師 タクスス

トリガーユニット【前】+10000

(フロントトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― あり得ないって?それはお前が決めることか?

 

 

「ぐぅっ……!」

 

悔しそうな声を漏らすトモエ。

ばっと、マドカが手を盤面の上にかざした。

 

「六角宝珠の女魔術師のスキル!!」

 

高らかな声が響く。

 

「ペルソナライドしているので、コストを支払うことで手札のトリガーを山の上に!! さらにこのターン中ドライブ+1!!」

 

 

六角宝珠の女魔術師

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【自】【(V)】:あなたのドライブチェックでトリガーユニットが出た時、あなたのリアガードを1枚選び、そのターン中、パワー+10000。

【起】【(V)】【ターン1回】:このターンにあなたがペルソナライドしているなら、【コスト】[【カウンターブラスト】(1),【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの手札から、【クリティカル】トリガーか【前】トリガーを1枚まで公開して山札の上に置き、そのターン中、このユニットのドライブ+1。

― 既知なる形のその中に、新たな啓示は眠っている。

 

 

ダメージを裏返し、ソウルを抜き取るマドカ。

持っていたトリガーを、山の上に戻す。

 

マドカの手から、カードがなくなった。

 

「勝負だよ、トモエ!!」

 

大きく、呼びかけるトモエ。

その指がヴァンガードの上に乗せられる。

 

「六角宝珠の女魔術師で、ヴァンガードにアタック!!」

 

カードを動かすマドカ。

青白い神秘の光が、イメージの戦場を照らした。

 

 

六角宝珠の女魔術師 パワー23000

 

 

「うぬぬ……!!」

 

苦しそうな声をあげるトモエ。

5枚ある手札の中から、1枚を選んだ。

 

「オーバートリガーでガード!!」

 

場に置かれる1枚。

究極の力を秘めた1枚が守護者として顕現する。

 

 

天恵の源竜王 ブレスファボール

トリガーユニット 【超】

(オーバートリガー) 〈0〉 (ブースト)

ストイケイア - ネイチャードラゴン 

パワー5000 / シールド50000 / ☆1

(【超】トリガーはデッキに1枚だけ入れられる。トリガーで出たら、そのカードを除外し、1枚引き、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+1憶!ドライブチェックで出たら、さらに追加効果が発動!)

追加効果-1枚引く!あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、クリティカル+1!あなたの前列のユニットすべてのパワー+10000!あなたのダメージゾーンの枚数が相手以上なら、あなたのダメージゾーンから1枚選び、回復する!

― 姿を変え、形を変えて。自然はあらゆる顔を持つ。

 

 

「シールド値50000!?」

 

驚いているユウコ。

マドカが手を伸ばした。

 

「トリプルドライブ!!」

 

高らかな宣言。

山札の上を、勢いよく表にする。

 

「フロントトリガー! 前列のパワー+10000! さらに女魔術師のスキルで、八面光芒にパワー+10000!」

 

 

白鳥の魔術師 タクスス

トリガーユニット【前】+10000

(フロントトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― あり得ないって?それはお前が決めることか?

 

 

仕込まれた1枚。定められた運命。

さらにマドカが手を伸ばす。

 

その手の中で、カードが表になった。

 

「セカンドチェック、クリティカルトリガー! 効果は全て八面光芒に! さらに女魔術師のスキルでパワー+10000!」

 

「!!」

 

 

白牙の魔女 ディスマ

トリガーユニット 【☆】+10000

(クリティカルトリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド15000 / ☆1

― さ~て、どの子から行かせようかな~?

 

 

白い犬を従えた桃色の髪の巫女のカード。

トモエが苦しそうに冷や汗を流す。

 

マドカが最後の1枚を手に取って──

 

「サードチェック、ドロートリガー! 1枚ドロー! 効果はれぴすとへ! さらに女魔術師のスキルで、れぴすとにパワー+10000!」

 

カードを、突き付けるように掲げた。

 

 

発揚の騎士 エアフレド

トリガーユニット 【引】+10000

(ドロートリガー) 〈0〉 (ブースト)

ケテルサンクチュアリ - ヒューマン 

パワー5000 / シールド5000 / ☆1

― 虐げられし民のため、黄金の騎士は前線に赴く。

 

 

「う、嘘でしょ……!」

 

愕然としているユウコ。

トモエは残った4枚の手札を渋い顔で見ている。

 

マドカの指が、カードの上に乗せられた。

 

「八面光芒の女魔術師で、アタック!!」

 

カードを横向きに動かすマドカ。

亜麻色の髪の魔術師が、天高く杖を掲げる。

 

 

八面光芒の女魔術師 パワー65000 ☆2

 

 

「……完全ガード!!」

 

カードを場に出すトモエ。

再び、色鮮やかな緑の竜が現れる。

 

 

カストーディアル・ドラゴン

ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)

ストイケイア - ネイチャードラゴン 

パワー6000 / シールド0 / ☆1

【永】:守護者(守護者を持つカードはデッキに合計4枚まで入れられる)

【自】:このユニットが(G)に置かれた時、あなたのユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。あなたの手札が2枚以上なら、手札から1枚選び、捨てる。

― 生への渇望は何より堅く、何人たりとも侵せない。

 

 

手札を捨てるトモエ。

残った手札は2枚。

 

流れるように、マドカが腕を伸ばして──

 

「四角重層のブースト、れぴすとでヴァンガードにアタックー!!」

 

目の前のカードを、動かした。

神秘の力の加護を受けた、桃色の髪の修道女。

 

強烈な一撃が、トモエに迫る。

 

 

れぴすと パワー61000

 

 

残っている手札を眺めているトモエ。

ため息とともに、目線を伏せる。

 

そして──

 

「……ノーガード」

 

とても不満そうに、トモエがそう宣言した。

渋々、デッキに手を伸ばすトモエ。

 

カードをめくる。

 

「ダメージチェック。ノートリガー……」

 

最後の1枚が、ダメージへと置かれた。

 

 

森厳なる薔薇の主 グランフィア

ノーマルユニット 〈3〉

(ツインドライブ!!) (ペルソナライド)

ストイケイア - ワービースト 

パワー13000 / シールドなし / ☆1

【起】【(V)】【ターン1回】:【コスト】[【ソウルブラスト】(1)]することで、あなたの(R)のプラント・トークンすべてをプラント・ゲージにし、ノブレスローズ・トークンを1枚中央後列の(R)にコールし、あなたのプラント・ゲージすべてをそのユニットに置く。

【自】【(V)】:このユニットがアタックしたバトル終了時、【コスト】[ノブレスローズ・トークンかプラント・ゲージを、1枚以上、合計5枚までドロップに置く]ことで、あなたのリアガードを1枚選び、このコストでドロップに置いたカード1枚につき、そのターン中、パワー+5000。3枚以上置いたら、そのユニットを【スタンド】させる。

― 我が愛しき薔薇よ!共に美しき大地を護ろう!

 

 

トモエ ダメージ5→6

 

 

「ううぅぅ……!! そんな、トモエちゃんによる、完璧なる未来がぁぁ……!」

 

悔しそうに唸るトモエ。

がっくりと、机の上に突っ伏す。

 

「な、なんとか勝てた……!」

 

ホッと、マドカが息を吐いた。

ユウコがじとっとした目を向ける。

 

「まぁ、物凄い運勝ちっぽい感じだけど……勝ちは勝ちだね」

 

腕を組んでいるユウコ。

そのまま、トモエの肩を叩いた。

 

「ほら、トモエ! 元気出しなって!」

 

「うぅっ……ユウちゃん……」

 

しくしくと涙を流しているトモエ。

よしよしと、ユウコがトモエの頭を撫でた。

 

「でも、良いファイトだったよ! ありがとう、トモエ!」

 

にっこりと、マドカが微笑んだ。

晴れ晴れとした表情。右手を伸ばす。

 

「マドちゃん……」

 

差し出された右手を見つめるトモエ。

やがて、その手を伸ばすと──

 

2人が、握手を交わした。

 

「よし、これで仲直りだね!!」

 

ぽんぽんと2人の背中を叩くユウコ。

3人が互いの顔を見つめ合い、笑いあった。

 

穏やかな空気が、辺りに流れる。

 

「あー、なんか私、お腹空いちゃった。このパフェ、食べに行こうよ!」

 

チラシを片手に言うマドカ。

2人が頷いた。

 

「そだね、あたしも興味あるよ、それ」

 

「私も行く~」

 

手をあげるトモエ。

カードを片付けて、荷物をまとめ始める。

 

「あ、でも。パフェはマドちゃんの奢りね」

 

にっこりと、トモエが微笑んだ。

マドカが驚愕する。

 

「えっえっえっ、なんでぇ!? 私、勝ったじゃん!!」

 

「公園の罰と、あと、リア充罪」

 

あっさりと言うトモエ。

ユウコが頷いた。

 

「異議なし。じゃ、行こう行こう」

 

「オー!」

 

手をあげるトモエ。

きゃっきゃっと楽しそうに、2人が歩き出す。

 

「ちょ、ちょっと、待ってよー!」

 

マドカの情けない声が、教室の中に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──前日の放課後。

 

カードショップ『WhiteDream』の、

フリースペース内にて。

 

「……という訳で、その友達をボコボコにしなければならないのだよ!!」

 

トモエが、目の前の人物にそう説明した。

得意そうに指を伸ばしているトモエ。

 

目の前に座る少女が、ため息をついた。

 

「……なにそれ」

 

呆れたような反応。

少女が肩をすくめる。

 

「別に、勝手にやればいいでしょ。なんで、初対面のあたしに相談するのさ」

 

どこか刺々しい口調で、少女が話した。

鋭い目がトモエへと向けられる。

 

にっこりと、トモエが微笑んだ。

 

「強そうだし、それに、優しいから!」

 

「……はぁ?」

 

目を細める少女。

困惑したような表情を浮かべる。

 

トモエがばっと手を前に出した。

 

「その1、店の前で立ち尽くしている私を見て、声をかけてくれた。その2、ショーケースのカードの買い方を教えてくれた。その3、マドちゃんの使うカードの特徴を、すぐさま分かって説明してくれた」

 

指を伸ばしていくトモエ。

きらんと、その目が光る。

 

「よって、あなたはとても強いファイターかつとても優しい人とお見受けしました! お願い、私のスーパーアドバイザーになって、マドちゃんをボコボコにするのを手伝って下さい!」

 

凄まじい依頼が、その口から放たれた。

トモエが両手を握り合わせる。

 

「……マジか、こいつ」

 

絶句している少女。

はぁと、大きくため息をつく。

 

「30分も店の前で微動だにしないから、生きてるか心配になって、声かけてやっただけなのに……」

 

目線を伏せがちに、ぶつぶつと呟く少女。

苦い表情で、金色の髪をかきあげる。

 

「てか、あたしが優しい? そんなの言われたの、小学校の時以来だよ……」

 

目線をそらしている少女。

トモエが期待に満ちた目を向けた。

 

「お願いします! それに、断るっていうなら、私、この場で大人気なく泣きわめくから!」

 

大きく言うトモエ。

その目は明らかに、本気だった。

 

「……頼むから、それはやめて」

 

引いている少女。

面倒くさそうに、トモエの方を見る。

 

悩むような沈黙が流れて──

 

「分かったよ……教えてやるって」

 

諦めたように、少女が頷いた。

トモエが「わーい!」と大きく喜ぶ。

 

頬杖をつきながら──

 

「じゃあ、ルールから教えればいいんだな?」

 

少女が、訊ねた。

にっこりと、トモエが微笑む。

 

「はい! よろしくお願いしますー!」

 

元気よく答えるトモエ。

少女が、横に置いた鞄の中に手を入れる。

 

ピンク色のデッキケースを取り出して──

 

「なら、さっさとやるよ」

 

少女──三峯ヒカルが、静かにそう言った。

長い金髪が、なびくように揺れる。

 

「いいか、ちゃんと聞けよ。あたし達はこれから、惑星クレイっていう惑星に霊体として降り立って──」

 

カードを前に、2人が話し始めた……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。