「それで、里中君。
彼の戦いはどうだったかね?」
「グリードと戦い、ヤミーを倒しました。
その際のメダルはこの通り」
その言葉と共に、鴻上会長は目の前にあるセルメダルの山を見ながら、笑みを浮かべる。
「それにしても、良かったんですか?
コアメダルを貸し与えて」
「それ程の価値が彼にはあったからね。
何よりも、こちらにも大きな利益があったからね」
それと共に、ガウマから預かっていた3枚のコアメダルを見る。
「未来からのコアメダル。
これには、グリードを生み出す事はできない。
だが、未来の技術を現代で取り込む事で、また、新たな技術を生み出す事ができる。
それは、また新たな力を生み出す事ができる」
その生誕に対して、鴻上会長は笑みを浮かべる。
「素晴らしい!
さて、それでDr.真木の方は」
「一応、試作段階のメダルを造り出す事ができたみたいです。
それでも、まだ試作ですからね」
「あぁ、積み重ねる事で、より大きな力になる。
Dr.真木には、引き続き頑張ってもらおう!」
そう言いながら、鴻上会長は再びパソコンへと目を向ける。
そこには、とある設計図が表示されていた。
「それにしても、彼は素晴らしいね。
未来から来たライダーであるガウマ君は勿論の事、私も知らない未知なる存在だ」
「えぇ、本当に興味深いですね」
そう言うと、鴻上会長の前に現れたのは先程までの話題の人物である真木博士。
だが、それはあくまでもパソコンの画面の前であり、実際にはそこには存在しない。
「それで、他の未来のメダルは簡単に造れないのかね?」
「えぇ、彼の持つドライバーを通じて得なければ、無理でしょう。
それに、今の状態では、無駄にセルメダルを使うだけですからね」
「ふむ、やはりそうなるか……まぁ、いいだろう。
それより、彼が使っていたベルト。
あれの製造は可能かね?」
「それも無理ですね。
設計から、様々なデータが不足しています。
製造するとしても、プロトタイプが必要ですね」
「ならば、計画通りにセルメダルを使ったライダーの製造を最優先で頼むよ」
「わかりました。それと、例の計画の方はどうですか?」
「そちらも問題ない。
すでに、準備を始めている。
それに、彼からも協力を得ることができたからね」
そう言って、鴻上会長は目の前に置かれた数枚の資料を手に取る。
そこには、ある人物が映った写真が載せられていた。
「それにしても、彼は本当にどんな経緯で、ニューズになったのか、とても気になるねぇ」
そう言いながら、鴻上会長はその人物の資料を見つめる。
「それでは、定時なので、帰らせて貰いますね」
その言葉と共に里中は、そのまま帰って行った。