「なっ」
目の前にいるオーズが爆発した。
その事に驚いている間にも、地面に転がるオーズに、ガウマは戸惑いを隠せなかった。
しかし、そんな戸惑っている間にも、目の前にいるヤミーは、さらに追撃するように襲い掛かる。
「やらせるかっ!!」『バッタレッグ』
その音声が鳴り響くと共に、ガウマはオーズをヤミーからの攻撃を守るように、カマキリクレーンで斬り裂く。
「メダルを変えろ、これで、跳べ!」
そう言って、オーズの近くにアンクが来ると共に、その手にあるコアメダルを渡す。
「あぁ、ごめんね、せっかく借りたのに」
そう言って、オーズはそのままガウマにサソリメダルを投げる。
「おいっ、わざわざメダルを渡すな!」
「こちらこそ、ありがとうございます」
同時にガウマもまたカマキリメダルをアンクに向けて、投げる。
同時に2人は、そのままヤミーに向かって跳ぶ。
空を飛ぶヤミーに対して、ガウマはすぐにタカウィングを使用とする。
だが、それらを行う前に、既にいなくなっていた。
「逃げられたか』
そう言いながら、オーズは既に変身を解除する。
だが、同時に近くにいる青年へと、駆け寄る。
「大丈夫ですか、後藤さん!」
そこにいた青年、後藤が怪我をしている。
だが
「いらない」
そう、後藤はその助けを拒否し、立ち上がった。
それは、まるで意地になっている子供のように見える。
同時にアンクが詰め寄る。
「なんで、オーズを撃った」
そう、アンクが問いかける。
それに対する後藤の答えは
「オーズこそ、俺の邪魔をした。
世界を守るのはあいつじゃない、俺だ」
「はんっ、どうやって、守ると言うんだ」
「俺に、オーズの力がっ、ニューズの力があれば」
そう言った後藤に詰め寄ったのは、他でもないニューズだった。
「今のあんたには、世界なんて守れねぇよ」
それと共に、ガウマの脳裏にいたのもまた後藤だった。
妻子を守る為に、世界を守る為に決意した彼の姿。
そんな彼と、目の前にいる彼は違い過ぎた。
彼が未来では立派な人物だと知っている。
「なんだとっ」
その言葉にガウマは苛立ちを隠せなかった。
「ちょっ、ニューズ」
「そんなので、今のあんたに世界なんて守れるかよ」
「お前っ」
そう言った後藤の言葉を無視して、ガウマはそのまま立ち去る。
今の後藤に何を言っても、仕方ないと理解していた。
これから、どのような道を進み、本当はどんな人物なのかも。
だが、それを知っていても、どうしても許せなかった。
まさに、自分勝手なエゴだと理解していながら。
「ふぅん、今のあんたねぇ」
その最中、アンクだけはその言葉に注目していた。
「おい、貴様の所で作ったのか、あのニューズというのは」
「知らん。
俺自身も、ましてや真木博士も未だにニューズの事は謎だ。
あいつの正体を知っているのは鴻上会長と秘書の里中ぐらいだろ」
「鴻上さんが知っているんだ。
だったら、今度、お礼を言って貰うように頼まないと」
そう、呑気に火野英司の言葉を余所に、アンクだけは確かな疑いがあった。
未だに謎のコアメダルを使うニューズに対しての。