仮面ライダーニューズ   作:ボルメテウスさん

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メモリとメダルが合わさる時

風都という街で行われる結婚式。

 

それは、偶然なのか、現在、主役である花嫁と花婿が、その場から消えている。

 

その事もあって、その2人が帰ってくる前に、事件を終わらせる為に、ガウマと影は調査を行っていた。

 

そして、彼らが訪れたのは。

 

「ここは」

 

「ここは、ほとんどの住人がドーパントだった曰く付きのマンションだ。

今はもう、住人もいないから、廃墟同然だけどな」

 

「そんな所に、なんで?」

 

「もしかしたらと思ってな」

 

そう言いながら、2人は、そのままマンションの中へと入っていく。

 

既に廃墟という事もあってか、人気がなく、まるでホラー映画に出てくるような空間が広がっていた。

 

「さて、どうすれば良いのか」

 

「だったら、これが使えるかもな」

 

そう言って、ガウマが取り出したのは、2つの缶だった。

 

「それは?」

 

「鴻上ファウンデーションが作ったカンドロイド。

これを」

 

その言葉と共に缶の蓋を開く。

 

すると、1つの缶はから三基の蜂型ロボに変形する。

 

「こいつは小さい場所や、人数がいる時に便利な奴。

それで、こっちは」

 

そして、もう1つはシャチ型のロボットだった。

 

それを手の平に乗せるガウマ。

 

「こいつは音波を探知できる。

本来だったら、水中だけど」

 

「こういう探し物には便利という訳か」

 

そう言いながら、ガウマ達はすぐに探索を行う。

 

基本的には影の上司や知り合いの刑事の尽力によって、既にほとんどの調査が終わっている。

 

だからこそ、既に調べる所はなかったはずだった。

 

しかし、本来は存在しない奇妙な音。

 

それがシャチカンドロイドが探知した。

 

「これは」

 

「あぁ、何かあるな」

 

それは、とある一室にある部屋。

 

それは地下へと続くドアであり、2人はそのまま警戒しながら、ゆっくりと中へと入っていく。

 

やがて、目の前に広がっていたのは。

 

「おいおい、なんだよ、これは」

 

そこに飾られていたのは、ガイアメモリ。

 

まるで、美術品を扱うように、1つ1つ、丁寧に置かれていた。

 

「このマンションの管理を行っていたのは、井坂。

かつて、街を恐怖に包み込んだ最悪の殺人鬼。

そいつが、これまで手に入れたメモリはどこにあるかと思っていたが、まさかまだこんな所があるとはな」

 

そう言いながら、影は周りを探っていく。

 

「やっぱり。

なんか怪しい空白がある。

これは、誰かが、持ち出したという事になるな」

 

「あれは」

 

そんな中で、ガウマが目を向けたのは机の上に置かれているメモリ。

 

ガウマが手を伸ばしていた2本のメモリ。

 

それに合わせるように、2人の背後から投げられたのはセルメダルだった。

 

セルメダルは、そのまま真っ直ぐとガウマの目の前にあるメモリに吸い込まれる。

 

「なぁっ!?」

 

すると、メモリから現れた手がガウマに襲い掛かる。

 

その突然の出来事に、ガウマは驚きながらも後ろに下がると同時に、その姿が見える。

 

「なっアノマロカリス!

それに、あっちはまさかケツァルコアトルス!」

 

姿を現した2体の怪物はいずれもドーパントの姿をしていた。

 

だが、変身者もいない状況の中、メダルをきっかけに現れた事を含めれば、ヤミーである事は間違いない。

 

すぐにガウマは、その場から離れながら、その腰にνオーズドライバーを巻く。

 

「本当に、どこでも現れて、厄介な奴だ、仮面ライダーというのは」

 

その言葉と共に、フードを身に纏った男が、先程、ガウマが拾おうとしたメモリをゆっくりと取る。

 

その手は、まるで異形であり、ガウマ達は驚き、目を見開く。

 

「お前はっ」

 

「私の名はギル。

かつて、メダルを生み出した錬金術師だ」

 

「メダルを生み出したって」

 

その言葉に対して、驚きを隠せなかったのか、ガウマは目を見開く。

 

「まさか、死人が、蘇ったのか」

 

「そうだな。

私自身の、あいつのメダルを否定する為の究極のメダル!

だが、それを王が不要だと言われ、メダル共々封印された」

 

「封印、つまり、それは恐竜のコアメダル」

 

「そう、そして蘇った私は究極の身体を手に入れる為に、これに着目した」

 

それと共に、手に取ったのは、メモリ。

 

それも、先程のアノマロカリスとケツァルコアトルスだけではなく、ティーレックス、トライセラトップス、ブラキオの3つのメモリもあった。

 

「人間の欲望を糧にする他のヤミーとは違い、宿主となる人間の残留思念が宿った器物にセルメダルを投入する事で、私のヤミーは誕生する。

そして、このガイアメモリは地球の記憶が納められている。

それは、勿論、このメモリを使った人間の記憶もね」

 

「まさかっ」

 

「グリードの奴らは、コアメダルを集めての完全体を目指している。

だが、セルメダルでも、完全体に匹敵する力を得る事ができる!

そして、私が選りすぐりの、この5つのメモリの性能実験は既に終えた」

 

同時に、ギルは残り3つのメモリにもセルメダルを入れる。

 

それと共に、ガウマが倒した3体のドーパントもまた、姿が現れる。

 

そして、5体のドーパント達は、セルメダルへと変わると同時に、その姿は大きく変わる。

 

その姿は、数多の恐竜が入り交じったような奇妙な怪物。

 

先程までのドーパント達の特徴が融合した存在に、ガウマ達は構える。

 

「素晴らしい!この時代の人間の欲望はまさに愛に満ちている!

良いですねぇ、憎しみながらも、暴走する欲望!!

もっと、味わいたいですねぇ、その為にも」

 

それと同時にギルは笑みを浮かべる。

 

「そろそろ、あのメモリを回収しなくては。

この世界の君達のような仮面ライダー達の記憶をねぇ」

 

その瞬間、ガウマも、影は同時に動き出した。

 

「「変身!!」」

 

『タトバ!』『ナスカ』

 

2人の仮面ライダーは同時に変身すると、その拳を真っ直ぐとギルに向けて、放つ。

 

その一撃に対して、ギルは軽々と受け止める。

 

「なっ」

 

「恐竜の記憶。使用者の欲望。そして、天才の私の頭脳。

この3つが揃ったグリードに、お前達程度が勝てると思うか!!」

 

同時に、その身体から無数の牙が放たれる。

 

弾丸のように放たれる牙に対して、2人はそのまま後ろに避けると共に。

 

『シカクレーン』

 

瞬時にメダルを入れ替えたニューズは、真っ直ぐとクレーンによる牽制を行う。

 

真っ直ぐと放たれた一撃に対して、ギルはその手から真っ直ぐと鋭い角でクレーンを軽々と貫く。

 

だが、それを見ていたナスカは、その手にあるナスカブレードで斬り上げる。

 

しかし、そのまま角で軽々と受け止めると同時に、片手で造り出した紫色のエネルギー弾を構える。

 

「ふんっ」

 

「「なっ、がああぁぁ!!!」」

 

その一撃は凄まじく、地下室にいたニューズ達は吹き飛ばされてしまう。

 

吹き飛ばされた先は橋であり、見ると、そこには巨大な炎の仮面ライダーが暴れていた。

 

「なっ何が起きているんだっ」

 

「ぐっ」

 

その、炎の仮面ライダーが、橋の上にいる誰かに襲い掛かろうとしていた。

 

しかし、それを助ける人影が見えた。

 

それが火野英司だとすぐに察した。

 

「ナスカっ」

 

「あぁ、よく分からないけどっ!」

 

そのまま、炎の仮面ライダーに向かって、蹴り飛ばした。

 

「あれはっ、影かっ」

 

「それにニューズ!」

 

なんとか受け身を取りながら、橋の上にいる人達に合流する。

 

「まさか、仮面ライダーっ」

 

「影かっ!

それに、そっちのは」

 

「翔太郎さん、実は調査を行っている最中に会いまして、それよりもあいつは」

 

「メモリーメモリというメモリと、突然来たメダルと合体した怪物だ。

奴は、仮面ライダーコアと名乗っていた」

 

そう言いながら、ニューズ達はそのまま見つめていると共に、ギルが追いつく。

 

「おい、私のメモリーメモリは、どこにある」

 

「はっはぁ、実は、あいつに吸収されまして」

 

それと共に追いついてきたギルは、そのまま近くにいたプテラノドン・ヤミーに対して問いかける。

 

「あれは、グリード?」

 

「あぁ、そうらしい」

 

それに対して、英司は疑問そうに呟く。

 

「ちっ、厄介だな。

まぁ良い、まずは、邪魔な仮面ライダーの始末から先だな」

 

それと共にギルは再びニューズ達に向けて、手を伸ばす。

 

「さて、この状況、かなりやばいが、どうにかするしかないな」

 

「翔太郎さん。

あっちの奴は俺達に任せてください。

やられっぱなしは性に合わないので」

 

「オーズも、こっちは俺達に任せろ」

 

そう言いながら、ニューズ達は再び向き合う。

 

「そうか、だったら、そっちは任せたぞ」

 

「俺達は、こっちをなんとかする」

 

そう言いながら、英司達は、そのまま仮面ライダーコアへと目を向ける。

 

互いに背中合わせのような状況の中で、互いに目の前にいる敵を見つめる。

 

「しかし、こいつに勝つには、これを使うしかないよな」

 

そう言いながら、ガウマはゆっくりと腰にあるメダルケースにある3枚のメダルへと手を伸ばす。

 

「使うチャンスは一瞬。

それに賭けるしかないな」

 

そう、紫のメダルに触れながら、ガウマは呟く。

 

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