「君に仕事を頼みたいが良いかね?」
風都の結婚式から1週間程経った。
あれから、仕事は特になかったガウマの元に来た。
「メダルの護衛を?」
「あぁ、ぜひ、お願いしたいのだが」
「……まぁ、別に良いですけど」
ここ最近、ヤミーが現れないという事もあって、ガウマはその仕事を疑問もなく受ける事にした。
そして、メダルの護衛を行う当日。
ガウマは、護衛の助手席に乗っていた。
後藤は、鴻上会長が突然護衛として雇ったガウマに対して、不審に思いながらも、護衛が始まった。
その時だった。
「ちょっと止まってー!」
「っ!」
その叫び声と共に護送車の前に現れた人物。
その人物に、ガウマは思わず目を見開く。
「なっ」
それは、オーズの変身者こと、火野映司だった。
映司の証言からすると聞くと、なんと彼の知り合いである泉比奈が攫われたと言う。
「メダルの輸送は俺が立ち会ったが、人の気配はなかった。
もしこの中に犯人がいるなら、俺は絶対に許さない。それが会長であってもだ」
そう言った後藤の言葉に映司は勿論、ガウマもどこか安堵していた。
「あの、念のために尾行しても良いですか」
そうして、ある程度、確認が終わった後に映司が、後藤にわざわざ尋ねる。
「それは、尾行とは言わない。
まぁ良い」
それだけ言うと、そのままセルメダルの運搬が始まる。
後ろからライドベンダーに乗って、ついてくる映司を見ながら。
やがて、橋の上に通ろうとした時、その影が見えた。
「なっ」
そこに立っていたのは2つの人影。
それはグリードであるウヴァとメズールの2体だった。
「まさかっここで」
その瞬間、後藤の指示と共に、銃を構える。
同時にガウマもまたハチカンドロイドともう1つ。
新たなカンドロイドであるカマキリカンドロイドを取りだし、応戦する。
すぐにニューズに変身せずに、見守っていた。
その最中、尾行していた映司がすぐにオーズに変身し、後藤達を守るように飛び出す。
「はぁ!」
その様子を見ながら、ガウマは影に隠れると共に、その様子が見えた。
襲い掛かるグリード2体に対して、応戦している間にも、その背後から既にガメルが迫っていた。
「ここまでタイミングが良すぎる。
という事はやっぱり」
そうしている間にも、その戦いは終わっていた。
オーズこと、映司が車の中に隠され、閉じ込められた泉比奈を助ける事を優先し、橋から吹き飛ばされてしまう。
そして、それを見たウヴァとガメルがそのまま車と共に、その場から去って行く。
「カザリ、私も気になっていたんだけど、どうしてセルメダルが運ばれてくるって知ってたのかしら? 貴方はいつもメダルを独り占めするじゃない」
その最中、グリード2体のやり取りを隠れてみていた。
「ひどいなー、僕のことそう思ってるのかー」
その言葉と共に、カザリはなんと、メズールの腹部を貫く。
それと共にそこからメダルを4枚、盗んでいた。
「ごめんね、もう1つの目的はこれなんだ」
「なるほど、だったら、俺も」
そう言いながら、ガウマもまた、後ろから声をかける。
「んっ、お前。さっきの人間?
何、僕からメダルを奪うの」
「そうだと言ったら」
「面白い冗談だね!!」
その言葉と共にガザリは両手を叩き、風を起こして、ガウマに向けて放つ。
だが
「変身!」『タトバ! トラドリル!』
その風を引き裂き、反対にガザリから3枚のメダルを取り出し、そのまま掴む。
その際、どれ程のメダルが取れたのか、ガウマはすぐに見る事はできなかった。
「なっ、お前はニューズ!」
「まさかとは思っていたけどな」
そう言いながら、すぐにニューズは構えるが。
「ここで君とやり合っても、僕には得はないからね、
ここで、退散させて貰うよ」
その言葉と共に、そのままニューズから逃げるように、飛び出す。
「あぁ、もぅ逃げられた!
あの野郎、逃げ足だけは速いなぁ!」
そう言いながらすぐに追いかけようとしたが、周りを見ても、既にカザリはいなかった。
「仕方ない、今はあの子を助ける事が最優先だ。
メダルは、4枚?
3枚だと思ったけど勘違いだったのか?」
そう考えながらも、すぐに走り出した。