「ご馳走様でした!」
そう言いながら、ガウマは目の前に出された食事を食べ終える。
それに対して、アカネはジト目で見る。
「まさか、住居不明所か、まさかお金すらないなんて」
「仕方ないだろ。
本当だったら、ポケットの中に金が入っていたんだから。
なのに、こっちに来たら、いきなり裸だったんだから」
「あぁ、あれは、わざとじゃなかったんだ」
そう、ガウマの言葉に対して、未だに疑いの目を向けているアカネはため息を吐きながら言う。
「それにしても、ガウマの言うオーズって、どんな奴なの」
「残虐非道、自分の欲望の為ならば、どんな犠牲も厭わない。
部下であるグリードも平気で切り捨てる最低最悪な奴だ」
「そこまで言わせるとは、とんでもない奴だね」
ガウマから出てきた言葉に思わず、アカネは言う。
「あぁ、けど、残念ながら、今の所は手掛かりが全くないんだ」
「そうなの」
「オーズが本格的に活動したのは、今から10年後。
それまでの間は、グリードとヤミーが暗躍していた。
といっても、映司さんの活躍で、グリードとヤミーの暗躍は止められたけどな」
「その映司さんはそんなに凄いの」
「あぁ、俺の尊敬する人だ。
最も、オーズとの戦いで死んでしまったけどな」
そう、ガウマは悲しそうに呟く。
「そうだったんだ」
「俺は、その人を助ける為にもこの時代に来た。
けど、まぁ、今、やるべき事としては、とりあえずグリードを探し出す。
奴らを探せば、芋づる式で、オーズへの手掛かりもあるからな」
「そう言っても、そんな簡単に、ヤミーなんて」
そう、アカネの呟きよりも、早く、ガウマのベルトが輝く。
「これは、出たな」
「えっ、どういう事?」
「このνオーズドライバーには、ヤミーが暴れれば、すぐに反応するシステムがあるんだ。
そこに行けば!!」
「へぇ、そうなんだ。
んっ?」
ガウマの言葉に納得すると共に、何か聞き逃せない単語があったように首を傾げるアカネ。
だが、それよりも早く移動するガウマに追いつくように走る。
「ちょっガウマ!
待って」
そう、ガウマの後ろについていくアカネ。
「なんだよ、着いてくるなよ。
これからの戦いは危険なんだぞ」
「それでも、私から関わりたいと言った。
だから、一緒に見守らせて」
「あぁ、けど」
「良いよって、言うまで、どこまでも着いていくから!」
そう言ったアカネは、まるで駄々をこねる子供のようだった。
「あぁ、もう、絶対に隠れた所から出てくるなよ。
えっと、確かここら辺に、あった!!」
それと共にガウマが見つけたのは、自動販売機だった。
「自動販売機?
そんなのを、なんで」
「よっと」
そのままガウマが自動販売機にνオーズドライバーをタッチする。
すると、自動販売機から音声が鳴り響くと同時に、自動販売機は大きく変形する。
『えっえぇ!!」
変形した形。
それはバイクだった。
これまで、謎の多い自動販売機。
その正体が、まさかのバイクとは、アカネは予想外だった。
「ほら、後ろに乗れ」
ガウマは、そのままアカネを後ろに乗るように促す。
困惑しながら、アカネはそのまま乗ると同時に、アクセルを踏む。
向かった先に見えた影。
それは宙に浮かぶ天使。
そう表現して良い、存在だった。
「あれって」
「ヤミーだな。
見た目からして、たぶんクリオネ・ヤミーか」
その言葉と共にガウマはすぐにバイクから降りると同時にνオーズドライバーにメダルを三枚を装填する。
「変身!」
『バッタ! トラ! タカ! バ・ト・タ! バトタバ・ト・タ!』
同時に、ガウマは瞬時に、ニューズへと変身する。
それと共に、目の前にいるクリオネ・ヤミーに向かって、飛び込む。
クリオネ・ヤミーは、その身体から無数の触手を生成すると同時に、真っ直ぐとガウマに襲い掛かる。
それに対して、ガウマは薙ぎ払いながら、真っ直ぐと向かって行く。
クリオネ・ヤミーに、ゆっくりと近づいていく。
やがて、間近まで近づくと同時に
『タカショベル』
鳴り響いた音声と同時に、その腕に装着されたのは、まるで鷹の爪を思わせるショベルだった。
それを的確に、クリオネ・ヤミーに向かって、斬り裂く。
「えっ、以前と違う?」
そんな、アカネの疑問を余所に、そのまま真っ直ぐと戦っていく。
まるで風の刃を思わせる斬撃が、クリオネ・ヤミーの身体を斬り裂く。
それによって、漏れ出るセルメダル。
「よっと、さてと、一気に「あら、まさかコアメダルを使っている奴が他にもいたなんて」なっ」
同時に聞こえた声。
それと共にニューズはそのまま吹き飛ばされる。
すぐに体勢を整えながら、見つめた先に立っていた存在。
それには、ニューズは見覚えがあった。
「まさか、こんなに早々にグリードを見つける事ができるとはな」
冷や汗を流しながら、ニューズは構える。
「見た目からして、オーズに似ているようだけど、どこか違うわね。
まぁ良いわ。
そのメダル、渡して頂戴」
「やるかよ!!」
その言葉と共に、ガウマは真っ直ぐと走り出す。