「それにしても、客が少ないなぁ」
そう言いながら、ガウマはバイトを行っていた。
それは、まさに絶滅危惧種と言える、屋台のおでん屋でのバイトを行っていた。
そんなガウマがバイトをしている横で、メズールとガメルもまた、手伝わされていた。
「なんで、私がこんな事を」
「うぅ、この身体、結構不自由だよぉ」
そう、カンドロイドの小さな身体でなんとか皿運びや小物の準備を行っていた。
「働かざる者食うべからず!
お前達の身体を動かす充電にも金は必要だからな」
「完全に身体を取り戻したら、覚えておきなさいよ」
そう、恨みがましい言葉と共に言っていると。
「おぉ、ここかここ!」
そう、店の中に入ってきたのは、1人の男性だった。
その男性に、確かな見覚えがあった。
「いっいらっしゃい」
「んっ、君、若いねぇ、新人さんか?」
「まぁ、少し前からバイトを行っています、ガウマです」
そう、挨拶しながらも、ガウマは目の前にいる人物に見覚えがあった。
伊達明。
仮面ライダーバースの変身者の1人である。
その高い戦闘能力を知っており、人格面でも尊敬できる人物であった。
「それにしても、まだまだ日本は寒いねぇ。
けど、こうして、日本のおでんを食べるのも、久し振りだねぇ」
「それは良かったです。
それで、何にします」
そうしながらも、伊達からの注文を受けて、次々とおでんを皿に盛り付けて、出していく。
「それにしても、まさかこんな若い兄ちゃんがニューズだったとはねぇ」
「ちょ、何時の間に!」
そう、伊達が既にガウマの正体を知っている事に対して、驚きを隠せなかった。
「なに、会長さんが君の事もサポートしてくれってね。
何やら、色々と頑張っているようだし、何よりも、君が取ったセルメダルは俺の給料にも反映されるからねぇ」
「はっはぁ」
その言葉に対して、ガウマは思わず返答した。
その時だった。
ガウマのスマホが鳴る。
バイト中と言う事もあるが、見ると着信画面には、新条の名前が表示されていた。
すぐにガウマは出る。
「もしもし、どうした「大変大変!」なんだぁ?」
「ヤミーが、学校に出たの!
今、学校の剣道場で、ヤミーが暴れているの!!」
「はぁ!?」
新条からの言葉に、ガウマは思わず、叫んでしまう。
「んっ、どうしたんだ?」
「伊達さん、さっそく仕事みたいです!」
「おっ、マジか。
だったら、さっそく行かないとねぇ」
そう言って、ガウマと伊達はすぐに出ようとした。
「ちょっと、あんた、バイトはどうするの」
「・・・悪いけど、メズールにガメル、あとは頼んだ!」
「ちょっ、あんた、グリードの扱い酷すぎない!」
そんなメズールの言葉を無視し、ガウマは伊達と共にすぐにヤミーが出た学校へと向かう。