その激闘は続く。
オーズこと、火野英司は、眼前の状況に戸惑いながらも構える。
これまで何度も共闘していたはずのガウマが、攻撃を仕掛けてきた。
その事に対して、動揺を隠せずにいた。
「どうしたんだっ」
「ふんっ、どちらでも良い! 俺と戦え!!」
ガウマに向けて、オーズは叫ぶが、そんな彼の言葉を遮るようにガウマは赤い長槍で薙ぎ払う。
槍から放たれた衝撃波は地面を大きく削っていく。
「くそっ……」
オーズは舌打ちをしながら、どうにか回避を行う。
すると、オーズの背後ではライオンクラゲヤミーが放った電撃が地面に命中して爆発を起こす。
「ちぃっ、ヤミーか、邪魔だ!」
ガウマは忌々しそうに呟きながら再び槍を振るう。
それはライオンクラゲヤミーに向けて振るわれた一撃だったのだが、ライオンクラゲヤミーはそれを受け止めてしまう。
だが、次の瞬間にはライオンクラゲヤミーの身体からセルメダルが飛び出る。
それが小型のクラゲ型のヤミーとなって襲い掛かる。
しかし、ガウマが拳を叩き込む事で全て撃破する事に成功する。
「……何故、なんだ」
オーズはそのまま、真っ直ぐとガウマに問いかける。
しかし、彼は答えない。
それどころか、今度は赤い長槍を振り回す。
オーズがそれを回避しながら反撃を行うも、やはりガウマの動きを止める事は出来ない。
「どうしてだよ!?」
オーズは叫びながら、腕のカマキリソードを展開する。
そして、そのまま駆け出すとすれ違いざまに斬撃を放つ。
それをガウマは赤い長槍を回転させて防ぐ。
金属音が響き渡り、両者は距離を取る。
「俺は……俺はお前と戦うつもりはないんだぞ?」
「貴様がどのようなつもりかは関係ない。
俺はただ戦う! その欲望を満たすだけだ!!」
「くっ……」
ガウマの言葉に、オーズは苦悶の声を上げる。
それだけではない。
後ろにいるライオンクラゲヤミーが泉比奈達を追いかけ始めた。
「このままじゃっ」
そう苦悶の声を出している時だった。
「何をやっているのっガウマ!」
「えっ?」
聞こえた声。
その方向を見ると、そこには1人の少女がいた。
なぜ、ここにいるのか、オーズは疑問に思った。
だが
「駄目だっ! すぐに逃げるんだ!!」
そう、オーズは叫ぶ。
だが、その言葉に合わせるように、ガウマは、その手の槍。
それを、オーズに振り下ろすのではなく、自分自身を殴った。
「えっ?」
「ぐっ、この野郎!
いい加減、出て行きやがれ!!」
そう言いながら、ガウマはその場で暴れ始めていた。
「黙れ、火野英司を倒す! それが俺の恨みだ!」「やらせるかよっ、てめぇのような奴には特にな!」
そう、目の前の事に、オーズは戸惑ってしまう。
「悪いっ、今、俺は決定的に味方とは言えない!
だからっ早く!」
「けどっ」
「俺の事は良いから、早く行け!」
「……分かった」
未だにガウマの身に何が起きたのか、分からないオーズ。
だが、ガウマの言葉も、最もだった為、その場を後にした。
「さて、こいつをどうするかだなっ」
そうガウマは、未だに自分の中にあるメダルに対して、文句を言う。