その日のガウマは、とある2人と一緒に食事を行っていた。
それはバイト先であるおでん屋。
「いやぁ、悪いね、場所を変えてしまって。甘い物、苦手でね」
「全然っ、俺、おでんが好きですし。ガウマ君はどうなの?」
「俺も結構好きですよ。あっ、でも一番好きなのは蟹ですけど」
「蟹って、結構高級なのが、好きだねぇ」
「いや、河で捕った奴ですよ」
「河、あぁ、河ね」
それと共に一緒におでんを食べている伊達は少し引き攣った笑みを浮かべながら、頷く。
「へぇ、サワガニか。俺も食べてみようかな」
「いや、それはあんまり真似しない方が良いぞ。
おっ、それよりも、ほら、来たぞ」
「本当だ、頂きます!!」
それと共に、店のおでんが来た事で、そのまま食べ始める。
「それで、お前さんの目的はオーズを倒す事だっけ?それは火野なの?」
「少し違いますね。まぁ、どこにいるのかは、少し検討はつきましたか」
「本当?にしても、その俺以外のオーズって、そんなに倒さないと、いけないの?」
「倒さないと、いけないです」
その言葉に対して、ガウマは断言するように言う。
「・・・あいつを放っておけば、世界は終わります」
「世界が、また物騒な話だねぇ」
伊達はそう呟きながらも、ガウマの目を見る。
それは、嘘をついているのか、どうか、確かめるように。
「・・・そう言えば、ガウマ君の所には、確かガメルとメズールがいるんだよね?
そっちはどうなの?」
「小さい身体で、少し不満そうな様子は少しありますけど、快く協力してくれていますよ」
「そっか、なんだか、アンクとはまるで違うな」
英司は苦笑しながらも、答える。
「今の所は大人しくしているだけだからな」
「いや、それでも、だよ。
だって、元々敵同士だったんでしょ?」
「まぁ、そうだな」
「それが今は味方になってくれるなんて、凄いなぁって思ってさ」
ガウマの言葉を聞いて、英司は微笑む。
「別に大した事はしてないんだけどな。ただ」
ガウマが同時に思い出したのは、未来の出来事を知っているからこそだ。
英司との出会いを通じて、グリードの一体であるアンクが変わった。
確かに、古代のオーズを倒す為に必要な存在だと思い、保護した。
だが、それと同時に、自分との交流で変わってくれる可能性があるかもしれない。
それが、僅かな交流の中で考えた事だった。
「・・・んっ?」
そう考えていた時だった。
ガウマは懐から、何かが震える。
νオーズドライバーが反応する。
それも二カ所。
「ガウマ、どうしたんだ?」
「グリードとヤミーの気配が二つ」
「なるほど、だったら、二手に分かれるか。
どっちが多く稼げるか、やってみるか」
そう、伊達の提案と共に同時に走り出した。」