「にしても、ヤミーの卵はどこにあるんだ?」
その言葉と共にガウマは、そのまま監視を続けていた。
日中はずっと監視を行う訳にはいかなかった為に、少しの間だけ、バイトを行った後、すぐに戻ってきた。
そうしている間に、ヤミーの親の元へと辿り着くと。
「・・・これは一体、どうなっているんだ」
そう、周りの光景に、ガウマは驚きを隠せなかった。
周囲には多くの男性がまるで何かに縋るように、手を伸ばしていた。
「俺、結婚なんて、しなければ良かった」「俺、彼女と別れる」
そう、周囲が何かに魅了されている様子に対して、ガウマは首を傾げる。
「伊達さん、これは一体」「おぉ、ガウマか、俺も、さっぱりで、英司も、この通り」
それと共に、伊達が見せた英司の様子は明らかに可笑しかった。
「初めてだ、あんな綺麗な人」「んっ?」
そう言われ、英司が見惚れている人物に対して、ガウマは見つめる。
そこには確かに白いドレスに身を包んでいる綺麗な人物がいた。
ガウマは、それを見つめると。
「まぁ、確かに綺麗と言ったら綺麗だけど?」
そう、首を傾げる。
『これは、不味いわね。麻中に、伊達と言ったわね、すぐにここから離れるわよ』
「うわっと、これが噂のグリード入りカンドロイドね。
それで、逃げるとはまたなんで」
『この現象は、あのヤミーが引き起こしているわ』
「あのヤミー?そうか、あの卵がっ」
同時に伊達も気づいたように、見つめる。
「伊達君、なんであなたは他の人のようにならないの?」
それを見た彼女は首を傾げながら、問いかける。
「何を言っているんだ、お前」
それに対して、伊達が叫びと同時に、すぐに近づく。
だが、彼女が持つ、その卵から空を飛ぶエイ型のヤミーが無数に飛び出す。
「なっ、ぐっ!!」
すぐに伊達はその手にあるバースバスターで、すぐにヤミーを。
「おい、少しは仕事しろ!!」
『貴様っグリード扱いが酷いなっ!』
ガウマもまた、自身の体内にいるポセイドンを呼ぶと、そのまま槍として、襲い掛かるヤミーを斬り裂いていく。
すぐにヤミーの親に対して、見つめたが、既にそこにいなかった。
「しまった、また逃げられたか」
そう、アンクは言う。
『・・・伊達と言ったかしら。あなた、彼女には魅了されなかったの』
「いきなり、何を言っているの、えっと」
『メズールよ、それで、なんでかしら?』
「そうだねぇ、一言で言えば、俺はあいつのもっと綺麗な姿を知っているからだな」
『・・・ヤミーの影響とは言え、あの女の容姿に惹かれない。
それが、もしかして』
その伊達の言葉に対して、メズールは、何かを思うように俯く。