今回のヤミーの事件を解決する為に、ガウマ達が向かったのは、とある会社の記者会見が行われるという場所。
伊達からの話を聞き、ヤミーの親が彼の知り合いである事を聞き、彼女がいる場所へと向かう。
「ここにヤミーがいるのか?」
『えぇ、それも以前と比べて、遙かに強く。
おそらくは』
メズールのその言葉を聞いて、察したのかガウマは、それに頷くと共に、メズールの言うより反応が強い場所へと向かって、走り出す。
メズールが示した場所は、研究所の地下と言える場所。
普段は誰も使用していない雰囲気を見せながらも、ガウマはゆっくりと進んでいく。
「おっ奇遇だねぇ」
そう進んでいくと共に聞こえた声。
振り返ると、そこに立っていたのは、伊達と後藤の2人だった。
「ガウマ、お前がここにいるという事は」
「えぇ、ここにヤミーと、その親がいます。
メズールが言うので、間違いないと思います」
「なるほどねぇ、こういう時に、グリードの感知は役に立つねぇ」
そう、呟きながら、2人と合流したガウマは、そのまま地下へと向かう。
地下に進み、見つめた先には、ヤミーの親だと思われる人物が誰かといる。
その人物は、スーツを身に纏っており、ここに来る途中で、ガウマも何度かポスターで見た事のある女性だった。
「すっかり逆転ね、どう気分は?」
「姉さん、ごめんなさい!お願い、許して!」
「謝らないで、私は好きで影にいたんだから」
「なら、どうして、こんな」
「さぁ、ただちょっと、あなたみたいにちょっと綺麗になりたいと思ったら、なぜか止まらなくなってね。綺麗になったら、気持ち良いのね。皆が私の言う事を聞いて」
そう、笑みを浮かべながら、怪しく歩く。
「このままずっと「止めておけ」んっ?」
その言葉に対して、伊達が止める。
「目、覚ませと、こんなのお前じゃない」
「これが私よ、なんで平気なの、他の人は、皆「そりゃ、昔のお前の方が好きだったからじゃない」えっ」
伊達の言葉に、少なくとも彼女は驚きを隠せなかった。
その間に、ガウマは囚われていた女性を助けていた。
「なぁ、さくら、一緒にアフリカのサヘルで働いていた時、大変だったけど、凄く楽しかったよな。お前、夢中になると、他の事を全部吹っ飛んでしまって。だけどあの時のお前は綺麗だった」
その言葉を聞くと、彼女の様子は明らかに変化していた。
「今のお前は、欲望の酒に酔っ払っているだけだ」
その一言が決め手となったように、彼女は倒れる。
「姉さんっ」
それを心配した妹が、すぐに寄り添った。
『・・・欲望で思考は確かに支配されていた。
それが原因があの男だとしたら、それを解いたのも、あの男。
愛という欲望』
それに対して、メズールは、どこか驚きを隠せない様子で、見つめていた。