伊達の説得が上手くいった。
だが、彼女の言葉とは裏腹に、既に成長していたヤミーがガウマ達に襲い掛かってきた。
「なっこいつはっ」
「複数のヤミーが合わさっている」
エイとサイ、二つの動物の特徴が合わさったヤミーは、まるで既に欲望を失った親を見限るように、襲い掛かる。
「ぐっ、やらせるかよ!!」『タトバ!』
鳴り響く音声と共にガウマは瞬時にニューズに変身すると共に、そのまま蹴り上げる。
二体のヤミーの特徴もあり、突進力に優れているサイの攻撃に対して、ニューズは滑り込むように避け、そのまま蹴り上げる。
しかし、それだけでは大したダメージにはならず、すぐに反撃してくる。
「ぐっ、こいつはっ」
「おい、ガウマ、ちょっと離れていろ」『DRILLARM』
伊達からの言葉に気づいたガウマは、すぐにその場を避ける。
同時に伊達は既にバースに変身しており、その腕にはドリルを装着し、エイサイヤミーに向かって、放つ。
ガウマもすぐに攻撃を仕掛けようとするが。
「なにっ」「えぇ、すげぇ」
2人は、ドリルアームの高い威力に驚きを隠せなかった。
攻撃したサイの部分を容赦なく削り取るドリルアームの威力は凄まじく、瞬く間に合成したヤミーの胴体を消し去った。
「さすがドクター。修理だけじゃなくて、強化までされている」
そうしている間にも、サイの部分がなくなった事で、残ったエイの部分が暴走を始める。
声にならない悲鳴と共に、近くの壁を突き抜けたヤミーは、そのまま外へと逃げ出した。
「ぐっ」
『ガウマっ!』
それと共にメズールの声が聞こえたガウマはすぐに目を向けた。
それは、先程のヤミーの暴走によって崩れ墜ちた瓦礫。
それによって、下敷きになって、倒れている女性。
「まさか、さっきのっ」
「さくら!」
すぐに伊達は、その女性に寄り添う。
同時に、その女性に何が起きているのか、瞬時に見抜く。
「ここで固定しないとな。
伊達ちゃんは氷と水を、あとは他に何かあれば」
それと共に伊達は慎重に、どのようにすれば良いのか判断する。
『あのヤミーがやったのね』
「あぁ、そうだ」
『以前までの私と同じような物ね。皮肉にも』
それと共にメズールはそれを見つめると共に、そのまま伊達の元へと向かう。
『ガウマ、あのヤミーを倒しなさい。
あの女は、私が助けるわ』
「メズール」
そのままメズールは、伊達の元へと向かう。
「お前は、今は忙しいんだ」
『分かっているわ、私を使いなさい』
「使う?」
『この機械の身体となって、色々とできるようになったのよ。
元々、私は水を操る事ができる。
だから、この女の血管の動きも理解し、電気の動きで、どのようになっているのか分かるわ』
「へぇ、それは丁度良い。
少し状況を聞きたい、頼めるか」
同時に伊達もまた、そのままメズールの協力と共に、手術をする。
「だったら、俺は、今、俺がやるべき事をやる!」
同時にガウマもまた、3枚のメダルを、νオーズドライバーに装填する。
『ギンシロセイ』
鳴り響く音声。
それと共に新たなコンボへと変わったガウマは、そのままヤミーが出て行った場所に向かって、飛び出す。