「まったく、あのニューズという奴は、本当に厄介な存在になったね」
そう言いながら、カザリは同じく行動している3人に向けて言う。いや、正確には、3人ではない。
それは、カザリと同じくグリードであるアンク。彼は、イレギュラーな形での誕生に至ったもう1人のアンク。
もう一体はウヴァ。元はカザリと共に行動していたが、敵対していたが、現在は同じく行動をしていた。
「それにしても、君が彼を引き込むとはね」
「本当はメズールかガメルを引き込みたかったけど、あの2人はニューズの元にいるからね。さすがにこのままじゃ僕達は危ないからな」
「本当だったら、手も組みたくないがな」
そうウヴァは、カザリの言葉に賛同するように言う。
「ならば、これは役に立ちますでしょうか」
そう言い、真木博士が取り出したのは、一つの箱。
「それは」
「会長の所にあった物です。紫のコアメダルと一緒に保管されていたので、少し興味がありましてね」
「これは」
その言葉と共に、箱の中から出てきたのは。
「俺達のメダルだとっ!?」
「まさか、ここで手に入るとはね」
そうカザリは言いながら、そのまま近づく。
だが、その時、カザリは動きが止まる。
「どうしたんだ?」
「・・・なんで、トラなんだ」
「トラが何か問題があるんだ?」
「これは、確かにトラだけど、既にトラは3枚、見つけたんだ。
なのに」
そうしている間にも、タカのメダルを取り込んだアンク。
「あっうっがあぁぁ!!」
「「「っ」」」
突然の変化。
それには、その場にいた全員が警戒する。
それと共に、アンクに変化する。
身体を形成しているセルメダルで変化していく。
それと共に、箱の中にあるトラとバッタを取り込んだ。
そして。
『タカ・トラ・バッタ!』
鳴り響く音声と共に、アンクの身体が変わる。
そこにいたのは、オーズ。
仮面は赤色が薄く、罅割れの意匠がある。複眼も緑色ではなく赤色。
ボディには金色のローブを羽織っており、体格も素のオーズより太く大柄となっている。
「オーズでしょうか?」
そのオーズに対して、真木博士は首を傾げる。
だが、それよりもカザリとウヴァは後ろへと下がる。
「なっなんで、お前がっ」
「無礼だぞ、グリード」
その言葉と共にウヴァとカザリの頭部を掴み、そのまま地面へと押し潰す。
「ふんっ」
同時に、そのまま2体のグリードからコアメダルを奪い取る。
「まぁ、今は力が不完全な以上、お前達も必要だからな」
「なっなんで、お前が」
「さぁな、だが、未だに不完全だな。
やはり、偽りの身体ではな」
そう言いながら、オーズは、いや古代オーズは。
「だが、再び揃えて見せよう、私の全てのメダルを!」