「古代の王、それが復活したら、どうなるんだ」
「人類が絶滅の危機に瀕すると思います」
ガウマの、その一言に、その場にいた全員が驚きを隠せなかった。
「いや、それはさすがに言いすぎじゃないか?」
伊達は、ガウマの言葉に対して、苦笑いをしながら言う。
だが、それを否定したのは。
「あいつならば、おそらくは可能性があるな」
それはアンク。
この場で、ガウマとグリード以外のメンバーで、ただ一人、古代の王の脅威を知っていた。
「そんなに強いのか」
「今のお前が変身しているオーズよりも遥かにな」
「そこまで」
「特に、お人好しのお前とは違って、容赦ないからな」
「まぁ、確かに」
人を守る事で力を発揮する英司とは、正反対な性格である古代の王。
その容赦なさ故に、未来の世界における英司が負ける要因となった。
グリードやヤミーを使った人々に対する強襲。
さらには、人質など。
およそ、人が行ってはいけないような数々の所業。
それらによって、未来の世界での英司は疲労し、その隙を突かれて、倒された。
「だからこそ」
「どうかしたの?」
「いえ、なんでもありません。とにかく、鍵となるのは、おそらくは10枚目のコアメダル!
それにもしかしたら、古代の王のメダルの魂が」
「それって、博士が持っていた物の中にありました」
「っ!?」
その言葉に対して、ガウマは驚きを隠せない。
それと同時だった。
ビルが崩れる音がした。
その音を聞いて、全員が、見つめる。
「おいおい、いきなりなんだよ、あれは」
「速すぎる」
その光景に、見覚えがあった。
ガウマにとって、それは悪夢の再来とも言える光景。
都会のビルの一つ。
崩れ去ったビルから、瓦礫は落ちない。
それらは、太陽の光に反射している。
「あれって、まさか」
「全部、セルメダルなのか」
「そんな馬鹿な」
「できるですよ、奴が」
その言葉と共に、ガウマ達はすぐに近くのライドベンダーに乗り込み、走り出す。
目的の場所は、ビルとなったセルメダル。
大量のセルメダルが、空を舞っている。
そのまま、一ヶ所へと集まる。
そうして、たどり着いた先に、見えたのは。
「オーズ」
「あれが、古代の王」
そう言っている間にも、セルメダルを吸収した存在に、目を向ける。
そこには、確かに英司と同じオーズだった。
だが、身体の各部はボロボロであり、不完全な復活。
そう言えるオーズが、そこにいた。
「ほぅ、懐かしい面々が揃ったじゃないか、アンク、ガメル、メズール」
その言葉を言った瞬間だった。
既にガウマはダイナニューズへと変身していた。
「ガウマ君!」「はああぁぁぁ!!!」
その叫びと共に、鎌は古代オーズに向けて、振り下ろされた。