全ての戦いが終わった。
それは、ガウマにとっては、未来を変える事が出来た事を意味する。
だが、ガウマは、未来に帰る事はなかった。
いや、帰れなかったのが正しい。
「ここでのタイムスリップがどういう理屈か分からないけど、俺は既にここにいる存在だ。例え未来が変わったとしても、俺が消える訳ではない。
だけど、未来へと帰れる訳でもないからな」
ガウマが、この過去の世界に来た際、既に歴史を変えていた。
それによって、ガウマが元の時代へと戻る為の未来への道が既に閉ざされていた事を意味する。
未来をあまり大きく変えなければ、僅かだが、確かに繋がりがあった。
だが、未来を変えれば変える程、その繋がりは小さくなる。
そして、今回の戦いで、大きく変えた事によって、ガウマは、未来に変える事はできなくなった。
「それで、ガウマはどうするつもりなの」
「とりあえずは、英司さんと一緒に旅に出るつもりだ」
そう、ここまでの間、世話になったアカネに対して、ガウマは言う。
「英司さんと一緒にって、またなんで?」
「まぁ、言ってしまえば、王が残した遺産を探っていく感じかな。
800年前の王が残したオーズドライバー以外にも、まだ、どこかにオーズに関する物が残っているはずだから」
本来ならば、起きるはずだった、ガラの復活も、この時代では起きる事はなかった。
だからこそ、ガラと似た存在が、未だに残っている可能性がある。
それを探る為に、英司と共に行く事になった。
「そっか、でも、なんだか寂しくなるなぁ」
「なに、地球は丸い。また何時か会えるさ」
「・・・そうだね、それじゃ、皆もまた会おうね」
そう、アカネが見つめた先。
そこにはメズールとガメル。
さらには。
「まさかっ、この俺がこんな姿に」「生き残れただけマシだと思った方が良いのかな」
新たに作られたクワガタカンドロイドに入れられたウヴァと、同じくライオンカンロイドに入れられたカザリがいた。
既に古代王によって、大半のコアメダルが消滅した以上、身体を保つ為にカンドロイドの中に入った。
それに対して、彼らは受け入れていた。
「こうなったら、他の遺跡で復活の為の手掛かりを見つけないとね」
「最悪、錬金術の資料があれば、僕達で新しいコアメダルを作り出せるかもしれないからね」
「まぁ、こいつらを見張る意味でも丁度良いかもしれないからな」
そう言い、ガウマは立ち上がる。
それは、既に旅立ちを意味していた。
「じゃあな、アカネ」
「うん、またね」
そう、何気ない別れ。
これからの長い別れとは思えない程にあっさりと。
だが、そこには悲しみもない。
未来と現在での新たな出会い。
それを、楽しみにさせるような、そんな期待を込めたように。
今回の話にて、仮面ライダーニューズ、完結です!当初は復活のコアメダルの結末に納得できない事から作成しており、グリードも最初から全滅予定になっていましたが、まさかの全員生存ルートになるとは思いませんでした。ここまで、沢山の応援ありがとうございました。そして、これからも新たな作品の応援、よろしくお願いします。