もしも東方世界がドラゴンボール世界にくっついたら   作:きんとん

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霊夢は悟空の家に来ていた…


修行!休憩!修行!

「なるほど…霊夢ちゃん消えかけちまっただか…」

 

「おねぇちゃんあんま無理すると危ないよぉ」

 

 

「もしかして消えかけたりするのも体験済みなんですか・・・?」

 

「いや 流石に消えたりはしてねぇけど… チチはお菓子にはされてるし…」

 

「一体全体どういう家族なのよ…って今に始まったことじゃないか」

 

霊夢は悟空家で夕飯をごちそうになっていた

近況報告もかねて話をしていたのだが 悟空家の昔の話はどれもこれもぶっ飛んでおり 霊夢は半信半疑だった

「うーん…もしかしてなんですけど 結構ぶっそうなところですかね…ここら辺って」

 

「うーん…オラはそう感じたことねぇけど…」

「いいや 危険だべ オラ昔買い物帰りにイノシシに襲われて卵5つほどつぶしちまっただよ」

 

「…イノシシに追いかけられたのに卵5つで済むあたりやっぱりチチさんもお強いんですか?」

 

「いやぁ 昔のはなしだべ 悟空さに会うためにちょっと鍛えただけだよ 今じゃなまっちまってるだ」

 

「なるほど…ロマンある話ですねぇ…」

 

話してるうちにずいぶん時間がたったのだろうか 悟天が眠そうになっている

 

「ああ 話過ぎちまった… 霊夢ちゃん今夜は止まっていくか?」

 

「ああ お言葉に甘えて…」

 

「お泊りだね 久しぶりだなぁ トランクス君が前に来た時以来だよ」

 

「じゃあオラは布団だしてくる… ってベッドがあるからいらねぇか 毛布はねぇから持ってくる」

 

「あ、ありがとう悟空  あ チチさん食器洗い手伝っていいですか? 何もしてないの悪いので…」

 

「ああ 助かるべ ありがとな 霊夢ちゃん そっちの食器たのむべ」

 

こんもりと食器が山を作っているのを見て チチの強さを見た気がした霊夢であった

 

・・・・・・・・・・・・

 

2回目のドラム缶風呂に入りながら霊夢は考えていた

(なーんかゆっくりしちゃってるけど 今なーんにも解決はしてないのよね…)

空を見ると霊夢の微妙に曇った心とは違いきれいな星空が浮かんでいた

(結局 幻想郷に帰れるめどもつかないし…やっぱり幻想郷は…いいや そんなはずないわよね)

少し 不安になりつつも きっとまだ幻想郷はあると 彼女は信じていた

(にしても敬語ってなれないわ…でもチチさんには敬語 使いたくなる)

母は強し とでもいうのだろうか そんなことを考えつつ 夜は過ぎていった

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

新しい朝が来た 希望の朝なのだろう 

霊夢は朝早くから 悟空に瞬間移動でピッコロのもとに届けてもらった 

 

「早いな霊夢 いきなりだが貴様に合わせたトレーニング方法は考えないことにした」

 

「ええ!?そりゃまたどうして!私消えちゃうんじゃ…」

 

「いいや 気のコントロールが主なトレーニングだ むしろこれを続ける方が消えにくくなる…」

 

「なるほどなぁ 霊夢おめぇ大変かもしんねぇけど これがおめぇにあってるっちゅうことだから 頑張れよ!」

 

ピシュン!

 

「あ 消えた… まぁそうよね 頑張んなくちゃ!」

 

「それと霊夢 お前に教える最初の技が決まった… 霊気と合わせて使うと 強い これが最適解だろう」

 

「え、マジですか!? もう私覚えていいのね! 素晴らしい!」

 

「…敬語を無理に使わないほうがいいな 言語がめちゃくちゃになってるぞ」

 

 

一方そのころカプセルコーポレーションでは‥‥

 

 

「魔理沙今日はもう終わりにするぞ」

 

「ああ わかったのぜ 師匠」

 

魔理沙の修行はとにかく実戦形式で学ぶ気の探知であった

 

ベジータは最初に地球に来た時に覚えた気の探知に思い入れがあるのかもしれな

 

 

「んでどうなのよ ベジータ 魔理も1週間で足りるの?練習期間」

 

夕飯を久しぶりにみんな集まり食べながらブルマは言った

 

ベジータの特訓が長引くと食事の時間がずれることがあるのだ

 

「フン どんなに泣き言言っても 俺が提示した期間だ…足らせなければならん

 

「ていうかパパ なんで魔理沙おねぇちゃんと同じくらいの強さだとわかったの?」

 

「気配だ… 一瞬だがカカロットが来る前に気を感知した 魔理沙ほどの気だった」

 

「ええ 俺なーんにも感じなかったのに なんでパパはわかったの?」

 

「あの時俺はかなりの範囲を索敵していたからな いつもより感知で来ていた」

 

「ちょっとベジータなんでそんな事してたのよ もしかして やばい奴がいたとか?」

 

「魔理沙がいきなり来たからな 何か異常なことが起こっていたのは違いないだろう」

 

「なるほど…師匠ありがとうなのぜ 変なのがいたら私罪悪感で死んじまってたのぜ」

 

「フン口が減らんやつめ 明日これまでのを踏まえて修行を1段落させるぞ 気合いを入れ直せよ」

 

「わかったのぜ それと師匠それ食べないなら…」

 

「後で食べるだけだ!」

 

意外と平和なカプセルコーポレーションであった

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

一体全体どこなのか紫は見当もつかなかった

 

視界は取り戻したがまだ体は動かない 身の安全を確保したかったが

この木はかなりエネルギーがあるためここから離れると回復が遅れる可能性があった

 

別に紫にエネルギーを吸収する能力があるわけでもない ただ木に「スキマ」をくっつけ自分とつなぎ

木が吸う栄養をエネルギーに変換しているだけである

そのため下手をすると木が枯れてしまうのだが 木はぴんぴんしていた

 

「この木といい…このあたりといい…本当に何がなんだがさっぱりですわね…」

 

しかし困惑している紫に近づく軍団の姿があった

 

「まさか…人?それとも妖怪?徒党を組んでいる…今はまずい 敵だったらどうしようもない…」

 

紫の「来てほしくないな」という気持ちとは裏腹にその軍団は紫のいるところに向かってくるのであった…

 

 




1週間休んですいませんでした 

ちょっとした事情がありまして…次回からいつも通り投稿を再開します


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