もしも東方世界がドラゴンボール世界にくっついたら 作:きんとん
「ぬあああああ!」
レイムがもう一度鎌を振るった
「どわーっ!」
魔理沙は霊夢を思いっきり蹴とばし自分も横に飛びのいた
魔理沙たちの立っていた場所に亀裂が入り次の瞬間
空間が割れた
「イテテ…ってやばい!あれは…まずい!」
手が空間の亀裂から現れた
1本 いや2本 更に…
「ちくしょう…またかよ…」
ブラックが再び大量に現れた
レイムは更に鎌を振る
「まずい…これは非常にまずぅい!」
魔理沙が叫ぶと同時に ブラック達が手を合わせた
見慣れたフォーム…
「あれは…かめはめ波!?一斉に…操作が可能になってる!」
紫色の気が暗くなった未来世界で光る
「さよならわたしたち」
レイムの声が冷たく辺りに鳴り響いた
一斉に発射された気功波が…何かにぶつかり大爆発した
「ガア…ァ…ああ!」
彼女の背中の火はとても見覚えのある…
「も…妹紅!サンキュー!」
「うぐ…いきなりとんでもねぇモン受止めたわ…」
レイムの動きが止まった
「へぇ…反応するんだ」
霊夢がそう呟いた
「もこう…もこう…?」
彼女の目が驚きで見開いた
「ああ…しんでないのかぁ…ぁあぁ…」
レイムが頭を抱え うずくまった
「…あいつは何だ?」
「私にもわからんが…特別性の分身とかじゃなくて…」
「多分 私達そのものだと思う」
「長年死にながら生きてきたが…わけがわからない」
「ゔゔゔ…うあ」
苦しんでいるレイムを尻目にブラック達は再び動きだした
「来るぞ!構えろ…?」
ブラック達は霊夢たちを素通りした
「まさかベジットに向かっていった…?」
「…誰?」
「あー…師匠とカカロットさんが うーむ」
「合体した」
「…………え………え?」
「違う!」
「いいから早く行ってこい!ここは私達が受け持つ!」
「……あっああ!任しとけ!」
妹紅が飛び立つと同時に 土の中からマリサが這い出てきた
「…ストップ 止まりなさい…撃つわよ 魔理沙が」
「私? まぁ撃てはするが…」
霊夢達の言葉を無視してマリサはレイムの肩に手を置いた
「どうする?撃つか?届くけど…」
「もう少しだけ…様子を見ましょう」
「マリサ…なんでこうなったのかなあぁあ…」
レイムは低い声でそう呟いた
「ようかいとぉ…にんげんのぉ…すみわけもぉ…」
鎌が再び輝くと同時に レイムの気が爆発的に跳ね上がった
「ぜんぶ…こわれて…こわれて…壊れて壊れて壊れて壊れて壊れて壊れて壊れて」
眼がらんらんと輝き血走り 嚙みすぎた唇から血が流れ落ちた
「もうやだぁ…」
レイムの体中に穴が開き そこから大量の斬撃が飛び散った
「ぬわぁぁぁぁ! やっぱ撃つべきだった!」
魔理沙の目の前に霊夢が降り立った
「受け止める! 私が撃たせなかったのが悪い!」
霊夢の肉体が赤く光る
後のことは考えない界王拳20倍を…さらに引き上げ25倍に
霊夢の肉体に気と霊気が満ち溢れ 高速で循環する…
大量の刃を魔理沙に届かせてはならない…魔理沙には受けるほどの耐久はないのだ
「うぎぎぎぎぃぃ!」
斬撃は霊夢の皮膚を削っていく
削られたそばから気で血を止め 霊気で傷を塞ぐ
ぶっつけ本番である これまでピッコロに習い
ナメック星人特有の再生能力を無理やりまねてはきたが
気と霊気を同時に使用し 受け止めるのは困難を極める
だが霊夢は持ち前の才能とこれまでの修業の成果をフルで活用し 見事に耐えきり
「う…うがぁ!」
それどころか 未だにフルパワーで活動可能である
「霊夢ぅ! マジで助かった…動けるっぽいな?」
「うん まだまだイケる… もっと撃ってこい オラァ!」
レイムの全身の穴が塞がり レイムは再び鎌を手にした
「殺す」
たどたどしい言葉遣いはどこかに消え 表情も 今はただ殺意に満ちていた
「‥‥」
マリサは一瞬 悲しそうな表情を見せた
いや 見間違えもしれない
その次の表情は また 死んだ魚のような目…濁った目をしていた
「仕切り直し…ね」
「何度も何度も仕切り直しやがって… ここで倒し切るわよ!」
最初に動いたのはマリサだった
彼女の右腕が緑色に光り どろどろとした物質が発射された
(ここは私が受け…いやまずい!)
魔理沙を突き飛ばすと霊夢は 大きく息を吸った
「『爆力魔波』!」
飛び散った緑色の物質は地面を溶かした
「継続ダメージはいただけないわ… もう技名すら言わないのね」
魔理沙が立ち上がり 一気に気弾を連射した
レイムがそれをすべて ノーガードで受けると
彼女の鎌がまた輝いた
「させるかっつってんのよ!」
霊夢が一気に距離を詰めて 鎌を叩き折ろうとした
「ぐぇっ!」
しかしレイムが蹴りをぶち込みそれは阻まれた
「今度こそ…」
レイムが鎌を振ろうとしたとき 今度はレイムの腕に尖った気弾が突き刺さった
「ソーラー…いや今は言ってる場合じゃないわ…」
霊夢が離れるのと同時に 気弾が爆発を 起こした
土煙が晴れると レイムは地面に突き刺さった鎌を引っ張り上げた
同時にマリサものろのろと立ち上がった
「…霊夢 ちょっと耐えてくれ」
「分かった… 何を撃つの? ギャリック砲? それともガンマバースト?」
「いいや…もっとドデカいもんだ」
そういうと 魔理沙は後方に飛び去った
「待て…ぐぇっ」
レイムの喉を霊夢がつかんだ
「自分の首絞めてるって変な気分ね」
マリサが魔理沙を追いかけようと飛び上がった
「させるかって…言ったでしょうが!」
霊夢は気弾を投げつけ マリサを撃ち飛ばし 掴んで地面にたたきつけた
レイムが暴れ 霊夢の右目に爪が突き刺さった
「うぐ…う にしても…想像より とんでもねぇもん隠してたわね…アイツ」
魔理沙が放れた理由は単純な話である
ここで貯めると それだけで霊夢を巻き込んでしまうのだ
界王星で学んだ元気玉
魔理沙はどうにもこうにも苦手でだった
だが界王星には 植物や 数人の人しかいなかったのである
「私は…生きているものから元気を集めんのは得意なんだ…」
ベジットに合流しようとしていた妹紅は ブラックたちの足止めに会っていた
「ちくしょう…って魔理沙! ちょっと手伝っ…」
「すまん! ちょっと力を引き出させてもらう!」
妹紅は不死身なので いくら元気を…力を奪っても平気である
「ちょっ 何腰に手を…ふぎゃあ!」
だからとは言っても 無限に力があるわけではない
魔理沙はその辺を理解しつつ 限界以上にすっぱ抜いた
ここまで抜いたらほぼ植物人間である
「ごめんな! あとで治してもらおうぜ!」
妹紅を小脇に抱え
魔理沙は膨大な力を練り上げる
これまで自分が最も多用してきた 奥義を 練り上げ 更にこっちの技術も混ぜて…
「待たせたなぁ!」
「全くね…で それを私まとめて?」
「無論だ! と言いたいとこだが…」
魔理沙は耳につけたインカムをいじった
「出番だぜ 界王神様!」
瞬間 現れた界王神は霊夢をつかんでまだ消えた
界王神界にはもう戻るつもりはなかった
ここで負ければ 確実に おしまいなのだ
「これで…心起きなくぶちかませるってもんだ」
魔理沙が引き抜いたエネルギーが脈打つように揺れた
「『マスタースパーク』!!」
鍛えあがれらた光線が ねじれながら2人に突き進んでいった
ああ なんで なんでこうなんだろう
レイムは考える 死の直前だからか 頭はよく回る
しにたくないのかもしれない
レイムはもうどうなっているのか さっぱりだった
全て 悪いのは… まるで実験のように自分たちを…
「ト…ゆ…ミ…」
その掠れて途中途中消えた言葉を残し
レイム達は光線に飲み込まれた‥‥