もしも東方世界がドラゴンボール世界にくっついたら   作:きんとん

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Inherited Hope

トランクスは震える手でタイムマシンのボタンに手を伸ばした

2人の意思を無駄にしてはならない 何とかしてでも民間人を守らなければ

俺がやらなければならない ここまでトランクスに託してきたものの意思を…

トランクスがボタンを押す寸前

悟空のポケットから妙なデザインのボタンが落っこちた

「ん?これは…」

悟空はそのボタンを拾い上げた

「…界王神様 こっちの世界の全王様って…まだいるんか?」

界王神は少しまごつきながら答えた

「え…全王様ですか?もちろんおいでであるとは思いますよ 何者であっても全王様を倒すことはできませんが…」

「…なるほどな」

悟空はその妙なボタン…全王ボタンを手に取った

「トランクス!ちょっと待ってくれ!オラ達も一緒に帰るぞ!」

「悟空さん…それはまさか…」

悟空がボタンを強めに押し込んだ

ボタンは軽くカチッと言う音を鳴らすと消え その場所に カラフルな色合いのおチビが現れた

[あ…あれは…全王様…!]

ザマスたちはおびえるような声を出した

 

全王は悟空に向かって話しかけた

「キミ 誰? 僕の事呼んだの?」

「オラ孫悟空だ…オラ別の世界の全王様と友達なんだ」

そういいつつ悟空は考えを回していた

(このまんまじゃ全滅だったとは言え…っぱとんでもねぇモンを呼び出しちまったのかもしれねぇ…)

 悟空の友人である全王とは明らかに違い 今の全王からはどこか哀愁を感じさせるものがあった

「…これ ひどいね」

全王の視線は ガレキではなく 空を見つめていた

「他の星や宇宙まで ボロボロだよ」

「あ…あいつらがやったんだ」

 

何か無駄に考えても無駄だということを感じた悟空はさっさと伝えてしまうことにした

[ま…まずい…まずいぞ…!]

 

「へぇ…ムカつくね」

全王は怒っているような悲しんでいるような声を出した

 

「こんな世界…消えちゃえ」

「せっ!?」

悟空が止めるよりも早く 

トランクスがタイムマシンから飛び降りて全王にぶつかった

「ああああっ!!!」

界王神が情けない悲鳴を出した

 

 

 

「ねぇ 何するのさ」

「ま…待ってください!お願いだから…世界を…」

トランクスの懇願を 全王は聞いてから答えを返した

「‥‥もう意味がないよ」

 

全王は言葉をつづけた

「もう破壊神も 天使も 知性を持っている生き物も君たちだけだよ」

全王は悲しそうに話し続ける

「それどころかあいつら 他の世界まで行こうとしてるよ」

「…でも」

「でも何?」

トランクスは 何故自分がとびだしたかすら分からなかった

もう生き残った人たちは脱出しているのだ この世界を守る理由なんて…

 

1つだけ あった 最後の心残りが

 

「…大切な人たちがいたんです 今はみんな…死んでしまいましたが」

トランクスは拳を固く握りしめた

「みんな優しくて…強くて…俺はそんな人達が大好きでした」

全王は表情一つ変えずにトランクスを見つめていた

「だから…だから俺はそんな皆が守りたかったこの世界を…皆の魂を 消したくは…ないんです…」

「…でもさ」

全王の声は冷たく澄んでいた

「それを思っているだけじゃ なんの意味もないよ…他の世界にまで行きかけちゃってるよ」

 

「…もう迷わない」

トランクスは背中に背負った剣を抜いた

「敵う敵わないではない…俺は今 ここでザマスを…倒す!」

 

無謀な叫びだった

 

だが その無謀な叫びは奇跡を呼ぶことになる

 

 

 

「魔理沙…肩貸して」

「…えっ? ああ支える方か…お前傷は治ってなかったか?」

「いや違う…元気玉よ元気玉」

「?なんで今更そんな…」

「私は自然とか 生き物じゃない奴らから元気を集めるのが得意なの」

「いやだからなんで…」

「見て見なさいよ」

トランクスの剣は気で形作り無理やり保たれているような状態ではあったが

その剣に 一つ 青い玉が吸い込まれた

 

そしてまたひとつ 飛んできた小さい小さい玉は剣に吸い込まれていった

 

出どころをたどると…ザマスたちが暴れて開けた裂け目…次元の裂け目から その玉は現れていた

「あれは…」

「なんだかはわかんないけど…最後の最後の手段 なんでできたのかわからないし 味方かも怪しいけど…」

霊夢は髪をかき上げた

「あれが何らかの意思で ザマスを倒したがってるのなら…」

 

妹紅が口をはさんだ

「んでもそんなバカな話が…」

 

「バカでもいいからそこをどいて 私はやる」

霊夢はタイムマシンから飛び降りた

「…夢も希望もマシマシの作戦だな…まぁ私もやるが」

魔理沙も続く形でタイムマシンから飛び降りた

 

「ああ もう…」

そういいつつ妹紅も飛び降りた

 

様々な思いを紡いできた戦いは

とうとう最終決戦へと突入する

 

 

 

続く

 

 

 




ちょっと遅れてしまいました…

未来編は何とか今年の内に終わりそうです

次回更新2日遅れます
2日連続で遅れてしまい申し訳ありません
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