もしも東方世界がドラゴンボール世界にくっついたら   作:きんとん

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魔理沙はベジータに言われるがまま

カプセルコーポレーションの中にある

妙な機械のついている部屋に行くのであった…


魔法使いVS戦闘民族

ブゥゥーーンという音とともにさっきまでの部屋から

 

岩の多い平野のような場所に景色が変わった

 

「ほえぇ… こりゃすげぇな 霊夢にも見せてやりたかったぜ」

 

 急に変わった景色に魔理沙は軽く感動も覚えながらそう言った

 

 そしてふと思った

 一体今霊夢はどこにいるのだろうか

 

冷静になって考えると今はとてもまずい状況なのではないだろうか

 

 魔理沙は心配になってきた

 

 「準備はいいか?魔理沙」

 

 「えっあ、ああ準備OKだぜ」

 

 ベジータは少し魔理沙の様子に違和感を感じたが すぐにそれを考えるのをやめた

 

 今のベジータはかなり体力を消耗しているので残りの気をやり繰りしなければならないのだ

 余計なことなど考えてはいられなかった

  

 

 「では…行くぞッ魔理沙!」

 「おう!望むところだぜ!」

 

 

 魔理沙は箒をつかむとすぐに飛び上がった

 

 箒がなくても飛べるのだがあったほうが多少操作しやすいうえに 魔力を消費しないのがメリットなのだ

 

 「私からいくぜ! 恋符 マスタースパーク !!」

 

 初手からとんでもない大技である 魔理沙は戦闘も火力重視であり小手調べはしないのであった

 

 「なにっ!?」

 とっさにベジータはガードの姿勢をとったがそんなもので防げる技ではなかった 

 

 すさまじい爆音と爆風がベジータを中心に巻き起こった

 

 あたりが土煙で何も見えない 徐々に煙が晴れてきた そこには少し服が破けたベジータの姿があった

 

 「ぐぅ… やるな 貴様はどうやら本当にパワーがあるらしい」

 

 「あれー? まともに食らったはずなのに…あんためっちゃ強いな…こっちも余裕はなさそうだぜ」

 

 お返しとばかりにベジータは手と手を合わせた 

 ベジータの周りにピンク色のオーラが出てきて彼を包んだ

 

 「いくぞ…ギャリック砲!!」

 

 彼を包んだオーラの手を構えている部分から とてつもない勢いでビームが発射された

 

 「あれはまずいのぜ!」

 

 魔理沙はとっさにある魔法を発動した

 

 「魔符 スターダストレヴァリエ !! 」

 

 魔理沙の周りに星が大量に出現した 本来ならそれを発射するのだが魔理沙はそれを

 自分の周りに固定した 

 

 バヂッバヂッ!!

 

 星がギャリック砲をはじいたのである

 

 「ふい~… あ、危なかったのぜ…」

 

 「ほう…ギャリック砲を防いだのか」

 

 ギャリック砲は範囲攻撃ではなく単体に向けて使用する技である

 そのため何かにぶつかるとそこで止まる 魔理沙は瞬時にその性質を見抜いたらしい

 

 とはいえ…星が破壊されたら魔理沙はもろにギャリック砲を食らっていただろう

 そのため本当にギリギリの判断だったのである

 

 「いや 今のはマジで危なかったぜ そんなため無しで発射するとかどういう魔法だ?」

 

 「魔法…魔法が何だかは知らんが今のは気を使った技だ」

 

 「…気? 霊夢の霊気みたいなものか?」

 

 「霊気…なんだそれは」

 「私もわからない…のぜ」

 

 

 お互いに疑問がわいてきたせいで2人とも相手が気になってきたのだろうか

 

 ここでお互い決着をつけることにしたらしい

 

 「じゃあ こっちもマジで行くぜ」

 

 「よかろう こちらも今出せる全力を持って相手してやろう」

 

 

 魔理沙の周りに赤い粒のようなものが集まり彼女の体に吸い込まれていった

 

 そしてベジータは手を両側に広げた 彼の手が黄色に光っている

 

 

 「魔砲! ファイナルスパーク‼ 」

 

 「ファイナル…フラッシュ!!」

 

 お互いの技がぶつかりあった

 

 

 すさまじい轟音とともに周りの景色が乱れ始める

 この空間がお互いの攻撃による影響を食らっているのだ

 

 「ぐぎぎぎぎぎ…あ、あんたもファイナルってつく技だな…」

 

 「ぐ…そんなことはどうでもいい!貴様のこの技…気を一切感じないではないか!」

 

 そう魔砲「ファイナルスパーク」 は自分のエネルギーを集めて発射する技である

 ただしその集めるエネルギーは「気」でも「霊気」でもない

 

 魔力なのである。 魔理沙は「マスタースパーク」には自分のエネルギーと魔力を合わせて打っている

 

 魔理沙は知らないがそのエネルギーが「気」なのだ

 

 しかし魔砲「ファイナルスパーク」は純粋な魔力のみで打つ技なのでベジータは気を感知できなかったのだ

 

 「く クソったれが…」

 

 (よし!いける!このまま押し切るのぜ!)魔理沙はそう思いさらに火力を上げた

 

 しかし

 

 「ハァ!」

 突如ベジータの髪が金色に変わった 

 その衝撃で空気が揺れるのを魔理沙は感じた

 

 「でぇぇ!? なんなのぜその頭!?」

 

 「フン これが超ベジータだ… 簡単に言えば俺はさらに強くなったということだ… はっ!!」

 

 ベジータはさらにファイナルフラッシュの威力を上げた

 

 「ぐぅぅぅ…そんな…なんてやつなのぜ…まだ余力をのこしてたなんて…」

 

 「いや 俺は少ない気でお前に勝とうとしていた 誇れ 貴様は俺に本気を出させたのだ」

 

 「ぐぅ… ぎぃぃ…そ、そりゃあどうも… でもこのまま負けてられないのぜ!」

 

 魔理沙も負けじとさらに火力を上げた

 

 しかし超サイヤ人になると全ての力が50倍になる かなうはずもなかった

 

 「ぐぅ…ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 魔砲「ファイナルスパーク」 は魔理沙ごとベジータのファイナルフラッシュに飲み込まれたのだった…

 

 続く…

 

 

 

 




ここでいうベジータの本気

というのは 消耗した状態で出せる本気

ということです ややこしくてすいません

それと火力なら魔理沙 スピードや応用なら霊夢

という解釈で書いています

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