もしも東方世界がドラゴンボール世界にくっついたら   作:きんとん

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前回のあらすじ

魔理沙はベジータとの火力勝負に敗北したのだった…


魔法使い 弟子になる

「ゴ ゴポポポ…」

 

 魔理沙は目を覚まして最初に自分のいるところに違和感を感じていた

 (こ、ここは…水の中!?まずい 溺れちまうのぜ!?)

 

魔理沙は抜け出そうともがくも 妙に力が入らない

力が抜けるというか 妙に気持ちがいいのである

 

「あ、ママー! おねぇちゃんが起きたよー!」

 

 彼の名前はトランクス ブルマとベジータの息子である

 自分の父親が連れてきた妙な魔法使い と本人は言っているような人のことが

 気にならないわけないのだろう

 

 「アラ 起きたのね? 今開けるわね」

 

 プシュー

 

 空気の抜けるような音とともに魔理沙の入っていた妙な装置が開いた

 

 「プ八ッ… ありゃ一体何なのぜ? なぜか息もできたし…」

 

 「ああ あれはメディカルマシーンっていう機械なのよ 要は回復装置ね」

 

 (と、都会にはそんなものまであるのか… 

           これはかなり幻想郷から離れていそうなのぜ…)

 

 実際はもう幻想郷ははじけ飛んでいるのだが 彼女は知るはずもなかった

 

 

 (にしても… あいつの技…とんでもない火力だったのぜ…)

 

 魔理沙は思う 

 あれを自分の魔法に合わせればさらに火力を上げれるのではないか と

 

 「それにしても…あなた一体どこからここに来たのよ どうもこの辺の人ではなさそうだし…

 そもそも 空を飛べる人なんて あまりいないものよ?」

 

  (な、なんて 言えばいいのぜ…)

 

  魔理沙は悩んでいた 正直に言うべきか 嘘をつくべきか

 

  魔理沙は結論を出した  正直に言おう と どのみち隠す必要はない 魔理沙もさっぱりだからだ

 

 「えーと…ブルマさん だったか? 長くなるけど いま話すぜ…」

 

 

 そして魔理沙は再び話し始めた

 

  生まれてきたときのことから 普段は人間だけでなく妖怪すらも近寄らない

  「魔法の森」で 何でも屋「霧雨魔法店」を経営すること 

  日々魔法の研究にいそしんでいること  時々、妖怪退治に喜び勇んで出かけること…

 

 

 「長いわよっ!!要点をまとめなさい要点を!」

 

 「ヒェッ すまんぜ!」

 

 魔理沙は似たもの夫婦だなぁと思いながら要点をまとめて話し始めた

 

 夫婦じゃなくてもこれには怒るだろう 霊夢もこれでたびたび怒らせていたのを彼女は知らない

 

 

 

 「なるほどね… そんなことが…」

 

 急に炎に飲み込まれた といっても信用はできないだろう しかしブルマは会社のトップである

 嘘か嘘ではないかは顔を見れば大体の場合は判断がつく 

 

 ブルマの出した結論は 嘘をついていない だった

 

 (一応後で孫くんたちにも連絡をしておいた方がよさそうね…)

 

 そんなことをブルマが考えていると魔理沙が言った

 

 「あの…ベジータって人はどこにいるのぜ? ちょっと話したいことがあるのぜ」

 

 「ああ ベジータなら今は外にいるわよ それとホラ さっきまで預かっていた あなたの

 持ち物 それと着替えておいた方がいいわよ メディカルマシーン用の服はあまり可愛くないもの」

 

 魔理沙は初めて自分がいつもの服ではなく緑一色の服を着ていることに気づき

 慌てて着替え始めた…

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 「…何の用だ」

 

 (さすがだぜ…見ないでもこっちを認識してやがる…)

 

 「あ、ああ 頼みがあるんだぜ」

 

 魔理沙は一度深呼吸をした

 

 最後にベジータが見せたあの火力…魔理沙はあれを自分のものにしたかった…

 

 「わ、私を 弟子にしてくれないか?」

 

 「何… なぜだ なぜ貴様は俺の弟子になろうとしている」

 ベジータは内心かなり動揺していた 

 なぜ自分を師と仰ごうとするのか

 ベジータからしたら自分はまだまだ強くなるため人に教えるような立場ではない 彼はそう思っていた

 

 「わ、私はもっと火力をあげたいのぜ! だ、だから 技を…教えてほしいのぜ!」

 

 「…貴様と俺の攻撃手段は違う… 俺の技を学んでも 火力が上がるとは限らんぞ」

 

 「… それでも私はあんたの技に惚れたのぜ! 私の魔法でも歯が立たなかったあの技に!」

 

 「… なぜ 貴様は火力を上げようとするのだ」

 

 

 

 「それは… 派手でなければ魔法じゃない 戦いはは火力 それが私には一番向いてるからだぜ!

 

   というか…私は火力で押し切る戦いが…大好きなんだぜ! 」

 

 「…戦いが好き か…」

 

 最近ベジータは伸び悩んでいた まだまだ強くなれる 自分には限界はない

 

 それでも心の奥には少しの心配があった

 

 本当にそうなのか  

 

 それは少しの心配ではあったが彼の心にこびりついて離れなかった

 

 

 しかし…

 

 (俺は忘れていたのかもしれんな)

 

 カカロット…悟空と戦っているときのような高揚感を

 昔なら実戦でも感じていた 今では守るものに気を取られすぎていたのかもしれない

 

 「… 良いだろう」

 

 「え… いいのか!? ってことは今日からあんたは私の師匠か!?」

 

 「フン そういうことだ 覚悟しろよ 俺様のしごきは甘くないぞ」

 

 

 「あ、ああ わかったのぜ! 師匠!」

 

 

 

 ここに妙な師弟関係が生まれたのであった…

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「う…」

 

真っ暗だ そんなところで彼女は目を覚ました

 

「少し計算違いでしたわ…」

 

彼女は八雲紫 幻想郷とともに彼女もどこかに飛ばされていた

 

「…思っていた以上に…消耗が激しい…いや 激しすぎますわ…」

 

そう 紫色の炎は発動には条件は無い

 

しかし発動後に紫はかなりのエネルギーを持っていかれる

 

それは「気」でも「霊気」でもない 純粋な生命力 要するに生きるための力である

 

「回復に…どれくらいかかるのか…」

 

紫はあたりが真っ暗なのか自分の目が見えていないのかはわからなかった

 

手を動かしてみる 硬いものに手が当たった

 

「これは…木?」

 

どうやら紫は木のうろのようなところにいるらしい

 

その木はとても大きいようだ すさまじい生命力を感じさせる そんな木だった

 

「ちょうどいいですわ…ここで…少し…   休ませてもらうとしましょう」

 

紫は木に触れた 彼女の腕が木にくっついた

 

「少し…生命力を分けていただくわ…… ありがとう もう少し…ここで休ませてもらうわ…ね…」

 

バタリ

 

彼女は再び眠りについた

 

彼女が目覚めるのは一体いつになるのだろうか… 

 

 

続く…

 

 

 

 

 




明日投稿できるかわかりませんが

次は霊夢と緑色の人が出てくるかもしれません

追伸

熱を出してしまったので次はもうちょい後になります

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