もしも東方世界がドラゴンボール世界にくっついたら 作:きんとん
力の大会
ずっと白一色だった視界に黒い空が現れた
ここは無の界
時間も空間もない永遠と虚無に満ちた世界 文字通り何もない世界
そんな無の界に浮かんでいるのが戦う場所 つまりリングだ
巨大な独楽のような形をしており 余計な飾りはなく質素な見た目となっている
「おお…ここが大会ステージか…なんちゅうか…でっけぇな」
「うわ…空が黒い」
霊夢と悟空が雑な感想を漏らした
「ひぇー…ここから落ちたら負けって事か…」
クリリンはリングの端っこから下をのぞいた
下は見えず永遠に暗闇が広がっていた
「フン 俺たちは飛ぶことが出来る 意識さえあれば落ちることはない」
「これは有利ですね」
悟飯とベジータがそう話しているのを見たウイスが口をはさんだ
「たぶん飛べませんよ 悟空さん 試しに飛んでみてください」
「おう…よし」
悟空が中に飛び上がるとすぐに落っこちてきた
「ほ…ほんとだ 飛べねぇ」
「まさか武空術が使えないとはな…」
天津飯も試してみたが飛べなかった
各々が飛ぼうとしている中ウイスによる説明が入った
「重力には逆らえないようにコントロールされているんですよ 相手を落とす競技なのですから当たり前でしょう」
「ち…飛べないなんて聞いてないよ」
「面倒だなこれは…」
「まったくおぬしらは…そんなことで慌てるでないわ」
人造人間の2人がぼやいていると武天老師…亀仙人が注意を入れた
「ずいぶん冷静だな じいさん」
「当たり前じゃ!いかなる状況にも冷静に対応できるようにならんと一人前とはいえんぞ!」
「さすが武天老師様だ…おみそれいりました!」
「いや天津飯 武天老師様はもともと飛べないんじゃないか…」
「なにか言ったかクリリン」
「あっいえ 何も!」
「…おぬしは牛乳運びからやりなおした方がいいのかもしれんのう」
「えっ そ…そんなぁ」
「まぁ飛べねぇくらい何とかなるだろ 昔みたいに闘えばいいだけだろ?落ちなきゃいいんだから」
「キサマはいつも気楽でいいな」
ピッコロはそう言いながら霊夢の方向を向いた
「あっ」
霊夢が驚いた声を出した
霊夢は浮いていた
「これは…」
霊夢は武空術以外にも「空を飛べる程度の能力」で飛ぶことが出来る
こっちは武空術よりは遅いが体力を使わないので便利である
どうやらルールの適応外らしい
「あっあいつは確かに飛んでるな…」
クリリンが他のチームのヤツが飛んでいる事に気づいた
「あれは翼があるからです 恐らく霊夢さんも翼と同じ判定なのかと」
「こりゃかなり有利ね… 気絶さえしなきゃ落とされないもん」
そう言いつつ霊夢は宙返りをした
ズドン!という大きな音と共に第六宇宙…シャンパのチームが現れた
霊夢は急いで着地した ギリギリまで飛べるのは隠しておいた方が良いだろう
「カリフラ!二度とこいつに悪口言うんじゃねぇぞ!」
「なんだよ ポンコツにポンコツって言っちゃわりぃのかよ」
「なんかもめてるわね」
「ヒットはどこだ?前の挨拶がしたいんだが…」
「よう ヒット!」
「…お前か 孫悟空」
「ようヒット!」
「ようヒット!」
「お前らもか 霧雨魔理沙に博麗霊夢」
「約束通りまた戦える場所が出来たな」
「…覚悟しておけ 前のようにはいかんぞ」
「…おう 殺しは禁止だが 大丈夫なんか?」
「オレがあれ以来何もしないまま過ごしていたとでも?」
「そっか 楽しみだ」
「…チェッ蚊帳の外だ」
「あら魔理沙」
「レミリア お前がが第六宇宙の幻想郷枠か」
「あとはフランがいるわ…まだ寝てるけど」
「…あいつそんなキャラだっけか?」
「この前の事件でかなり頭にキテたけどまぁ…普段はもうちょい温厚よね」
「なぁ まだ完全に治ってないんじゃ…」
「失礼ね ただ特訓しただけよ」
「それこそそんなキャラだっけ?」
「アンタの相方にも言えるの?」
「まぁそれもそうか…」
カリフらと呼ばれたサイヤ人がもう片方に話しかけた
「おいキャベ あれが第七宇宙のサイヤ人か?」
「はい あちらのツンツンヘアーの方が僕の師匠です」
魔理沙がどたばたとキャベと呼ばれたヤツに駆け寄った
「待て待て待て お前…弟子か? お前も?」
「は…はい」
「私も弟子なんだが…!」
「…仲良くやりましょう」
「あ…ああ」
魔理沙はキャベと握手を交わして帰ってきた
「何しに行ったの?」
「いや まぁうん ノリだな」
霊夢は魔理沙のスネを蹴っ飛ばした
なんか腹が立ったからだ
「…他の宇宙の選手もそろったみたいですね」
ほぼ他の選手の把握が出来ないまま人数がそろってしまった
「…第11宇宙」
「お前が負けたのは…アイツか?」
「ああ」
「そしてそいつの言っていたより強いヤツは…あの女とあいつ…」
「正直気もうまくよめねぇ 明らかに他の奴らとは違う…」
「注意せんとな…」
悟空はベジータとそう話すと第11宇宙に向かって歩き出した
「ちょっと挨拶してくる」
「お…おいっ」
「おっす トッポ」
「孫悟空…」
「あいつがジレンってヤツだろ?」
「…そっちは違う 勇儀だ 左がジレンだ」
「おっすジレン!オラ第七宇宙の孫悟空だ」
「………」
「なんだコイツ?」
まっとうな反応である
「なぁジレン トッポから聞いたんだけど」
「消えろ」
「えっ」
「邪魔だ 無駄なエネルギーを使いたくない」
「お…おう そうか 悪かったな」
悟空は第七宇宙の方に戻って行った
「歓迎されなかったようだな…感じの悪い奴だ」
「え?ベジータもあんなふうだろ」
「…うるさい!」
「みなさんお揃いですね」
天使たちの父親 大神官が空を歩きながらやってきた
「それでは全王様がおいでになります」
するとその場にいきなり二つの椅子と共に全王が出現した
「やぁみんな!」
「よろしくね!」
破壊神たちは頭を下げた
「改めてルールを説明します」
「制限時間は100タック」
「100タックって…?」
「地球時間で約48分だ」
ピッコロは悟飯にそう教えつつ緊張度が増した
かなりの長時間だ 体力は持つのだろうか
「時間経過と共にリングの中央の柱が下がっていきます あれが床と同じ高さになったら終了です 術以外の武器の使用は禁止 また死亡させても失格です
とにかく対戦相手をステージから落としてください 落とされれば自動的にベンチに移動します」
簡単にルールが説明された
「それではみなさん 準備はいいですね?」
全員が気合いを入れた やっと始まるのだ 宇宙の命運を決めた戦いが
霊夢は気合を入れ直し 頬を叩いた
続く…
はい またしてもお久しぶりです
ほぼ1月開いてしまいました…これはプライベートでの事情なので次回からはまた1週間に1本のペースに戻ると思われます…