もしも東方世界がドラゴンボール世界にくっついたら   作:きんとん

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強襲と絆

話は少し前にさかのぼる

 

「でりゃあああああ!」

悟空の周りには敵が絶えなかったが試合開始から5分もたつとすぐに敵の流れが緩やかになった

 

早々に落とせないと判断した他の選手らは悟空の消耗を待つ方針に切り替えたのである

 

「ぐぅ…だぁっ!」

大柄の体格の男が悟空に背後から抱き着くとそのままステージ外へ思いっきり飛んだ

「俺と一緒にィ…天国へ行こうぜぇ~!」

「うぉっ!」

悟空は肘でその男の頭を思いっきり打ち付けたが男は止まらない

「天国によぉ~」

「そんなの…1人でいけぇ!」

悟空の髪色が青に変わるとそのまま男は吹き飛ばされた

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「第4宇宙のミンクというヤツか…まずいな」

「ええ 全員道連れを狙いだしたら流石に体力が持ちません ブルーは体力の消耗が激しいのです」

 

「…悟空ー!あんまブルーは使うなよ!」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「ふう あぶねぇあぶねぇ」

 

一息つく間も無く悟空の周りに複数の気が現れた

 

 

 

 

「なァーッはッはッはッ、せっかく助かったのに…残念だったなぁ!」

第9宇宙の席からやかましい笑い声が聞こえる

「キサマにはたっぷり礼をしてやろうと思っていたが…こんなにも早くそのチャンスが来るとはなぁ!」

 

第9宇宙は力の大会前の試合で悟空に負けた上に試合前の襲撃も失敗している

そのことが第9宇宙の界王神…ロウは気に食わなかったのだろう

 

「覚悟しろ…我が宇宙最強の選手たちが…お前をぶっ倒す!」

 

 

10人の戦士が一気に襲い掛かった

「いたあぁぁぁぁ!」

 

地面を踏み鳴らしながら巨大な気を持つものが悟空に向けてとびかかった

 

「うぉおっ!?なんだおめぇ!」

「第11宇宙 星熊勇儀!一目で気に入った!」

勇儀の大振りの一撃を悟空は真正面から受け止めた

 

「おお…?おお…!」

そのまま悟空は腕をつかみ勇儀を放り投げた

 

「流石第7宇宙最強とも言われる…!こうでなくっちゃあな!」

 

勇儀は地面に勢いよく着地し踏み割ると床の塊をぶん回した

 

「うわ…」

 

第9宇宙はその巻き添えをモロに食らい半数以上が吹き飛ばされた

 

「うわぁああああ!」

 

叫び声を尻目に悟空は勇儀から距離を取った

 

「とんでもねぇパワーだ…」

 

「逃げるなよ!あんたの所の霊夢との戦いを放棄してまで来たかいがねぇってもんだ!」

勇儀が両腕からエネルギー波を放つとその余波で地面が砕けた

 

「というかあんた・・・ジレンに絡んでたんじゃねぇのかよ!」

「いやあいつやる気ねぇみてぇでよ…それに他の奴らも来てたし」

「なるほどっなぁ!」

勇儀の拳が悟空の腹に突き刺さった

「ぐぅ…だぁっ!」

悟空の髪色が金に…「超サイヤ人か!」

勇儀は悟空を放り投げた

「まだ上があんだろ!トッポの時に見せたやつ!」

 

怪力乱神(かいりょくらんしん)

 

怪力乱神とは論語において孔子が言及しなかった四大要素「奇怪の怪」「暴力の力」「乱れの乱」そして「鬼神の神」を表す漢字

 

人智を超えた出来事や説明のつかない物事を表す言葉でもある

だが彼女はそれを持つ 彼女は鬼なのだ

 

 

『力業「大江山嵐」!』

 

彼女の力をそのまま転じたかのような無茶苦茶な量の気弾が悟空の上から降り注いだ

 

まるでどしゃぶりの雨 いやそれ以上か 

「どりゃあああああああああああ!」

 

勇儀の咆哮がやむころには舞台に大きなクレーターが出来ていた

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「…なんだあいつは!」

「第11宇宙の星熊勇儀という選手ですね…幻想郷出身だそうで」

「…あの舞台があんなになるなんて…なんて恐ろしい…」

 

心配するビルス 説明するウイス 心配する界王神

それを尻目に老いたもう1人の界王神が口を開いた

「じゃがまだ悟空はぴんぴんしとる とはいえ…この状況ではジリ貧もいいとこじゃ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「おーイテテ…あいつこっぴどくやりやがった」

悟空は自分の体を確かめた 問題はない 

 

「…と言ってもどうすりゃいいか」

このままでは消耗も大きくなるばかり ブルーで一気に…

 

「待ちやがれ!まだ俺たちが生きてるぜ!」

「そいつらは俺達 トリオ・デ・デンジャーズの獲物だ!」

「俺達の獲物だ!」

 

トリオ・デンジャーズと名乗る3人の狼人間が勇儀に襲い掛かった

「なんだお前ら!…第9宇宙の生き残りか!」

「その通り!」

「覚悟しやがれ!化け物め!」

勇儀は嫌そうな顔をした

「…破壊神から聞いたがお前ら たいして強くないんだろ? 今回は見逃してやるから邪魔をす…」

 

「「「デンジャーズ・トライアングル!!!」」」

 

黄色い狼が勇儀を殴りつけた

「いてっ…ん? …毒か!」

 

「俺はラベンダ!」

 

ラベンダを殴ろうと伸ばした腕をもう一匹が押さえつけた

「俺はバジル!」

「クッソめんどくせぇな!」

しかし今度は思いっきり横から蹴り上げられた

「俺はベルガモ…長男だ!」

 

「ザコのくせに…嫌いじゃないぜ」

ペッと血を吐きながら妹紅は構えた

 

「とりゃあぁ!」

ラベンダの毒のついた爪を勇儀はつまんで止めた

「体の一部かこりゃあ…本当に狼かお前?」

 

「ラベンダ!」

バジルの鋭い蹴りが勇儀の顔面に直撃した

「いてっ…いい蹴りだ!」

勇儀は鼻から血を流しながらもう片方の腕でバジルを掴んだ

 

(くそっ…あいつのとんでもない怪力のせいで俺らのチームワークもまともに機能しねぇ!)

だがここで引くわけにはいかないのである

(もうこれは勝ち負けじゃねぇ…俺達以外みんな落とされた!勝てるもんも勝てねぇ…もう意地だ!)

最後に残ったのは意地とちっぽけなプライドだけだ

 

「だが!」

ベルガモは一気に勇儀から逃げ出した

 

勇儀は思わず2人を落とした

「マジか…逃げるのか?わざわざ逃げるチャンスも与えたってのに何がやりたかったんだお前…?」

 

 

 

ベルガモは必死で走った

「クソ…ダメージが…ダメージがいる!」

 

そんな時だった

 

『爆裂魔光砲ーッ!』

すさまじい威力のエネルギー波が発射された

「うお…!あれだ!」

ベルガモは一気に跳んでエネルギー波に自ら突っ込んでいった

 

 

「…兄者は逃げねぇぞ」

「そうだ」

 

「…そうか? 私には…いや あながちそうかもな」

勇儀は近くに遠くに強力な気が発生したのを感じた

 

「兄者は…相手の攻撃を受けて自分の力に出来るんだ…」

 

 

「食らえーッ!『ウルフガングペネトレーター』!」

ベルガモの手から放たれた気の塊が勇儀のみを飲み込んだ…

 

 

 

 

「あいつら…あんなヤツだったかなぁ…」

悟空は首を傾げた 前戦った時はどちらかと言うと卑怯なヤツらだったのに今の彼らにはそれが見られないのだ

 

 

 

 

「ざ…ざまーみやがれ…」

ベルガモは2人の手を掴んだ

「あの威力の技と俺のエネルギーの合わせ技だ…無事ですむわきゃねぇ…」

 

 

「‥‥無事ではすまなかったな」

勇儀がガレキを跳ね飛ばして床からはい出てきた

「く…くそ…」

「今のは痛かった…痛かった…」

勇儀の体はところどころ切り傷が出来ている上に焼けてもいた

「でもな…すごいなお前」

 

「…え?」

 

「何というかなぁ…私たち鬼はさぁ…ずっと地下にいたんだよな 約束しちまったからしょうがないけどよ」

「‥‥‥」

「地下は嫌いじゃないけどさ お前たちみたいなやたらめったら強いヤツらが地上にはうじゃうじゃいるんだぜ?」

勇儀はどっかりと地面に腰を下ろした

「自分が急にちっぽけな存在に思えるんだ…でもな…ワクワクするんだよ」

「それは…よかったな」

「だからさ…まだ消えたくないんだよな」

「…それはこっちも同じだ!」

 

「「「デンジャーズ・トライアングル!」」」

 

「敬意を持って…こっちも決めさせてもらう…まずはお前らだ!」

 

勝負は一瞬だった

バジルとラベンダの拳は勇儀の届くことすらなく 2人とも勇儀に殴り飛ばされた

 

 

勇儀が足を地面に振り下ろすと地面が大きく揺れ周りに細かい気弾が浮かんだ

 

「ぐぅ…逃げ道はないってワケか…」

 

「そうじゃねぇだろ?」

勇儀の視線はまっすぐにベルガモを向いていた

もう残っているのはただ1人…ベルガモだ

勇儀の2歩目でベルガモと勇儀の間の気弾が避けられた

 

「…やってやるさ」

ベルガモが腕を構えた

「いい気概だ…好きだぜお前」

 

完全なタイマン…1対1 しかも決着は一撃で決まる

 

「うおおおおおおおおおお!」

ベルガモの全エネルギーをかけた一撃が勇儀の顔面に突き刺さった

 

「がっ‥‥あと!一歩だったな!」

「クソが…よ」

 

勇儀のパンチがベルガモの腹部に深くねじ込まれた

 

「うぐ…あ…」

 

「だあああああああああ!」

 

勇儀は拳をそのまま振り切った

 

「アッ…ああ…すまねぇ…すまない…姐…さん」

 

ベルガモはそのままステージから落下した

 

「四天王奥義…『三歩必殺』」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あ!」

「みんな落ちたね」

 

「第9宇宙 全選手脱落…したがって…消滅でございます」

 

 

「ぜっ全王様っ…全王様-ッ!!!」

ロウの叫びは無駄だった

 

「「きゅっ!」」

 

 

第9宇宙の選手たちの姿がパッと消えた

まるで最初からいなかったかのように

 

 

 

「ウ…ウイス!第9宇宙自体はどうなった!」

「ふむ…おやまぁ…宇宙まるごとぜ~んぶ無くなってますね~」

「そうか…そうか…幻想郷枠は?」

「第9宇宙は確保できなかったようですねぇ…全宇宙にいるはずなんですが」

 

 

第9宇宙完全消滅

 

負ければ消滅 それをいやというほどに選手全員が思い知らされた

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「姐さんって誰だよ…まったく」

勇儀はラベンダに食らった傷を吸って毒を吐き出そうとした

だが毒は一向に出てこない 毒まで消えてしまったのだろうか

 

勇儀は後ろを振り向いた

「別に潰しあいを待ってたってわけでもなさそうだな 孫悟空」

「…まぁな」

「見届けてくれたって事か? ならありがとよ…やるか?」

「おめぇがいいならオラも手加減はしねぇ」

「…鬱憤バラシもかねてんだ…ガチできやがれ!」

「ああ…行くぜ!」

 

悟空の髪色が青に変わった

 

「力業!」

「か…め…は…め…」

 

「『大江山嵐』!」

「波ーーッ!」

 

 

再び会場の一角が大爆発を起こした

 

 

続く‥‥








出来れば去年までに出したかったのですが…
あけましておめでとうございます 今年もどうかよろしくお願いします
投稿頻度は出来る限り頑張って短くしていきますのでどうかよろしく…
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