超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム> 作:波紋疾走(pixiv)
【これまでのあらすじ】
インベスとの戦いの最中、ブランと光実は神次元ルウィーへと迷い込む
だかそこはヘルヘイムに侵食しかけられており、街は廃れていた
何故こうなったのかを知るべく二人は教会へと向かう。そしてそこで理由を聞く
その時、七賢人の一人であるアクダイジーンが現れ、国を乗っ取ろうとする! しかしその行為に光実の怒りは爆発!彼を半殺しにしてしまう。 その姿を見たブランには何か不吉な予感がしたのだった……
四人のアーマードライダーと女神が神次元に迷い込んでから約一週間……
リーンボックスは貴虎の指導の下、武力によるシェア獲得を止め各国に謝罪した。ルウィーも光実と超次元側のブランが地道にシェアを稼いだことや、リーンボックスに奪われたシェアを返されたこともあり、復興していった
こうして神次元ゲイムギョウ界のヘルヘイムによる侵食は大きく減速した
そんなある日、ネプテューヌと紘汰、プルルートはリビングでテレビを見ながら今か今かとある番組が放送されるのを待っていた。そのお目当ての番組は……
『Hello〜! ゲイムギョウ界の諸君〜! 今週もゲイムギョウ界ホットラインの時間がやってきたぜ〜! まずはいつものシェアランキングチェックからいってみよう!』
DJサガラがMCを務めるゲイムギョウ界ホットラインだ
何故三人がこの番組を待ちわびていたか。それはシェアランキングを見れば判明する
『おーとっ!これは大変なことだー! なんと四国のシェアが均等になっているぞー! ということは〜 シェアランキングはみんな同率1位ってことだー! いやぁ〜 あんなに憎み合っていたのに、たった一週間ほどでここまで変わるとは、やはり新たな女神の誕生が関係しているのか? まあ、なによりこれからが楽しみだ! では今週はこれで終わりだ! See you next week〜!』
お決まりの言葉を言って番組は終了する。ネプテューヌ達は番組が終わると口々にこう言った
「よし! これでヘルヘイムの侵食は食い止められるな!」
「うん!このままでいけば平和は確実ー!」
「そーだねぇ〜 凌馬はうれしい〜?」
「ん? あ、あ〜 嬉しいね。ゲイムギョウ界が平和になることは私の心からの願いだからね」
と、凌馬は言っているが本心は当然快く思ってはいない
無論理由は彼が七賢人と繋がっているからだ
「(まったく面倒なことになったよ…… まあ、こちらも手を打ったけどね)」
そう呟くとイストワールが慌てた様子で部屋に入ってくる
「大変です皆さん!シェアが…… シェアが突然減少し始めたんです!Σ(゚д゚lll)」
「ファッ!? なんで!? なんでそんなことになったの!?」
「わたしも何が何だか分からないんです!(>人<;)」
「とにかく私がなんとかするよ。シェアが失われることは国が滅ぶことと同じだからね」
と、凌馬は言って原因の究明に当たるため研究室へと戻って行った
イストワールは急ぎラステイション他、他国へと交信を始めたのだった
【ラステイション 教会】
プラネテューヌと同じくラステイションの教会も慌ただしく教会員があちこち走り回っていた。原因はもちろんシェアの減少だ
「シェア減少の原因は分かったの?!」
「す、すいません! まだ分かりません!」
「できるだけ早く! そうでもしないとこの国が……」
滅びゆく…… 国力となるシェアが無くなればそうなってしまう。それを阻止するために神次元側のノワールは教会員に指示していた
「(どうしてこう事が同時に起こるの!? ハッキングにしろシェア減少にしろ、タイミングが悪すぎるわ!)」
実はこれより前にラステイションは何者かからハッキングの被害を受けていた。それに人員を割いていたため、シェア減少の原因を突き止めるための教会員が少ないのだ
頭を悩ませるノワール。そんな時、戒斗と超次元側のノワールが現れる
「やけに騒がしいな。一体どうしたんだ?」
「どうしたも何も、なんの前触れもなくシェアが減少し始めたのよ!」
「なんですって!? 原因は?」
「まだ分からないわ。だから調べたいんだけど。この人数じゃ……」
そう言って教会員たちの方を見る。その様子は明らかに人手不足だ
これを察した超次元側のノワールは自分も手伝うと言い出した
それを聞いた戒斗はなぜ手伝うんだと不満気な表情を浮かべながらそう言ったが、ノワールは国が滅びるから。それ以上の理由はないと言って無理やり手伝わせたのだった
「ハァ…… ハァ……」
昼下がりのプラネテューヌ市街地。七賢人を追われた下っ端は息を荒げながら街を彷徨っていた。が、七賢人を追われてから、下っ端はある事に悩まされていた
「う、うわあぁぁぁぁぁ!!!」
突然悲鳴を上げ、尻餅をつく下っ端。彼女が目にしたのは、無双セイバーを向けている斬月だ
さらに他にはソニックアローを向けている斬月・真にデューク。そしてインベスの姿も見えた
「やめろ!! やめてくれ!!!」
その場に蹲る下っ端。その様子を見た周囲の人々は口々にこう言った
「なにやってんだあいつ」
「ママ、あの人どうしたの?」
「気にしちゃダメよ。さ、いきましょう」
何故か下っ端を冷ややかな目で見るような事ばかり言う
それもそのはず、この場に斬月や斬月・真、デュークはいないからだ
つまり彼女が見たのは幻影だったのだ
「追われてからこんな幻影ばかり…… 一体アタシはどうすれば……」
涙を浮かべながら立ち上がり再び街を彷徨い始めた
シェアが減少し始めてから数時間が経った。未だに原因を突き止められずノワールは苛立ちを隠せなかった
「(まだ見つからないなんて…… 最悪誰かに頼るしか……)」
諦めかけた時、プラネテューヌから交信が入る。微かな希望を抱きその交信を受け取る
「どうしたのイストワール?」
<例のシェア減少についてなんですけど……>
「なにか分かったの?!」
<いえ…… まだ分からないので、その…… そちらが何か掴んでいるかと思ったのですが……>
その言葉を聞いたノワールは肩を落としてしまう。期待していた分余計にだ
「はあ…… 残念だけどまだ何も掴んでないわよ」
<そうですか…… なら、また……>
と、交信を切ろうとした時、凌馬が交信の横入りをしてきたのだ
<交信中すまない。イストワール君、分かったよ。シェアを減少させている原因が>
「えっ!? なんなの?!」
<そう急かさないでくれノワール君。今教えるから>
そう言うとプラネテューヌの地図を表示する
<私が突き止めた結果、プラネテューヌの街外れにあるとある廃工場からシェアが奪われていると分かった>
「なるほどね。情報ありがとう!」
そう言って交信を切るノワール。その様子を見ていた超次元側のノワールは何か分かったのかと問いかける
「原因よ! シェア減少の原因が分かったのよ! あとはそれを潰すだけだけど、人員が……」
「だったらわたし達が向かうわ。さ、行くわよ戒斗」
「何故だ……」
「何故じゃない。さっきも言ったでしょ? 国が滅びるから。ただそれだけよ」
そう言って戒斗の手を掴み有無を言わせさず無理やり廃工場へと向かっていった
交信を終えた凌馬。一息つくとある人物とまた交信を始める。その相手とは……
「ふう。女神はそっちに向かったよシド」
<へいへい。ったくあんたは本当に悪魔だな。自分の国の女神を殺すなんてよ>
「テロリストである君が言えたことかい? どっちもどっちじゃないか」
そう言われたシドには言い返す言葉が無かった。凌馬の言う通り彼はテロリスト。しかもゲイムギョウ界全域に指名手配されているほどの凶悪犯なのだ
「それよりもシド。ピーシェ君の様子はどうだい?」
<ああ。気持ち良さそうにぐっすり眠ってるぜ>
「そうか。なら彼女達が来るまでに必ず起こしておいてくれ。頼んだよ」
そう言って交信を凌馬から切った
交信の後、シドは不気味にこう呟いた
女神の最期だ。と……
数十分後、シドが待ち構えているとも知らずプラネテューヌからネプテューヌ、プルルート、紘汰。ラステイションから超次元側のノワールと戒斗が街外れの廃工場に乗り込んできた
「うわ…… なんか出てきそうな雰囲気だね」
「そうね。ところどころにヘルヘイムの果実が実っているからインベスの一体や二体出てきても不思議じゃないわね」
辺りを見渡しながらそう言った時、シドが現れこう言った
「ああ。出てきてもおかしくはないぜ。なんてったってお前達は罠に嵌ったんだからな」
「その声は……!」
「よお。また会ったな超次元側の女神にアーマードライダー共」
「シド……!!」
「プルルート、お前あいつのこと知ってんのか?」
「うん。だってぇ〜 シドは女神排斥の名のもとにテロを行うテロリストだからぁ〜」
「なんだって!? じゃああいつは……」
「お前達が今敵と見なしている七賢人のお仲間だぜ」
「やっぱり! じゃあさっさととっ捕まえて七賢人のアジトを聞き出してやるわ!」
「それは不可能だな。何故なら…… お前達はここで死ぬからだ!」
そう言ってゲネシスドライバーとチェリーエナジーロックシードを取り出しドライバーを腰に装着する
「変身」
『チェリーエナジー! 〜♪』
ボーラーハットのつばを左手で触れながらエナジーロックシードを開錠、ゲネシスドライバーに嵌め込む
『Lock on ソーダァ…… チェリーエナジーアームズ! 〜〜♪♪ 〜〜〜♪♪♪』
レトロゲーム風の変身音が流れるとチェリーエナジーアームズが装着され、アーマードライダーシグルドへと変身する
「まさか貴様がラステイションのロックシードを奪っていたとはな……」
「その通り。じゃあ早速お前らを始末させてもらうぜ」
そう言った途端、プルルートは突然アイリスハートへと変身、シグルドへと向かっていった
そして蛇腹剣を振り下ろす! しかしソニックアローの刃に防がれてしまう!
「おいおいいきなり斬りかかってくるなんて、プラネテューヌの女神は乱暴だな」
「私ちょっと今無性に腹が立っているの。ノワールちゃんのロックシードとドライバーを奪ったあなたにねぇ」
「へぇ〜 ま、謝る気はないけどな。それより俺に夢中になってていいのか?」
「なんですって?」
シグルドの言葉がよく分からないアイリスハート。しかし次の瞬間、シグルドの言葉を理解した
彼女の真上から何かが落ちてきたからだ。それに気づいたアイリスハートは後退し、落下による衝突を避けた
「何かしら?」
後退したアイリスハートは落下した際に起こった土煙の中、目を凝らして何が落下したのかを探る
するとそこには黄色の髪に、ベール以上に溢れかえるほどの胸が特徴的な女神が現れたのだ
「遅いぜイエローハート。まったく起きてからどこ行ってたんだ」
「ちょっと探検! それよりもパパ、あの人たち誰?」
「ああ、あいつらか? あいつらはパパたちの邪魔をする悪い人たちだ」
「パパの邪魔する悪い人…… そんな人は許さない!」
「そうだよな。じゃあ…… あいつら倒すか!!」
そう言うとシグルドはソニックアローから矢を放ちネプテューヌ達を攻撃する
間一髪避けたが散り散りになってしまう。紘汰のそばには戒斗が、ネプテューヌのそばにはノワールがいた
「いくぞ戒斗!」
「「変身!」」
『オレンジ! Lock on! ソイヤッ! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!』
『バッナーナ! Lock on! カモン! バッナーナアームズ! Night of Spear〜!』
紘汰と戒斗は鎧武とバロンに変身。大橙丸、バナスピアーを構えシグルドへと向かっていく
「うわあ! ノワールまずいよ! このままじゃわたしたちやられちゃう! ベール以上の巨乳キャラにやられちゃうよ!」
「なにふざけたこと言ってんのよ! さっさと変身するわよ!」
そう言ってネプテューヌとノワールはパープルハート、ブラックハートに変身する
さらにアイリスハートも加わり、三人はイエローハートへと向かっていく
「はあぁぁぁぁ!!」
パープルハートの剣が勢いよくイエローハートに振り下ろされる! しかし籠手で防がれ、さらにパープルハートを蹴り飛ばした
「きゃあぁぁぁぁ!!」
「ネプテューヌ!」
「ハハハ! お前らじゃこの俺やイエローハートを倒すことなんてできねえよ!!」
「ぐあぁぁぁぁ!!」
パープルハートに気を取られていた鎧武はソニックアローの刃で切り裂かれてしまう
鎧武が倒れた時、物陰から戦いを見つめる人間がいた。街を彷徨っていた下っ端だ
「アタシにもあの力があれば……!」
そう言って鎧武、バロン、シグルドを見つめる。そんな時、ふとヘルヘイムの果実を見つけあることを思い出す。それは……
「(確かロックシードはヘルヘイムの果実から出来ている…… なら、ヘルヘイムの果実の力を得れば…… アタシは強くなれるかもしれない……!)」
ヘルヘイムの果実の力を得ることだった。そう決めた下っ端はゆっくりと果実へと近づいていく
下っ端がゆっくりと果実へと近づいていることなど知らないバロンはカッティングブレードを一度下ろす
『カモン!バッナーナスカッシュ!』
バナナスカッシュが発動し、スピアビクトリーを仕掛ける
『チェリーエナジースカッシュ!』
グリップを握り一度絞るとチェリーエナジースカッシュが発動する。そしてソニックアローの刃が赤く染まると斬り払う
その瞬間、スピアビクトリーのバナナ型のエネルギーは真一文字に切られてしまう
「なに!?」
驚くバロン。その隙にシグルドはソニックアローから矢を放ちバロンを吹き飛ばした
「戒斗! ぐっ!がはあ!!」
イエローハートのクローとつばぜり合いをしていたブラックハートは気を取られてしまい、クローで吹き飛ばされてしまう
アイリスハートも蛇腹剣を使い鞭のように攻撃する。しかしこれが仇となり、鞭状態で蛇腹剣を掴まれてしまい引き寄せられる。そして腹に強烈な蹴りを入れられ蹴り飛ばされた
「まったく話にならねえぜ。雑魚すぎてな」
「うんうん。パパと一緒なら誰だってざこ!」
「あいつ。強い……! 強すぎる!」
「私たちに勝つ術はあるのかしら……」
シグルド、イエローハートの圧倒的強さに敵わない鎧武とネプテューヌ達。勝つ術を模索するがなかなか見つからないのだ
「さて、これで最期だ」
そう言ってシグルドは全員を始末するため近づこうとする。絶体絶命のピンチ! その時、何故かシグルドの足が止まる。そして後ろを振り向いた。するとそこには先ほどまで物陰に隠れていた下っ端がいた
「下っ端!? なんであいつがここに……」
戸惑う鎧武。しかし下っ端はその声にすら気づかない。
「この果実を食べればあいつらと同じ力が得られる…… アタシは力が欲しい! 力を得て…… もう一度七賢人に一員になる!」
そう言ってヘルヘイムの果実を手にする下っ端。その様子を見た全員に嫌な予感がした。そしてそれはすぐに的中してしまう
「アタシに…… アタシに力を!!!」
なんと下っ端はヘルヘイムの果実を食べたのだ。果実を貪り食うその様子は飢えた獣のようだった
とその時、突如下っ端の体が発光し始めたのだ!
苦しむ下っ端。そんな彼女を蔦が包み込む。そしてそこから現れたのは……!
「なっ!? 嘘…… でしょ!?」
「下っ端が…… インベスに……!」
緑色の鎧を纏ったような体、そして鋭利な右手の爪……
ヘルヘイムの果実を食べた下っ端は、ヘキジャインベスへと変貌してしまった
To be continued……
次回、超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>!
ヘルヘイムの果実を食べたリンダはインベスへと変貌、苦しみながらどこかへと消える
そして街でインベスに変貌して人々を襲っていた
紘汰は彼女を救うために戦う。しかし残酷な結末が待っているとも知らず……
第20話「迷いと覚悟」
「お前が悪人でも…… 俺はお前を救う!!」