超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム> 作:波紋疾走(pixiv)
【これまでのあらすじ】
無事エディンから帰還した紘汰。彼は帰還してすぐにオーバーロードの調査に向かう
時を同じくしてバロンとブラックハートはデェムシュと交戦。絶体絶命のピンチ陥るもなんとか逃げることに成功する
入れ違うようにオーバーロードと邂逅する紘汰。デェムシュに追い詰められるも、友好な態度で接してきたレデュエに救われるのだった
【プラネテューヌ 教会】
とある日の夕食の出来事……
「いっただきまーす!」
普段と同じくテーブルをネプテューヌや紘汰、コンパにアイエフ達と囲み夕食を食べていた時だった
「ーーっ!! …… こ、これは……」
「……?どうかしたんですか?」
「……い、い、いやあぁぁぁぁ!!!」
突如ネプテューヌが叫び声をあげたのだ。当然テーブルを囲んでいた紘汰達は一体何事かと驚く
「ど、どうしたんだネプテューヌ!? 何か見たのか?! 幽霊か?! UFOか?!」
「違うよー! ナスだよナスー!!」
「はっ?」
ネプテューヌが絶叫した理由。それは大嫌いなナスが食卓に並んでいたからだ
「わたしナス大っ嫌いなの!! ナスなんて食べれたものじゃない!! ナス嫌いーー!!」
「おい…… いくらなんでもそれは言い過ぎだろ…… 全国のナス農家に失礼だぞ」
「わかってるー!! でも嫌いなものは嫌いなのー!! だから紘汰食べてー!!」
「はあ…… 分かった。今日は食べてやるよ」
「やったー!! ありがと紘汰!」
「ただし! 次は絶対食べるだぞ」
「う〜…… はぁ〜い……」
渋々承諾したネプテューヌは今日だけ紘汰の皿にナスを移した。そのやりとりを盗み聞きしていた者がいたとも知らず……
その犯人はネプテューヌの”弱点”を知ると不吉な笑みを浮かべていた
【エディン 教会】
紘汰達を脱走させた犯人を探す最中、DJサガラがここ最近姿を現さないことを不審に思った湊耀子は凌馬に提言し、サガラの調査を始める
しかし一向に足取りは掴めず、調査は難航していた
「DJサガラ…… あいつ一体何者なんだ?」
「前々から気になっていました…… オーバーロードの存在、そして禁断の果実を私達に伝えたのも彼ですし……」
「まあ、それは彼を見つけ出せば分かることさ。私も彼に聞きたいことはたくさんあるし、さっさと見つけ出したいところだよ」
と、その時。どこからともなくサガラが現れたのだ
「お呼びかい? プロフェッサー」
「貴様……!」
「お呼びだよDJサガラ。さて、単刀直入に聞こう。君は一体何者だ?」
「俺はただの観客だ。故に一方的な試合展開はつまらないし、ついつい不利な方に声援を送りたくなる」
「だから葛葉紘汰に肩入れをした……」
「そうだ。だが…… あいつばかりに肩入れするのも、それはそれで不公平だ。だから…… お前たちが知りたいこと、答えてやる」
「随分と上から目線だねぇ。まあ、いいさ。さてサガラ。君に聞きたいことがある。禁断の果実は…… 生物に進化をもたらすことが出来るか?」
「答えは……イエスだ。そもそもヘルヘイムというのはそのために作られ、存在している」
それを聞いた途端、凌馬は不吉に笑い始めた
「ハハハ! やはり私の推測は間違ってはいなかった! ハハハハハ!」
凌馬の笑い顏にサガラ達は何か狂気を感じた
「遥か昔、ゲイムギョウ界は0から始まった。そこから2次元、3次元へと進化し今の神次元、超次元へと至る。そしてその進化全てにヘルヘイムは関係していた……」
「0から2次元へと進化する際、2次元から3次元に進化する際、そして3次元から神次元へと進化する際も、全てにヘルヘイムが現れ進化を促した。私はこの事から『ヘルヘイムには進化をもたらす力がある』と推測した。そして今、それは確信へと変わった」
「ヘルヘイムを支配する力…… すなわち禁断の果実を手にすることは、自分の思うがままに世界を変え、支配することが出来るということだ」
「その通りだ。だが、残念なことに禁断の果実は全員に分け隔てなく与えられる物ではない。戦いに勝ち残った者だけが手にすることを許される」
「……だろうと思ったよ。まあ、それは想定済みさ。いつの時代にも大いなる力を手に入れるには血と争いが付きものさ」
「なあDJサガラ。前々から思っていたんだが…… 何故ヘルヘイムはシェアを吸収する?」
「それはお前たちの世界に女神がいるように、ヘルヘイムにも女神がいるから、シェアが必要なだけだ。同時にそれは禁断の果実でもあるからな」
「つまり……禁断の果実=ヘルヘイムの女神ということか?」
「ああ。そして今、禁断の果実はオーバーロードが持っている。しかしいつか禁断の果実は覚醒し、女神が現れる。その時が…… 進化の幕開けだ」
そう言い残してサガラはホログラムのように消え去った。サガラの言葉を聞いた凌馬は湊耀子にヘルヘイムの森にオーバーロードの調査隊を派遣するよう命令した
食材を購入するためスーパーマーケットに向かっていたアイエフとコンパ。二人は買い物を済ませ帰路についていた
「これだけ買えば、当分は買わなくて済むですぅ」
「ええそうね。ーーッ! 」
「……? どうしたんですか?」
「……コンパ、私達つけられてるわ」
「え? えぇぇぇ!? 」
「だから少し迂回して帰るわよ!」
そう言ってバイクのアクセルを踏み、追跡者を振り切ろうとする。普段通らない道を通ったりし、振り切ろうと試みる。しかし追跡者の気配は消えなかった。仕方なくアイエフは裏路地に入りやり過ごそうと考える
「ここなら大丈夫よね……」
「ふ、振り切れたんですか……?」
「分からない。でも気配が消えているから振り切ったはず……」
「振り切った? それは間違いだな」
どこかで聞いた声が聞こえ振り返るアイエフ。そこにいたのはマジェコンヌだった
「あんたは……マジェコンヌ!!」
「ご明察。早速だが貴様には人質になってもらうぞ」
「人質!?」
そう言った途端紫色の煙が充満し始める
「クッ! コンパ! あなたは逃げなさい!」
「で、でも……!」
「いいから早く!」
アイエフの必死の忠告にコンパは従い先に逃げる。その間に煙は充満してしまった
「(な、なんなのこの煙は…… 体に力が……)」
「ハッハッハッ! 今更気づいたのか。このガスは催眠ガスでな。吸った人間はたちまち眠ってしまうのだ!」
「クッ…… 卑怯な真似を……」
「卑怯もラッキョウもあるものか。そうこうしているうちにお前は深い眠りに落ちていくぞ」
マジェコンヌの言うとおりアイエフの意識は徐々に遠のいていく。そしてついに深い眠りへと落ちてしまった
「アイエフの奴遅せーな」
「そうだよねー。あいちゃんって真面目だから寄り道しないと思うけど、さすがに今日は遅いよね」
「きっと渋滞に巻き込まれたりしたんですよ(・ω・)ノ」
と、アイエフ達の帰りが遅いことを気にかけている時、息を切らし慌てた様子でコンパが戻ってきた
「大変ですぅ! あいちゃんが…… あいちゃんが…… さらわれちゃったですぅ!」
【???】
「んっ…… ここは……?」
目を覚まし辺りを見回すアイエフ。体を動かそうとするが棒に縛られていたため身動きが取れなかった
そんな時、アイエフの目の前にマジェコンヌが現れる
「マジェコンヌ……! こんなことをしても無駄よ!必ずネプ子と紘汰があなたを……!」
「倒す? いや、違うな。今日こそは私が女神を倒す! その為に貴様をさらったのだ。とっておきの秘密兵器を用意してな!」
「とっておきの……秘密兵器……?」
と、その時。遠方からバイクのエンジン音が聞こえてきた
「来たか」
そう言ってマジェコンヌは紘汰とネプテューヌを迎え撃つ準備をする
そうとも知らない紘汰とネプテューヌはバイクから降り辺りを捜索する
「確かこの辺だよな。変なアドレスから送られてきた地図の場所って」
「うん。ここにあいちゃんが…… って、うっ!」
「どうした?」
「な、なんでもないよ!(この匂い…… もしかして……)」
「やっと来たか。女神よ」
「お前は…… マジェコンヌ!!」
「あいちゃんはどこ?!」
「まあ待て。それよりもお前、薄々勘付いているんじゃないのか? この匂いの正体を」
「はあ? どういう……」
「ならば教えてやる! この匂いの正体! それは…… ナスだ!!」
「や、やっぱりぃぃーー!!」
「そしてここにある野菜は全て、ナスなのだ!!!」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
自分の大嫌いなナスに囲まれていると知ったネプテューヌは絶叫する
「これだけでは済まさんぞ! さらにお前にはナスをたっぷり食わせてやる! こういう風にな!」
そう言うとマジェコンヌはアイエフの口にナスを無理やり詰め込んだのだ!
「んっ! んっ…… んんん!!」
「アイエフ! お前! 絶対許さねえ! いくぞネプテューヌ……ってうお!?」
「ナス怖いナス嫌いナス無理ナス怖いナス嫌いナス無理ナス怖いナス嫌いナス無理ナス怖いナス嫌いナス無理……」
うずくまり何やらブツブツ呟いていたのだ
「ハッハッハッ! こうなればあとはお前を始末するだけ! いけ! 私の秘密兵器よ!」
そう言ってマジェコンヌは籠に入ったナスをまとめて投げる。するとナスはモンスターに変化しナスビンダーにナスナイトが襲いかかってきた
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!! ナスが動いたぁぁぁぁ!!」
「落ち着けネプテューヌ!クッ! 変身!」
『オレンジ! Lock on! ソイヤッ! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!』
鎧武に変身し、大橙丸を構え襲いかかるナスモンスター達を倒していく
一方ネプテューヌはというと……
「いやぁぁぁぁ!! こないでぇぇぇ!!」
ただナスモンスター達から逃げ惑っていただけだった
「ネプテューヌ! クソ!」
『ソイヤッ! オレンジスカッシュ!』
大橙丸にエネルギーを溜め大橙一刀を放ちナスモンスターを一掃する。全て倒すとチェリーエナジーロックシードを取り出しセットする
『Lock on! ソイヤッ! ミックス! ジンバーチェリー! ハハァー!』
ジンバーチェリーアームズに変身すると超高速移動を駆使し、ネプテューヌを追いかけ回していたナスモンスターを一掃する
「大丈夫かネプテューヌ!」
「大丈夫……じゃない」
「そうか…… ならここは俺に任せろ!」
そう言って襲いかかってくるナスモンスターを超高速移動で次々と倒していく
「クソ! これだけナスを費やしてもダメか!」
怒りをあらわにするマジェコンヌ。腹いせにアイエフの口にもう一度ナスを無理やり詰め込む
「こうなったら、アレを見せるしかないようだ……」
そう言うとマジェコンヌはナスモンスターと戦っている鎧武達の元へと向かっていく
「クソ! キリがねえ!」
次々現れるナスモンスターに苛立ちを覚える鎧武。その時、紫色の光線が鎧武に直撃する
「紘汰! ーーあれは!」
光線が放たれた方向を向くネプテューヌ。そこにいたのは……
「これが私の最終兵器、ナスコンヌだ!」
ナスに姿を変えたマジェコンヌだった
「このナスコンヌの力で、貴様らをノックアウトし、たっぷりナスを食わせてから葬ってやる!」
そう言うとエネルギーをチャージし、光線を放つ準備をする
「ネプテューヌ! 逃げろ!」
鎧武はそう言うもネプテューヌは「う……ん?あれ?」と言って動かない
このままでは光線が直撃してしまう! そう思った鎧武はカチドキロックシードを取り出す
『カチドキ! 〜〜♪♪ オォー!』
そして急いでネプテューヌの元に駆け寄る。ネプテューヌの元に辿り着いたその時! エネルギーを溜め終わり光線が放たれる!
その瞬間、巨大な爆発が起きた!
「ハッハッハッ! 私の勝ちだ!」
高らかに勝利宣言をするナスコンヌ。しかし噴煙の中に二つの影が見えた。そして煙が消えていき姿が現れる。そこにいたのは……
『カチドキアームズ! いざ、出陣! エイエイオー!』
カチドキアームズとパープルハートが立ち並んでいた!
「なっ!? この姿を見て怯えないだと!?」
「そんなのただの紫色の塊よ。ナスなんかじゃないわ」
「そうだよな。よし、じゃあいくぜネプテューヌ!」
「ええ!」
「ここからは俺たちのステージだ!」
「ここからは私たちのステージよ!」
「ほざけえええ!!」
怒り狂ったナスコンヌはナスビンダーとナスナイトを大量にけしかけてきた!
鎧武は空飛ぶナスビンダーを確認すると火縄大橙DJ銃を取り出しスクラッチ。マシンガンモードへと切り替えナスビンダーに銃撃を浴びせる!
パープルハートも火事場の馬鹿力のせいか、鎧武と共に戦っているせいなのかは分からないが、大嫌いなナスナイトを次々と倒していく!
ナスコンヌがけしかけてたナスモンスター達はあっという間に全滅! 残るはナスコンヌただ一人となった!
「そ、そんな馬鹿な!?」
「これでトドメだナスコンヌ!」
そう言うと鎧武は無双セイバーとDJを合体させ、カチドキロックシードをセットする!
『ロックオン! イチジュウヒャクセンマンオクチョウ! 無量大数!』
「ハアァァァ! ヴィクトリースラッシュ!!」
「セイッハーーッッ!!」
火縄大橙無双刃とヴィクトリースラッシュが同時に炸裂! それを受けたナスコンヌは爆発! マジェコンヌの姿へと戻った
「ば、馬鹿な…… ナスが弱点のはず……」
そう言ってマジェコンヌは気を失ってしまった
ナスコンヌを倒すと二人はそのままアイエフを助け出す
「大丈夫? あいちゃん」
「大丈夫よ……」
パープルハートにそう言うアイエフ。だがアイエフはナスを食わされていたためナス臭かった。仕方ないのでアイエフは鎧武と共に帰ることなり、パープルハートは一人で空を飛んで帰っていった
その日の夜……
「大丈夫でしたか?アイエフさん」
「大丈夫よネプギア。大した怪我もしてないし」
「よかった〜」
「しっかしかつてないほどに恐ろしい相手だったよー。ホントナスって怖い」
ナス怖いとネプテューヌが言っていると、凰蓮の作った夕食が出来たのかテーブルに並べられる。そこに並べられていたのは……
「な、ナスーー!?」
「ちょ、ちょっと今日はナスは勘弁だわ……」
麻婆茄子だったのだ
「そうよ。今日麻婆茄子よ! ナスにはポリフェノールがいっぱいあって……」
「そんなことどうでもいいよー! 問題なのは、どうしてこんな日にナス料理を出すってこと!」
確かにナスに襲われた日の夕食がナス料理なのはちょっと厳しい。それを裏付けるかのように一名ナスに怯えていた
「いやー!! ナス怖い! ナス嫌い! ナス食べたくない!」
アイエフだ。ナスを無理やり口に入れられたのだからこうなってしまうのも仕方ない
今日ばかりは本当に仕方ないので麻婆茄子はネプギアと凰蓮、コンパとイストワールで食べることにした
それ以外の三人は近くのコンビニ弁当で夕食を済ませたのだった
【ヘルヘイムの森】
とある洞窟。辺りにはエディンの調査隊員の死体が転がっていた
「た、助けて…… 助けて!」
デェムシュに首を絞められ命乞いをする。しかしデェムシュはお構いなし首をへし折り殺害した
「猿ドモメ…… 許サン……! 俺ガコノ手デ滅シテヤル!」
そう言うとデェムシュは轟くほどの雄叫びをあげた
次回、超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>!
「街中に巨大なクラックが!」
ー突如現れる巨大なクラック
「な、なんだあの生命体は!?」
ーそしてオーバーロードまでも……
「それを使え葛葉!」
ー鎧武の新たなる姿、ジンバーメロン!
「傷つき、疲れ果てた女神には…… 一度羽を休めさせてもらおう」
ー暗躍し始める凌馬……
第31話「終わりの始まり」
激闘の幕が開く…… 第四部「激突! オーバーロード編」スタート!