超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム> 作:波紋疾走(pixiv)
第31話「終わりの始まり」
【これまでのあらすじ】
裏切り者の可能性があるサガラを探す最中、凌馬は彼から禁断の果実の真実を知らされる
時を同じくしてアイエフがマジェコンヌに拉致される。救助に向かうネプテューヌと紘汰だったがナスの罠が仕掛けられており、苦戦を強いられる
勝ち誇ったマジェコンヌはナスコンヌへと変身。しかしそれが仇となりカチドキアームズとパープルハートの前に敗れ去るのだった!
【エディン 教会】
「湊君。その後調査隊からの連絡は?」
「ありません。こちらから交信を試みても一切反応が……」
「おいおい。それもう死んでんじゃねえのか?」
「縁起でもないことを言うんじゃないよシド。でも…… そう疑わざるを得ないね」
「まあどうせオーバーロードに殺されたか、食欲に負けてインベス化したの二つに一つだろ。それよりもプロフェッサー」
「なんだい?」
「そろそろ潮時なんじゃないのか? オーバーロードを隠蔽し続けるのは。コピリーエースも何者かにやられた…… もうこの時点で誰かにバレてるのは確実だろ。だいたい想像はつくがな」
「葛葉紘汰…… 彼が存在を知ったのは間違いない。しかしまだ私の耳には彼女からオーバーロードという言葉は入って来ていない」
「はあ? どういう意味だい」
「プルルート…… 彼女は私のことを信用しきってる。故にオーバーロードのことを知ったら確実に私に言いにくるからね」
「なるほどねえ」
納得するシド。だが凌馬の表情は良いものではなかった
「(まあ、シドの言う通り潮時なのは分かっている。しかし私だって馬鹿ではない。バレた時の対処は全て考えているさ……)」
凌馬が不敵な笑みを浮かべたその時、突然警報が鳴り響く
何事かと思い湊耀子は教会職員に連絡する。すると職員は慌てた様子でこう答えた
「ま、街中に巨大なクラックが!!」
その知らせを受けた凌馬はすぐさま部隊をヘルヘイムの森に向かわせた
一方その頃プラネテューヌでもエディンと同様に街に巨大なクラックが現れその対処に追われていた
「第二分隊はヘルヘイムに潜入後既に戦闘中の第一分隊と合流。共にクラック周辺に群がるインベスを撃破。第三分隊は二分隊のサポートをお願いします!( ̄^ ̄)ゞ」
「いーすんさん! 俺たちもいきます!」
「ですが……」
「だいじょーぶ! 絶対に死なないし、生きて帰ってくるって! それにわたし、主人公だし!」
「あたしもねぷちゃんと一緒にいくよ〜 プラネテューヌの危機はぁ、女神が救うべきだからねぇ〜」
「皆さん…… わかりました。では、早速第二分隊と一緒にヘルヘイムに向かってください!」
「はい!」
「オッケー!」
「うん〜」
三人はイストワールに従い第二分隊と共にヘルヘイムの森へと向かった
「あの! いーすんさん! 私たちにも何か出来ることはないですか?!」
「ただ見てるっていうのも、何か納得がいかないわね」
「ネプギアさん…… 凰蓮さんまで…… ありがとうございます! ではお二人には第四分隊と共にクラック周辺の警戒をしてもらいます。 万が一クラックからインベスが現れたり、別の場所にクラックが現れた時の為です! よろしくお願いします!m(__)m」
「それならお安い御用よ。さ、いくわよネプギア」
「はい!」
そう言ってネプギアと凰蓮は巨大クラック周辺へと向かった
イストワールはその背中を見ながら、全員の健闘を祈ったのだった
【ヘルヘイムの森】
紘汰、ネプテューヌ、プルルートの三人は第二分隊と共に既に戦闘が起こっていた巨大クラックの周辺に到着する
「到着したな…… よし、いくぞネプテューヌ、プルルート! 変身!」
『オレンジ!』
「うん!」
『Lock on! ソイヤッ!オレンジアームズ! 花道・オンステージ!』
三人はそれぞれ変身すると、クラックの真下で戦っている兵士たちに加勢する
「大丈夫か! 俺たちも加勢するぜ!」
「助かった…… ありがとうございます!」
そう言うと鎧武、パープルハート、アイリスハートは離れ離れにならない程度に分散、それぞれ兵士たちとともに戦闘を開始する
「ハッ! オラッ!」
大橙丸と二刀流を駆使し、鎧武はインベスを攻撃していく
「はっ! やあぁッ!」
剣を振りかざしパープルハートはインベスにダメージを与えていく
「そおれ!」
アイリスハートは蛇腹剣のリーチと攻撃範囲の広さを駆使し、周辺にいるインベスを次々撃破していく
鎧武、パープルハート、アイリスハートが加勢したことによりクラック周辺のインベスは加速度的に倒されていった。そしてついに、その甲斐もあり巨大なクラックは閉じたのだった
「よっしゃあ!」
「やった!」
見事クラックを閉じることに成功し兵士たちは各々喜びの声を上げる
と、その時。イストワールから交信が入る
「どうしたんですかいーすんさん?」
「大変です!その周辺にもう一つ巨大なクラックが!」
「なんだって!? 分かりました! 今すぐ向かいます!」
交信を終えると鎧武は兵士たちにこの事を伝える
「みんな聞いてくれ! この近くにもう一つクラックが出現中らしい!」
「さっきの戦いで疲れてるかもしれないけど、気合い入れていくわよ!」
鎧武とパープルハートの言葉に「はい!」と力強く兵士たちは答える。三人は兵士たちを連れ、急ぎクラックの出現ポイントへと向かった
プラネテューヌとは異なる装備をした兵士がクラックの周辺でインベスと戦闘を繰り広げている
そこへリーダーと思われるアーマードライダーと女神が現れた
「総員、怯むな! ここが正念場だ!」
「意地でも守り抜きますわよ!」
斬月・真とグリーンハートだ。共に戦っているのはリーンボックスの兵士なのだ
何故リーンボックスがヘルヘイムで大量のインベスと戦っているのか?それはエディン、プラネテューヌと同じく巨大なクラックがリーンボックスにも現れたからだ
「(何故こんな巨大なクラックが街中に……まさか森が活性化したのか……?)」
何故巨大なクラックが現れたのか。それを考えながら斬月・真はインベスを切り刻んでいく
インベスは爆発し、倒されたが次から次へと襲いかかってくる
「くっ! 鬱陶しい! シレットスピアー!!」
魔法の槍を召喚し、インベスを複数体貫く。インベスは爆散し倒されるがまだ数は残っていた
「き、キリがありませんわ!」
倒しても倒してもインベスは減らない。そんな状況にグリーンハートは微塵の恐怖心を抱く。その時!
「ハアァッ! 大丈夫、ベール?」
「ね、ネプテューヌ!? どうしてあなたがここに?」
「私の国に巨大なクラックが現れて、それを閉じたついでにいーすんがこの近くにクラックがもう一つあると教えてくれたからよ」
「まあぁ、あなたたちがここにいるってことは知らなかったけどねぇ」
「そうか。ま、なにはともあれ援軍が増えるのはこちらとしては嬉しい限りだ」
「よし! それじゃあいっちょいきますか!」
鎧武がそう言うとパープルハート、アイリスハート。そして斬月・真&グリーンハートはインベスを殲滅するため群れへと向かっていった
鎧武たちとはまた違った場所。ここではエディンの部隊がたった今クラックを閉じ、インベスの殲滅に成功した
「こちらアルファーチーム。インベス殲滅を確認。これより教会に帰還します」
<ご苦労。ゆっくり休みたまえ>
「はい」
凌馬とも交信を終えたその時だった
「うわあぁぁぁぁ!!」
突如隊員の悲鳴が聞こえたのだ。とっさに振り向くとそこにいたのは……
「オーバーロード!!」
デェムシュだ。しかも怒り狂っており既に二人の隊員が殺害されてしまっていた
「殺シテヤル! 猿ドモ!」
「う、撃て!!」
隊員たちは銃を構えデェムシュに無数の銃弾を浴びせる。しかしそのままデェムシュは歩み続け隊員を剣で切り裂いていく
一部の隊員は必死に抵抗するが、あまりの強さに逃げ出してしまう者もいた。だがデェムシュはそんな者にも容赦無く攻撃をし、殺害した
気づけば部隊は隊長一人を残すのみだった
「ぷ、プロフェッサー! 応答してください!」
<どうした?>
「オーバーロードが出現して、わ、我々のぶ、部隊は…… う、うわあぁぁぁぁぁ!!」
悲鳴とノイズと共に交信は途絶えた
「どうした?! 返事をしろ! どうした!」
必死に呼びかけるも返事はない。この瞬間、凌馬は全滅したと確信した
しかしそれよりも気がかりなことがあった
その近辺にクラックが発生しているのだ。しかもリーンボックス国内で発見されている。つまりそこの周辺にはリーンボックスの兵士やアーマードライダー。女神がいる可能性が高いのだ
「(とうとうこの時が来たか……)」
オーバーロードが知られる時が来た。そう考えた凌馬の表情は、険しくもどこか狂気を感じ取れるものだった
鎧武たちが加勢したことにより、戦況は優勢。無事にクラックも閉じることに成功した。あとは残りのインベスを殲滅するだけだった
「もう少しだ! もう少しでインベスを殲滅出来るぞ!」
斬月・真は両国の兵士にそう言って士気を上げさせる。その時だった
「ヌオーーッッ!!」
雄叫びと共にデェムシュが現れる
「な、なんだあの生命体は!?」
「あいつはオーバーロード。この森の支配者だ」
「支配者ですって!? ではあの生命体は、ヘルヘイムの植物を自由自在に操ることが出来るということなのですか?!」
「ああ。もしこいつらと分かり合えることが出来たら、ゲイムギョウ界の破滅を救えるかもしれない」
「言ワセテオケバ勝手ナコトヲ! 貴様ラノ様ナ滅ビルダケノ猿ト、我ラフェムシンムハ格ガ違ウ!」
そう言うとデェムシュは鎧武、斬月・真 の二人に襲いかかる
「くっ! ベール! 私はこいつの相手をする!そちらはお前に任せたぞ! 」
「分かりましたわ貴虎! さあ、いきますわよ! ネプテューヌ! プルルート!」
「ええ!」
「りょおか〜い」
斬月・真の指示を受けたグリーンハート達は両国の兵士たちと共に残りのインベス殲滅へと向かった
一方鎧武、斬月・真対デェムシュはというと、二人はデェムシュの戦闘能力に翻弄され、劣勢の一途を辿っていた
「くっ! 武器まで使うとは…… このインベス…… やはり今までとは違う!」
そう言いつつも果敢に攻める斬月・真と鎧武。しかし二人同時に攻撃しても剣に防がれてしまう。それどころか逆に弾き返し、二人を切り裂きダメージを与えたのだ
さらに追撃と言わんばかりに火球を放つ。二人は避けるがこの火球は追尾機能が備わっておりそう簡単に避けられるものではなかった
「くっ!うわっ!」
「チッ……! がはっ!」
二人は火球が直撃し、変身を解除してしまう。貴虎に至っては変身解除の反動でドライバーとロックシードが離れてしまったのだ
「貴様ラ二人トモ楽ニシテヤル!」
紘汰と貴虎にデェムシュが迫る。その時、メロンエナジーロックシードが転がっていることに気づく
紘汰はそれを手に取り貴虎に投げ渡そうとする
「貴虎、これを!」
「止めろ! 私に構わずそれを使え葛葉!」
「で、でも……!」
「大丈夫だ。私には……これがある!」
そう言うと戦極ドライバーを取り出し装着する
「分かったよ貴虎…… ありがたく使わせてもらうぜ!」
『メロンエナジー…… 〜〜♪♪』
『Lock on! ソイヤッ! ミックス! ジンバーメロン! ハハァー!』
オレンジアームズとメロンエナジーアームズが融合したアームズが鎧武に装着される
鎧武は新たなる姿ジンバーメロンへと変身した!
「ドンナ姿ニナロウト無駄ダ!」
「へっ! そいつはどうかな!」
再び変身した斬月と共に鎧武はデェムシュに向かっていく。デェムシュは火球を放つが、ジンバーメロンの強固な装甲と、メロンディフェンダーに防がれ一気に詰めよられてしまう
一気に詰めよると二人はそれぞれソニックアローと無双セイバーを振り下ろしダメージを与えていく
「ハァァ! テェヤァッ!」
「ハッ! ハアァッ!」
「グッ! ヌオッ!」
鎧武と斬月。二人の息のあったコンビネーションがデェムシュを吹き飛ばす!
「葛葉! こいつを戦意喪失に追い込む! そこから捕獲するぞ!」
「おう!」
そう交わすと二人はカッティングブレードを一度下ろす
『ソイヤッ! ジンバーメロンスカッシュ!』
『ソイヤッ! メロンスカッシュ!』
二人はエネルギーを刃に溜め一気に放つ! エネルギー刃が放たれデェムシュに大ダメージを与えた
「バ、バカナ! コノ俺ガ貴様ラ猿ゴトキニ……!」
「効いたようだな。よし…… 今が捕獲の……」
と、その時。突如デェムシュは何かに苦しみ始める
「シャビリェロ……ロシュオデョミョ!?」
ーーデョションビリェデェムシュ。シャビリェエデェンガウミャベリャカオボリャデュフェンフォエ
「デェショデェ!」
ーーファンミョビリェ! シュジェシャンジョイカデュブリョフォ! デュフォアフェミャフォンボリャフォエファフォボリャ……
謎のテレパシーを受けたデェムシュさらに苦しみ出す
「……コショベリャミョデェジョ」
デェムシュは渋々承諾すると逃げ出した。それを鎧武と斬月は追いかけていった
「どこにいきやがった……!」
デェムシュを追い、森の深部まで辿り着く。辺りを見回すがデェムシュの姿はなかった
と、その時。グリーンハートから交信が入る
「どうしたベール?」
<こちらは全部倒しましたわ。そちらはどうですか?>
「すまない。逃してしまった」
<そう…… 仕方ないありませんわね。一度態勢を立て直すからまた探した方がいいですわ>
「そうだな……」
交信を終えると変身を解除する。鎧武も変身を解除した
「どうしたんだ?」
「いや。ただ向こうがインベスを全て倒したという知らせだけだ。それよりも一度教会に戻って態勢を立て直す。それからオーバーロードの捜索を開始するぞ」
「そうだな……」
そう言うと二人は教会へと戻っていった
部隊が消息を絶ってから凌馬はずっと黙り込んでいた
「プロフェッサー…… どうかなされたのですか?」
「いや、ただ考え事をしていただけだ。それよりも…… 優先すべきことがある」
「女神の始末…… ですか?」
「ああ。まあ遅かれ早かれこうなることは予測済みだ。傷つき、疲れ果てた天使には…… 一度羽を休めてもらおうか。フフフ…… ハハハ……!」
静寂な部屋に凌馬の狂気じみた笑い声が静かに鳴り響いたのだった
to be coutinued……
次回、超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>!
「オーバーロード…… 本当にゲイムギョウ界を救えるなら……」
ゲイムギョウ界を救うため、オーバーロードの調査に向かう。だが……
「変身!」
凌馬の裏切り! そして……
第32話「裏切りの果てに」
凌馬の裏切りにプルルートは……