超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム> 作:波紋疾走(pixiv)
【これまでのあらすじ】
突如として発生した巨大なクラックの対処に向かう紘汰達。その時、オーバーロード・デェムシュが現れる
苦戦する紘汰達。しかし新たなる力、ジンバーメロンと斬月のタッグで撃退に成功する
そして、オーバーロードの存在を知ったネプテューヌ達は、ゲイムギョウ界救済の希望を見出したのだった!
【プラネテューヌ 教会】
「その…… オーバーロードというのは本当に人類を救う希望なのですか?!?(・_・;?」
「ああ。あいつらはヘルヘイムの環境下で進化した存在だ。もしかしたら何か生き抜く術を知っているかもしれない。それに……」
「それに?」
「人類に友好的なオーバーロードを一人知ってるんだ。そいつと一緒なら……」
「人類は助かるかもしれない……ってこと!?」
人類に友好的なオーバーロード…… レデュエのことだ。本来ならば秘密にしておくべきことだが、オーバーロードの存在が知れ渡り、もう隠す必要はないと考えた紘汰はレデュエの存在を明かした
それはさておき、オーバーロードという存在を知り、人類を救えるかもしれないという希望を抱くネプテューヌとプルルート。しかしその状況を快く思わない人物がいた。凌馬だ
「ねえ凌馬ぁ〜 これでやっと平和になれるかもしれないね〜」
「うん? あ、ああ…… そうだね。私としては嬉しいかぎりだよ」
笑顔でそう答える凌馬。しかし内心は嬉しくもなんともない。むしろオーバーロードを知られたことに不快感を覚えていた
「(まあ、彼女達が笑顔でいられるのも今日が最後。今のうちだけ存分に笑わせてあげておこうか…… あの作戦まではね……)」
笑顔の裏に凌馬の策略が張り巡らされていた。その網に今から掛かるとはネプテューヌ達は知るよしもなかった……
【エディン 教会】
「おい。プロフェッサーはどうした?」
「プラネテューヌの教会よ。なんでもある作戦を実行するらしいわ」
「ほお〜 やっと本腰入れてきたか。で、俺に何の用だ」
「これを渡したかっただけよ」
そう言うとチェリーエナジーロックシードを投げ渡す
「こいつは……!」
「そのロックシードは既にアップデート済みよ。今なら葛葉紘汰を倒せるわ」
「なるほどねぇ。で、俺にこんなもん渡してどうすんだ? まあ、想像が付くがな」
「だったら早く準備をしなさい。イエローハートも同行させてヘルヘイムの森で、プロフェッサーから指示があるまで待機よ」
「へいへい。わかりやした」
そう言うとシドは凌馬の部屋を後にした
凌馬の招集により紘汰、ネプテューヌ、プルルート、戒斗、超次元側のノワールが教会にある凌馬の部屋に集まっていた
ちなみに戒斗とノワールがいるのはプルルートが誘ったからだ。これは凌馬にとっては始末できる女神が増えたため、嬉しい誤算だった
「さて、私が君たちを呼んだのには訳がある。知っての通りあの森にはオーバーロードと呼ばれる存在がいる。そして君たちにそのオーバーロードを調査、及び対話をしてもらいたいんだ」
「でもぉ〜 オーバーロードって、あたし達の言葉理解出来てるのぉ〜?」
「その心配は無いよプルルート君。葛葉紘汰君の情報によると多少だが我々の言語を理解しているらしい。だから心配することはない」
「よかったぁ〜 でぇ、どうやって調査するのぉ?」
「チームに分かれてもらおうと思っているんだが…… それだと一人余ってしまうんだ」
「あんたは行かないのか?」
「私は君たちのバックアップをするからいけない。仕方ないが誰か一人でいってもらうしか……」
「なら俺がいこう」
戒斗が挙手した。当然ノワールは驚き止めようとする
「戒斗危険よ! 一人でいくなんて……」
「安心しろ。俺はそう簡単に死にはしない」
「大丈夫だ。俺を信じろ」
「わ、分かったわよ……」
戒斗の強い決意にノワールは折れた
「でもさー、一つ心配なことがあるんだよねー」
「なんだ?」
「そりゃあオーバーロードに攻撃されないかだよ。こないだだって、思いっきりわたし達のこと殺しにきてたじゃん。それが心配かなー」
「大丈夫だってネプテューヌ。あいつに戦う意思がないって示せばきっと攻撃してこないって。それに最悪、人間に味方してくれるオーバーロードが説得してくれるさ」
「果たしてそうかな?」
紘汰の説得に戒斗が反論する
「本当の悪人はそうやって甘い言葉を巧みに使って標的を陥れようとする。貴様はその標的になっていることに気づかんのか?」
「それに、あの赤いオーバーロードは凶暴だ。話の通じる相手ではない!」
「そんなの話してみなきゃ分かんねえだろ! 暴力で解決しようとするからそうなるんだ! それと、なんでお前オーバーロードのこと知ってんだよ? その言い草じゃ、まるで一度戦ったみたいじゃないか」
「…………」
黙り込む戒斗。これを見た紘汰は図星だと確信する
「なんでもっと早く教えてくれなかったんだよ! なあ戒斗! なあ!」
「そこいらでやめたまえ。これ以上やりすぎると調査に支障をきたすだけだ」
「分かったよ……」
納得いかないまま凌馬に言いくるめられ紘汰は引き下がる。その際凌馬は「ノワールもこの事を知っている」と確信する
「ふう。落ち着いたところでだ。もう一度作戦をおさらいしよう」
「まず森に入るとペアに分かれて調査を開始。ペアは葛葉紘汰君とネプテューヌ君。プルルート君とノワール君だ。駆紋戒斗君は一人でいく。そして発見しだい無線で連絡すること。分かったかい?」
「オッケー! だいたい分かったよー!」
「うん〜 分かったぁ〜」
「では早速、森に向かってくれ」
凌馬にそう言われ全員部屋を出ていきヘルヘイムの森へと向かう。その際、戒斗は凌馬には内緒である物を渡す
「えっ? なんで発信機なんて渡すの? 無線があるから大丈夫じゃないの?」
「もし無線が使えなくなったらどうする?お互い何かあった時にすぐ駆けつけられんだろう。そのためだ」
「そう。ありがとうね戒斗」
笑顔を見せ礼を言うとヘルヘイムの森へと向かった
皆がヘルヘイムに向かった頃、凌馬はシドと湊耀子に連絡する
「彼女達はヘルヘイムに向かったよ。準備をしたまえ」
<へいへい。でもどうやって場所を特定すんだ?>
「GPS機能付きの無線を渡しておいた。それを使えば簡単に場所は特定出来るよ」
<なるほど。了解しました>
「理解したならさっさと準備にかかることだね」
<へいへい>
<了解しました>
そう言うと交信は切れる
「さて、私も準備に取り掛かるとしようか……」
凌馬も同じく準備に取り掛かるのだった
【ヘルヘイムの森】
先ほどの戦いでダメージを受けたデェムシュ。傷ついた体で遺跡にたどり着く。するとそこには玉座に座った白いオーバーロードがいた
「エラウデェンムフェジカファンデュフォ! デェムシュ!!」
「ロジュ。デェショデェゴジュボリャロ……」
少し反論をしようとするデェムシュ。しかし白いオーバーロードは立ち上がり強力なテレパシーでデェムシュを苦しめる
「ミャ、ミャウコシュイオベリャミョディム。フォンウショアグブリョデェカ、アデョ」
謝罪するとテレパシーは止まる。そうすると白いオーバーロードは再び玉座に座った
オーバーロードの調査のためヘルヘイムの森を捜索するアイリスハートとブラックハート。周囲を見回し歩み続ける
「……ねえ、プルルート」
「なあに?」
「その…… 黙っててごめんなさい。オーバーロードのこと。悪気はなかったの。もしみんなが知ったらパニックになるかもしれないと思ったから……」
黙っていたことを謝るブラックハート。これに対しアイリスハートは……
「ん〜 ちょっと許せないかなぁ〜 だってぇ、ゲイムギョウ界を救えるかもしれない希望をノワールちゃんは隠していたんでしょお?」
「そ、それは……」
アイリスハートに何かされるのでは…… そう思ったブラックハート。しかし……
「でもぉ、ゲイムギョウ界のことを思って隠しておいたのなら仕方ないわねぇ。それにあたしもそんな秘密を知ったら隠してしまうかもしれないわぁ。だからぁ、今回は見逃してあげる」
「あ、ありがとうね。プルルート……」
「だけどぉ、今度重大な隠し事していたらぁ、お仕置きしちゃおうかなぁ?」
その言葉を聞いたブラックハートは背筋がゾッとした。そうしていると二人はオーバーロードが住んでいそうな遺跡にたどり着く
「ここ…… 何かいそうねぇ。生体スキャンかけてみようかしら」
生体スキャンを使用しオーバーロードがいないか捜索する。その時、この近辺に強力な生体反応が探知されたのだ
「この生体反応は…… オーバーロードかしら?」
「でもこんなに強力な生体反応なんて、今まで見たことない! プルルート! 一応みんなに報告するわ!」
そう言って無線機を使用し他のメンバーに知らせようとする。しかし無線は繋がらずただノイズが流れるだけだった
「どうしたの?」
「む、無線が繋がらないの。さっきまで繋がっていたのに……」
焦るブラックハートと困惑するアイリスハート。その時、何者かの影が二人に接近してくる。気配を感じた二人は振り返る。そこにいたのは……
「エディンのアーマードライダー……!」
マリカだった。マリカは既にソニックアローを向け戦闘態勢に入っていた。ブラックハートは戒斗に言われた通り発信機のボタンを押し、救難信号を発する
そうして二人とも戦闘態勢に入り、マリカとの戦いが始まった
アイリスハートとブラックハートが戦闘を開始した頃、バロンは宣言通り一人で捜索していた。と、その時。ブラックハートから救難信号を受け取る
「これは…… まさか……!」
予期していた最悪の事態が起きたのか? そう思ったバロンはGPS機能を使い急いでブラックハートの居場所へと向かった
一方鎧武とネプテューヌの二人は特に異常なく捜索を続けていたが、そう簡単には見つからなかった。このままでは見つからない。そう考えた鎧武はピーチエナジーロックシードを取り出す
「そのロックシードを使ってどうするの?」
「まあ見てろって」
『ピーチエナジー! 〜〜♪♪ Lock on! ソイヤッ! ミックス! ジンバーピーチ!ハハァー!』
そう言うとジンバーピーチに変身。鋭い聴覚を研ぎ澄まし、オーバーロードを探す。するとその時、オーバーロードに似た声が東から聞こえた
「ネプテューヌ、分かった。ここから東だ」
そう言って東に向かおうとした時、二人の前に二つの影が立ち塞がる。その正体は……
「よお。こっから先は行かせねえぜ」
「おねーさんたちは、ここで倒す!」
シグルドとイエローハートだ
「邪魔しないで!」
「そんなに怒るなよ。顔にシワが増えるぜ」
「邪魔するなら、お前を倒すだけだ!」
「へっ! そう簡単にいくかな?」
そう言うと鎧武とシグルドのソニックアローが交差し、戦いの火蓋が切って下された。パープルハートもイエローハートとの戦闘を開始する
「今日こそ引導を渡してやるぜ。葛葉紘汰!!」
そう言ってシグルドは一旦後ろに下がり距離を取る。そしてエネルギー矢を放つ。鎧武も対抗しエネルギー矢を放つと二つの矢は互いにぶつかり相殺する
二人はその後接近し、ソニックアローで攻撃する。お互いの体に火花が散ろうがお構いなし。そして二人は同時に蹴りを入れ再び距離が離れる。しかしすぐさま接近し、ソニックアローを振り下ろすのだった
一方パープルハートとイエローハートはというと、こちらも接近戦を仕掛け鎧武とシグルド同様、剣とクローが交差し合っていた
「わあー。おねーさん強くなったねー」
「ふん。私たちはどれだけあなたたちにいじめられたと思ってるの? 数え切れないほどいじめられてたら…… 私たちだって強くなるわよ!」
そう言ってクローを弾きかえすとイエローハートの体を斬りつけていき、終いには吹き飛ばす。木に激突するイエローハートだったが、本人は何ともないと言わんばかりの余裕を見せていた
「あいったたた…… むぅー もう怒ったよー!」
そう言うとイエローハートは強烈な飛び蹴りを喰らわそうとする。とっさに避けるパープルハート。だがイエローハートはこれを狙っていた
パープルハートが避けたことにより、イエローハートは木に衝突しかける。しかし直前に体勢を変え、木に足をつけると重みでしなる。そしてその反発を使い急加速、急接近しクローの一撃を喰らわそうとする
これを見たパープルハートはあまりのスピードに避けられないと感じ、剣で防ぐが、加速したことにより破壊力が増しており、防御は崩れ吹き飛ばされた
「いえーい! 作戦勝ちー!」
喜ぶイエローハート。しかしパープルハートは立ち上がる
「まだ勝負はついていないわ! 勝負はまだ…… これからよ!!」
そう言ってイエローハートに向かうのだった
そして同じ頃、ブラックハート、アイリスハートとマリカの戦いが繰り広げられていた
「はあぁぁぁ! レイシーズダンス!!」
必殺のレイシーズダンスを仕掛けるブラックハート。しかしマリカはそれをソニックアローで防いでしまう
だがブラックハートはこれを狙っていた
「今よプルルート!!」
「これで痺れさせてあげるわ!」
マリカがソニックアローを使えない隙にファイティングヴァイパーを仕掛ける。勝ったと確信した二人。しかしマリカはそれをへし折る行動に出た。それは……
「なっ!? 受け止めた!?」
なんとアイリスハートの剣を片手で受け止めてしまったのだ。これには流石の二人も動揺を隠せない。その隙にマリカは二人の武器を弾きかえし二人の体をソニックアローで切り裂いた
「そ、そんな……」
動揺するアイリスハートに容赦なくマリカは迫る。そして攻撃を仕掛ける。アイリスハートも応戦するが、マリカの戦闘能力の前には勝てず、ダメージを受けてしまう。さらにマリカはエネルギー矢を放つ
「プルルート!!」
危険を察知したブラックハートはアイリスハートを押し飛ばし間一髪エネルギー矢を避けることに成功する
「大丈夫?!プルルート!」
「だ、大丈夫……よ」
「嘘つかないで!大丈夫に見えないわ! あなたは先に逃げなさい! 私がこいつを引きつける!」
「でも、そうすればノワールちゃんは……」
「私は大丈夫よ。死にはしないわ」
笑顔でそう答えるブラックハート。それを見たアイリスハートは逃げることを決意。足を引きずりながら逃げ出す
「あなたの相手は私よ!」
そう言って強気な態度を見せるブラックハート。しかしそれは表面上だけであり、既に意識は朦朧としていた
「(さっきの攻撃…… ちょっとだけ掠ったようね……)」
そう言って腹部の傷跡を手で覆う。アイリスハートを助けた際、彼女にエネルギー矢がかすっていたのだ
「(戒斗…… 早く来て……!)」
ブラックハートはそう願う。願い通りバロンは急いでこちらへと向かっていた
「(待ってろノワール!)」
そう言って必死に向かっていく。ブラックハートはバロンが来てくれると信じ、戦闘態勢に入る
ブラックハートが戦闘態勢に入った頃、アイリスハートは逃げ出そうとする。しかしその前に思いもよらない人物が現れる。その人物とは……
「りょ、凌馬!!」
教会にいたはずの凌馬だったのだ
「どうしたんだいプルルート君…… そんなに慌てて……」
「りょ、凌馬……! 来てくれたのね……?! 今大変なの……! エディンのアーマードライダーがあたしたたに襲いかかって…… ーーッ!?」
次の瞬間、アイリスハートはとんでもない光景を目にする
なんと凌馬がこちらにレモンエナジーロックシードを向けたのだ!
「えっ……? まさか……」
「変身!」
『レモンエナジー! 〜〜♪♪ Lock on ソーダァ…… レモンエナジーアームズ! ファイトパワー!ファイトパワー! ファイファイファイファイファファファファイファイッ!』
凌馬の行動が理解出来ないアイリスハート。その間に凌馬はデュークへと変身。アイリスハートへと斬りかかった
「どうして……!?」
「君たちにオーバーロードの存在を知られては困る。ただそれだけの事さ!」
そう言ってアイリスハートを攻撃すると、彼女は吹き飛ばされる
この光景を見たブラックハートは、意識朦朧になりながらもあることに気付く
「まさかあなた…… 七賢人の仲間……! ずっと私たちを騙してたのね?!」
ブラックハートの言葉にアイリスハートは衝撃を受ける
「凌馬が七賢人の仲間……!? 嘘よ! あたしはあなたのことを信用していたのに……! どうして…… どうしてなの!? 答えて…… 凌馬ぁぁぁぁぁ!!!」
アイリスハートの悲痛な叫びが響く。だがデュークは沈黙を貫くままだ。そしてソニックアローにレモンエナジーロックシードをセットする
『Lock on』
「私の野望に女神は邪魔…… ただ…… それだけだ」
「プルルート危ない!!」
『レモンエナジー!』
必殺のソニックボレーがアイリスハートに放たれる! 危機を察したブラックハートは咄嗟にアイリスハートの前に立ち塞がり、なんと代わりにソニックボレーを受けてしまったのだ!
「ノ、ノワールちゃん!!!」
アイリスハートがブラックハートの名を呼ぶ。しかしブラックハートはノワールの姿に戻り、そして力なく倒れたのだった
「ノワールちゃん! ノワールちゃん!!」
大粒の涙を流しながら必死にノワールの名を呼ぶアイリスハート。しかし一言も返事はなかった。そんな時、デュークがアイリスハートの首を掴み持ち上げる
「や、やめて…… 凌馬……」
狼に狙われた羊の如く怯えるアイリスハート。恐怖のあまり失禁までしてしまう。だがデュークは狂気の笑みを浮かべていた
「ハハハ。普段のドSな君もいいが、こうやって恐怖に怯える君はもっといい……! でも、名残惜しいがこれでお別れだ。さようなら」
仮面の下の狂気を感じるほど、デュークは危険な雰囲気を醸し出していた。そしてそう言い残すとデュークはアイリスハートをソニックアローで攻撃。吹き飛ばされたアイリスハートは崖から落下したのだった
「さて、お次は彼女だな……」
アイリスハートが落下したのを確認すると、デュークは次にノワールを殺そうとする。うつ伏せで倒れているノワールの髪を鷲掴み、持ち上げた
「まったく君は馬鹿だよ。友達のために身代わりになるなんて…… まあ、拘束する手間が省けてよかったよ」
そう言って首にソニックアローを向ける
「戒……斗……」
意識が消えかかりながらも戒斗に助けを求める。しかし残酷にもデュークはソニックアローを近づけていく。ノワール絶体絶命! その時!
「ハッ!」
バロンが颯爽と登場する! 登場するな否やバロンはデュークに髪を鷲掴みにされ、ぐったりとしたノワールを見てしまう
「なッ!? ノワール!? 貴様ノワールに一体何をしたッ!!!」
ぐったりとしたノワールを見たバロンの怒りは爆発! 怒りの矛先をデュークへと向ける
「彼女が身代わりになって私の攻撃を受けただけだ。ホント馬鹿な子だよ」
そう言ってノワールから手を離す。ノワールは力なく倒れた
「貴様ぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」
ノワールを傷つけられ怒り狂ったバロンはデュークに攻撃を仕掛けようとする。しかし、それをマリカが阻む
「あ、湊君。彼は適当にあしらっておいてくれたまえ」
そう言うとデュークは余裕たっぷりにエディンの教会へと帰っていった
「待てッッッ!!!」
デュークの後を追おうとするバロン。しかしマリカに攻撃され追うことが出来ない。仕方なく応戦するが、パワーの差は歴然。マリカ自身の戦闘能力も相まってか、瞬く間に劣勢に追い込まれる
だが怒りに囚われたバロンは再び立ち上がりカッティングブレードを一度下ろす
『カモン! バッナーナスカッシュ!』
バナナスカッシュに対抗してマリカも一度絞る
『ピーチエナジースカッシュ!』
先にスピアビクトリーを放つバロン。しかしマリカの必殺技であるエネルギー刃がバナナ型のエネルギーを破壊してしまう
「なにっ!?」
動揺するバロン。その隙にエネルギー矢を放つ。気を取られ避けなかったバロンに直撃。変身を解除してしまった
「ま、待て……ッッ!!」
倒れたまま戒斗はマリカを逃さんと手を差し伸べる。しかしマリカはそんな戒斗をあざ笑うかのように消え去ったのだった
一方鎧武とパープルハートはというとお互い一歩も譲らない状況が続いていた。と、その時。シグルドに交信が入る。どうやら相手は凌馬のようだ
<こっちは終わったよシド。君も帰還したまえ>
「へいへい」
気だるそうに返事をすると交信は終了する
「えぇー! もう帰っちゃうのー?」
「プロフェッサーからの命令だ。いくぞ」
「むぅー。つまらなーい! もう攻撃しちゃう!」
そう言うと飛び上がり鎧武とパープルハートにクローの一撃を喰らわそうとする。それに対抗し身構える二人。その時!
「なっ!?」
なんと飛び上がったイエローハートをシグルドが撃ち落としたのだ!
これにはイエローハートも動揺を隠せない
「ぱ、パパ? ど、どうして……」
「俺は大人の言う事を聞かないガキは大嫌いなんだよ。お前みたいな自分勝手なクソガキはなァッ!」
そう言うとシグルドはソニックアローでイエローハートの体を斬りつけていく。ダメージを負ったイエローハートはその場に倒れる。しかしシグルドは倒れているにもかかわらず腹を蹴ったりし始めた
「やめてパパ! やめてよ!!」
「誰が止めるか! お前みたいなクソガキの子守りはもううんざりなんだよ!!」
「それにお前は俺たちの野望のための物なんだよ!! この使い捨て女神が!!」
髪を無理やり引っ張り上げてそう言う。その瞬間、イエローハートの精神は崩壊した。しかしシグルドは御構い無しに放り投げ、そしてチェリーエナジーロックシードをソニックアローにセットする
『Lock on』
どんどんエネルギーが溜まっていく。だがイエローハートは逃げる素振りを見せない。むしろ涙を流しながらこちらに向かっていた
「パパ…… パパ……」
「黙れ。俺はお前のパパなんかじゃねえよ」
そう冷酷に言い放つとソニックボレーが放たれる。当然イエローハートは避けることなどせず直撃を受けた。そして彼女は涙を流しながらうつ伏せに倒れた
「ハッハッハッ! これで目障りなガキは始末出来た! 最高の気分だぜ!!」
高らかに笑うシグルド。その光景を見た鎧武とパープルハートの怒りは頂点に達した
「シドォォォォ!!! お前だけはぜってぇに許さねえ!!!」
「あなた本物の下衆野郎よ!!!あなたは ここで私達が倒す!!!」
「ハッ! やってみろよ。まあ、こいつみたいにしてやるがなァッ!!」
そう言って鎧武、パープルハートとシグルドは激突!。二人は怒りのこもった一撃をシグルドにお見舞いする! しかし二人の攻撃はソニックアローと素手で防がれてしまう!
「なにっ!?」
「ハッハッハッ! アップデートした俺の力に敵うわけねえよッ!」
そう言って弾き返すとシグルドは二人をソニックアローで斬りつける
「クッ……! さっきはこんなに強くなかったハズなのに……! まさか、隠していたのか!?」
その通り。先ほどの戦いではシグルドは手加減をしていた。これもアップデートしたことを隠すためだ
「手加減して戦うのは面倒だったが…… 今は全力でお前らを潰せるぜ!」
そう言ってエネルギー矢を放つ。二人は咄嗟に避け、立ち上がると再びシグルドに向かっていく。だが結果は同じことだった
パワーアップしたシグルドの前に鎧武とパープルハートでは敵わない。一方的に攻撃され、ダメージを受けるばかりだった
これでは負けてしまう…… そう考えた鎧武はある作戦を思いつく。それは自分が囮になることだった
「ネプテューヌ。俺があいつを引きつけてる間、あの子を連れて逃げろ」
「そんなことしたら紘汰が……」
「大丈夫だ。俺だって馬鹿じゃない。ちゃんと秘策は考えているさ」
そう言うと鎧武は立ち上がり、ソニックアローにピーチエナジーロックシードをセットする
『Lock on』
「ほお〜 そいつで俺を倒そうってか? でもそれは不可能だな!!」
「そうだろうと思ったよ! でもな、お前を倒すことは出来なくても…… 足止めすることは出来るんだよ!」
『ピーチエナジー!』
そう言うとソニックボレーを放つ。シグルドは負けないと分かっていたため避けなかった。しかしそれが仇となった。何故なら……
「な、なんだこれは!?」
ピーチ型のエネルギーシールドがシグルドを包み込んだのだ! これには驚きシグルドはシールドを破壊しようとするが、硬く時間がかかってしまった
その隙を利用し鎧武とパープルハートはイエローハートと共に逃げ出した
「クッ! 小癪な!」
『チェリーエナジースカッシュ!』
チェリーエナジースカッシュを発動し、シールドを破壊する。しかしその時には既に三人に逃げられていた
「まあいい。さて、やらなきゃならないこともあるし、そろそろ帰るか」
そう言ってエディンの教会に戻っていった
【エディン 教会】
作戦終了から数時間後。凌馬は湊耀子と共にロビーを歩いて自分の研究室に向かっていた
「作戦は大成功だ。八人の女神のうち二人は始末出来た。あとは焦らずゆっくりと始末していくだけだ。その時は頼むよ湊君」
「分かりましたプロフェッサー」
と、その時。突如警報が鳴り響く。どうやら人工クラック発生装置のある地下室を何者かが襲撃したようだ。急いで向かう凌馬たち。そこにいたのは……
「シド……!」
シドだった。襲撃したのは彼だったのだ。彼が地下室を襲撃したおかげで機材は全て破壊されてしまった
「悪りぃなプロフェッサー。こんなに破壊しちまってよぉ」
相手を挑発するように言うシド。しかし凌馬は挑発に乗り、怒るどころか逆に笑っていた
「フフフ……ハハハ……! やっぱりねえ。いつか君はこうすると思っていたよ!」
「フン、いつから気づいていた?」
「そんなのはじめからに決まってるじゃないか。まあ私の予想通り身勝手な行動を取ったりしていたからねえ。予測は簡単だったよ」
「そうかい。でもこれは予想外だろうなぁ。俺が禁断の果実を手にすることを!」
「フッ…… やれるものならやってみなよ」
「ハッ! 舐められたモンだ。まあいいさ。じゃあなプロフェッサー。禁断の果実はお先に頂いとくぜ」
そう言い残すと人工クラックは消滅。シドはヘルヘイムの森に消えた
シドの裏切りを受けた凌馬は早速行動に出る
「湊君。私の準備を頼む。今からシドの確保に向かうからね」
「わ、分かりましたプロフェッサー……」
珍しく凌馬が行動に出たことに湊耀子は内心かなり怒っていると確信する。そしてそれはついに表へと出てしまう
「シド…… 君は今から私の玩具だ。捕まえたあかつきには、君を生きたままおもちゃにしてあげるよ。フフフ……ハハハ!」
そう言うと凌馬の狂気じみた笑い声が鳴り響いたのだった
to be countinued……
次回、超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>!
「俺に力があれば…… ノワールは……!」
ノワールを救えなかった自分を責める戒斗。そんな彼の元にDJサガラが現れる
そして紘汰と戒斗。二人はシドとそれを追ってきた凌馬を探すのだった……
第33話「怒りと憎しみ。復讐の鎧、バロン・レモンエナジーアームズ」
しかし事態は思わぬ展開を見せる……
コメント、感想よろしくお願いします^_^