超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム> 作:波紋疾走(pixiv)
【これまでのあらすじ】
オーバーロードという存在を知り、ゲイムギョウ界救済の希望を見出すプルルートたち女神……
しかしそれをよく思わない凌馬はついに女神抹殺を決意。プルルートを裏切り、ノワールには重症を負わせた
だが予期せぬシドの裏切りにより、イエローハートは重症。人工クラック発生装置も破壊されてしまった!これを受け凌馬は、自らシド捕獲に出向くのだった!
【ヘルヘイムの森】
凌馬に裏切られ、崖下に転落したアイリスハート。奇跡的に生き残ったものの意識は朦朧としていた
その時、彼女の目の前に謎の生命体が現れる。意識が朦朧としていたため、はっきりと全貌は分からなかったが、白い体が特徴的であり、歩くたびにヘルヘイムの植物が発芽していった
それを目にしたアイリスハートは、自分はもう最期だと悟り気を失った
【プラネテューヌ 病院】
「ノワール!! しっかりしろ!! ノワール!!!」
担架に運ばれるノワールに対し戒斗の必死に呼びかける。しかしノワールは応答せず、ただ目を閉じたまま治療室へと搬送された。戒斗はそれをただ見届けることしか出来なかった
そんな彼の元に聞きつけたアイエフとコンパが現れる
「戒斗、ノワール様は容態は?」
「まだ分からない。さっきICUに搬送されたばかりだからな…… 俺としては無事でいて欲しいが……」
「わたしもそう思うわ戒斗…… それより、プルルート様は? 確かノワール様と行動を共にしていたはずだけど……」
「分からん。ただ……」
「ただ……?」
「戦極凌馬の手に掛かった……というのは間違いない」
戒斗の言葉に耳を疑うアイエフとコンパ。凌馬が裏切り? そんなことはないと自分に言い聞かせる
だが続く戒斗の言葉によってそれは脆くも崩れ去るのだった
「プルルートはノワールと共に行動していた…… だが俺が駆けつけた時には既にいなかった。この事を踏まえると……」
「プルルート様は凌馬に殺された……!?」
「かもしれないな……」
プルルートが凌馬に殺されたかもしれない…… それはアイエフとコンパにとっては到底信じられるものではなかった
自分達が信用していた人間に女神であるプルルートが殺されたかもしれないのだ。二人はショックで息が詰まりそうになった
そんな二人に対し戒斗はこの事をネプテューヌと紘汰に伝えるよう指示する
二人は承諾し、同じ病院内にいるネプテューヌと紘汰の元へと向かった
アイエフとコンパが戒斗の前からいなくなると、彼は壁を殴り悔恨の表情を浮かべるのだった
「んっ…… ここは……?」
目を覚まし、辺りを見回すアイリスハート。ここは古代の遺跡のようだ
そんな時、ふと自分の体に目をやると包帯の様なものが巻かれていることに気付く
誰が治療を施してくれたのか…… そう考えていると、なにか人の気配を感じた
ハッと振り返るとそこには白い巨体が特徴的なオーバーロードがいた
「目覚めたか。まったく運のいい奴よ……」
「あなたは……?」
「我が名はロシュオ。かつてこの世界に栄えたフェムシンムの末裔だ。お前の名は?」
「アイリスハート…… 女神アイリスハートよ」
アイリスハートが女神ということにロシュオは反応する
「女神? そうか女神か……」
「それがどうしたの?」
「いや。随分と懐かしい名だと思っただけだ」
「えっ……? それってどういう意味なのかしら?」
ロシュオにそう問いかけるアイリスハート。するとこう答えた
「かつて我らフェムシンムにも、女神と呼ばれる存在がいたからだ」
「あなたたちにも女神がいたの……!?」
「そうだ。そして我らはそれを信仰し、女神の下で平和な生活を望んでいた。だが……実際は違った」
「己の利己心のために女神は横暴で身勝手な振る舞いをし、民を苦しめたのだ。そしてそれはこの森が侵食し始めてからも変わりはしなかった」
「こんな女神など望んではいない…… そう考えた我らはついに女神打倒を決意した。森の力を手に入れ、多くの犠牲を払いながらも女神打倒に成功した。だが…… それこそが過ちだった」
「過ち……だった……!?」
病院内にいるネプテューヌと紘汰を探すアイエフとコンパ。二人はナースステーションに立ち寄り、二人がいるか確認をする
そうするとこの館の8階の病室に女神が患者の付き添いでいると知らされる
それを聞いた二人は8階に向かい教えてもらった病室の扉を開けるとそこにはネプテューヌと紘汰が椅子に座っていた
「あ、アイエフ! それにコンパも!」
「ネプ子、紘汰大丈夫!? 怪我は?」
「二人とも大丈夫だ。でも、”この子”は……」
そう言って紘汰複雑な表情を見せる。何事かと思ったアイエフとコンパはベッドに目を向ける。そこいたのはイエローハートではなく、幼い少女だった
「こんな小さい子を女神にして…… 挙句重症を負わせるなんて酷すぎるよ!」
「ああ。あいつらは絶対に……」
許さない……と言おうとした時、アイエフが驚くべきことを口にする
「ピ、ピーシェ!? ピーシェなの!?」
そう言ってアイエフはピーシェという少女の手を握りしめる
「ピーシェ!私の声が聞こえる? アイエフよ!!」
「おいアイエフ一体どうしたんだよ!?」
「ねえこんぱ! 説明してよ! どうしてあいちゃんがこの子の名前を知ってるのか!」
「それは…… この子は…… ピーシェちゃんは…… わたしたちの幼なじみなんです……」
この子がアイエフとコンパの幼なじみという事実に二人は衝撃を受ける
「まだ赤ちゃんだった頃、わたしとあいちゃん。ピーシェちゃんは教会に預けられたんですぅ」
「とても仲が良かったんですけど…… ピーシェちゃんは誘拐されちゃって…… それっきり行方知らずだったんですぅ…… それがこんなカタチで再会するなんて……」
アイエフ同様コンパも悲しみを隠しきれない。彼女たちの悲しみは部屋を覆い尽くすほど大きく、そして深甚だった
「過ちだったって……どういう意味なの……!?」
「力を手に入れたが故に我らは驕り高ぶり、黄金の果実を求めて争いを始めた。我らが作り出した”知恵の実”に唆されてな」
「憎み合い…… 殺しあった果てにフェムシンムは滅び去り、禁断の果実を手に入れた私と、強き者だけが生き残ったのだ」
「じゃああなた達は……」
「この森の侵食を克服し、進化したのではない。むしろ退化し、果てに滅んだのだ。自らの欲望に負けてな」
それを聞いたアイリスハートは肩を落とす。そしてオーバーロードはゲイムギョウ界救済の希望ではないのだと悟ったのだった
翌日。緊急の処置が施され、ノワールは辛うじて一命を取り留めた
しかし戒斗に待っていたのは、あまりにも残酷すぎる現実だった
ーーノワールの体に毒が……!?
ーーはい。病院内に常備されてある全ての血清を試しましたが…… 効果はありませんでした
ーーじゃあノワールは……
ーー全身に毒が回って……
死ぬ…… その言葉が戒斗の脳裏によぎる
ーーですが毒の侵食速度は遅いので、その間に必ず我々が血清を作り出し、ブラックハート様をお救いします。我々を…… 信頼してください
医師の言葉が脳裏に駆け巡る中、戒斗はベッドに眠るノワールを見つめていた
「俺に力があれば…… ノワールは……!」
こんな事にはならなかった…… と戒斗は自分の弱さと罪悪感に苛まれていた。と、その時。病室に一人の男が現れる。その男とは……
「よお駆紋戒斗。どうした? そんなに落ち込んで」
「DJサガラ……!!」
DJサガラだ。彼はいつの間にかベッドの向こう側に座っていた
「まあ分からんでもないさ。自分の弱さ故に大切な人が傷ついたんだからな。お前にとっては屈辱的だろうな」
「貴様……! 俺を茶化しにきたのか?」
馬鹿にされ、静かな怒りを爆発させる戒斗。しかしサガラは物怖じはしなかった
「茶化しにきたんじゃない。お前にこの子を救う手段を教えに来た」
ノワールを救う手段を教えてやると言われた戒斗の目は、それを聞いた瞬間変わった
「まず第一に、今のお前じゃ戦極凌馬に勝つことは不可能だ。奴の開発したゲネシスドライバーはお前が持つ戦極ドライバーの技術やデータを基に作られてる」
「戦極ドライバーのデータを基にだと? それはおかしいはずだ。どうやって別の次元の技術やデータを盗むことが出来るんだ?」
「それは簡単だ。向こうにスパイと戦闘ロボットを送り込んだんだよ。覚えてるだろ? マジック・ザ・ハード達のこと」
「マジック・ザ・ハード? ああ、奴らか。奴らが戦極凌馬にデータを得るために作られ送り込まれたということか?」
「そうだ。そして無事に開発されたという訳だ」
サガラからゲネシスドライバーについて詳しく教えてもらった戒斗だったが、まだ一番肝心なことを言っていない。ノワールを救う方法を教えろと彼に言う
「そうだったな。女神ブラックハートを救う方法だが…… 簡単だ。奴の使用しているロックシードを奪うことだ」
「他に手段は?」
「ない。そもそもゲネシスドライバーが開発された目的は他でもない女神抹殺だ。故に対女神に特化してある。一般人にも女神にも効く”毒”を備えてな」
「やはりそうか……」
「そして戦極凌馬の毒はまた別物でな。毒の侵食速度はゆっくりだが、標的を確実に殺すようになっている。加えて他のロックシードは血清が作れるが、奴の毒はロックシードを解析しないと血清が作れないようになっている」
「フン…… 奴らしいな」
「でだ。さっきも言った通り奴のロックシードを奪わなければ血清は作れない。しかし今のお前では戦極凌馬に勝つことは出来ない。一見無理かと思うが……実は対抗する手段はまだ残っている」
「なんだそれは」
「ひとつは葛葉紘汰のように奴の知らない未知のロックシードで対抗する……だ。しかしそんなロックシードは見つかるとは限らないし、あるかも分からない」
「ならもう…… 終わりだな」
手段がないと悟り、意気消沈する戒斗。しかしサガラはその反応を待ってましたと言わんばかりの表情を見せる
「まあそう落ち込むな駆紋戒斗。まだ手段は残っている。それは……」
そう言ってテーブルの上にレモンエナジーロックシードとゲネシスドライバーを置く
「奴らと同じ力を使うことだ」
「これは……」
「戦極凌馬が切り札として作った5本目のゲネシスドライバーだ。これなら奴に対抗できる。しかし……危険度は戦極ドライバーの2倍だ。愛する者のために危険を冒す勇気がお前にはあるか?」
サガラにそう言われゲネシスドライバーを見つめる戒斗。しかし既に決意は固まっていた
「フン…… 貴様が俺に何をさせたいかは分からんが、そんなこと……言うまでもない……!」
そう言ってテーブルの上に置かれたゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを手に取る。そして病室を退室しようとする
「どこへ行く気だ?」
「戦極凌馬を倒しにいく」
「奴なら今、ヘルヘイムにいるぜ。裏切ったシドを追ってな」
その事を聞いた戒斗は一瞬立ち止まり、そして再び歩み始め部屋を後にした
戒斗が病室を退室した後、サガラはこう呟いた
「女神様は騎士のキスを待つ……か」
その頃、紘汰は小腹が空いたため一階ロビーのコンビニに向かっていた
と、その時。病院を出て行く戒斗を発見する。紘汰は戒斗を追って病院を出て行き彼を呼び止める
「なあ戒斗!」
「なんだ葛葉?」
「その……アイエフから聞いた。戦極凌馬が裏切ったこと……」
「それがどうした? 悪いが俺は今やらなければならないことがあるから、何もないならもう行くぞ」
そう言ってヘルヘイムに向かおうとする
「待てよ戒斗! 一体どこ行くんだよ!」
「どこに行こうが俺の勝手だ。貴様に何も教える必要はない」
「俺たち仲間だろ! こんな時だからこそ協力すべきじゃねえのか?!」
「馬鹿馬鹿しい! 貴様に付き合っていると無駄に時間が過ぎる! こうしている間にも奴は目的を達成してしまう…… そうなる前に倒さなければ……」
深刻な表情の戒斗を見た紘汰はある事に勘づく
「奴ってまさか…… 戦極凌馬の事か?」
戒斗の表情が一瞬変わる。それを見逃さなかった紘汰は図星だと確信する
「……そうだ。奴は今、ヘルヘイムの森でシドを捜索している。俺はそれを追おうとしていた」
「そうか…… なあ戒斗」
「なんだ?」
「俺も一緒に行く。シドが許せないるからな」
「シドが許せない……?」
「ああ。あいつはピーシェちゃんを傷つけた。あんな小さい子を女神にした挙句大怪我を負わせて…… 」
「…………」
「だから…… 俺も一緒に行きたいんだ。ピーシェちゃんのためにも……」
紘汰の思いに対し戒斗は……
「フン…… 好きにしろ」
不器用ながらも同行しても構わないと承諾した
こうして紘汰はシド。戒斗は凌馬を追うため、二人はヘルヘイムの森へと向かっていった
【ヘルヘイムの洞窟】
薄暗い洞窟。そこには怒りで半狂乱のデェムシュとレデュエがいた
「ヌオオオオ!!グブリョディム! グブリョディムダンオファデョブリョフォンミャ!」
「ウブリョデョエフィデェムシュ。ダムフォフェシュゴデェエファショエ?」
「オジョベリャミョイファン! アビリェカシャシュイフェデェゴションジュジ…… ジュシェンシャダロショフォボリャデュンシャバリャデェジゴブリョ!」
「ダムフォシャジャカデェジョボリャ、ミョジョアウフェアシャボリャビリェブリョガ?」
「ダムフォシャジャフォンウフェンミャガエコ!」
そう言ってデェムシュは洞窟を出て行く。その後ろ姿を見てデェムシュはこう呟いた
「デェボリャフォエガ? アウフェデェガシュイエデョビリェジミャ……」
鎧武とバロンに変身した二人は森をバイクで駆け抜けシドと凌馬の捜索をしていた。しかしそう簡単には見つかりはしない。そこで鎧武は一旦バイクを降るとピーチエナジーロックシードを取り出す
『ピーチエナジー! 〜〜♪♪ Lock on! ソイヤッ! ミックス! ジンバーピーチ! ハハァー!』
ジンバーピーチアームズにアームズチェンジをし、鋭い聴覚を駆使して二人の居場所を割り当てようとする
と、その時。シドと凌馬の声が聞こえる
「見つけた……! 戒斗、戦極凌馬はここから南に1キロの場所にいる。そう遠くはない!」
「分かった。礼を言うぞ、葛葉」
そう言うとバロンはバイクに跨り、現場に向かおうとする。そんな彼に鎧武はこう言った
「健闘を祈るぜ。戒斗」
「フン。貴様もな」
そう言ってバロンは凌馬の元へと向かった。鎧武もそれを見送るとバイクに乗りシドの元へと向かった
一方その頃凌馬はというとデュークに変身し、バロンがこちらに向かっているとも知らずにシドの捜索をしていた
「さて…… シドの居場所はと……」
そう言ってマスクに映る座標を確認し、シドの居場所を確認する。赤く点滅する点は中心から斜め右上に記されていた。どうやらここから北東4kmの地点にシドはいるようだ
それを確認するとデュークはそこへ向かおうとする。しかしその前にバロンが立ちはだかった
「君は……駆紋戒斗君じゃないか。どうしたんだい?」
「貴様を倒しに来た。ただ…… それだけだッ!!」
そう言うとバナスピアーを振り下ろし攻撃する。しかしいとも簡単に避けられしまいにはソニックアローで受け止められてしまう
「はあ〜 君は本当に馬鹿だよ。敵わない敵に突っ込んでいくなんてねッ!」
受け止めたバナスピアーを弾き返し、その隙にバロンの体を切り刻む。そしてエネルギー矢を放ち、バロンの変身を解除させてしまう
「クッ……! まだまだぁッ!!」
「ハハハ。私に勝てるとでも思っているのかい? 無理だよ無理無理。君のドライバーと私のドライバーでは決定的なスペックの差がある。だから私に勝つことは未来永劫不可能だよ」
勝ち誇ったようにデュークはそう告げる。しかし戒斗の表情は強気なままだった
「果たしてそうかな……?」
「何……?」
「一つだけ…… 手段がある。貴様を倒し、ノワールを救う方法…… それは!」
そう言って懐からゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを取り出す。これを見たデュークは驚きを隠せない
「そのドライバーは……!!」
「貴様と同じ力を使うことだッ!!」
力強くそう言うとゲネシスドライバーを腰に装着し、ロックシードを開錠する
「変身!」
『レモンエナジー! 〜〜♪♪』
ロックシードを時計回りに回転させた後、ドライバーに嵌め込む
『Lock on』
そしてハンドルシーボルコンプレッサーを握り押し込む!
『ソーダァ…… レモンエナジーアームズ! ファイトパワー! ファイトパワー! ファイファイファイファイファファファファファイッ!』
アームズが装着され、ここにバロンの新たなる姿。バロン・レモンエナジーアームズが誕生した!
「ここからは……第二ラウンドだ!!」
そう言うとソニックアローを構えエネルギー矢を放つ! バロンvsデュークの第二ラウンドが今、始まった!
一方その頃バロンと別れた鎧武はというと、ジンバーピーチの超聴覚を駆使しシドの捜索を続けていた
「どこだ……シド……!」
怒りが垣間見える口調の鎧武。と、その時。目当てのシグルドが鎧武の目の前に現れる
「お呼びかい? 俺ならここにいるぜ」
「シド……!」
「まったくあのガキがやられたぐらいで、熱くなりすぎなんだよお前は」
「ふっざけんな!! あんなに小さい子を女神にした挙句、物扱いしやがって……! お前ら人の命をなんだと思ってんだ!!」
「ハッ! そんな物…… ただ利用するだけの駒なんだよ!!」
そう言うとシグルドはエネルギー矢を放つ。鎧武は間一髪避けると対抗しエネルギー矢を放つ
しかしシグルドも同様に避け再びエネルギー矢を放つ。また同じく鎧武もそれを避けエネルギー矢を放つ。だがシグルドは意表を突き、エネルギー矢をソニックアローの刃で弾くと接近戦を仕掛ける
「命なんてなッ! 時期尽きるモンなんだよッ! それを俺たちはッ! 有効活用してやってんだよッ! あのホームレス共のようになッ!」
そう言いながらソニックアローで切り刻んだり、蹴りやパンチを食らわしていき鎧武にダメージを与え吹き飛ばした
「最高じゃねえか! 自分の命がシェアに変わるんだぜ? 信者にとってはこの上ない幸福じゃねえか!! ハハハ!」
「ふっざけんな……! ふざけんな! 自分の身勝手な欲望のためにたくさんの人の命を弄びやがって! もうぜってえ許さねえ! お前らはここで俺が止める!」
怒りが爆発した鎧武はレモンエナジーロックシードを取り出し嵌め込む!
『Lock on! ソイヤッ! ミックス! ジンバーレモン! ハハァー!』
ジンバーピーチからジンバーレモンへとアームズチェンジする!
「ここからは俺のステージだ!」
お決まりの台詞を言うとシグルドに向かっていく! 二人のソニックアローがぶつかり合い、ギンッギンッ!と音を立てる! そして二人のソニックアローは互いに交差する!
「たとえかつての敵だとしても! もう誰の命もお前達には奪わせない!」
そう言うと弾き返し、シグルドの体を切り刻む!
「グッ! 黙れ!!」
シグルドは立ち上がり鎧武へと向かっていく!
再びバロンvsデュークへ。戦いは撃ち合いへと発展していた!
「ハッ!」
バロンはデュークと平行に走りながらエネルギー矢を放つ!
デュークはそれを避けながら木から木へと移動しエネルギー矢を放つ!
バロンも同じく避け、エネルギー矢を放つ! それと同時にデュークもエネルギー矢を放つ二つはぶつかり合う! その後、バロンは一気に近づき攻撃を仕掛ける。デュークも攻撃を仕掛け、互いにダメージを負った
「(このベルト…… やれるぞ! これなら、奴の相手も容易い!!)」
「(あのベルト…… 素晴らしい! やはり私の研究に間違いはない! 唯一価値がある!)」
思い思いにそう呟くと再び戦闘態勢に入る。と、その時! デュークのレーダーに強力な生体反応が探知される
「この反応は…… 間違いない!」
オーバーロードだ。そう確信したデュークはバロンとの戦闘を中断し、直ちに現場へと向かった
「待て!」
バロンもデュークを追っていった
鎧武は怒りをパワーに変え、シグルドを追い詰めていた。撃破まであと一歩…… その時だった
「ヌオオオ!!」
突如デェムシュが現れ二人に襲いかかったのだ!
「なっ!? オーバーロード! なんでこんな時に!」
「へっ! 向こうから出向いてくれるなんて、最高だぜ!!」
シグルドは鎧武を攻撃しているデェムシュを攻撃する。攻撃を受け、デェムシュは標的をシグルドへと変えると高い戦闘能力を駆使し、シグルドを追い詰める
「グッ! 俺は負けねえ! お前が禁断の果実の居場所を白状するまではな!!」
そう言うとエネルギー矢を放つ。しかしどこからかまた別のエネルギー矢が放たれ相殺される。それを放ったのは……
「やっと見つけたよシド。オーバーロードは私の物だ。君には似合わない」
デュークだ。彼はゆっくりと歩きながら鎧武達に近づいていく。だがその前にバロンが立ち塞がる!
「なるほどな…… オーバーロードとシドを発見したから逃亡した訳か!」
「正確にはオーバーロードの近くにたまたまシドがいただけだけどね!」
二人のソニックアローが交差する。その間にバロンは鎧武にこう告げる
「葛葉! 貴様はシドを止めろ! 俺はこいつを止める!」
「分かった! 二対一はキツいがやるしかねえ!」
そう言うと鎧武はシグルドを攻撃しながらデェムシュを攻撃する。しかし辛うじてシグルドの相手は出来るもののデェムシュの相手は出来なかった
これでは葛葉がやられる…… そう考えたバロンは、鎧武に助太刀しながらデュークを攻撃するという手段に出る
これにより鎧武&バロンvsシグルドvsデュークvsデェムシュという四つ巴の戦いが繰り広げられることになった
そんな四つ巴の戦いを遠目から見ている者がいた。レデュエである
「アミャデェバリャシュフォジュジシェジョフィイ……」
不吉に呟くとしばらく戦いを見ることにした
レデュエが戦いを見ていることなど知らず戦いを繰り広げる五人。しかし一人だけ気づいた者がいた。デュークだ。彼のレーダーにデェムシュ以外の強力な生体反応を探知したのだ
「(もう一つの生体反応! 仕方ない。こいつは諦めてそちらに向かうか……)」
そう呟くとバロンを後退させ、光学迷彩を発動する
「どこだ?!」
必死に探すバロンをあざ笑うかのようにデュークはその場から立ち去った
デュークが消えたため、バロンは鎧武と同じくシドを攻撃しながらデェムシュを攻撃するという作戦に出る
「ハッ! テェヤッ!」
「フッ! セイッ!」
鎧武がデェムシュに攻撃すると立て続けにバロンも攻撃する。そして二人は振り向きシグルドを攻撃、抜群のコンビネーションで吹き飛ばした
と、その時。思わぬ事態に直面する! なんと突如としてクラックが発生したのだ!
「フォムファン?」
「まさか…… クラックだと!?」
クラックが開き外の世界が見える。その世界はなんと……
「超次元のプラネテューヌだ!」
超次元側のプラネテューヌだったのだ。これを見たデェムシュはこう言った
「オビリェションシェデョミョボリャファディショエショ。アミャデェバリャエ!」
そうして飛び上がるとデェムシュはクラックを飛び出し超次元プラネテューヌに侵攻したのだった!
to be continued……
次回、超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>!
超次元ゲイムギョウ界に侵攻したデェムシュを追って帰還する紘汰と戒斗
人々を守るため、ザック達と力を合わせるが……
時を同じくして、シドはロシュオに戦いを挑むのだった
第34話「世界崩壊の幕開け」
最大のピンチが紘汰に訪れる!?