超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>   作:波紋疾走(pixiv)

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第34話「世界崩壊の幕開け」

 

 

 

 

【これまでのあらすじ】

 

 

 

凌馬に裏切られたプルルートは、オーバーロードの王、ロシュオに命を救われる

 

その頃、戒斗は自分の弱さ故にノワールが重症を負ったと嘆いていた。そんな彼の元にサガラが現れ、ゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを渡す

 

新たなる力を得た戒斗は、バロン・レモンエナジーアームズに変身し、デュークに戦いを挑む! しかしそこへオーバーロードも加わり、戦いは混戦を極めるのだった!

 

 

 

 

 

鎧武、バロン、シグルド、デェムシュの四人が入り乱れて戦う中、突如としてクラックが開いてしまう

外の世界…… 超次元プラネテューヌを見たデェムシュはクラックを飛び出し侵攻する!

 

「マズイ! このままじゃ街が……!!」

 

「奴を止めるぞ葛葉!」

 

そう言って鎧武とバロンはデェムシュを食い止めるためクラックを飛び出した

 

「ま、待ちやがれ!!」

 

シグルドも後を追おうとする。しかし既に時遅し。クラックは二人が飛び出したすぐあとに閉じてしまった

 

一人置き去りにされたシグルドは、仕方なくデェムシュを諦め他のオーバーロードがいないか探し始めるのだった

 

クラックを抜けた鎧武とバロン。どうやら屋上に出たようだ。そしてそこには同じくデェムシュがいた

 

「ほほう……これが貴様らの世界か……」

 

「貴様何をする気だ!」

 

「悍ましいこの世界を破壊し滅ぼしてやる! フフハハハ!」

 

「させるか!!」

 

デェムシュに攻撃を仕掛けようとする鎧武とバロン。しかし火球が放たれ直撃。後退してしまう

 

その間にデェムシュは剣を掲げ無数の火球を放つ。するとたちまち拡散し、ビルや建物を破壊していった

 

一方その頃、一人置き去りにされたシグルドは自分の計画が丸潰れになり暴れていた

 

「なんで俺にはこういつも邪魔ばかり入んだよ!! ムカつく…… ムカつくぜ!!」

 

辺りの木に蹴りを入れたりして八つ当たりをしていた。その時、影からレデュエが現れる

 

「止めてくれないか? 森を荒らすのは……」

 

「お、オーバーロード!!」

 

「何の理由でそんなに暴れているのか聞きたいねえ」

 

「そりゃあ禁断の果実を手に入れる術を失ったからに決まってるだろ!」

 

「ほお…… なら私が案内してあげようか? ただし、タダとはいかないけどねぇ」

 

「ハッ! そうかい。だったら!」

 

「待ちたまえシド」

 

シグルドの前に光学迷彩を解いたデュークが現れる

 

「奴は仮にもオーバーロードだ。戦闘能力は私達より高い可能性がある。そこでだ。ここは一つ私と手を組まないか?」

 

「そう言って、禁断の果実を横取りする気なんだろ? そうなるんだったら俺一人でやるぜ」

 

「あっそう。でもさっきの君を見ていると、どうも負ける末路しか見えないんだが……」

 

「テメェ……」

 

デュークの挑発にまんまと乗ってしまうシグルド。彼の性格を知っているデュークからしてみれば挑発に乗らせることはいとも容易かった

 

「あ、その反応じゃあ…… 心当たりがあるのかな? だったらなおさら私と組むべきだが……」

 

シグルドの顔を伺いながらそう言い放つ。すると彼はしばらくの沈黙の後、こう言った

 

「……分かった。ただし、変な真似をすると…… 殺すぞ」

 

殺意を露わにしながら了承した。デュークは「はいはい」と返した

そうして二人はレデュエの方を向いた途端エネルギー矢を放つ。それは簡単に弾かれたが、その隙にソニックアローを構え向かっていく

 

二人はソニックアローを交互に振り下ろすが、レデュエはそれを避け杖で二人に攻撃。そしてシグルドに蹴りを入れ再び杖を振り下ろそうとする

 

しかしそこへデュークが現れ杖を防ぎ、その隙にシグルドがレデュエの腹部を切り裂くように攻撃。そしてダメージを受けたレデュエに二人は追撃を仕掛け、さらなるダメージを与える

 

「ヘッ! 意外と弱っちぃな!!」

 

シグルドがそう言う傍らデュークはある違和感を微かに感じていた。しかしそんなデュークを尻目にシグルドはさらなる攻撃を仕掛けようとする

反撃に出るか…… そう考えたがしかしレデュエは意外な行動を取った

 

「待った。 降参だ…… 君たちには参ったよ」

 

なんと両手を上げ降参したのだ。これにはシグルドも驚き、変身を解除する

 

「ほお〜 そうかい。なら教えてもらうぜ。禁断の果実の在り処を」

 

「いいだろう」

 

立ち上がったレデュエの後ろ姿をシドはついていく

 

「プロフェッサー、あんたは行かないのか?」

 

「ん? ああ、行くよ」

 

そう言うと変身を解除する。そしてこう呟いた

 

「面白い真似をするね。フフフ……」

 

 

 

デェムシュが街中に現れ人々は大パニックに陥る。そんな人々をあざ笑うかのように次々と建物を破壊していく。デェムシュが無差別に攻撃している前に、ザック達が駆けつける

 

「な、なによあのインベス!?」

 

「手から火球を放ってる……! あいつ、本当にインベスなのか!?」

 

「んなことより、あいつを食い止めるぞ!」

 

そう言うとザック、城之内、初瀬の三人はドライバーを装着する

 

「「「変身!」」」

 

『クルーミ!』

『ドーングリ!』

『マツボックリ!』

 

それぞれロックシードを嵌め込む。そしてカッティングブレードを下ろす

 

『〜〜♪♪ クルミアームズ! ミスタ〜 ナックルマーン!』

『カモン! ドングリアームズ! ネバーギーブアーップ!』

『ソイヤッ! マツボックリアームズ! 一撃・イン・ザ・シャドウ!』

 

それぞれナックル、グリドン、黒影へと変身する。ユニ達も女神化したところでデェムシュに向かう

 

ナックルのパンチの後にブラックシスターが銃撃を放つ。グリドンと黒影は二人同時に攻撃を仕掛けた後、ホワイトシスター達がアイスコフィンを放ちデェムシュの両手を凍らせる。畳み掛けるように攻撃を仕掛けるナックル達。しかしデェムシュにはいまひとつ効果がなかった

 

「フン! これが貴様らの力か! 弱い!弱すぎる!!」

 

「なっ! このインベス、言葉を……」

 

デェムシュが言葉を喋ったことに気を取られ、ナックル達は劣勢に追い込まれる。この状況を打開しようとグリドンはカッティングブレードを三度下ろしドングリスパーキングを発動する

 

「これでも喰らえ!」

 

そう言ってドングリ型のエネルギー弾を放つ。しかしデェムシュにそれを弾かれ、さらには逆に標的にされてしまう

 

「小賢しい真似を!!」

 

手から火球を放ち、グリドンとホワイトシスター(ラム)を攻撃する。凄まじい威力の前にグリドンは変身を解除。ラムに至っては大怪我を負ってしまう

 

「ラムちゃん! しっかりしてラムちゃん!」

 

必死に呼びかける城之内にデェムシュは迫る。その前にナックルとブラックシスター、黒影とホワイトシスター(ロム)が立ちはだかる

 

「城之内! お前はラムを連れて逃げろ!」

 

「で、でも!」

 

「心配すんな。俺たちなら大丈夫だよな。ロム」

 

「うん。お兄ちゃんとなら…… こんなやつ、怖くない……!」

 

黒影やホワイトシスター(ロム)の力強い言葉を信じ、城之内は負傷したラムを抱え急いでプラネテューヌの教会へと向かった

 

城之内が教会へ行ったのを見送ると再び戦闘を開始する。しかし劣勢なのは変わりなく、城之内が抜けたことでさらに悪化していた

 

「ど、どうやったらこいつを……」

 

悩む黒影。その隙をデェムシュは見逃さず剣で体を切り刻み、そして火球を放つ。それを受けた黒影とホワイトシスター(ロム)は変身を解除してしまう。ロムは大した怪我はしていないが、初瀬は違った

 

「ぐっ! がっ……!」

 

苦しむ初瀬。先ほどの連続剣撃が効いているのだろうか体は傷だらけだった

 

初瀬とロムが倒されたことにより残るはナックルとブラックシスターだけとなった

 

「残るはアタシ達二人になったわね……」

 

「ああ。でもここで負けるわけには!」

 

そう言ってデェムシュに立ち向かう二人。しかし結果は変わらずデェムシュの圧倒的力の前に二人は大ピンチに陥る

 

「(このままじゃ…… 俺たちは……)」

 

やられる…… そう思った時だった

 

「ハアァッ!」

「ハッ!」

 

鎧武とバロンがエネルギー矢を放ちながら現れたのだ!

 

「こ、紘汰! か、戒斗! 二人とも今までどこに……」

 

「説明は後だ! それよりお前は一旦退避しろ!」

 

「ここは俺たちがやる!」

 

「わ、分かった……」

 

そう言われナックルとブラックシスターは変身を解除し、初瀬とロムを連れて教会に逃げるのだった

 

ザック達が一時退避したことで、今度は鎧武&バロンvsデェムシュのバトルが開始される

二人はソニックアローを構えデェムシュに攻撃を仕掛ける。剣で防がれながらも蹴りを入れたりしてダメージを与えたりするのだった

 

「なあ! なんでこんな事をするんだ!」

 

「そんな事、我らフェムシンムがかつて有していた栄華をまだ持っているからに決まっている!」

 

「そんな勝手な理由で……!」

 

ある種嫉妬に近い理由に対し鎧武は怒りを募らせる。そして鎧武とバロンは街を守るため再びデェムシュに向かっていった

 

 

 

その頃、アイリスハートはオーバーロードが人類救済の希望ではないと知りショックを受けていた

 

「ねえロシュオ…… 人類は……もう滅びるしかないのかしら……?」

 

アイリスハートの問いにロシュオは……

 

「そうだ。お前たちは滅びるしかない」

 

否定するどころか逆にそうだと言い切った。これにはアイリスハートも動揺を隠せない。と、その時。二人の元にサガラが現れる

 

「おいおい。ルール違反しといてそりゃねえぜロシュオ」

 

「サ、サガラ……!?」

 

「人間のために用意された知恵の実を横取りしておいてなぁ」

 

「横取り!? 一体どういう……」

 

「本来知恵の実っていうのは、その種族に一つしか用意されない。使命を終えると、この森のどこかに種を蒔く。そしてまた新たなる種族が手にするまで、ひっそりと成長していく訳だ」

 

「だがこいつは人間に用意された知恵の実を先に見つけ、奪っちまったんだ。自分の愛する者を復活させるためにな……」

 

「なんですって……!」

 

「それほどの価値があるのだ。いずれ滅びる種族よりも、私と共に女神と戦い、戦死した彼女にはな」

 

「だから覚醒するまで隠し持つ……か」

 

「そうだ。知恵の実…… いや、女神ゴールドハートの力があれば彼女は……」

 

そう言って奥の棺桶らしき物を見つめる。そんな彼にサガラはこう言った

 

「確かに…… こんな人類なんかにゴールドハート様の力を使うぐらいなら、そう使う方がマシかもな」

 

「だがな…… まだ人類には、希望の担い手が残っているぜ」

 

「なぜそこまで肩入れする」

 

「大人気ないズルはやめろってことだ。それに、一つの種族が二個知恵の実を手に入れるなんて前代未聞だから、ゴールドハート様が力を貸してくれるかなんて分からねえぜ」

 

サガラの言葉を受けたロシュオは鼻で笑うとおもむろに手を差し出す。すると黄金色に輝く果実が彼の手のひらから現れる。これこそが知恵の実なのだ

 

そしてその中心には裸で金髪の小さな少女がうずくまっていた。恐らくこれがサガラやロシュオが言う女神ゴールドハートだろう

そこへ手を入れるとロシュオはある物を取り出す。それは……鍵だった

 

「この力も使い方を誤れば滅びに至る。お前がいう希望が本物かどうか…… これで証明してみせるがいい」

 

そう言って鍵をサガラに手渡す

 

「鍵か…… まあ、落とし所としては妥当だな」

 

鍵を受け取るとサガラはホログラムのように消えるのだった

 

 

 

 

「「ハッ!」」

 

鎧武とバロンはエネルギー矢を同時に放つ。しかしデェムシュは壁を走ることで避け、更にそのまま二人に斬りかかる

対抗してソニックアローを振り下ろすが、剣で防がれそして二人は剣の攻撃を受ける

 

かなりのダメージを受け、二人の動きは鈍くなる。それをデェムシュは見逃さず鎧武を連続して斬り刻み、そしてバロンには火球を放ち吹き飛ばして二人の変身を解除してしまう

 

「クッ……! 何故そうまでして俺たち人間を恨む!?」

 

「恨む? 思い上がるな!」

 

「じゃあなんで!」

 

「楽しいからだ! 敗北した弱者をいたぶり嬲り殺す! それこそが強者の証! 俺の求める強さだ!!!」

 

デェムシュの言葉を聞いた戒斗はやはり力に溺れるタイプだったかと思うのだった

そして再び変身を試みるがゲネシスドライバーが自分の手の届かない場所にあったため手に取ることが出来なかった。その間にもデェムシュは倒れている紘汰に迫る

 

「貴様も、この俺が嬲り殺してやる!!強者の権利でな!!」

 

それを聞き、紘汰の募りに募った怒りがついに爆発する!

 

「そうか……! ああ分かったよ……!!」

 

カチドキロックシードを取り出し、ゆっくりと立ち上がる

 

「お前を頼ろうとした俺が馬鹿だった……! 今覚えばすっげー腹立たしいぜ。お前を希望だと思ってた俺がな!!」

 

「フン! 希望だと? ほざけ!!」

 

そう言ってデェムシュは紘汰に迫る。紘汰はカチドキロックシードを構える!

 

「変身!!」

『カチドキ! 〜〜♪♪ オー! Lock on! ソイヤッ! カチドキアームズ! いざ、出陣! エイエイオー!』

 

紘汰は鎧武・カチドキアームズへと変身し、デェムシュの剣を両手に持ったカチドキ旗で防ぐ!

 

「そうやって人間を傷つけるなら! お前はここで倒す!!」

 

そう言ってカチドキ旗を振り回しダメージを与える。しかしデェムシュとてただやられるばかりではない。火球を放ち、カチドキ旗を手から離れさせる

 

カチドキ旗が手から離れると次に火縄大橙DJ銃を取り出し、スクラッチ。つまみを捻り大砲モードに切り替え、敵の攻撃を避けながら強力な砲弾を放つ!

これにはデェムシュもかなりのダメージを受ける! その隙にカチドキロックシードをセットする!

 

『ロックオン!』

 

DJ銃をデェムシュに向け、カチドキチャージを発動しようとする鎧武! その時、デェムシュは卑怯な手段を使う! インベスを数体出現させ、妨害したのだ!

 

「なっ! 邪魔だ!」

 

突然インベスが現れ、戸惑う。そんな鎧武に容赦なくインベスは襲いかかる。それに気を取られた鎧武はデェムシュが放った火球に気がつかず直撃を受ける

 

膝をつく鎧武。だがデェムシュは追い討ちをかけるように鎧武を攻撃、なんども斬り刻みそしてついに変身まで解除させてしまった

 

「葛葉!!」

 

紘汰の名を叫ぶ戒斗。だが無情にも紘汰は崩れ去るように倒れた

そんな紘汰にデェムシュは息の根を止めるべく近づく

危険を察した戒斗は必死にゲネシスドライバーに手を差し伸べる。しかしあと一歩届かない

紘汰絶体絶命! その時……

 

「撃て!!」

 

四カ国の連合軍が駆けつけたのだ! 兵士たちは銃を撃ち、必死にデェムシュを遠ざける!

それを見た戒斗は少し安堵した。その時、一人の兵士がゲネシスドライバーを手に取り戒斗に渡した

 

「すまん! 礼を言う」

 

そう言うとすぐさまバロンに変身。自分を囲っていた瓦礫を壊し外に出る。そして紘汰を抱える

 

「葛葉を教会に送る! それが終わればすぐに加勢する!」

 

そう兵士たちに言ってバロンは紘汰を抱え教会に急いで向かった

 

 

 

レデュエに案内され、シドと凌馬は遺跡にたどり着く

 

「この奥に禁断の果実を隠し持っている奴がいる。手に入れたければ…… 力ずくで奪い取るしかない」

 

「そいつは話が早そうだ」

 

そう言ってシドは奥に進む。だが凌馬は進まなかった

 

「どうした? 行かないのか?」

 

「いや、ただ彼の邪魔をしたくないだけだ」

 

「フン。怖気ずいたか。まあいいさ、禁断の果実は俺が頂くぜ」

 

凌馬をあざ笑いながらシドは奥に進む。姿が見えなくなった頃、凌馬はレデュエにこう言った

 

「こんな分かりやすい罠…… 私が引っかかるとでも思ったのかい?」

 

「罠? どういう意味だ?」

 

「そりゃあ君も禁断の果実が欲しいと思っているからに決まってるじゃないか。でも手は汚したくないだから、私たちに向かわせ禁断の果実を奪ったあとに始末する…… そういう魂胆なんだろう?」

 

凌馬の推理を聞いたレデュエは不気味に笑い始める。どうやら正解のようだ

 

「フハハハ…… なんで分かったのかなぁ?」

 

「簡単だ。私もそうするからだ。君と同じ立場ならね」

 

「フフフ…… お前、私と似てるねえ」

 

「そうか。それは嬉しいね」

 

レデュエの皮肉に凌馬は不気味な笑みを浮かべるのだった

 

 

 

紘汰を抱え戒斗は教会にたどり着く。それを見たイストワール達は驚いた表情を見せる

 

「か、戒斗さん! それに紘汰さんまで! お二人とも、今までどこに……」

 

「事情は後で説明する。それよりも葛葉を治療しろ」

 

「わ、分かりました」

 

そう言うと戒斗は再びデェムシュの元へと向かおうとする。その時、瀕死の紘汰がロングコートの裾を掴む

 

「なあ戒斗…… あいつのことどう思う……?」

 

「なに?」

 

「あいつの求める強さ…… どう思うんだ?」

 

「……正しいな」

 

戒斗の発言に紘汰は思わず胸ぐらを掴む

 

「本気で言ってんのか!?」

 

「それが力を持つ強者の本性だ。弱者を踏みにじりいたぶる…… だからこそ、力が必要だ! 奴らに抗い、そして屈服させる力が!!」

 

「お前……!」

 

紘汰はそう言って気を失った。そんな彼に戒斗は胸ぐらを掴みこう言った

 

「葛葉…… お前ももっと強くなれ! そうすれば…… きっと世界を救うことが出来る」

 

そう告げると戒斗は立ち上がり、デェムシュとの戦いに出向こうとする。その時、ザックとユニが立ち上がる

 

「俺たちも行くぜ。戒斗」

 

「これ以上あいつの好き勝手はさせない」

 

「そうか。なら…… 覚悟を決めろ」

 

そう言って戒斗、ザック、ユニは教会を後にしデェムシュ撃退に出向いて行った

 

 

 

サガラが去ってから静寂が包み込んでいた。しかしそれを切り裂くかのように来訪者…… もとい招かれざる客が現れる

 

「招かれざる客が来たようだ」

 

「お前か。禁断の果実を隠し持ってるってのは」

 

「いかにも」

 

シドだ。禁断の果実を手に入れるため、彼はロシュオに勝負を挑みに来たのだ

 

「シド……!! あなた、どうしてここに!」

 

「ほおー これはこれは女神アイリスハートじゃねえか。生きてるってことは、プロフェッサーの奴殺し損ねたようだな」

 

「まさか、あなたと凌馬も……!」

 

「そうだ。グルって奴だ。まあ、それも今日でお終いだがな」

 

「まさかあなた……!」

 

「フフ。察したか? まあ、お前はそこで指を咥えて見てるんだな」

 

そう言ってチェリーエナジーロックシードを取り外し、そして再び開錠する

 

『チェリーエナジー! 〜〜♪♪』

 

「この俺が……」

 

『Lock on ソーダァ…… チェリーエナジーアームズ! 〜〜♪♪ 〜〜〜♪♪♪』

 

シグルドへ変身。そして……

 

「神の力を得る様をなァッ!!」

 

そう言ってロシュオに向かおうとする! その時だった

 

「お前が欲しいのはこれか?」

 

突然知恵の実をシグルドに見せたのだ

 

「おお…… そいつが俺の……!」

 

惹かれるように近づくシグルド。その時、ロシュオは手をかざし衝撃波を放つ! 強力な衝撃波を受けシグルドは身動きが出来ず、さらに別の場所へと吹き飛ばされてしまう

 

「うあっ! あっ! このォォォォ!!」

 

シグルドは無数のエネルギー矢を放つ瞬間移動で現れたロシュオに放つ。しかしバリアに阻まれてしまう

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

遠距離攻撃が効かないと分かり接近戦に切り替える。だが衝撃波に阻まれ攻撃はおろか近づく事さえできない

 

「な、なんて力なの……!!」

 

シグルドとロシュオの戦いを見ていたアイリスハートは、圧倒的力にただ驚くばかりだった

 

衝撃波によって近づく事が出来ないシグルド。しかし一瞬の隙を狙って近づくことに成功し、攻撃を加えようとする

 

だが瞬間移動を使われ背後に回られると、巨大な剣で切り刻まれる。その後も果敢に挑むがまるであざ笑うかの様にシグルドを翻弄、そしてダメージを与える

だがシグルドは全く諦める気配を見せなかった

 

「何故そこまでして、知恵の実を求める? 大人しく去れば命までは奪うまいのに……」

 

「へへッ…… そいつの力があればなァ……! 人間を越えることが出来んだよ! 誰も俺に逆らえらないようにするためになァ!」

 

『チェリーエナジースカッシュ!』

 

エネルギー刃を放つ。しかしいとも簡単に破壊され、剣の一撃を喰らう。その拍子でドライバーが外れてしまい変身が解けてしまう

 

「そうか…… それが貴様の覚悟か。ならば!」

 

そう言うとシドの前に現れ、巨大な剣でシドの体を貫く!。その瞬間、血が飛び散った

 

「うっ…… がっ……」

 

「その過ち…… 死をもって贖え!!」

 

剣を抜き、衝撃波で亀裂の入った壁に押し込む。そして壁は閉じられ、シドはその間に挟まれ圧死した。その際に壁の亀裂からは圧死したシドの血が滲み出ていた

 

戦いが終わり、ロシュオは玉座へと戻る。地面には衝撃波の際に吹き飛んだシドの帽子が悲しく転がっていた

 

ロシュオの圧倒的力とシドの無残な死に様を見たアイリスハートは言葉を失い、そして絶望したのだった

 

 

 

「ぐあっ!」

 

デェムシュの攻撃にまた一人、また一人と兵士達が倒されていく。気がつけばそこらじゅうに死体が転がっていた

 

残された兵士達は臆せず必死に戦った。しかし力の差は歴然。もうダメか…… そう思った時、ようやく戒斗達が戻ってきた

 

「遅れてすまない!」

 

「貴様らは退散しろ! ここは俺たちがやる!」

 

「アタシ達に任せて早く避難を!」

 

それを聞いた兵士達は生き残った仲間を連れ、退散するのだった

 

「よし…… みんな退散したな。いくぞ、ザック、ユニ!」

 

「おう!」

 

「はい!」

 

「「変身!」」

 

『レモンエナジー! 〜〜♪♪ Lock on ソーダァ…… レモンエナジーアームズ! ファイトパワー! ファイトパワー! ファイファイファイファイファファファファファイッ!』

『クルーミ! Lock on! クルミアームズ! ミスタ〜 ナックルマーン!』

 

それぞれバロン、ナックル、ブラックシスターに変身する

 

「「「ハアァァァァァ!!!!」」」

 

そして三人は、デェムシュに向かっていくのだった

 

 

 

to be continued……

 

 

 

次回、超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>!

 

デェムシュによって瀕死の重症を負った紘汰。そんな彼の前に再びサガラが現れる

 

彼は紘汰に鍵を渡す。しかしそれは危険な力だった

 

一方、デェムシュと戦う戒斗達。しかし思わぬ事態が発生し……

 

第35話「究極の力! 大将軍、極アームズ降臨!」

 

『大・大・大・大・大将軍!』

 

 

 

 

 

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