超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>   作:波紋疾走(pixiv)

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第37話「オーバーロードの侵略」

【これまでのあらすじ】

 

 

無事に完成した血清により、ピーシェは一命を取り留める

 

しかし裏切られたショックから、大人を信用できなくなっていた

 

なんとかして自分たちは敵ではないと覚えさせるため、紘汰とネプテューヌは思考を巡らせる

 

その時、シグルドに変身したレイが現れピーシェに襲いかかる! 紘汰は極アームズとなってピーシェを守るのだった!

 

 

 

【超次元プラネテューヌ 教会】

 

エディンの教会がオーバーロードに制圧されてから7日。ピーシェが心を開いてから4日が経過した。エディンの教会を制圧してからいまだオーバーロードは動きを見せていない

 

一方ピーシェは無事に退院し、教会で当分の間面倒を見ることになった

 

「えへへ。こーた、ねぷてぬ!いっしょにあそぼー!」

 

「こらピー子!わたしはねぷてぬじゃなくてネ・プ・テュー・ヌだよっ!」

 

「まあいいじゃねえか。よし、ピーシェ!ネプテューヌ! 外でフリスビーでもするぞ!」

 

「うんっ!」

 

4日前とは大違いにピーシェは笑顔だった。彼女は心を開いたのだが、紘汰とネプテューヌだけであった。三人はフリスビーをするため外に出て早速開始する

 

「いっくよー!」

 

フリスビーをピーシェに紘汰に向かって投げる。紘汰はそれをキャッチし、ピーシェに投げた。ピーシェはキャッチし、ネプテューヌに投げた

 

この仲睦ましい様子を教会の窓から凰蓮とネプギア、イストワールが眺めていた

 

「遠くから見てると、なんだかあの三人、親子みたいね」

 

「親子かぁ~……お姉ちゃんと紘汰さん、すっごくお似合いだなあ~」

 

「それよりもネプテューヌさんって紘汰さんのこと……」

 

「まあ、この戦いが終わったらどっちかが言うんじゃないの?それよりもオーバーロードが心配ね」

 

教会の窓から見える、ヘルヘイムの植物に覆われたエディンの教会を見つめる

 

「この一週間ほとんど動きを見せていませんけど……」

 

「油断は禁物よネプギア。この期間にきっと何か画策しているのよ。人類を脅かす何かを……」

 

そう言ってエディンの教会を見つめる凰蓮。ネプギアとイストワールはその言葉通りになってほしくない。そう思うのだった

 

しかし、その思いとは裏腹にエディンの教会内では恐ろしい計画が実行されようとしていた……

 

薄暗い地下室。ここはかつてエディンが建国される前に七賢人たちが集まっていた部屋だ。凌馬は一人パソコンを操作している。なにやらプログラミングしているようだ。と、そこへレデュエが現れる

 

「どうだい? 順調に進んでいるかい?」

 

「ああ順調だ。あとは最終プログラムを完成させるだけだ」

 

「そうか。頼んだよ。この機会を逃すと、知恵の実を手に入れることは限りなく不可能になるからね」

 

「はいはい。ところで例の件はどうなった?」

 

「承諾してくれたよ。私たちが王妃を甦らせると言ったらね。ロシュオは王妃を甦らせることしか興味ない。王妃さえ甦れば、知恵の実なんてどうでもいいんだよ」

 

「実に枯れているねロシュオは。そうだ。君に頼みたいことがあるんだ。この装置に使う人間を確保してきてほしい」

 

「お安い御用だ。グリンシャ!」

 

レデュエが名を呼ぶと、影からレデュエと同じく白い体が特徴的なグリンシャが現れる

 

「邪魔者を排除しろ。たとえそれが同胞であってもな……」

 

不気味な笑みを浮かべるように怪しく命令する。これに対して凌馬は私のことを警戒していると悟るのだった

 

レデュエの命令を聞いたグリンシャは生け贄の確保に向かった

 

 

 

【超次元プラネテューヌ 教会】

 

 

時刻はちょうどお昼時。紘汰、ネプテューヌ、ピーシェはテーブルを囲み、お昼ご飯を待っていた

その時、凰蓮が作ったカレーがテーブルに並べられる。ちなみに超次元側のアイエフとコンパは、避難した国民に物資を届けに行っているからこの場にはいない

 

「「「いただきまーす!」」」

 

元気な声が三つ鳴り響く。三人はカレーを食べ始める。その味はとても美味だった。さすがシャルモンのおっちゃんの作るカレーは美味しい!とネプテューヌはコメントする

ネプテューヌとピーシェが美味しいと言って完食するなか、紘汰だけは何故か大量に食べ残していた

 

「あれ? どうしたの?」

 

「いや、なんか腹一杯なんだよ。それにシャルモンのおっさんには悪いけど味も薄く感じられるんだよなぁ……」

 

「紘汰の味覚おかしくなっちゃったんじゃないの? こんな美味しいカレー、まずいって言う方がおかしいよ!」

 

冗談混じりにそう言うネプテューヌ。紘汰は「そうなのかなぁ」と返した。しかしこれが極ロックシードの副作用であり、同時にオーバーロードとなることに近づいているとは、知る由もなかった……

【神次元プラネテューヌ 病院】

 

 

 

病室には依然として目を覚まさないノワールと、それを見守る戒斗の姿があった

と、そこへ見舞いに来た貴虎とベールが現れる

 

「貴虎……」

 

「どうだ? 容態は……」

 

「依然として変わらない。しかし…… 毒の侵食するスピードが、少しだけだが遅くなっているらしい」

 

「どうしてですの?」

 

「わからない」

 

「そうですか…… それよりも戒斗。あなた、毎日ここで寝泊まりしているそうですね。苦しくはないのですか?」

 

「確かに苦しいし辛い……が、ノワールは俺以上の苦しみや辛さを味わっている。それを解放するために、俺は戦っている」

 

「そうか……。ひとつ、お前に聞いていいか?」

 

「なんだ?」

 

「お前はどうして自ら戦極凌馬を探しに向かわない? もし私がお前なら、血眼になって探すが……」

 

自分の大切な人が命の危険にさらされた時、人は取り乱す。それは愛ゆえにだからだ。しかし戒斗は違った。戦極凌馬を探しに向かったりしているが、基本的には取り乱してはいない。なぜだろうか?

 

「そんなこと簡単だ。ゲイムギョウ界が破滅の危機に瀕しているだからだ。こんな状況で一人が自己中心的に行動、暴走してしまえば、滅びるのは目に見えている。それにこの世界は俺たちにかかっていると言っても過言ではないからなおさらだ。しかし……」

 

「しかし?」

 

「俺もいつ取り乱すか分からん。戦極凌馬を目にすれば、たちまち俺を憎しみが包み込み、暴走するだろう。だからその時は…… 俺を遠慮なく仲間から外せ。その方が他も楽だし、その時の俺もそれを望むだろうからな」

 

「……わかった」

 

貴虎の疑問に戒斗がこう答えた時、教会から通信が入る

 

「私だ。なに? インベスが現れ人を誘拐しているだと?! わかった、すぐ行く!」

 

通信を終えるとすぐさま戒斗にインベスが現れたと言い、神次元リーンボックスに向かう。しかし戒斗にもこの知らせは届いており、戒斗、貴虎、ベールの三人は同時に病室をあとにし、それぞれの現場に向かった

 

 

 

 

 

戒斗たちと同じく、紘汰とネプテューヌはアイエフからインベス出現の連絡と人を誘拐している報告を受ける

 

一刻も早く助けるべく二人はアイエフとコンパがいる避難所へと向かう

 

一方アイエフは紘汰たちに連絡をしたあと、たった一人でインベスに立ち向かっていた

 

「そこっ! はあっ!」

 

二つのダガーを駆使し、懸命に戦うアイエフ。しかし敵の数は多く、倒しても倒してもぞろぞろと現れる。こんな状況のためアイエフが一方的に疲弊していくばかりだった

そしてついには避難所内に進入を許してしまう。インベスは中にいた人々を次々にさらっていく

 

「やめなさいっ!」

 

必死に攻撃し、拉致を防ごうとする。しかし一人、また一人と誘拐されていき、さらにはアイエフ自身が追い詰められてしまう

 

「だ、誰か……」

 

アイエフ絶体絶命!その時!

 

「タアァッ!」

 

「えーいっ!」

 

間一髪のところで紘汰とネプテューヌが現れ、助太刀に入る

 

「あいちゃん大丈夫?」

 

「大丈夫よ。それより……」

 

「ああ! こいつらを倒して、人々を助け出さないとな! いくぜネプテューヌ! 変身!」

 

『オレンジ!Lock on! ソイヤッ! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!』

 

「うん! よーし! 刮目せよ!」

 

二人はそれぞれ鎧武、パープルハートに変身する

 

「変身完了……」

 

「ここからは俺たちのステージだ!」

 

大橙丸、剣を構え二人はインベスに向かっていく

剣を降り下ろし攻撃、誘拐しようとするインベスから人々を助け出していく

 

と、その時。どこからかグリンシャが現れ骨を模した大剣、アアシュイムで鎧武を攻撃する。

 

「くっ!オーバーロードか!」

 

「我らが王の悲願のため、ここで貴様を倒す!」

 

そう言ってアアシュイムを構え、二人に向かう。それに呼応する鎧武とパープルハートは戦闘体勢に入り、応戦する。しかしグリンシャの強固な装甲に防がれこちらの攻撃は通用しない。そればかりか、逆にグリンシャの強力な剣攻撃を繰り出し一気に二人を劣性へと追い込む

 

「なんだよあの装甲! 固すぎるぜ!」

 

「どうやればあいつの装甲を…… っ紘汰、あれを!」

 

パープルハートが指差す先に見えたのは、インベスに抱えれ誘拐されそうなコンパの姿だった

 

「まずい! コンパが!」

 

助けに向かおうとするアイエフ。しかしその前にグリンシャが立ちはだかる。これでは助けに行くことが出来ない。このままでは誘拐されてしまう…… と、その時。コンパが三人にこう言った

 

「わたしのことはいいから、早く他の人たちを助けてくださいですぅ!」

 

「でも、そんなことをしたらあいちゃんは!」

 

「わかってるですぅ…… でも、わたしがこうやってみんなの足を引っ張るのはいやなんですぅ! だから、わたしに構わず救ってくださいですぅ!」

 

「わかったぜ…… だが必ずお前は助ける! 絶対に!」

 

そう言ってカチドキロックシードを取り出す

 

『カチドキ! ~♪ オォー! Lock on! ソイヤッ! カチドキアームズ!いざ、出陣! エイエイオー!』

 

カチドキアームズに変身し、カチドキ旗を両手に構える。と、その時。バナナアームズのバロンが加勢する

 

「戒斗、どうしてお前が?」

 

「連絡があったから来ただけだ。それよりも、先にこのオーバーロードを倒すぞ!」

 

「おう!ネプテューヌ、お前はここで人々を助けるんだ! 俺はこいつの相手をする!」

 

「分かった。こっちも早く終わらせて、救援に向かうわ!」

 

そう言うとパープルハートはアイエフと共に誘拐を阻止するべくインベスに立ち向かう。鎧武も極ロックシードを取り出す

 

『フルーツバスケット! ロックオープン! 極アームズ! 大・大・大・大・大将軍!』

 

極アームズへと変身し、バロンと共にグリンシャと戦闘を始めるのだった

 

 

 

【超次元リーンボックス】

 

 

 

グリンシャと鎧武、バロンが激しい戦闘を繰り広げるなか、ここでは斬月とグリーンハートが人々を誘拐するインベスと戦闘を繰り広げていた

 

「シレットスピアー!」

 

『イチ!ジュウ!ヒャク! メロンチャージ!』

 

シレットスピアーが敵を貫き、斬月の強力な斬撃が敵を切り裂く。しかしまだインベスは大量に残っていた

 

「キリがありませんわ!」

 

「仕方ない…… こいつを使う!」

 

そう言って取り出したのはスイカロックシードだった

 

『スイカ! Lock on! ソイヤッ! スイカアームズ! 大玉・ビッグバン!』

 

スイカアームズにアームズチェンジ! すぐさま鎧モードにチェンジし、日本刀型のスイカ双刃刀を駆使し、たちまちに大量のインベスを倒していく

 

そして今度はジャイロモードにチェンジ!空から銃弾の雨を浴びせ、一匹残らずインベスを駆逐することに成功したのだった

場所は再び超次元プラネテューヌに戻る。鎧武とバロンの二人は、なんとかグリンシャをアイエフたちの場所から引き離すことに成功する

だが極アームズでもグリンシャと戦うのは厳しく、彼の執拗なドライバーを狙った攻撃に対し苦戦を強いられていた

 

しかしバロンがバナナスカッシュで発動したスピアービクトリーに怯んだ隙に二人は一気にたたみかける

 

極ロックシードを一度回転させ、ソニックアローを取り出すと、それを構えバロンと共に攻撃をする。バナスピアーの突きとソニックアローの斬撃を受けたグリンシャはダメージを受け、吹き飛ばされる

 

『カモン!バッナーナスパーキング!』

 

その隙にバロンはバナナスパーキングを発動。今度はバナスピアーを地面に突き立て、バナナ型のエネルギーで相手を拘束するスピアービクトリーを繰り出す

これを受けたグリンシャは身動きがとれなくなり、この間に鎧武はレモンエナジーロックシードをソニックアローに嵌め込む

 

『Lock on』

『ソイヤッ! 極オーレ!』

『レモンエナジー!』

 

極オーレで強化されたソニックボレーを放つ!これでグリンシャを倒せたか…… と思ったその時!どこからか同じエネルギー矢が放たれ、鎧武が放ったソニックボレーを相殺してしまう

 

「なっ!?」

 

驚きを隠せない鎧武。バロンはエネルギー矢が放たれた方向に目を向ける。そこにいたのは……

 

「戦極凌馬……ッ!!」

 

「フフフ……」

 

デュークに変身した凌馬だった。デュークは飛び降りグリンシャの前に降り立つ

 

「それが君の新しい力か。実に素晴らしいよ、その力」

 

「なんだとっ!?」

 

「それを解析さえすれば、私は神に近づく。悪いけど、私と戦ってくれないか?」

 

と、デュークが言うと、バロンが突然でバナスピアーを降り下ろしを攻撃、デュークはそれに反応し、ソニックアローでその攻撃を防ぎ、互いの武器が重なりあった状態になる

 

「なんだい? 君にはもう用はないんだが……」

 

「貴様が用はなくても、俺には用がある!! ノワールを救うためにッ!!」

 

「やれやれ。君は本当に馬鹿だな。仕方ない。少しだけ君に付き合ってあげるよ」

 

そう言うとそのままの状態でバロンとデュークは別の場所へ移動する

 

「おい戒斗! うわっ!」

 

バロンの方に気を取られ、グリンシャが突進してきていることに気が付かなかった。強烈な突進攻撃を受けた鎧武は吹き飛ばされ、壁に激突する

 

「クッソ…… どうすれば奴を……」

 

グリンシャを倒す方法を模索する鎧武。その時、レデュエが現れる

 

「やめてほしいねえ。私の同胞を殺すのは……」

 

「レデュエ……!!」

 

 

 

 

エディンの教会。人工クラック発生装置室にはロシュオとアイリスハートが変わり果てた部屋を眺めていた

 

「一体どうなっているの……?!」

 

「ここは既に我らフェムシンムの領土だ。そして今から全世界のクラックを開く」

 

「なんですって……!?そんなことをすれば、ゲイムギョウ界は……」

 

「私は愛する者のためなら、どんな犠牲も払う。それほどの価値があるのだ。彼女にはな……」

 

そう言ってロシュオは教会の屋上に向かう。憤りを感じながらも、アイリスハートは彼についていった

「それよりも凌馬。お前は教会にいたはずだ。なぜこの場にいる?」

 

「少しばかり葛葉紘汰とお手合わせを願いたくてねえ」

 

そう言ってバナスピアーを弾き返し、ソニックアローで切り刻みダメージを与える

 

「でも安心したまえ。無事に完成したさ」

「ほお……」

 

「おい!さっきから何の話してんだ!」

 

「王妃を甦らせる話さ。そしてそれを実行させるための機械がさっき完成したんだ」

 

「まさか、それが人拐いの目的か!!」

 

「フフフ。そうさ。そして今、我らが王の力でこの世界に侵略する!」

 

「なにっ!?」

 

驚きを隠せない鎧武とバロン

 

「見たまえ」

 

杖で指し示す先にはエディンの教会があった

そこの屋上ではロシュオとアイリスハートがいた

 

ロシュオは両手で大剣を持ち、反時計回りに回した。するとたちまち全世界にクラックが開いたのだ。ラステイション…… ルウィー…… リーンボックス…… 全ての国でクラックが開かれインベスが、そしてヘルヘイムの植物が侵略を始めたのだった!

 

 

to be coutinued……

 

 

 

次回、超次元ゲイムネプテューヌG〈ガイム〉!

 

ついに始まったオーバーロードの侵略!

 

人々を助けるため、そして侵略を止めるために教会に向かう紘汰たち。しかし侵入する手段が見つからない

 

そんな時、ある人物がプラネテューヌの教会にアノネデス達が現れる……

 

第38話「王妃復活のカウントダウン」

 

なぜアノネデス達は教会に現れたのか? その真意とは?

 

 

 

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