超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>   作:波紋疾走(pixiv)

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第40話「因縁の対決!バロンvsデューク!」

【これまでのあらすじ】

 

 

アノネデスの情報を手に入れた紘汰たちは、人々を救出すべく作戦を建てる!

 

しかしそのことを想定していた凌馬は罠を仕掛けていた

 

罠にかかった紘汰たちはそれぞれ戦いを始める。そしてついにザックとユニは凌馬に戦いを挑むのだった!

 

 

 

【神次元プラネテューヌ 病院】

 

 

 

「んっ……」

 

目を覚ます戒斗。辺りを見回して自分の置かれている状況を確認する。なぜ自分は病院にいるのか?その答えはすぐに見つかった

 

「そうか…… 俺は戦極凌馬に打ちのめされて……」

 

あの時の光景が目に映る。オーバーロードと戦っていた時に凌馬が現れたこと。そして戦いを挑み返り討ちにあったこと……

その全てが目に映る。そして途端に悔しさを噛み締める

 

「もしあの時勝利していたら、ノワールは今頃……」

 

目覚めたに違いない。そう感じるのだ。こうしている暇はない。一刻も早くノワールを助けなければならない使命感が戒斗を突き動かす

戒斗はまだ傷が痛む体を無理やり起こし、付いていた点滴を外し、凌馬を探しに向かった

 

その時、ふとポケットに紙切れが入っていることに気づく

 

「なんだこれは?」

 

取り出して紙を広げるとそれは、ザックからの手紙だった

 

書いていた内容は、救出作戦の内容……ではなく、自分たちの行動を記したものだった

そして最後にこう書かれていた

 

『俺が戦極凌馬を倒す』

 

と……

戒斗はその言葉を目に焼き付ける。そしてゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを手にして病室を後にした

 

 

 

 

「うおおおお!!!!」

 

デュークめがけて走るナックル。自分の攻撃が届く範囲まで接近する

 

「お前だけは俺たちの手で絶対に倒す!!」

 

怒りを込めて次々に殴りかかる

しかしデュークはそれをいとも簡単に上手に避けていき、ナックルが右ストレートパンチを繰り出そうとした時にソニックアローで受け止める

 

「ハハハ。無駄だよ無駄無駄。そもそも君達のドライバーの性能でゲネシスドライバーの性能を越えることは不可能なのだよ!」

 

そう言うと受け止めていたクルミボンバーを弾き返し、無防備になったその隙にソニックアローで胴を切り刻むと、ナックルは火花を散らしながら倒れる

 

「今だユニ!!」

 

ナックルの合図で既に背後に回っていたブラックシスターはブレイブカノンを放とうとする

ナックルがいの一番にデュークに攻撃を仕掛けていたのは、自分に気を向けさせることで、ブレイブカノンを撃たせる隙を作っていたのだ

 

「ほお……」

 

状況を把握したデューク。振り返りブラックシスターの方へ向く

 

「いけえぇぇぇぇ!!!!」

 

それと同時にブレイブカノンを発動。強力なビーム砲撃が放たれる。しかし……

 

『レモンエナジースカッシュ!』

 

レモンエナジースカッシュを発動したデュークは、なんとソニックアローの刃でブレイブカノンを一刀両断してしまう。その瞬間、爆発が起きる

 

「やった!?」

 

爆発が起きたためデュークを倒したと思い込むブラックシスター。しかし脆くもその希望は崩れ去る

爆炎の中から、デュークが現れたのだ

 

「う、ウソ!? ブレイブカノンが効かないなんて!!」

 

「ああそう言い忘れてた。ゲネシスドライバーは対女神に特化していてねえ…… 君達の攻撃は……」

 

ソニックアローをブラックシスターに向ける

 

「意味をなさないんだよ」

 

そう言ってエネルギー矢を放つ。咄嗟に避けることでブラックシスターは事なきを得た。しかし矢が着弾した壁に目を向けると、壁は木っ端微塵に破壊され鉄骨を貫通、さらには室内まで破壊していた

 

凄まじい破壊力に恐れおののくブラックシスター。そんな彼女に更なる追撃を仕掛けようとする

 

「ユニ、危ない!!」

 

ブラックシスターの危険を察知したナックルはデュークに向かって走り出す。そして再び渾身のストレートパンチをお見舞いする!

 

しかしデュークは再び振り返り、今度は受け止めることなく、そのまま顔面スレスレのところで避けると、ナックルの腹にソニックアローの刃を突き立てる

 

「君は本当に馬鹿だなぁ……」

 

そう言うと腹を裂くように真一文字に切り裂く。これを受けたナックルはまるで血飛沫のように火花を散らながら後退する

 

腹に大ダメージを受けたナックルはその場にしゃがみこみ腹を抱え悶絶していた

そんな状態のナックルの首をデュークは掴み上げる

 

「理解できない君のためにもう一度だけ言うよ。戦極ドライバーではゲネシスドライバーに……」

 

そして体を切り刻む。火花を散らしてナックルはよろめき、いつしかブラックシスターと同じ位置に立っていた

 

そしてデュークは二人まとめて始末するため、レモンエナジーロックシードをソニックアローにセットする

 

『Lock on』

 

ソニックアローにエネルギーが充填されていく。そして……

 

「勝てるわけがない」

 

『レモンエナジー!』

 

そう言うと引いていた右手を離すと二人に向かってソニックボレーが放たれる

 

「うわあぁぁぁぁ!!!」

 

「きゃあぁぁぁぁ!!!」

 

ソニックボレーを受けて、爆発に巻き込まれる。二人はかろうじて生きていたが、変身を解除してしまった

 

地に伏す二人。そんな二人を始末すべく、デュークはゆっくり近づいていく

 

「く、クソッ!」

 

「体が……動かない……!」

 

先程の攻撃で二人は大ダメージを負ってしまって思うように体が動かないのだ

よって逃げようにも逃げられない。そうしているうちについにデュークが二人の元へとたどり着く

 

「そういえば君はノワール君の妹のようだね。なら、姉より先に逝かせてあげるよ。姉妹共々あの世で仲良くね……」

 

そう言って至近距離からエネルギー矢をユニに放とうとする

 

「(俺たちじゃ、無理なのか!?)」

 

「(お姉ちゃん……ごめんなさい)」

 

二人は死を覚悟する。絶体絶命!しかし何故かデュークはエネルギー矢を放とうとはしないそれどころか中断し、よそ見をしているのだ

不思議に思った二人はデュークと同じ方に顔を向ける。そこにいたのは……

 

「また会ったな。戦極凌馬……」

 

「か、戒斗!!」

 

「戒斗さん!!」

 

病院から抜け出してきた戒斗だ。ゆっくりとデュークに近づいていく

 

「ザック、ユニ、お前たちはよくやった。ここは俺がやる」

 

「でも……!」

 

「早くしろ。こいつは俺が倒すべき相手だ」

 

戒斗にそう言われ、傷ついた体を動かし、安全な場所まで避難する

避難したのを確認すると、再びデュークに顔を向ける

 

「どうしてここが分かったのかな?」

 

「フン。目覚めたらこいつがポケットに入っていた」

 

そう言ってあの紙切れを見せる

 

「俺はこいつを頼りにここに来た。貴様を倒しに!」

 

「そうか…… ところで一つ聞いていいか? 君はなぜここまで来て私を倒そうとする? 私が人々を拉致し、世界を破滅に導こうとしているからか? それとも……私怨か?」

 

デュークの問いに戒斗はこう答える

 

「どっちもだ。貴様は人々を恐怖に陥れた。そしてノワールの命の炎を消そうとした!!」

 

「よほどノワール君が傷ついたことに怒っているようだね。そんなに怒るなんて、君にとってノワール君とは何だ?」

 

「俺にとってノワールは……!」

『レモンエナジー!~~♪♪ Lock on ソーダァ…… レモンエナジーアームズ!ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイッ!』

 

バロン・レモンエナジーアームズへと変身!そしてこう言った!

 

「守るべき存在だッ!!」

 

バロンはそう言うと、ソニックアローを逆手に持ち、左へと走り出す! デュークも右へ走り出し、二人は平行に移動する!

 

バロンvsデューク。因縁の対決の幕が、今開かれた!

 

まず先手を打ったのはバロン! 彼は平行移動しながらソニックアローを引き、エネルギー矢を放つ!それをデュークは弾き飛ばす!

 

次に攻撃したのはデューク!彼もまた移動しながら矢を放つ!バロンはデュークとは違い、そのまま前転宙返りで避ける!

 

再びバロンが矢を放つ!今度は頭を下げて避ける!そしてその体勢のまま反撃の矢を撃った!しかしバロンはそれをソニックアローで弾き飛ばす!

 

矢を弾き飛ばすとバロンは急に立ち止まり、エネルギー矢を二本放つ。デュークも立ち止まり、それをソニックアローで破壊していく

二本撃った後にバロンは再び矢を放つ!しかしデュークはそれをそのまま手で掴み、折ってしまったのだ!

 

「なにっ!?」

 

これにはバロンも驚く。その隙にデュークはエネルギー矢を放つ。避けられなかったバロンに直撃し、ダメージを与える

 

遠距離戦はダメだ。そう感じたバロンはソニックアローを構えてデュークに接近戦を仕掛けるのだった

「ハアッ!」

 

影松でインベスを倒す黒影。しかし周囲にはまだ沢山のインベスが群がっている

 

「なんだよこの数!まったく減らねえぞ!」

 

「仕方ないよ初瀬ちゃん!だってここ、敵の本陣なんだもん!」

 

「そうだったなッ!」

 

そう言って襲いかかってきたインベスを影松で攻撃する

だがまだインベスは襲いかかってくる

 

「ロム!いけるか?」

 

「うん!お兄ちゃんとなら……大丈夫!」

 

「ラムちゃん、ここが正念場だよ!」

 

「わかってる!こんな奴ら、蹴散らしちゃうんだから!」

 

四人は再び襲いかかるインベスに向かっていった

バロンvsデュークの状況はというと言うと、バロンは遠距離から接近戦へと戦法を変えていた

 

バロンはソニックアローを降り下ろし、デュークに攻撃していく。しかし避けられたり、ソニックアローで防がれたりして、イマイチ効果がなかった

それでもバロンはその攻撃を続ける

 

「ハハハ。どうやら君は相当ノワール君のことを思っているようだねえ。苛烈なその攻撃から見てとれるよ」

 

「そうだ!ノワールがいたから今の俺がいる!そしていつしか俺はあいつを守るべき存在だと認識していた!だから貴様を倒し、ノワールを救いだすまでは屈服しない!ノワールを……守るべき存在を守るために!」

 

そう言ってデュークの胸部に強烈な一撃を浴びせる。これにはダメージを受け、後退する。しかし何故か顔を下げ、不気味に笑い始めたのだ

 

「フフフ……ハハハ!素晴らしい!実に素晴らしい!でも……実に愚かだ。愛する者のために自分の命をかけるなんてねえ……」

 

そう言うと顔を上げる

 

「ならば私が叶えてあげるよ。しかし黄泉の国でだけどね。そこで永遠に愛を紡げ」

 

「フン!黄泉の国で永遠の愛など…… お断りだ!」

 

ソニックアローを握りしめ、デュークに向かって走り出した

 

 

 

一方その頃、斬月たちは周りのインベスを全て倒したが、最後に残ったグリンシャに苦戦していた。

龍玄が銃撃を放つも効いておらず、接近され殴り飛ばされる

 

次にホワイトハートとグリーンハートが同時に斧と槍を降り下ろす。しかしアアシュイムでそれらを防いでしまう。が、これは罠だったのだ

 

「貴虎!」

 

「はあぁぁぁぁ!!!」

 

グリーンハートの合図でメロンスカッシュを既に発動していた斬月が背後に現れ、攻撃を仕掛けようとする

 

これに気づいたグリンシャは持ち前の腕力で斧と槍を押し返し、そのまま無双セイバーにアアシュイムをぶつけつばぜり合いとなる

 

「な、なんだこの力は!?」

 

グリンシャの腕力に押される斬月。このままではマズイと思い、つばぜり合いの状態から一旦離れて、後退する

 

しかしもう既にグリンシャは突進攻撃を仕掛けようとしていた。斬月はメロンディフェンダーを構えてそれを防ごうとする。しかし……

 

「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

グリンシャの突進攻撃はあまりに凄まじく、メロンディフェンダーでは防ぎきれなかった

突進攻撃を受けた斬月は吹き飛ばされてしまう

グリンシャはアアシュイムを構え、斬月に近づいていく

 

「(クッ!奴の腕力はこいつでは相手にならない!しかしメロンエナジーアームズでは、攻撃力は上がるが防御が下がってしまう…… ならば!)」

 

斬月はゲネシスコアをセットし、メロンエナジーロックシードを取り出す

 

『メロンエナジー…… ~~♪♪ Lock on! ソイヤッ!ミックス!ジンバーメロン!ハハァー!』

 

斬月はジンバーメロンへと変身する。興奮したグリンシャは再び突進攻撃を仕掛ける

 

「貴虎、お逃げになって!」

 

グリーンハートが警告するも動かない。そしてついに突進攻撃をそのまま受けてしまった!しかしこれが狙いだったのだ

 

なんと斬月は突進を体で受け止め、自分が攻撃しやすく仕向けたのだ。もちろんタダでは済まない。あの強固なジンバーメロンの装甲でもダメージを受けた

 

「こうしないとお前に攻撃できんからな!」

 

そう言って左腕でヘッドロックを決め、グリンシャの首を固定。動けない隙に、ソニックアローを持ったまま右手でカッティングブレードを二度下ろす

 

『メロンオーレ!(ジンバーメロンオーレ!)』

 

腹にソニックアローを突き立てると、刃がオレンジに染まる。グリンシャが気づいた時には既に時遅し。腹をえぐるように切り裂かれると、腹を抱えて後退する

 

「今だ!いくぞ光実!」

 

「はい!」

 

『ハイィー!ブドーウオーレ!』

 

カッティングブレードを二度下ろす。そしてブドウ龍砲の銃口を天に掲げ、紫色のエネルギー弾を放つ。それをホワイトハートが斧で叩くとそれが無数に分裂、雨のように降り注いだ

 

龍玄とホワイトハートの必殺技が炸裂すると、次は斬月とグリーンハートが仕掛ける

 

斬月はメロンエナジーロックシードをソニックアローにセットする

 

『Lock on』

 

そしてカッティングブレードを一度下ろす

 

『ソイヤッ!メロンスカッシュ!』

 

電子音声が鳴ると二つのメロン型のエネルギーが交互に重なり、グリンシャに狙いを定める。そして……

 

『メロンエナジー!』

 

「シレットスピアー!」

 

ソニックボレーとシレットスピアーが同時に炸裂!これを受けたグリンシャは体に電流を走らせながら爆発。倒されたのだった

 

グリンシャを倒したがこれで終わりではない。急いで脱出口に向かい紘汰たちと合流しなければならない。そんな時、斬月とグリーンハートはある人物を発見する。レイだ

 

「(あれはキセイジョウ・レイ……?なぜあいつがここに……)」

 

「(おかしいですわね……)」

 

不審に思った斬月とグリーンハートは変身を解除する

 

「どうしたの、兄さん?」

 

「いや、なんでもない。それよりお前は先に行け」

 

「わ、わかった……」

 

不思議そうな目をしながら龍玄はローズアタッカーにまたがりホワイトハートと共に脱出口に向かった

 

「行ったな…… ベール行くぞ。奴を追う」

 

「わかりましたわ」

 

そう言って貴虎とベールはレイを追っていった

バロンvsデュークの戦いはというと、お互いに距離を取って睨み合っていた。が、バロンはデュークに比べると余裕がなく、息を荒げていた

 

「(はあ……はあ……ここまでやって来たが、かなり限界だ。そろそろ終わりにしないと……)」

 

自分の体力が尽きる前にデュークを倒さないと、逆に負けてしまう。そう考えていたバロンは早々に決着をつけたかった

 

と、その時。そのチャンスが訪れる。この状況を理解したユニがデュークに銃弾を数発放ったのだ

 

「無粋な真似を…… ならば君から殺す」

 

邪魔が入ったことにより、デュークの気はユニに反れる。その瞬間、ユニはバロンに攻撃するようアイコンタクトで合図する

 

合図を受けたバロンはゲネシスドライバーのグリップを握りしめ、二回押し込んだ!

 

『レモンエナジースパーキング!』

 

レモンエナジースパーキングを発動すると、そのままジャンプ!

 

「セイーーッッ!!」

 

右脚を突き出し、キャバリエンドを繰り出す!それに気づかなかったデュークに直撃!爆発が起きる!

 

「やったか……!?」

 

さすがにあの攻撃を受ければ倒せただろう。そう確信するバロン

 

しかしその希望は脆くも崩れ去る。爆炎の中から、デュークが現れたのだ

 

「な、何だと……!?」

 

「ハハハ。良い作戦だよ。私が気を取られているうちに必殺技を叩き込む…… しかし!」

 

そう言った瞬間、バロンの目の前からデュークが消える。そして一瞬のうちに背後に回りこんだのだ!

 

「私には無意味だ」

 

「なにッ!?」

 

突然背後からデュークの声が聞こえ振り向くバロン。振り向いた瞬間、デュークはソニックアローでバロンの胴を数回切り刻んだ!

それを受けたバロンは火花を散らして転がる

 

「このロックシードにはオートアップデート機能が搭載されていてね。戦闘データを取り込むことでパワーアップができるのだよ。そして今君に見せたこの技は……」

 

そう言うと再び背後に回る

 

「ジンバーチェリーアームズの高速移動能力だ」

 

能力を説明すると、今度はそのままバロンの背中を数回切り刻む

片膝をつくバロンだが、立ち上がり振り返ると、三回デュークの胴を切り刻む

 

「なにっ!?」

 

しかしデュークは微動だにしないどころか、その鎧には傷ひとつついていなかったのだ

 

「そしてこの強固な装甲は……」

 

そう言ってデュークはバロンの胴を三回切り刻む。しかしその斬撃はバロンのものより威力が桁違いに強く、吹き飛ばしてしまう

 

バロンを吹き飛ばすとデュークはグリップを握りしめ、一度押し込む

 

『レモンエナジースカッシュ!』

 

電子音声が鳴ると、額のクリスタルが赤く発光する

 

するとバロンの周囲にデュークの分身が現れ、攻撃を始める

 

「な、なんだ!?」

 

戸惑い、分身のデュークに攻撃する。しかし当然ながら分身なので、向こうからの攻撃はもちろん、こちらの攻撃は通らない

 

その隙にデュークは通常より強化されたエネルギー矢を放つ!分身に気を取られてしまっていたバロンは直撃してしまう!

 

大ダメージを受けたバロン。しかし気合いと根性で再び立ち上がる!

 

呆れたデュークはトドメを刺すため、通常よりも少し長い時間弓を引く。そして天に向かって放つとレモン型のエネルギーが現れ、そこから無数のエネルギー矢がバロンに降り注いだ!

 

「うああぁぁぁぁ!!!」

 

無数のエネルギー矢を受けたバロンの体に火花が散る!あまりの大ダメージについに、膝を折り畳むように座り込み、そのまま意識を失ってしまった……

 

 

 

 

どこかわからない世界。そこはほんの少しの前の景色すら見えないほど暗く、そして触れる度に体温を奪っていく風が吹いていた

 

そんな世界に一人戒斗は膝を折り畳むように座り込んでいた。しかし辛うじてまだ意識はあった。目をうっすらと開け、辺りを見渡す

 

「ここはどこだ……?俺は何故こんなところに……?」

 

自分はデュークと戦っていたはず……なのにどうしてこんな暗くて寒い場所にいるんだ?朦朧とする意識の中、最後の力を振り絞って考え始める。そして出した答えは……

 

「そうか……俺は戦極凌馬に負けたのか…… 結局ノワールを救えずに…… やはり俺にはあいつに勝つことなんて不可能だったんだ……」

 

自分がデュークに敗北し、そしてノワールを救えなかったことに気づいたのだ。その瞬間、急に瞼が重く感じられ意識が遠のいていった

 

「すまないノワール……お前を救えなくて……」

 

ゆっくりと瞼を閉じていく……それは戒斗の死を表すのだ。しかし今、それを止められる人間はいない

 

死を確信した戒斗……その目を静かに閉じようとする。とその時、温かく、まばゆい光が突如として放たれる

 

あまりの眩しさに閉じかけていた目が開いてしまう。そしてその先に見えたのは……

 

「なあに簡単に諦めちゃってんのよ。戒斗」

 

「ノ、ノワール!?」

 

病院にいたはずのノワールだったのだ

 

「どうしてお前がここに……」

 

「どうしてって……それはもちろん、戒斗に喝を入れに来たのよ」

 

「俺に……?」

 

「ええ。私、知ってるよ。戒斗が必死で私を目覚めさせようとしてるって。ありがとうね、私のことこんなにも大切に思ってくれて…… 私、すっごく嬉しい」

 

「ノワール…… でも俺は奴に勝つことが出来なかった……」

 

「だからって諦めるの?」

 

「えっ……?」

 

「勝てないからって諦めるの? いつも、どんな時でも絶対に強敵に立ち向かい、諦めず戦っていたのに? 戒斗らしくないわね。私、そういうところが好きなのに……」

 

「ノワール……」

 

「それに!戒斗には死んでほしくないの…… 私は戒斗のことが……」

 

ノワールは顔を赤らめる

 

「ううん。今は言わない。ちゃんと目覚めてから面と向かって言うね。だから今はあいつを倒しましょ?」

 

「しかしどうやって…… 俺一人では……」

 

「戒斗一人では敵わない…… でも、私達二人なら、あいつを必ず倒すことが出来るわ」

 

「ノワール……」

 

「いきましょ。私達の未来を掴むために……」

 

ノワールがそう言った瞬間、さらに光は輝きを増し、戒斗はその光に包まれた!

「死んだか?」

 

意識を失いピクリとも動かないバロンに近づいていくデューク。先程で倒したと彼は知っているが、今度は確実に息の根を止めるためだ

 

「このままじゃ戒斗が……!」

 

殺されてしまう……少し離れた場所に避難していたザックとユニはそう確信する。助けにいきたい……

しかしこの傷ついた体では助けにいくことが出来ないのだ

 

そうこうしているうちにデュークはバロンの真っ正面にたどり着いてしまう。そして右腕を上げる

 

「君では……私に勝つことなぞ出来ない」

 

「戒斗おぉぉぉぉ!!!」

 

「戒斗さん!!!!」

 

二人の叫びが鳴り響く。そして無情にもソニックアローは降り下ろされた!このままではバロンが殺されてしまう!その時!

 

「なにっ!?」

 

意識を失っていたはずのバロンが左手でソニックアローを受け止めたのだ!

 

「言ったはずだ……! 俺は貴様を倒し、ノワールを救いだすまでは屈服しないと……!!」

 

左手でソニックアローを受け止めたまま、徐々に立ち上がるバロン!デュークも力一杯それに対抗するが、押し返されてしまう!そしてついには完全に立ち上がり、バロンはデュークの胴に強力な斬撃を繰り出す!

 

それを受けたデュークは吹き飛ばされて倒れてしまう

 

「な、なんだあのパワーは…… ッ!?」

 

「おいあれって……!」

 

「まさか戒斗さん……!」

 

三人はバロンの姿に言葉を失う

 

「何故だ…… 何故君が……」

 

ありえない光景を目にしたデュークは身震いする

 

「女神でもない、ただの人間の君が……」

 

デュークが身震いするその姿とは……!

 

「シェアエナジーをッ!!!」

 

デュークの目に映った姿……それはなんとシェアエナジーを身に纏ったバロンだったのだ!

 

「シェアエナジーは女神の力の源!どうして戒斗が……」

 

ザックの言う通り、シェアエナジーは女神の力の源である。故に人間がああやって身に纏うことなど不可能なのだ

だがユニは分かったのだ。その理由が……

 

「お姉ちゃんが…… お姉ちゃんが力を貸してる……!!」

 

ノワールが力を貸している…… その事はデュークも気づいていた

 

「フン!女神の力が加わったところで私には勝てはしない!私が特別にチューニングしたドライバー!最高スペックのロックシード!この二つに敵うわけ……」

 

『本当にそうかしら?』

 

「なっ!?その声は……!」

 

聞きなれた声が聞こえる。しかしバロンの声ではなく女性の声だ。その声の主は……

 

『確かにそう考えればあなたは強い。でも、所詮は飾りの強さ…… 本当の強さじゃない』

 

ここにはいないはずのブラックハートだった

デュークは自分の耳を疑う。しかし次に聞こえてきたのはバロンの声だった

 

「本当の強さ…… それは飾りの強さではなく、思いの強さだ! 誰かを救いたい思い……」

 

『それを諦めない思い……』

 

「その思いが人を強くする!そして!俺たちなら!」

 

『私たちなら!あなたを!』

 

「『越えてゆける!!』」

 

そう言った瞬間、バロンとブラックハートが立ち並ぶ!!

 

「ほざけえぇぇぇぇ!!!!」

 

デュークは二人の言葉を受けて、怒りのあまり、冷静さを失い突っ込んでいく

 

それをバロンは霞み切るように腹を切り裂く。腹にダメージを受け、そこを抑えるデューク

バロンは振り返り、逆手から順手に持ち変えると、胴体を縦に横に斬撃を繰り出す!

 

その時、デュークにはまるでバロンとブラックハートが同時に攻撃しているように見える!そしてダメージも二人分のように感じた!

 

ダメージを受けたデュークはソニックアローを降り下ろし反撃に出る!しかしそれをソニックアローで受け止めると、弾き返し再び、バロンとブラックハートの二人で斬撃を繰り出し、最後に吹き飛ばした!

 

そしてバロンはレモンエナジーロックシードをソニックアローにセットする!

 

『Lock on』

 

ソニックアローを構える。その時、ブラックハートがバロンのソニックアローを構える手に、自分の手を重ねる!

 

二人は向き合うと、同時に会釈する。そして弓を引いていく!

 

対抗してデュークはグリップを握りしめ二回押し込んだ!

 

『レモンエナジースパーキング!』

 

その電子音声が鳴った瞬間、二人は手を離し、ソニックボレーを放つ!

 

『レモンエナジー!』

 

デュークはそれを破壊すべく放たれたソニックボレーを受け止める!

 

しかしその威力は凄まじく、デュークの力ごときでは破壊することが出来ない!そしてついに力に押され直撃、爆発!

 

戦いに勝ったバロンの手に戦利品のレモンエナジーロックシードが渡る。爆炎を背に、ノワールを救うべく病院に向かう。その際、こう言った

 

「俺たちの勝ちだ……」

 

 

 

病院にたどり着くと、急いで医師に凌馬のレモンエナジーロックシードを渡す。受け取った医師は大至急、血清を作り出す

 

数十分後…… 無事に血清を作り、ノワールにそれを打つ

戒斗はノワールの無事を祈るように手を握る

 

ノワール、目を覚ましてくれ…… そう願い続けた。そしてその願いが奇跡を呼んだ!

 

戒斗の手をノワールが握り返したのだ。そしてついにノワールは目を覚ましたのだ

 

「戒……斗……」

 

「ノワール……!」

 

「私のこと…… 助けてくれたの……?」

 

「ああ……!」

 

「ありがとう……ね」

 

ノワールは微笑みを見せる。戒斗も涙を流しながら微笑み返した

 

 

 

to be coutinued……

 

 

 

 

次回、超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>!

 

 

ついに教会に乗り込む紘汰たち!

 

しかしレデュエがそれを阻む!そして紘汰にある夢を見せる

 

その夢とは、紘汰がオーバーロードと化す夢だった……

 

第41話「オーバーロードへの覚醒」

 

その時、紘汰は……

 

 

 

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