超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>   作:波紋疾走(pixiv)

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第42話「進む目覚め。新たなる災難」

【これまでのあらすじ】

 

 

人々を救うため、教会へと潜入した紘汰とネプテューヌ。その前にレデュエが立ちはだかった

 

戦いの最中、紘汰の迷いにつけ込んだレデュエは幻影を見せる

 

しかしその幻影を打ち破り、自分の望む未来を掴むために紘汰は、迷いを振り切るのだった!

 

 

 

【ヘルヘイムの森】

 

 

王の間にて王妃復活を待っていたロシュオ。しかし生け贄されていた人々が解放されたことで、送られていた生命エネルギーは途絶えてしまった

これを見たロシュオは、計画は失敗したと悟った。怒ることなく……

 

と、そんな時。なにを思ったのか知恵の実を出現させる。すると知恵の実は心臓の鼓動のように、発光していた。これを見たロシュオはこう呟いた

 

「もうすぐ、彼女が目覚める……」

光すら飲み込むほど暗闇の空間に、金髪で女子高生ぐらいの外見の裸の女性が膝を折り畳み、うずくまっていた。そしてそっと目を開いたが、まだ完全には目覚めていないようだ

 

「お目覚めですか? ゴールドハート様」

 

ゴールドハートと呼ばれる女性の前にサガラが現れる。

 

「その様子ではまだ完全にはお目覚めではないのですか?」

 

「ええ。しかし……私は、また目覚めてしまうのですね……」

 

「何故そう悲観するのです? あなたが目覚めることは、あなたを生んだ創造主様にとっては嬉しいことなのですよ?」

 

「ですが……」

 

「余計な感情はいりません。今はただ、覚醒までお眠りください。創造主様のために……」

 

そう言い残してサガラは消えた。ゴールドハートも再び目を閉じ、覚醒するその時まで眠りにつくのだった

 

 

 

 

 

【プラネテューヌ 教会】

 

 

拐われた人々を解放してから一週間が経った。あれからインベスの出現は多々あれど、オーバーロードが動いたことはなかった

 

まだ侵略されているとはいえ、敵の攻撃が一旦は落ち着き、女神や女神候補生。アーマードライダー達に安息の時が流れる

 

しかし紘汰とネプテューヌにはその時は流れてはいなかった。何故なら、ピーシェがアノネデスたちに連れ去ったからだ

 

「あいつら、俺達を騙してピーシェを連れ去りやがって…… あんな奴ら信じるんじゃなかった!」

 

「そうだよ! きっとピー子に変なことして、苦しめようとしてるに違いないよ!」

 

自分たちを騙してピーシェを連れ去ったアノネデスたちに怒りを露にする紘汰とネプテューヌ。二人の怒りは当分の間収まりがつかなさそうだ

 

二人が怒りを露にしている横で、事情を知っている貴虎とベールは複雑な表情を見せる。そしてあの言葉が脳裏によぎる

 

ーーこれでしかあなたたちの力になれないの!

ーーだから信じて!

 

「(あの訴えよう…… とてもウソをついているとは思えない……)」

 

考え込む貴虎。そんな彼の異変を察した光実はどうしたのかと問いかける

 

「どうしたの? そんな考え込んだ顔して……?」

 

「いや、なにもない。それよりも私はリーンボックスに戻る。ピーシェの捜索も兼ねてな」

 

そう答えるとベールを連れて貴虎は教会をあとにし、リーンボックスへと戻っていった。光実はというと先程の貴虎の反応を見て、なにかしら事情を知っていると疑いをかける

 

「(あの様子じゃなにかしら知っているな…… 一体なにを知っているんだ?)」

 

兄に疑いをかける光実を見たブランはどうしたのかと問いかける

 

「どうしたの? そんな目をして……」

 

「いえ。なにもありません。それよりも、大丈夫ですか? 腕の傷は」

 

「ええ。大丈夫よ」

 

心配する光実に対して笑顔で自分は大丈夫だと返すブラン。しかしまだ彼女の傷は治っておらず、むしろ悪化の一途を辿っていた。だが、それを隠して平静を装っていたのだ

 

が、ブランがそれを隠していることに既に光実は気づいており、そうやってブランに痛みを隠して平静を装わせてしまっている自分に腹が立っていた

 

そんな状態からなのか、二人の間にはもどかしい雰囲気が漂ってしまうのだった

 

と、そんな時。病院から、経過観察中のヘルヘイムの植物が発芽した患者に異変が現れ、それに呼応するかのようにインベスが病院周辺に現れたとの連絡が入った

 

これを受け、すぐさま紘汰とネプテューヌは病院へと向かった

 

 

 

 

【ラステイション 教会】

 

 

 

同じ頃、ラステイションでも同様の報告を受け、戒斗と復帰したノワールは病院へと向かおうとする。が、復帰して間もないノワールの身を戒斗は案じた

 

「ここは俺がいく。お前はまだ安静にしていろ」

 

「大丈夫。私はもう平気よ。十分に戦えるわ」

 

「だが……」

 

「それに、ラステイションの女神はもう大丈夫だって姿を国民に見せつけなくちゃいけないからね。」

 

笑顔でそう答えるノワール。それを見た戒斗も安心したのか自然と笑みがこぼれた

二人は笑顔を交わすと、インベスが現れた病院へと向かう

その際、ノワールは戒斗に向かってこう呟いた

 

「(でも、心配してくれてありがとうね、戒斗……)」

 

 

 

病院にたどり着いた紘汰、ネプテューヌ、光実、ブラン。そこで目にしたのは既に院内に侵入され人々がパニックに陥ってしまった光景だった

 

「ミッチ! 俺とネプテューヌは院内のインベスを殲滅する! お前は外の方を頼む!」

 

「わかりました紘汰さん!」

 

光実が了解すると二人は院内に入り込む

 

「変身!」

『オレンジ! Lock on! ソイヤッ! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!!』

 

それぞれ鎧武とパープルハートに変身し、病院内に侵入したインベスの殲滅を開始する

 

時を同じくして光実とブランも外に蔓延るインベスを倒すべくドライバーを装着し、ブドウロックシードを取り出し変身しようとする。と、その時。ブランの腕の傷が再び痛み始めたのだ

あまりの痛みにブランは変身できない

 

「大丈夫ですか!?ブラン様!」

 

必死に声をかける光実。その時、突如として二人の目の前にレデュエが現れたのだ

 

「お前はレデュエ!?」

 

「フフフ。まんまと、私の罠に引っ掛かってくれたねえ」

 

「まさか、インベスを使って病院を襲ったのはお前か!」

 

「その通りだ。全てはお前達二人をおびき寄せるためだったんだよ」

 

「なんだと? うっ……!」

 

突然光実の腹部に強い痛みが走る。どうやらレデュエはみぞおちを殴ったようだ。光実は気を失ってしまった。レデュエはインベスを呼び寄せ光実を拉致する。ブランをあまりの痛みに抵抗という抵抗もできずにさらわれてしまった

二人を連れ去るとレデュエはどこかへと消え去った

 

「ミッチ!」

 

「ブラン!」

 

光実とブランが連れ去られるのを目撃した鎧武とパープルハートは、今すぐにでもここの敵を片付けて助けにいきたかった

しかしここは病院。派手な攻撃は病院を破壊する可能性もあるし、それで患者が怪我をするかもしれない

仕方ないので鎧武はチェリーエナジーロックシードを取りだし、嵌め込んだ

 

『ソイヤッ! ミックス! ジンバーチェリー!!ハハァー!!』

 

ジンバーチェリーアームズに変身するとすぐさまカッティッングブレードを一度下ろし、ジンバーチェリーエナジースカッシュを発動。ソニックアローの刃が赤く染まると高速移動を駆使し、院内に侵入したインベスすべてを撃破した。その後、鎧武とパープルハートは病院から出て、外に蔓延るインベスを殲滅を開始したのだった

同時刻。ラステイションの病院前では、派遣された兵士たちが必死にインベスと戦っていた。しかし相手の数の方が上回っており、劣性であった

と、そこへ戒斗とノワールが到着する

 

「よくやった。ここは俺達に任せて、お前達は中の護衛を」

 

「了解しました!」

 

兵士たちは戒斗の指示通り、この場を二人に任せ、病院内の護衛に向かった

 

「さて、兵士たちが全員病院内の護衛に向かったところで、私の復帰戦の開始ね!」

 

「アクセスッ!」

「変身!」

『レモンエナジー! ~~♪♪ Lock on ソーダァ…… レモンエナジーアームズ! ファイトパワー! ファイトパワー! ファイファイファイファイファファファファファイッ!』

 

ノワールはブラックハート、戒斗はバロン・レモンエナジーアームズへと変身する

 

「ふう~ この姿、久しぶりね。さ、派手にいくわよ!」

 

「待てノワール!」

 

久しぶりに変身してテンションが上がったのか、ブラックハートはバロンの制止を振り切って敵に突っ込んでいく

 

「これでも! 喰らいなさい!」

 

剣を振り回し、次々にバッサバッサと斬り倒していく。そうしていくうちにいつしか数は減っていった

 

「ふう~ だいぶ片付いたわね。さ、残りを全部片付けて、新しいコスプレの試着を……」

 

と、その時。上空からコウモリインベスがブラックハートめがけて凄い速さで降下してくる!

 

「はっ……! まずい……!」

 

そう言ったが既に時遅し! ブラックハートは完全にコウモリインベスの射程圏内に入ってしまっていた! 絶体絶命のピンチ! しかしそれを一筋の矢がコウモリインベスを貫いた!

 

「……まったく、相変わらず世話のかかる奴だなお前は」

 

コウモリインベスを貫いたのはバロンだった

 

「久しぶりに変身したからって、調子に乗るな。また病院送りにでもなったらこっちは心配なんだぞ」

 

「ご、ごめん……」

 

「素直でよろしい。さて、残りを片付けるぞ!」

 

「ええ!」

 

そう言うと二人は残りのインベスの殲滅を開始する!

 

「フッ! ハッ!」

 

逆手に持ったソニックアローを駆使し、華麗に斬撃を放っていく。そしてレモンエナジースカッシュを発動。黄色に光った刃を時計回りに振り回し、インベスを撃破する

 

「はっ! そこっ!」

 

ブラックハートはパララズフェンサーで麻痺させたインベスにインフィニットスラッシュを食らわし、一気に倒すのだった

 

「ふう~ 終わったわね」

 

蔓延るインベスを全て殲滅し、一段落着いた。変身を解除しようとする二人。しかしその時、バロンが怪しげな人影を発見する

 

「あの男…… まさか……」

 

「あ!ちょっと戒斗どこいくのよ!」

 

人影について心当たりのあるバロンはそれの後を尾行することにした

 

 

 

【リーンボックス】

 

 

ここでもインベス出現の知らせを受け、斬月・真とグリーンハートがインベスとの戦闘を繰り広げていた

しかしインベスの数は残り少なく必殺技を繰り出せば、殲滅出来るほどだった

 

『メロンエナジースカーッシュ!!』

 

「シレットスピアー!!」

 

エネルギー刃とシレットスピアーが同時に炸裂し、残りのインベスは全て倒されるのだった

 

「ふう…… これで殲滅完了……か」

 

そう言って変身を解除しようとした時、どこから先程の戦いを称賛する拍手の音が聞こえた

 

音の聞こえた方へと向く二人。そこに立っていたのは……

 

「素晴らしい。やはり私の研究は素晴らしい!」

 

「お前は……」

 

「戦極凌馬!?」

 

戒斗に倒されたはずの凌馬だったのだ

 

「どうして……!? あなたは戒斗が倒したはず!」

 

「あの時私は駆紋戒斗とノワールに敗北した。が、特注のゲネシスドライバーのおかげで命を落とすことはなかったんだよ」

 

「どこまでも用意周到な奴め……!」

 

「ハハハ。それは誉め言葉として受け取っておくよ。さ、世間話はこれぐらいにして、テストを開始しよう」

 

「テストだと!?」

 

「そう。私の研究の粋を集めて作ったこのロックシードが、どれほどの力を発揮するか、君たちで試させてもらうよ」

 

そう言うと凌馬はゲネシスドライバーではなく、戦極ドライバーを装着する。そして黒いリンゴのロックシードを取り出した

 

「変身」

『ダークネス! Lock on ! ソイヤッ! ダークネスアームズ! 黄金の果実!!』

 

禍々しいアームズが装着されると、凌馬はアーマードライダー邪武へと変身を遂げた!

 

「これこそ、碑文に記された人工の知恵の実を模した力! ダークネスアームズだ!」

 

「フン! ダークネスだがなんだが知らんが、貴様が再び私たちの前に立ちふさがるなら、切り捨てるまでだ!! ハアァァァァァ!!!」

 

そう言って邪武に真っ直ぐ突っ込んでいく斬月・真。そして再びメロンエナジースカッシュを発動! そのままソニックアローを降り下ろした! だが……

 

「なにっ!?」

 

邪武にダメージは入っていないはおろか、鎧に傷ひとつつけられていなかった

と、邪武が不気味に笑い出す

 

「ンフフフ…… ゲネシスドライバーなら勝てると思ったのかい? 残念だけど、今の私には通用しない!!」

 

ソニックアローを掴むと、腹を殴りそれを奪い取ってしまった。装備のない斬月・真に対し、邪武は容赦なくエネルギー矢を次々と放つ

 

「貴虎!!」

 

斬月・真のピンチを察したグリーンハートは背後から攻撃を仕掛けようとする

が、それに気づいていた邪武は攻撃の標的をグリーンハートに切り替えて、その後振り向きソニックアローと禍々しい色の大橙丸の両方で攻撃を防いだ

 

「なっ!?」

 

「フン!」

 

力で押し返され、体勢を崩すグリーンハート。その隙を見逃さず、次々に斬撃を繰り出していき、グリーンハートは吹き飛ばされてしまった

 

「テストは満点。あとは実験体を処分するだけだな」

『Lock on!』

 

そう言ってロックシードをソニックアローに嵌め込み、照準をグリーンハートに合わせる

 

「ベール!!!!」

 

このままではグリーンハートが殺られると感じた斬月・真は一目散に駆け寄った。そしてグリーンハートの前に立ちふさがり盾となった

 

『ダークネスチャージ!』

 

そして同時にソニックアローから漆黒のエネルギー矢が放たれ、斬月・真に直撃! 大ダメージを受けてしまった。さらにかなりの威力でなんとゲネシスドライバーを破壊してしまったのだ

ゲネシスドライバーが破壊されたことにより変身を解除してしまった。さらに変身していた貴虎は大怪我を負っており、そのまま倒れてしまった

 

「貴虎!!」

 

倒れた貴虎に駆け寄り、抱き抱えるグリーンハート。必死に声をかけるも返事はない

 

「悲しいかもしれないが、君たちには死んでもらうよ。葛葉紘汰たちにバレると面倒だからね」

 

そう言って近寄っていく邪武。絶体絶命の二人! その時、一筋の矢が邪武に向かって放たれた! 邪武はその方向に振り向く。そこにいたのは……

 

「ノワール! 戒斗!」

 

人影を追ってきたバロンとブラックハートだった!

 

「貴様、オーバーロードの仲間か?」

 

「だったら倒すまでね!」

 

ヤル気満々の二人。そこへグリーンハートは邪武が凌馬であることを告げる

 

「やはり…… あの影は貴様だったのか!」

 

「正解。それよりも元気になったんだね、ノワール君」

 

「ええ。戒斗のおかげでね!!」

 

「フフフ。その強気な態度、また見れて嬉しいよ。じゃあ、私はこの辺で」

 

そう言うと地面にエネルギー刃を放ち煙をあげるとそのまま姿をくらました

 

「逃げたか……」

 

逃したことに悔しがりつつも、新たなる脅威が現れたことに不安を抱くバロンであった……

 

 

to be coutinued……

 

 

 

次回、超次元ゲイムネプテューヌ

G<ガイム>!

 

 

「君たちには私の野望を叶えるための生け贄になってもらう」

 

光実とブランを誘拐したレデュエは二人に襲いかかる!

 

レデュエに対抗する光実。が、絶体絶命のピンチに陥る。その時、光実の命を賭けた力が現れる!

 

第43話「命を賭けた変身! 死の戦士、龍玄・黄泉 ヨモツヘグリアームズ!」

 

『冥・界・ヨミヨミヨミ……』

「ブラン様のためなら、僕の命なんて…… 惜しむものかぁぁぁーーっっっ!!」

 

 

 

 

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