超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム> 作:波紋疾走(pixiv)
『グリーンハートアームズ! 疾・風・繚・乱!!』
『ホワイトハートアームズ! 氷・結・トッハッヤッ!!』
『ブラックハートアームズ! Goddess the Schwarz~!!』
『パープルハートアームズ! ヒロイン・オブパープル!!』
暗雲の空に、八つの光輝く柱が闇を切り裂く。そこから、四女神とアーマードライダーが新たなる姿で現れた
プロセッサユニットを装着したアーマードライダー…… 次世代女神の力、ネクストフォームの四女神…… その姿は神々しく、そして勇ましかった
八人はそれぞれの武器を構え、臨戦態勢に入る。そして鎧武、ネクストパープルは声を揃えこう言った!
「ここからは、俺達の……」
「私達の……」
「「ステージだ(よ)!!!」」
「フンッ! あんたたちがどんなに姿になろうと…… 私を倒すことは出来ない!! さあいけ!! モンスターどもッ!!!」
そう言うと空を覆い尽くすほどのモンスターを召喚する。モンスター達は一斉に鎧武とネクストパープル達に襲いかかってきた!
「いくぞみんなッ!!!」
「ええ!!」
「言われるまでもない!!」
「全部倒すわ!!」
「はい!!」
「いくぜっ!!」
「任せろ!!」
「いきますわ!!」
鎧武のその一言を合図に八人は一斉に飛び立ち、モンスターの大群を殲滅すべく突っ込んでいく!
ゲイムギョウ界の未来を懸ける最後の戦いが始まった!
「ハッ! オラッ!」
「そこっ! てえいっ!」
鎧武とネクストパープルは群がるモンスターを剣で凪ぎ払う!
「フンッ! セイッ!」
「はっ! 甘いわっ!」
バロンとネクストブラック、二人の振り払う大剣とナナメブレードはモンスター達を瞬く間に倒していく!
「ハッ! ヤッ!」
「オラッ! くたばりやがれっ!」
龍玄とネクストホワイトの持つ巨大な斧がモンスター達に振り下ろされ、叩き潰されていく!
「ハッ! ハアァッ!」
「えいっ! そこですわっ!」
斬月とネクストグリーン。疾風怒濤の乱舞がモンスター達を切り裂いていく!
紫、黒、白、緑の閃光が闇夜を切り裂く。その光景は、絶望にうちひしがれそうな人々の心に希望の光を灯すほど勇敢であった
八人は迫り来るモンスターを一掃すべく、必殺技を放つ!
『ソイヤッ! グリーンハートスカッシュ!!』
「食らえ! シレットスピアー!!」
「プープルアセンスバースト!!」
斬月は巨大な槍を作り出してモンスターを貫き、ネクストグリーンはモンスター達の懐に潜り込み、可憐で秀麗な高速の突きをお見合いする!
『ハイィー! ホワイトハートスカッーシュ!!』
「いきます! テンツェリントロンペ!!」
「ゲフェーアリヒシュテルン!! 弾幕はパワーだ! ってな!!」
龍玄はハンマーを振り回し、その渦にモンスターを巻き込み殴打! 続くネクストホワイトはエネルギー弾を生成、それを斧で弾き飛ばしてモンスターに直撃させる!
『カモン! ブラックハートスカッシュ!!』
「トルネードソード!!」
「レイシーズダンス!!」
信仰の力で大剣を形成し、モンスターを叩きつけるバロン! 蹴りあげたモンスターに怒濤の剣撃を叩き込むネクストブラック! 両者の必殺技が敵を殲滅する!
『ソイヤッ! パープルハートスカッシュ!!』
「いくぜぇ! クロスコンビネーション!!」
「32式エクスブレイド!!」
鎧武は光の速さでモンスター達の懐に飛び込み、次々に切り刻んでいく! ネクストパープルも信仰の力で作り出した巨大な剣でモンスター達を刺し貫く!
様々な技を繰り出す八人。しかしモンスターは減ったようには思えないほど、まだ数は残っていた
痺れを切らしたバロンは鎧武とネクストパープルにこう言った
「葛葉! ここは俺達に任せて貴様らはキセイジョウ・レイをやれ!!」
「分かった! 恩に着るぜ、戒斗!!」
そう言うと鎧武とネクストパープルは戦線を離れ、キセイジョウ・レイの元へ向かった。二人が離れると他の六人は再びモンスターの大群に突っ込んでいった
その頃、各大陸で死闘を繰り広げた候補生とアーマードライダー達は鎧武とネクストパープル達の戦いに見惚れていた
「お姉ちゃん、紘汰さん…… すごい……!」
「見惚れてる場合? あちらをご覧なりなさいネプギア」
言われた方向に顔を向けるパープルシスター。そこにはレイが召喚したモンスター達がこちらを睨んでいたのだ
「も、モンスター!?」
「どうやらあの群れから別れてきた奴らのようね。こうなったら、やるわよネプギア!!」
「は、はいぃ!」
そう言うとブラーボとパープルシスターはモンスター達に向かっていく。敵もこちらに接近してくる! ドリノコでチェーンソーでぶった切るように相手を攻撃し、M.P.B.Lのビーム攻撃と斬撃を組み合わせて応戦する!
「タアァッ!!」
「シュート!!」
クルミボンバーから繰り出される強烈なストレートが、ブラックシスターの苛烈な銃撃が次々に敵を攻撃する!
「やあぁっ! おりゃあッ!」
「えい! いっちゃえ!!」
「オラアァァァ!!」
「やあぁぁぁ!!」
強烈な氷結魔法で敵をカチカチに凍らせ、その凍った敵を粉砕していくグリドン&ホワイトシスター・ラムペア! リーチの長い影松の一閃と、火風雷氷、様々な属性の魔法を駆使し、敵を殲滅していく黒影&ホワイトシスター・ロムペア!
「ハアァッ!」
斬撃とエネルギー矢の攻撃を組合せ、無駄のない戦いを繰り広げるマリカ!
『~~♪♪ ドリアンオーレ!!』
ドリアン型のエネルギー弾とパープルシスターのビットが見事に合わさり、モンスターを殲滅する!
『~~♪♪ クルミオーレ!!』
「ブレイブカノン!!」
クルミ型のエネルギーを拳に纏わせ、次々に殴り倒していくナックルと、ブレイブカノンで一気に倒すブラックシスター!
『カモン! ドーングリスパーキング!!』
『ソイヤッ! マツボックリスカッシュ!!』
「いくよラムちゃん!」
「いくぜロム!」
「「うん! 氷結の力、アイスコフィン!! いっけー!!」」
巨大な氷の塊を敵の上空に出現させると、それをグリドンがエネルギーを纏ったドンカチで叩き割る。叩き割られた氷塊は、ナイフのように鋭い欠片となって雨霰のように敵に突き刺さる。突き刺さって動けないところを、とどめに黒影が忍者の如く素早い動きで倒した!
『ピーチエナジー!!』
マリカもソニックアローにロックシードを嵌め込み、必殺のソニックボレーを拡散させて敵を全て倒した!
場面は再び鎧武とネクストパープルに移る。息の合ったコンビネーションでレイを攻撃していく。レイも応戦し、剣撃を防ぎつつ隙を見ては攻撃を加えていた。しかしアンチエナジーの効果で体が思うように動かないのと、パープルハートアームズ、ネクストフォームに変身した二人の力が格段に上がっていたため、苦戦を強いられていた
その様子を遠くから見ていた斬月は、今がチャンスだと悟る
「ベール! こいつらを一気に片付けるぞ!!」
「分かりましたわ!!」
それを聞くと斬月は二回カッティングブレードを下ろす!
『ソイヤッ! グリーンハートオーレ!!』
「レイニーナトラピュラ!!」
「インビトウィーンスピア!!」
二人は必殺技を繰り出す! 斬月は無数の敵に対し、華麗なる槍術を駆使し、敵を一気に凪ぎ払い、ネクストグリーンは無数の槍を召喚しそれを一気に敵に向かって放ち、串刺しにする!
『ハイィー! ホワイトハートオーレ!!』
「はあぁぁぁ!! ゲッターラヴィーネ!!」
「メツェライシュラーク!!」
龍玄とネクストホワイト。二人の力を込めた、渾身の一振りが周囲のモンスター全てを殲滅する!
『カモン! ブラックハートオーレ!!』
「トルネードチェイン!!」
「フォールスラッシュ!!」
バロンはトルネードソードをモンスター達に繰り出し、さらに蹴り技も絡め追い打ち! ネクストブラックは残ったモンスターに向かって斬撃を飛ばし、殲滅させることに成功する!
六人の活躍により、レイが召喚した無数のモンスター達は綺麗に殲滅させられた
「なに!? そんなバカな!!」
「残るはお前一人だ!!」
「これで決めるわ!!」
そう言うと鎧武はカッティングブレードを二回下ろす!
『ソイヤッ! パープルハートオーレ!!』
電子音声が鳴ると、ネクストパープルは斬撃を三つ飛ばす技、デルタスラッシュを繰り出す。それを防ぐレイ。そこへ鎧武が現れヴィクトリースラッシュを繰り出す!
さすがに二重の攻撃には耐えられず、レイはその二つの攻撃を受けて吹き飛ばされ、浮遊するタリの遺跡にぶつかった!
鎧武とネクストパープルの技が炸裂し勝利したと察した六人は二人の元へ駆け寄る
「やったかしら?」
「いや、まだ分からない。腐ってもあいつは今、神と同等の力を持っている。さっきので倒されていると信じたいけど……」
とその時、強力な光線が八人に放たれる。突然の攻撃に対応しきれなかった八人はそれを受け、地上に落下してしまう
「当然。そんなんじゃまだ……私を倒すなんて出来はしない」
再びレイが姿を見せ、地上に落ちた八人を見下ろす
地上に落とされた八人はまだ倒せていなかったことに驚きを隠せなかったが、一つ気づいたことがあった
それはレイが先程の攻撃でかなりのダメージを負って、追い詰められていることである
以前なら、調子に乗って「効いてましぇーん」などと言っていたが今回は言っていないのだ。しかも表情に余裕は見えず、むしろ倒されてしまうのではという恐怖が見えていた
「まさかシェアの力でここまで強くなるなんて…… でも今の私の力の前では無意味よ。この世界を破壊するほどの力の前ではね」
「……一つ聞いてもいいかしら? どうして、あなたタリを復活させようとするの?」
ネクストパープルの質問にレイは……
「そんなの、あいつらに私の国を滅ぼされたからに決まってるじゃない」
「あいつら……?」
「あいつらは私に文句ばかり言ってなにも変わらない愚かな奴らだった……」
「いつか向こうのわたしから聞いたことがある。大昔、タリの女神は国民に弾圧を加えたんだ」
「怒った国民は、当時侵食していたヘルヘイムに適応し、力を得て女神を倒した…… それをタリショックとして語り継がれている…… って、プルルートから聞いたわ」
「フン。自業自得だな」
「黙れ!! 全てあいつらが悪いのよ!! 私の命令を聞こうと変わらなかったあいつらが!!」
怒り狂ったようにそう言うと遺跡からレイに向かって黒いオーラが降り注ぐ
「何をする気?!」
「え? 何をするかって? それはもちろんー 世界をぶっ壊すための準備に決まってるじゃないですかー この遺跡に眠るエネルギーを今私に受け渡している途中なんですー」
「そんなことさせない!!」
レイの凶行を防ごうとする八人。当然の行動だが、レイはそれを見越して知恵の実の力を使い、八人の前に三体の下僕を召喚する。その下僕とは……
「まさか……」
「オーバーロードだと!?」
なんと倒されたはずのオーバーロード達だったのだ!
バロンとネクストブラックの前にはデェムシュが、龍玄とネクストホワイトの前にはレデュエが。そして鎧武とネクストパープル、斬月とネクストグリーンの前にはロシュオが立ち塞がる!
「いけ、下僕どもよ!!」
レイがそう言うとデェムシュ、レデュエ、ロシュオは襲いかかってくる。応戦する八人。しかしその強さはオリジナルと同じなのだ
デェムシュの火球攻撃と瞬間移動に苦戦するバロンとネクストブラック……
ヘルヘイムの植物を操り、鞭打つように攻撃するレデュエに苦戦する龍玄とネクストホワイト……
瞬間移動に念導力、攻撃を跳ね返すという数々の特殊能力に、ジョエシュイムの強力な一振りに圧倒される鎧武とネクストパープル、斬月とネクストグリーン……
かつての強敵が襲いかかってきたため、八人は苦戦を強いられてしまった
その隙にレイはエネルギーの転送を済ませ、それを解放する準備に入ってしまう
「はーはっはっ!! あとはエネルギーを全て充填して解放すれば世界は終わる!! そして私は知恵の実の力で作り出す! 私の思い通りに動く人類を! いつまで経っても変わらないこんなクソで、愚かな人類に代わってね!!!」
その言葉を受けた八人は自らを奮い立たせ、最後の力を振り絞る!
「ふざけるな!! 人間は変われる!! いいようにも、悪いようにも!!」
「なに?」
「大切な人の気持ちを理解しようと変わったり……」
「守るべきもののために戦うように変わったり……」
「こうやって世界の危機に立ち向かっている人間に変われたりできる!!」
「あなたもそうよ! 国民の意を理解しようと変われたはず!!」
「でもあんたは変わらなかった。いや…… 変わろうとはしなかった!! 自分は変わることが出来ない、だから! 国民が変わるべきだって考えるようになったんだ!!」
「黙れ…… 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れえぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
否定され半狂乱のレイ。今がチャンスだと八人は確信する。鎧武とネクストパープルをレイの元に向かわせ、他の六人は最後の力を振り絞る!
『ソイヤッ! グリーンハートスパーキング!!』
斬月がロシュオに疾風怒濤の乱舞を繰り出すスパイラルブレイクをお見舞すると、ネクストグリーンが無数の槍を生成し、それを突き刺し爆発させるインフィニットスピアを繰り出しロシュオを倒す!
『ハイィー! ホワイトハートスパーキング!!』
二人の必殺技。ハードブレイクとブラスターコントローラが炸裂する!
まず龍玄がレデュエを何度も斧で殴打し、斧をブーメランのように投げつけると、最後にネクストホワイトが巨大なビームランチャーから超強力な光線を放ち、レデュエを跡形もなく消し去った!
『カモン! ブラックハートスパーキング!!』
バロンとネクストブラックはデェムシュを空中に切り上げ、そこへ同時に飛び立ち、インフィニットスラッシュとナナメブレード乱舞刃の見事なコンビネーションで斬撃を繰り出し倒す!
デェムシュがやられ、焦るレイ。その前に鎧武とネクストパープルが現れる!
「人々の希望の力を胸に!!」
「この一刀! ゲイムギョウ界のために!! 」
『ソイヤッ! パープルハートスパーキング!!』
そうすると鎧武は上空に飛び上がり、ネクストパープルは剣に、鎧武は右足に全エネルギーを集中させる
そしてネクストパープルは一気に抜刀しレイに斬撃を飛ばす次元一刀を繰り出す!
「はあぁぁぁ!!」
レイはエネルギーを溜めながらそれを防ぐ。そこへ鎧武が必殺のライダーキックをお見舞いする!
「セイッハァァァ!!!!」
キックが繰り出されたがそれすらもレイは防いでしまう!
しかし既にレイは限界だった。その隙に二人は一気に己の出せる全ての力をぶつける! 強大なエネルギー同士がぶつかり合い、目映い光と共に巨大な爆発が起きた!
巨大な爆発により、ギョウカイ墓場は焦土と化した
焦土なった大地に紘汰とネプテューヌ、レイが倒れていた。
先程の爆発の衝撃で変身を解除してしまった紘汰とネプテューヌは、ボロボロになりながら立ち上がる
「やった……よな?」
「たぶん…… あの一撃なら……」
勝った。そう思った二人だったが……
「まだ……だ……」
なんとレイは立ち上がったのだ。さらに変身も解除していなかった
これには紘汰とネプテューヌは言葉を失ってしまう。今度こそ終わりだと思った。しかし……
「うっ…… あっ……」
変身を解除し、気を失って倒れてしまった
先程の爆発で彼女も大ダメージを受けていた。それに加え、アンチエナジーの影響もあったため、ついに体が限界に達してしまったのだ
「死んだの……?」
「いや、気を失っただけだ」
気を失い、倒れたレイの体から知恵の実が現れる
そこへ戒斗達が紘汰とネプテューヌの元へ駆け寄る
「葛葉!」
「戒斗!」
「勝ったのか?」
「ああ。でも……」
知恵の実を手に入れない限り、ヘルヘイムの侵食は止まらない。つまりこの中の誰かが知恵の実を口にしなければ、本当の意味で戦いは終わらないのだ
そんな時、宙を漂う知恵の実の付近にサガラが現れる
「お見事だ。さすが俺が見込んだだけある」
「……用件はなんだ? 貴様のことだ。どうせよからんことを考えているのは容易に想像出来る」
「なら話が早い。知っての通り知恵の実は、勝ち残った者だけが手に出来る物だ」
「だから俺達が戦って、奪い合え……か」
「ああ。それが進化のための掟だ。さあ戦い、生き残れ。そして知恵の実を掴み取るんだ!」
と、その時。知恵の実から美声が聞こえたのだ
「その必要はありません」
その声が聞こえると知恵の実は光輝き、金髪オッドアイの美しい女性に姿を変えたのだ
彼女こそ知恵の実の真の姿、ゴールドハートである
それを見た全員は、あまりの美しさ息を呑んだ
「私を救っていただきありがとうございます。私がゴールドハートと申します」
「ゴールドハート様! 一体どういう意味でらっしゃいますか?!」
「言葉通りです。私を求めるために戦う意味はもうないのです」
「何故!? それが掟では!!」
ゴールドハートの言葉に戸惑いを見せるサガラ。そんな彼に彼女はこう言った
「私はずっとこの凄惨な争いが終わらないと思っていました。それ故にこの森を作ってしまいました。でも、私は気づきました。彼らの言葉で……」
「彼らの言葉……?」
「はい。彼らは私を救おうとした時、こう言ったのです。"人間は変われる"と…… 私はその瞬間、気づかされたのです。凄惨な争いを止められないに嘆くようになったのは、私が変わらなかったからなのだと……」
「でも彼らのおかげで私は決意したのです。変わろうと…… 命を進化させるのではなく、新たに命を生み出す存在へと……」
「そんなことをすれば、この命たちは進化しません!」
「いいえ。放っておいても彼らは進化します。それは私がこれから産み出す命たちも。それに命あるものはたとえ間違った方向に進化したとしても、必ずそれを正すことが出来ます」
ゴールドハートの決意についに折れたサガラはこう言った
「分かりました。あなた様がそう言うのであれば、私はどこまでもついていきましょう」
「ありがとう」
そう言うとゴールドハートは手を上げる。すると巨大なクラックが開き、インベス達が吸い込まれていく
「インベスが……」
「去っていきますわ……」
空を見上げると大量のインベスが、クラックに吸い込まれ、命のない惑星へと移されていく
「私はここで新たなる命を作り出します。無論私は新たなる命の進化に介入しません。自らの力で進化すると信じているので」
「それもあなたたちが私を変えてくれたおかげです。ありがとう。本当に…… ありがとう」
笑顔で言ったその言葉を最後にゴールドハートは金色の光に、サガラは青い光となってクラックを通じて去っていった
最後に二人が通るとクラックはゆっくりと閉じた……
あれから三ヶ月後……
ヘルヘイムの影響で合体していた世界は元に戻り、今まで通り超次元と神次元に別れた。ただ、時間を共有したせいで、二つの時差は無くなってしまった
神次元でテロ行為を行った七賢人の面々は全員逮捕。ザックに倒されて破壊されたコピリーエースも回収された。裁判にかけられた面々は罪を認め、しっかりと刑を全うすると誓ったようだ
そして、甚大な被害を負った超次元、神次元の国々は女神と国民総出で連日復興作業に追われていた
みんな大切なものや人を失ったりした。でも、人々には悲しみの顔は見られなかった。むしろ未来を信じ、明るく生きようとしている人たちの方が多かった
そして俺達も……
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復興作業の休憩中に紘汰は教会のベランダから徐々に復興していくプラネテューヌの街を眺めていた
そんな彼の元にネプテューヌが訪れる
「どうしたの紘汰? ベランダから街を眺めて」
「いや、なんか…… 俺達が守ったんだなあって思っただけだよ。この世界の未来を……」
「そうだね……」
そう言うとネプテューヌもベランダから街を眺め始める
「……俺さ、ネプテューヌと出会えてよかったと思ってる」
「えっ……?」
「ただの凡人だった俺が、こうやって人々の未来を守れるぐらいに変身できたんだ」
「でも紘汰は……」
「分かってる。人間じゃなくなったのは正直悲しい。でも、決して後悔はしていない。こうやってネプテューヌと一緒に未来を救えたから……」
そう言うと紘汰は照れながらネプテューヌの目を見つめる。そして……
「ありがとうネプテューヌ。俺、お前が好きだ。これからも一緒に俺といて欲しい」
紘汰の告白にネプテューヌは……
「わたしもだよ紘汰。紘汰、あなたの事が好きだよ」
自分も好きだと答えた。その瞬間、二人に笑みが生まれた。そして手を繋ぎ、こう言った
「俺達で見届けよう。この世界の未来を……」
「うん」
二人は未来を見つめるかのように遠い空を見上げるのだった
レイが一人で行動するようになってから、クロワールはというと一人ぶらぶら行くあてもなく神次元をさ迷っていた
「あ~あ。つまねんねえな~ せっかくいいもん見れると思ったのに」
どうやら世界が破壊されなくて面白くないと思っているようだ
「でも、あのタワーでコウガネが封印されている石碑が見られただけマシかな~」
とその時、いきなり虫取りあみにかかってしまう
「おぉー! なんかでっかいハエ虫みーっけ!」
「な、なにすんだよ!」
「ねぷっ!? このハエ虫喋るの?! すっごーい!」
「人の話を聞け!」
「よーっし。家に帰って標本にしーちゃお!」
「えっ? ちょっ、やめろ! 離せ! 離せー!」
Fin……