超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム> 作:波紋疾走(pixiv)
序章
ーーゲイムギョウ界。そこは、四人の守護女神とアーマードライダーと呼ばれる戦士達が国を守護する、現実とは異なる次元に広がる世界
女神パープルハートとアーマードライダー鎧武の守護する国、プラネテューヌ
女神ブラックハートとアーマードライダーバロンの守護する国、ラステイション
女神ホワイトハートとアーマードライダー龍玄の守護する国、ルウィー
女神グリーンハートとアーマードライダー斬月の守護する国、リーンボックス
かつては、ヘルヘイムによる侵略により世界が滅亡の危機に立たされるも、四人の女神とアーマードライダー達の活躍によりゲイムギョウ界の未来を掴み取った
それから約二年…… 各国の復興は完了し、元通りの平和が訪れていた。しかしそれと同時に守護女神の転換期を迎え、長く続いた四人の女神が守護する時代が終わろうとしていた……
暖かい柔らかな日差しの光を浴び、桜が咲き誇る野原で昼寝をしていた紘汰とネプテューヌは、目を覚ます
「ふわぁ…… んー やっぱり暖かい太陽の日差しの下でする昼寝は最高だね紘汰」
「ああ。あんな気持ちいい昼寝は久しぶりだ。みんなのところに行って疲れてたからかな」
紘汰とネプテューヌはパトロールという名目で他の国に遊びに行っていたのだ
「戒斗とノワールは相変わらずつんけんしてたよね」
「あいつららしいっちゃ、らしいな」
レイとの戦いの後、戒斗はクエストクラン・バロンのリーダーをザックに任せ、秘書官となってケイやノワールのサポートをしている。ちなみに国民の間ではツンデレカップルとして有名である
「ミッチも無事に大学受かったんだよな」
「うん。これでブランも寂しくなくなるね」
レイとの戦い後、光実はルウィーでナンバーワンの大学に入学し、大学生活を謳歌している。ちなみに城乃内は凰蓮の元で修行し、パティシエを目指している。初瀬は現在ルウィーの教会職員となるべく必死に勉強している
「でもやっぱり一番印象に残っているのは、貴虎とベールの二人かな」
「だよね。あの二人、本当にラブラブだったなぁ~」
というのも貴虎とベールは戦いの後、忙しい合間を縫って先月、見事ゴールインを果たしたのだ。ちなみにウエディングケーキや、披露宴のデザートを担当したのは凰蓮と城乃内である
「いつかはわたしたちも、ああやって暮らせたらいいな」
「そうだな……」
と、そんな話をしていると、ゲーム機のような硬いものがコンクリートの地面に落ちたような音が聞こえたのだ
「ねぷっ!? いったい、何の音!?」
「さあ……? 取り敢えず、音のした方へ行ってみよう」
寝そべっていた二人は立ち上がり、物音のした方へと向かった。数分ほど歩いて音のした場所に到着すると、そこは昼間でも日陰で不気味な人気のない路地裏だった
「確か、ここだよな」
辺りを見回し、何かそれらしき物はないかと探していると、どこからか、少女の声が聞こえたのだ
「ーー誰か、助けてくれ……」
「ねぷっ!? この声は?」
「誰かいるのか!?」
「ーー誰でもいい…… ……オレを…… 零次元を…… 助けてくれ……」
若干ノイズがかかっていたが、二人にははっきりとこう聞こえた。誰かが助けを求めていることには違いないので、二人は誰かいるのかと言って声の主が反応するのを待った
しかしいくら叫べども、返事はない。仕方ないので二人は声が聞こえた場所まで近寄っていった。すると足下に、真っ白なボディに渦巻きマークが特徴的な見たこともないゲーム機が落ちていた
「なんだこのゲーム機。見たことないな。ネプテューヌ、分かる?」
「う~ん。ゲーム機ソムリエのわたしでもちょっとこれは知らないなぁ~」
「そうか。念のため持ち帰った方が良いんじゃないか? 落とし主が探してるかもしれないし」
「だね」
ネプテューヌはゲーム機を取り上げ、教会に持ち帰っていった
「たっだいま~!」
「おかえりお姉ちゃん、紘汰さん」
「ネプテューヌさん、紘汰さん、今までどこ行ってたんですか! 特に紘汰さん。探してたんですよ?!」
「あー…… すいません」
「とにかく、戦極ドライバーの修復が完了したので、返しますね」
そう言うとイストワールは自分の身の丈以上の戦極ドライバーをよっこいしょと持ち上げ紘汰に返した
「ふう…… それよりお二人とも、どこに行ってたんですか?!」
「やだなあいーすん。パトロールだよ。パ・ト・ロー・ル」
「とかいって、本当はどこかに遊びに行ってたんじゃないんですか?」
図星を突かれ、ギクッとする二人。それを見てイストワールはため息を漏らした
「はぁ…… やっぱり。いいですか。何度も言いますが、ゲイムギョウ界は守護女神の転換期のまっただ中なんです」
「人々が今まで守護してきた女神ではなく、新しい女神を求めるので、女神様に対するデマやネガティブな噂が出回りやすいんです」
「現に他の国の女神様達は専門の対策チームを作って、動いているという話です」
「そうなの? みんなそんなに危機感抱いてなかったよ? ベールはネトゲのイベント、ブランは新人賞が近いって言ってたし。対策チーム作ってるのってノワールぐらいじゃないかな」
「はぁ…… どうして女神様達は揃いも揃って危機感が足りないのでしょう」
ため息を漏らすイストワール。ちなみにネプテューヌと一緒にするなというノワールのツッコミが彼方から飛んできたとは知る由もない
「ていうか、ネプテューヌさん。さっきみんなそんな危機感抱いてなかったって言いましたよね?」
「うん。言ったよ」
「その情報…… どこで手に入れたんですか?」
またまた痛いところを突かれ、挙動不審な表情を見せるネプテューヌ。これを見てイストワールは、こんなにも帰ってくる時間が遅かったのは、別の国に遊びに行っていたからだと確信した
「ネプテューヌさん…… 本当に今、大変な時期だという自覚があるんですか?」
「あ、あるよ! そ、そうだネプギア! ゲーム機拾ったんだ! 壊れてるっぽいから直してよ!」
「え? いいけど…… って、お姉ちゃん!?」
「お、おい?! ネプテューヌ!?」
ネプテューヌは紘汰とネプギアを引っ張って逃げるように自分の部屋に向かった
「あ! もう…… 仕方ありません。今回も私がなんとかするしかありませんね」
今日三度目のため息をついたイストワールは、そう言って仕事に取りかかるのだった
紘汰とネプギアの二人を連れて自室に逃げ込んだネプテューヌは、早速拾ったゲーム機をネプギアに見せる。と、そんな時。再び声が聞こえた
「ーー誰でもいい…… オレたちを助けてくれ……」
「……あれ? お姉ちゃん、何か聞こえるよ?」
「ほんとだ! でも、いったい何処から!?」
「たぶんこのゲーム機からじゃないか?」
ゲーム機から声が聞こえるんじゃないかと言われたネプテューヌは念入りにゲーム機を調べる。その時、誤ってボタンをポチっと押してしまう
「あ」
ボタンを押したことにより、突然ブラックホールのような渦が発生してしまう
「ちょっ!? 何これ、いったい何事!? なんでわたしたち部屋の中で飲み込まれてるの!?」
「何か絶対押しただろ!」
「ええ?! なんかって…… あ、押してた」
「それだよそれ! 押しちゃダメなやつだったんだって!」
「ど、どうしよう、お姉ちゃん、紘汰さん!? この渦から抜け出せないよ!?」
必死にもがいて渦から抜け出そうとするが、引っ張る力が強すぎるためどんどん吸い込まれていく。そしてついに
「「「吸い込まれるうううう!!! あーーーれーーー!!!」」」
紘汰、ネプテューヌ、ネプギアの三人は渦に飲み込まれてしまった
次回予告
ゲーム機が起こした渦に飲み込まれた紘汰、ネプテューヌ、ネプギアの三人は別の次元へと飛ばされる
そこには建物が崩れ去り、荒廃した大地が広がっていた
そして三人は一人孤独に戦う少女と出会う……
零次元ゲイム ネプテューヌ The Lost Dimension 第1話 「零次元。少女との出会い」
零次元編スタート!
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