超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>   作:波紋疾走(pixiv)

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零次元ゲイムネプテューヌ The Lost Dimension
第1話「零次元。少女との出会い」


 

 

「お姉ちゃん…… 紘汰さん……! 起きて……!」

 

先に目を覚ましていたネプギアは二人の体をポンポンと叩いたり揺すったりして起こそうとする

 

「ん……」

 

「ネプギア~ あと十分だけ~」

 

紘汰は目を覚ましたもののネプテューヌはまだ寝ようとしている。仕方ないのでネプギアは寝起きで寝ぼけている紘汰に頼んで一緒に起こそうとする

 

「おい起きろよネプテューヌ~」

 

「お姉ちゃん! 呑気に寝ている場合じゃないよ! 周り、周りを見て!」

 

二人ががりで揺すったり叩いたりしたおかげでやっとネプテューヌは目を覚ました。まだ目がショボショボするがネプギアに言われるがままに周りを見る

 

「…………え」

 

周りの景色を見て眠気は吹き飛んだ。ひび割れた空、崩壊した街、荒廃した大地。さっきまでいた世界とはまるっきり違っているのだ

 

「うわぁっ! なんかアニメみたいに世紀末迎えてるー!? ていうか、ここどこ? もしかしてまたわたしたち、別の世界に来ちゃった?」

 

「別の世界に来たかどうかはわからないけど、とにかく人を探そうよ」

 

「そうだね。よし、いくよー紘汰。ん? どうしたの紘汰」

 

景色を呆然と見つめていて、様子が少し変だった。なにか心の中で引っかかっている様子だ

 

「ん? あ、ああわかった」

 

「もおー ボケッとしていたら置いていくよ」

 

そう言うとネプテューヌとネプギアは紘汰を置いて街の散策と人探しに向かった。紘汰もそう言われて二人のあとを追うのだった

歩くこと数分。一行は街の中心部らしき場所にたどり着く。道中人がいないか探していたが、人はおろか猫の子一匹すら見つからなかった

 

「結構歩いたけど、誰もいなかったね」

 

「うーん。ゲームとかアニメだともうそろそろ誰かと会ってもおかしくないんだけどな~」

 

そんな会話をしながら歩いていると、倒壊したビルによって出来た高台を発見する。多少登るのは危険だが周りを見渡すには最適だ

 

「あそこに行けば、周りも見渡せるし、人も見つけられるんじゃない?」

 

そう言ってネプテューヌは危険を承知で登っていく。言っても聞かなさそうなので、紘汰とネプギアも彼女についていくように、ビルを登っていった

 

先に登り始めたネプテューヌは頂上に到達し、周りを見渡す。続くように頂上にたどり着いた紘汰とネプギアも同じく周りを見渡した

 

「うーん。やっぱり誰もいないな~」

 

「それにこの街だけが崩壊しているんじゃなくて、世界そのものが崩壊しているみたいだね」

 

「ってことは本当にまた別の世界に来ちゃったのかな? どう思う? 紘汰」

 

紘汰に意見を求めるため振り向くネプテューヌ。しかし彼の様子はまたしても変だった。今度は心に引っかかっていたなにかがほどけた表情を見せていた

 

「どうしたの紘汰? さっきから様子が変だよ」

 

「ーーやっぱり…… やっぱりそうだ!」

 

「なにが?」

 

「ネプテューヌ。実は俺、この世界に見覚えがあるんだ」

 

紘汰の言葉に二人は衝撃を受ける

 

「見覚えがあるって?」

 

「ああ。割れた空に、崩壊した街、荒廃した大地…… エディンの教会に囚われた人々を助けようとした時、レデュエに見せられた幻覚の世界とそっくりなんだよ!」

 

「ええっ!? あの、その世界ってどんな感じだったんですか?」

 

「この世界と同じだった。世界はインベスに支配され、僅かに残った人間がレジスタンスとなって戦っていた」

 

「ちょっと待って! もし紘汰の言うことが本当なら、この世界は……」

 

「ヘルヘイムに侵略された超次元……ってことになるよね……」

 

「ああ。とにかく手分けしてこの世界のことの調査と人探しをしよう。俺はあっちに行く。二人は向こうを頼む」

 

そう言うと紘汰は東の方角に走り出し、調査と人探しに向かった。ネプテューヌとネプギアも紘汰に言われた方角に向かうのだった

 

 

 

「うーん。手分けしたものの本当に誰もいないね」

 

「そうだね。それにこの世界に関する情報もまだ見つかってないし……」

 

紘汰と別れて調査と人探しをするネプテューヌとネプギア。しかし歩けど歩けど人は見つからず、この世界に関する情報も掴めていなかった。そんな時、ふと気配を感じた。地元の人第一号発見か?! そう思い振り向くとそこには見たこともないモンスターがこちらを狙っていた

 

「ォォォ゛ォ゛ォ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!」

 

「モ、モンスター!?」

 

「おっ、第一村人はっけーん!」

 

「そんな呑気なこと言ってる場合じゃないよ! あのモンスター、殺意満々だよ!?」

 

「やっぱり~? じゃあ仕方ないね。いくよネプギア! 女神化して一気にやっつけちゃうよ!」

 

「うん!」

 

「刮目せよ!」

 

「プロセッサユニット、装着!」

 

二人は勢いよくそう叫んだ! しかしなにも起こらなかった! 二人を嘲笑うかのように風が吹く

 

「あ、あれ?」

 

「おっかしいなー? もう一度! 刮目せよ!」

 

もう一度そう叫ぶ。しかし何度やっても結果は同じ。

 

何・も・起・こ・ら・な・かっ・た!!

 

「な、なんでそうだめ押しするのー?!」

 

「お、お姉ちゃん! そんなこと言ってる場合じゃないよ!」

 

ネプギアの言う通り、モンスターは今にも牙を剥いて襲いかかってきそうだ

 

「しょーがない! 女神化なしでいくよ!」

 

そう言うとネプテューヌは木刀を、ネプギアはビームソードを構える。それと同時にモンスターは二人に襲いかかってきた

一方紘汰の方はというと、さっきの二人と同じく人はおろか、この世界に関する情報も掴めていなかった

 

「(もしこの世界が本当にあの世界と同じなら、きっとあいつがいるはず……)」

 

ーーあいつ…… それは紘汰の亡き親友、角井裕也のことである。幻覚の世界で彼は生きていた。もしこの世界が本当に幻覚の世界と同じなら彼もいるはず。そう微かな希望を抱いて紘汰は街を散策する

 

と、その時。この近くでネプテューヌではない誰かが戦っている声が聞こえた。すぐにそこへ向かう紘汰。そこで見たのは大量のモンスターに囲まれた中、一人孤独に戦う少女の姿だった

 

「ちっ…… まだ来やがる。もしかしてあのデカブツがこの近くにいるのか?」

 

と、そこへ少女に通信が入る

 

『うずめ、こっちの避難は完了した。裕也の方も完了したようだ。お前もそろそろ戻ってくるんだ』

 

「何言ってんだ! こいつらを放っておいたらそっちに行ってしまうかもしれねえ! まだ帰れねえ……よっ!」

 

そう言ってモンスターを攻撃する

 

『やれやれ…… くれぐれも無茶はするなよ』

 

「わーってるよ。……戦えるのは俺しかいねーんだ」

 

と、その時。モンスターが襲いかかってきた! 通信に気を取られていた少女はその攻撃に反応出来ない。絶体絶命のピンチに紘汰が助太刀に入り、強烈な飛び蹴りをお見舞いした

 

「大丈夫か?! ここは俺に任せろ!」

 

そう言って戦極ドライバーを腰に装着。オレンジロックシードを開錠する

 

「変身!」

 

『オレンジ! Lock on!』

 

ロックシードをドライバーに嵌め込むと、法螺貝のようなメロディーが鳴り響く。そしてカッティッングブレードを下ろし、ロックシードをズバッと切った!

 

『ソイヤッ! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!!』

 

紘汰の頭上にオレンジが現れ、頭に被さると展開し、アームズが装着され、アーマードライダー鎧武へと変身する

 

「ここからは俺のステージだ!!」

 

大橙丸と無双セイバーの二刀流を構え、モンスターの群れに突っ込み、襲いかかるモンスター達を次々に倒していく。ばっさばっさと斬り倒していくその様はまさに天下無双の猛者である

 

「俺の本領発揮はここからだ!」

 

そう言うとパインロックシードを取り出す

 

『パイン! Lock on! ソイヤッ! パインアームズ! 粉砕・デストロイ!!』

 

パイナップルを模したアームズ。パインアームズに変身した鎧武は専用武器のパインアイアンを振り回し、モンスター達を凪ぎ払っていく。そして最後に遠心力を生かした強烈な一撃をお見舞いし、撃破する

 

「お次はこれだ!『イチゴ!』」

 

『Lock on! ソイヤッ! イチゴアームズ! シュシュッと・スパーク!!』

 

パインアームズからイチゴアームズに変身する。イチゴクナイを駆使し、その素早い攻撃でモンスター達を翻弄。投擲し、ダメージを与えていく。そしてイチゴロックシードを無双セイバーに嵌め込む

 

『Lock on! イチ! ジュウ! ヒャク! イチゴチャージ!!』

 

その電子音声が鳴り響くと、鎧武は無双セイバーを振り払う。すると斬撃が無数のイチゴクナイに変化しモンスター達の頭上に雨のように降り注ぐ。そして倒された

 

大量にいたモンスターも残るはあと一匹となった。鎧武は再びオレンジアームズに変身し、無双セイバーと大橙丸を連結させナギナタモードにチェンジする

 

「ハッ! テェヤッ!」

 

百戦錬磨の鎧武から繰り出される攻撃にモンスターは反応すら出来ず、ただ一方的にやられるだけだった。そして渾身の一撃でモンスターを斬り飛ばす

 

「これで決める!」

 

『ソイヤッ! オレンジスカーッシュ!!』

 

その電子音声が鳴り響くと鎧武は飛び上がる

 

「セイッハー!!」

 

オレンジ型のエネルギーを通過して必殺の無頼キックが炸裂。それを食らったモンスターは爆散し、倒されるのだった

 

「す、すげぇ……!」

 

瞬く間に倒した鎧武に見とれてしまう少女だったが、顔をブルブルと振って気を取り直すと変身を解除した紘汰に詰め寄った

 

「お前、一体何者だ! 俺の名前は天王星うずめ! テメェの名は!?」

 

「俺!? 俺は葛葉紘汰! そんなことより、なんの真似だ!」

 

「こっちが聞きたいぜ! テメェこそなんのマネだ! いきなり現れてモンスターを蹴散らしやがって。さては奴の仲間か? 俺の信用を得て、隙を突いて俺を倒そうって魂胆なんだろ?!」

 

「はあ?! 言っている意味がわかんねえよ! 奴らに何だよ!? まずそれを教えてくれ!!」

 

「ストーーーップ!!!」

 

いがみ合う紘汰とうずめの間にモンスターを無事倒したネプギアが割って入る。遅れてネプテューヌも到着する

 

「テメェは誰だ?! こいつの仲間か?」

 

「はい。この人は私たちの仲間です。とりあえず私たちはあなたを攻撃したり騙す意思はありません」

 

ネプギアがうずめを説得する。最初は疑っていたが、ネプギアの目は嘘偽りのない目だと感じ、説得に応じた

 

「あんたらが奴の手先ではないことは分かった。俺は天王星うずめ」

 

「私はネプギアです。こっちは姉のネプテューヌです」

 

「で、あんたらは一体何者だ?」

 

「んー…… 簡単に言うと迷子ってやつ?」

 

「私たち、いつの間にかこの街にいて…… 誰かいないか探していて……」

 

「で、ようやく見つけたのがあんたって訳だ」

 

「迷子……? もしかして他の街から逃げてきたのか?」

 

「逃げてきたって何から?」

 

と、その時。遥か上空から紫色の発光体が地上に降ってきた。そしてそこから黒い見たことない女神のような巨大生命体・ダークメガミが姿を現した

 

「な、なななななななななにあのでっかいの!? まさかラスボスのお出まし!? 早くない?! まだ始まったばかりだよ!?」

 

「俺にもあれが何なのかはわからねえ。ただ、あいつが街を、世界をこんな風にしたのは確かだ」

 

「この世界がこうなったのはあいつのせいなのか?」

 

「ああ。あいつはただ街を破壊するだけじゃない。大地や空までも破壊しやがるんだ」

 

「つまりあれが世界を破壊している元凶そのものっていう訳だな」

 

「ああ。だから俺はあいつとずっと戦っているんだ。それにあいつはモンスターを従えている。さっきの奴らは手下だ」

 

「だったらわたしも一緒に戦う!」

 

「俺もうずめと戦う!」

 

「気持ちはありがてえが、その心配はいらねえ。俺は必ずあいつを倒す。街をめちゃくちゃにしたあいつだけは女神として許せねえんだ」

 

「ねぷっ!? 今さっき女神って言った?!」

 

「そう言えばまだ言ってなかったな。まあ、今はどうでもいいさ。とにかく、巻き込まれる前に逃げるんだ」

 

「やだ。わたし、何がなんでも味方する! そんな話を聞いて、黙って見過ごすわけにはいかないよ!」

 

「だから…… 逃げろって言ってんだろ!」

 

「逃げない! ここで逃げたらうずめを見捨てるようなもんだもん! それにわたしたちがいれば今までよりずっと有利に戦えると思うんだ!」

 

「うずめさん、私にも協力させてください!」

 

「俺も協力させてくれ!」

 

ネプテューヌ、ネプギア、紘汰の三人は必死に頼み込む。三人の硬い意思に折れたうずめは……

 

「あーもうわかったよ!!」

 

ついに折れるのだった

 

「どうせ言っても聞かないんだろ。いいか、戦うからには絶対勝つぞ!」

 

「ああ! もちろん!!」

 

「だったらせめて一度その傷を癒しませんか? 見たところ、あのおっきなのはすぐにはこっちには来そうにないですし、時間があるなら万全の状態で挑んだ方が良いと思うんです」

 

「……一理あるな。なら近くに俺の拠点があるからそこに行こう」

 

そう言うと傷を癒すため、うずめは三人を連れて一度拠点へと戻るのだった

 

 

To be coutinued……

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

一度拠点に戻るうずめ達。そこでこの世界について話を聞く

 

そして再び戦いに向かうが、モンスターの数は大量だった

 

ピンチが訪れたその時! うずめは真の姿へと変身する!

 

第2話「解き放て、真の力! 女神オレンジハート!」

 

「変身かんりょー!」

 

「「「だ、だれーーー!?」」」

 

 

 

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