超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム> 作:波紋疾走(pixiv)
ネプギアたちが士と大人ネプテューヌに出会ったその頃、超次元ではイストワールの看病に忙しい紘汰を除いて、貴虎に呼び出された戒斗と光実がリーンボックスを訪れていた。教会に到着すると、すでに二人を待っていた貴虎に案内され応接室に入り、長いテーブルに備えられた椅子に座ると、早速戒斗が呼び出した理由を尋ねた。
「お前達を呼び出したのはこれのためだ」
そう言ってリモコンのボタンを押すと、壁に最近新しくできたとある掲示板に立てられたスレッドが映し出される。そこには”黄金の力を得し使者が、世界を改変する”と書き込まれていた。
「なんだ。何か重要なことかと思えば、この時期によくある中二病をこじらせた奴が立てたスレッドか」
呆れた戒斗は帰ろうとするが、貴虎は本題はここからだと言って彼を呼び止める。渋々戒斗は再び椅子に座るのだった。
「これは四日ほど前に立てられたスレッドだ。内容はこの時期によくあるものなのだが⋯⋯」
「どうかしたの?」
「⋯⋯このスレッドが立った後の出来事を的確に言い当てているのだ」
そう言うと、その内容を二人に見せる。
「”世界改変は、この空に母なる大地が現れる時より始まる”と書かれてるが、この書き込みの次の日、我が国の人工衛星がはるか上空に謎の超巨大浮遊物体を観測した」
その画像を見せられた二人だが、偶然の可能性もあると言って信じなかった。そこで貴虎は下にスクロールして、二日前に更新された書き込みを見せる。
「そして次は”黄金の頂に創造のため、大地は削がれる”と書き込まれた」
「大地が削がれるなんてそんなこと⋯⋯」
さすがにそんなことはないだろうと思った二人。しかし次の瞬間、それは確信に変わる。教会から連絡が入り、約5ヘクタールの森が一夜にして消え去ったという情報を耳にしたのだ。
まさに掲示板に書かれている出来事が起き、この書き込みがそこらのものよりヤバいことが分かった二人は、貴虎に誰がこのスレッドを立てたか、掲示板の運営者に問い合わせたのかを問い詰める。
「それは既にやった。が、まったく返事がない」
「だとすると、あのスレッドを立てた人物と掲示板の運営者は同一人物かもしれないな」
「そうだね。それよりも、気になる書き込みがあったんだけど」
光実が指さす先に見えたのは、別の人物の書き込みに対する、スレ主からの返信だった。
115:名無しさん
女神強いのにどうやって世界変えるつもりなんだよww
117:名無しさん
>>115 使者は忘却されしゲームの力を使う
118:名無しさん
>>117 ゲームの力ってwww 対応ハードは?
120:名無しさん
>>118 対応ハードはない。”ガシャット”というゲームソフト型ツール
に秘められている。なぜならその力は強大で女神の力を凌駕す
るからだ
「忘却されしゲーム?ガシャット?聞いたこともないな」
「僕もゲイムギョウ界の歴史を勉強してたけど、ガシャットなんて聞かなかったよ」
「と、なればテロリストが作った兵器かもしれないな。警戒する必要がある」
「そうだな⋯⋯」
ガシャットと文字を見つめながら貴虎はそれが何なのか、考えを巡らせるのだった。。
ところ変わって零次元。昼前に起きた一行は、拠点に備蓄されていた食材を使った料理に舌鼓を打っていた。
「う~ん!おいしい~!」
「ああ! あの食材からこんなにもおいしい料理ができるなんて、すげぇな!」
「当たり前だ。俺の腕は料理長レベルだからな」
褒めてもらったのが嬉しかったのか、士は腕を組んで誇らしげな表情を浮かべる。そんな中、ネプギアがネプテューヌにふとどうやってこの世界に来たのかを尋ねた。
「ああ、それね。クロちゃんの力を使ったんだよ」
「じゃあそのクロちゃんの力を使えば!」
「ぎあっちの世界に帰れるってことだな!」
超次元に戻れるかもしれないという希望を抱くうずめとネプギア。しかし、そんな二人をよそにネプテューヌはなぜか申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「ん?どうしたんだ?」
「いやぁーね、実はここに来るなり、巨人みたいなのを見て、おもしろそーとか言ってどっか行っちゃったんだ。ごめんね」
「なら次の目的は決まりだね」
「はい、そのクロちゃんっていうやつを捕まえる!ですね!」
クロワールを捕まえれば超次元に戻れるという希望を信じたネプギアの表情は明るくなった。
そんな嬉々とした雰囲気の一行を木の上から指鉄砲で狙いを定めて見つめている青年がいた。丁度その時、ネプテューヌが用があるのか席を外した。それを見計らって青年は彼女に近づいた。
「ねぇ君」
「お兄さんだれ?」
「君が力を封印できるノートを持っているんだよね?ちょっと見せてくれないかな?」
「別にいいけど⋯⋯」
そう言うとネプテューヌは青年にねぷのーとを渡す。ページをめくり標本を見ていき、マジェコンヌが封印されているページに差し掛かる。すると突然そのページを破き、封印を解いてしまったのだ。
「ちょっ!? なにしてるの!?」
「悪いね。お宝を所有している主から、彼女の封印を解いてくれって頼まれたんだ」
「ハーハッハッハ!ついに解放されたぞ!私は自由だー!!」
高らかに笑い喜ぶマジェコンヌ。あまりにその声が大きかったので、騒ぎを嗅ぎつけたネプギアたちがやってきてしまった。
「どうしたのお姉ちゃん⋯⋯って、マジェコンヌ!?」
「おいてめぇ!どうやって封印を解いた?!」
「フン、そこの男に助けてもらったのだ」
そう言って青年を指さすマジェコンヌ。当然ネプギアたちは怒りを露にする。しかし士だけは呆れたともいえる表情を見せていた。
「⋯⋯やっぱりお前もこの世界に来ていたか、海東!!」
「それはこっちのセリフだよ、士」
「あ、あの⋯⋯士さん、あの人のこと知ってるんですか?」
「ああ。あいつは俺の訪れた先々の世界で、盗みを働いていた泥棒だ」
「ど、泥棒!?」
泥棒と驚くネプギアたちだったが、半面士さんてこんな人とも知り合いなんだという、士の不思議な交友関係に興味を抱くのだった。
それはさておき、マジェコンヌが解放されたことで、クロワールの捕獲より先に彼女の再封印という仕事が増えてしまった。しかし解放されてから間もないマジェコンヌには力はなく、チャンスである。
そうと決まればマジェコンヌを再封印作戦開始!といきたかったところだが、その前に海東が立ち塞がる。そして銃型の返変身アイテム、ディエンドライバーを取り出し、ディエンドのライダーカードを挿入、銃身をポンプアクションのようにスライドすると、待機音が鳴り響く。
『KAMEN RIDE⋯⋯』
「変身!」
『DIEND!!』
ディケイドと同じようなプロセスで変身し、海東は仮面ライダーディエンドへと変身した。そしてすぐさま、二枚のライダーカードをディエンドライバーに挿入する。
『KAMEN RIDE⋯⋯KETAROS!HERCUS!』
電子音声が鳴り響き、トリガーを引くと、仮面ライダーカブトの世界に属する仮面ライダー、ケタロスとヘラクスが召喚された。
「えぇぇぇ!!あの人、仮面ライダー呼び出しちゃったよ!」
「悪いね、君たちに付き合ってる暇はないんだ。じゃあね」
そう言うとアタックライド、インビジブルを発動し、姿を消した。それと同時にケタロスとヘラクスはゼクトクナイガンを片手に襲い掛かって来た。
士はネプギアたちにここは俺に任せてマジェコンヌを追えと指示する。ネプギアたちは指示通りマジェコンヌ追跡に向かい、その姿を確認すると、士はディケイドライバーを装着する。
「変身!」
『KAMEN RIDE⋯⋯ DECADE!!』
ディケイドへと変身すると、ライドブッカー・ソードモードを片手にケタロスとヘラクスとの戦いを始めるのだった。
士の指示でマジェコンヌを追うネプギアたちだったが、姿を消したマジェコンヌとディエンドを追うのは当然ながら簡単ではなかった。途方に暮れるネプギアとうずめ。そんな時、ふとネプテューヌがそこらへんに落ちていた木の棒を手に取った。
「あの、お姉ちゃん、木の棒なんて持ってどうしたの?」
「ふふーん。まあ見てて」
そう言うとその棒を地面に立てて手を離す。棒は西の方角を指して倒れた。
「よし、じゃあ向こうに行こう!」
「ええ!?そんなので大丈夫なの?」
「大丈夫、大丈夫。案外こういうのって当たったりするから!さ、行こう!」
本当に大丈夫なのかなと疑いつつ、ネプギアはネプテューヌの後ろについていくのだった。
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・
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「ハッ!」
剣撃を放つディケイド。怯むケタロス。しかしケタロスを怯ませてもヘラクスが攻撃してくる。
「鬱陶しいやつらだ!」
しびれを切らしたディケイドは仮面ライダーブレイドのカードを取り出す。
『KAMEN RIDE⋯⋯ BLADE!!』
オリハルコンエレメントが展開され、駆け抜けるとディケイドブレイドへと変身する。そしてそのまま二人に剣撃を放ちダメージを与える。しかし二人は再び攻撃を仕掛けようとする。
『ATTACK RIDE⋯⋯ METAL!!』
だが、アタックライド・メタルを発動していたディケイドブレイドの前ではそんな攻撃など、蚊が刺すほどの痛みでしかなかった。二人の攻撃を受け止めると、がら空きの腹部に強烈な斬撃を食らわし吹き飛ばす。そして再びカードを挿入する。
『FINAL ATTACK RIDE⋯⋯ B・B・B・BLADE!!』
電子音声が鳴り響くと、ライトニングスラッシュが発動。ライドブッカーの刀身は切れ味が増し電撃を纏う。そして一気に近づき二人まとめて切り裂き撃破するのだった。
闘いが終わったディケイドは変身を解除せず、マシンディケイダーに跨りネプギアたちが向かった方へと走り去っていくのだった。
ディエンドに連れられ、廃墟と化した競技場にやって来たマジェコンヌ。そこで待っていたのはコウガネとクロワールだった。
「約束は果たしたよ。さあ、ガシャットをよこしたまえ」
「まあ待て。その前に邪魔者を消さねばならん」
と言って振り向くと、ネプギアたちの姿が見えた。
「小娘ども⋯⋯」
歯ぎしりしながら、まだ追ってくるのかと見つめる。コウガネはそんな彼女の横に立ち、”MICHTY ACTION X”と記された紫色のゲームカセット型ツールを渡す。
「元はと言えばお前が殺し損なったのが原因だ。しっかり自らの手で清算してもらわねば困る」
そう言い残してコウガネとディエンドは姿を消した。程なくしてネプギアたちと相対する。
「ホントにこっちで合ってたんだ⋯⋯」
「でしょでしょ?あ、クロちゃんも見っけ!」
「げっ!お前もいたのかよ!」
「もう逃げられねぇぜ!」
追い詰められたマジェコンヌ。しかし彼女はこんな状況にも関わらず不敵な笑みを浮かべた。
「うわぁ⋯⋯追い詰められて頭おかしくなっちゃってるよあの人~」
「追い詰めた?いいやそれはこっちのセリフだ」
そう言うとガシャットを構える。それを目の当たりにした三人と一匹は身構える。しかしうずめだけは、ガシャットを見た瞬間に頭痛が起きた。さらに頭の中に、誰かがあれと酷似したゲームを開発している光景、そしてそのゲームを持った民たちが怒り狂い、押し寄せてくる光景が入り込んできた。
「な、なんだこれは⋯⋯」
「大丈夫ですか⋯⋯?」
「ああ、大丈夫だ」
膝をついていたうずめは立ち上がり再びマジェコンヌと相対する。
「どうした?こいつを見て、恐れ戦いたか?」
「へっ! そんなオモチャなんかに俺がビビるかよ!」
「フン! そんな強がりなど、ここで終わらせてやろう」
そう言うとガシャットを起動する。
『マイティアクションエーックス!』
電子音声が鳴り響くと、紫の光を放ちながら空間を形成する。そしてマジェコンヌはガシャットを胸に突き刺した。体内に取り込まれたガシャットは彼女に激しい痛みを力を与える。
しかしそれを克服したマジェコンヌは、姿こそ変わらなかったものの禍々しいオーラを纏っていた。
「感じる⋯⋯ 感じるぞォ!このあふれ出る闇の力ォ!ハッハッハッハ!!!」
to be continued⋯⋯
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