超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>   作:波紋疾走(pixiv)

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今回より超次元編がスタートとなります。斬月&ベール編からスタートになります。皆さまよろしくお願いします


超次元ゲイム ネプテューヌ Golden Invaders
斬月&ベール編第1話「変わり果てたリーンボックス」


その日、人々の記憶から女神は消えた。

 

 世界は改変され、ゲイムギョウ界はゴールドサァドが統治する世界となった。

 

 そして追放された女神たちには過酷な試練が待ち受けていた。ある者は友の記憶からその存在を消され、ある者は反逆者として追われ、またある者は管理された社会でハンターとなり、そしてある者は勇者として国のために戦い⋯⋯

 

 それぞれが国を取り戻すために戦い始める。しかしその陰に、強大な悪意が存在しているとも知らずに⋯⋯

 

 

 

 

 

 

 ゴールドサァド達に敗北し、いすこへと飛ばされたベールと貴虎は教会にたどり着く。そこに待ち受けていたのは人型のスライヌと、その上にワインを片手に座るゴールドサァドの銀髪の少女。そして石に突き刺さった剣だった。

 

 「さあ次は君たちの番だ。君たちがリーンボックスを守るソルジャーとしてふさわしいのなら、この聖剣を抜けるはずだ」

 「ちょっと待て。お前はあの時の⋯⋯!?」

 「あの時が何だがわからないが、そのことには興味ないね」

 「貴様⋯⋯ッ!」

 

 国を奪った挙句、相手を見下すような態度に珍しく激昂しかける貴虎。そんな彼をベールは落ち着かせる。そして改めて詳しく話を聞く。

 

 「あなた一体誰なのですか?」

 「オレの名前はエスーシャだ。自己紹介はこれぐらいでいいだろう? それよりも早く聖剣を抜きたまえ」

 

 剣を抜くよう促すエスーシャ。その時、二人が指にダイヤモンドがキラリと光る結婚指輪をはめていることに気付く。

 

 「君たちはもしかして夫婦なのか?」

 「え、ええ。まだ結婚して一年は経ってませんけど⋯⋯」

 「そうか、なら特別に君たち二人のうち、どちらかが抜くことが出来ればいいということにしよう」

 

 何が気に入ったのか分からないが、とにかく特別待遇してもらえるようなので、早速どちらが剣を抜くか話し合い、その結果ベールが抜くことになった。

 

 聖剣の突き刺さる石の前に立ち、剣のグリップを握る。呼吸を整えると一気に抜剣する。すると剣は見事石から抜け、ベールはその手に聖剣を掴んだ。

 

 「やりましたわ!」

 「さすがだベール」

 

 喜ぶ二人。そんな二人にエスーシャは思いもよらない言葉を放つ。

 

 「おめでとう。君こそ98万3067番目の抜剣者だ」

 「「えっ?」」

 

 その言葉を聞いた途端、まるで時を止められたかのような錯覚に陥った。そしてしばらくして言葉の意味をようやく理解する。

 

 「98万3067番目ってどういうことだ?! ベールが最初の抜剣者じゃないのか?!」

 「そうですわ! これじゃあ抜いた価値がありませんわ!」

 

 抜剣しても価値のないことに文句を垂れる。そんな二人にエスーシャは呆れながらもなぜこんなにも抜剣者がいるのか説明し始める。

 

 「君たちがどんなに落胆しようが興味はないが、オレを含め駒は多いに越したことはない。さぁ、ベール、貴虎よ。早速君たちには仕事を与えたい。海岸線近くの森に外敵が集結しつつある。国民の安全を守るためにも、必ず死守してほしい」

 

 有無を言わさぬが如く淡々と一方的に仕事の内容を伝え、そして餞別として100クレジットを渡す。

 

 「100クレジットって、たったこれだけですの!?」

 「ふざけるな! これだけでどうしろというのだ!!」

 

 あまりの少なさに抗議する二人だったが、エスーシャは聞く耳を持たずそのまま行ってしまった。仕方なく二人は外敵が集結しつつある、海岸線近くの森にやって来る。

 

 「ここですわね」

 「そのようだな。しかしあの女、俺達を襲ったことを覚えていないようだな」

 「ええ。それになにやら裏がありそうですわね」

 「ああ。ところで、目的の外敵とやらが来たようだ」

 

 振り返るとそこには凶暴化したモンスターたちが二人のことを獲物を見る目で睨んでいた。

 ベールは女神の力を解放し、貴虎は戦極ドライバーを装着してメロンロックシードを開錠する。

 

 『メロン!』

 「変身」

 『 Lock on! ソイヤッ! メロンアームズ! 天・下・御・免!!』

 

 ベールは女神グリーンハートに、貴虎はアーマードライダー斬月に変身する。変身を終えた二人は武器を構え、モンスターの大群へと向かって行くのだった

 

 

 

 

 【斬月&ベール編】開幕

 

 

 

 

 ゴールドサァドに敗北した女神とアーマードライダーたちはいずこへと飛ばされ目が覚めると目の前には見たこともない黄金の塔がそびえ立っていた。

 

 ネプテューヌとの通信後、貴虎とベールはリーンボックスに向かい、自分たちの知るリーンボックスとはまるで似て非なる国となったしまった光景を目の当たりにした。

 

 女神やアーマードライダーがまるで最初から存在していなかったような雰囲気。そして統治者として国民から慕われているゴールドサァド・エスーシャ。

 

 さらに外敵や猛争モンスターと呼ばれる脅威に晒されていることもわかった。どうやらこれは他国からの侵略者を指しているようだ。

 

 しかし何か裏があると考えた貴虎とベールはこの国を守るソルジャーとなることにより、この国の秘密、そしてエスーシャの正体を探ろうとしていた⋯⋯。

 

 「はあ~⋯⋯ クエストに成功しても二人合わせてたったの200クレジットしか貰えないと、さすがにやる気が落ちますわ~」

 「確かに世知辛いが、文句を言えばエスーシャに近づけなくなる。今は我慢するしかない」

 

 そう言いながらパソコンを操作する貴虎。なにやら教会の情報を閲覧しているようだが、不法にログインしてるような雰囲気も感じ取れる。恐る恐るベールは何をしているのかと問いかける。

 

 「ハッキングだ。セキュリティやファイヤーウォールが変わっていないならもしやと思ってな」

 「それで、成功したと」

 「ああ。何しろ、作ったのは俺だからな。それはそうとこいつを見てくれ」

 

 画面に指さす貴虎。そこには自分たちの情報が一切存在していなかった。

 

 「本当にわたくしたちの存在が忘れ去られているんですのね⋯⋯」

 「そのようだ。それにもう一つ、消されているものがある」

 

 それを見せる貴虎。そこには”掲示板監視ログ”と表記されたファイルだった。

 

 「これって、確か世界改変をほのめかす書き込みのログを保存していたファイルですわよね」

 「ああ。中を開けばわかるが、すべて消去されている」

 

 ファイルを開けるとそこにはあったはずのログはなく更地と化していた。

 

 「これ、誰が消したんでしょうか?」

 「このファイルを開けるのは、俺を含めた一部の人間のみ。もし俺の立場がエスーシャに変わっていたとしたら、あいつがやった可能性は大いにある」

 「でもなんのためにそんなことを?」

 「あのログがエスーシャもしくは彼女を裏で操る何者かにとって不都合だからだろうな」

 

 そう言うとハッキングの痕跡を残さずログアウト作業をしシャットダウンする。

 

 ちょうどその時、エスーシャから連絡が入った。どうやら北部の森林地帯に外敵らしきものの反応があったらしい。至急向かうよう指示された二人は早速現場へと急行した。

 

 森に到着した二人は辺りを見回す。しかしそこには何もいない。不審に思った二人は辺りを捜索する。すると豚らしき生き物を発見する。

 

 見た目は豚っぽく妙な言葉を話している。その時だった。どこからともなくエスーシャが現れたのだ。

 

 「ついに、知ってしまったようだね」

 「エスーシャ!? どうしてここに? というかどうやって短時間でここまでこれたのですの?」

 「少々移動魔法を習得していてね。この程度の距離ならすぐに到着できるのさ」

 「それは分かったが、こいつらは何だ?」

 

 豚らしき生き物を指さす貴虎。その質問にエスーシャは答える。

 

 「これはらん豚。絶望により心が壊れ、”呪い”が発動してしまった人のなれの果てだ」

 「成れの果てとはそんな⋯⋯」

 「そして、あいつらが、完全に心が壊れてしまったらん豚の成れの果てだ」

 

 そう言って指さす方向にいたのは、インベスとはまた違った悪魔を模した姿の怪人たちだった。

 

 「なんだあいつらは!」

 「絶望から生まれし悪魔⋯⋯ オレはこいつらを”ファントム”と呼んでいる」

 

 その名を呟いた瞬間、ファントムは襲い掛かってきた。すかさず戦極ドライバーを腰に装着し、メロンロックシードを開錠する。

 

 『メロン! Lock on!』

 「変身!」

 『ソイヤッ!メロンアームズ!天・下・御・免!!』

 

 メロンアームズを纏い、アーマードライダー斬月に変身する。すかさず無双セイバーを腰から抜いてファントムたちに応戦し、斬撃を放つ。

 ベールもまた応戦する。しかし元人間であるが故に手を出せないでいた。それは斬月も同じで、本気を出せずにいた。しかしファントムはお構いなしに本気で襲い掛かって来る。見かねたエスーシャが助太刀に入り、ファントムに斬撃をお見舞いする。

 

 「この姿になってしまった者には、もう善悪の判別などできない。あるのは破壊衝動だけだ。君たちがここで躊躇すれば、失われるはずのなかった命が増えることになる」

 

 そう言って容赦なく攻撃を加える。斬月とベールも腹を括ったのか、今度は力を込めて攻撃する。そして斬月はドライバーのブレードを一度下ろす。

 

 『ソイヤッ!メロンスカーッシュ!!』

 

 「ハァァァ⋯⋯ ハッ!!」

 

 強力な一撃をお見舞いし、牛のようなファントムを撃破する。ベールとエスーシャもそれぞれ猫、ハエのようなファントムを撃破するのだった。

 

 戦いを終え、変身を解除した貴虎はファントムを倒した場所にらん豚がいることに気付く。これについてもエスーシャは説明をする。

 

 「ファントムのあの姿は絶望が具現化して身を包んだもの。つまり殻みたいなものなのだ。この殻を破れば、らん豚の姿に戻る。でも、人間には戻れないけどね」

 「ならどうすればらん豚化を防げる?」

 「それは教会で話そう。ここで話すのは何か気が乗らない」

 

 そう言って移動魔法を使い、教会へと戻る。つくづく自分勝手なやつだと思いながら、その場にいたらん豚たちをどうにかして教会へと連れて行くのだった。

 

 

 

 

 

 ーどうやら失敗したみたいだね。

 

 「⋯お前か」

 

 ーどうするんだい?これじゃあ、君の目的もリーンボックスもお先真っ暗じゃないか。

 

 「ダメならダメで次の方法を探す。ただそれだけのこと。これ以上俺に構うな」

 

 ー君は俺のことが嫌いなのかい? 悲しいなぁ。

 「ん⋯⋯。待ちくたびれて寝てしまったか。あいつの目的は一体⋯⋯」

 

 目を覚ますエスーシャ。そこへらん豚たちを豚小屋にぶち込んできたベールと貴虎が戻って来る。

 

 「今帰りましたわ。さあ、あの話の続きをしてもらいますわよ。らん豚化を食い止めるには一体どうすればよいのですか?」

 「君たちが知る必要はない。しかし一つ言えるのは、魔王を捕獲すればいいということだけだ」

 「なぜそこまで隠したがる?まさか、ソルジャーは外敵から国を守るためではなく、魔王討伐のために作られた組織なのか?」

 「君の想像に任せるよ。さあ時間だ。これでも忙しいんでね。情報が入り次第連絡するから、それまでゆっくりしているといい」

 

 そう言って何も語らぬままエスーシャは奥の部屋へと行ってしまった。仕方なく二人は部屋へと戻るのだった。

 

 部屋に戻った二人は同時にベッドに横になり、疲れた体に休息を与える。

 

 「ふぅ、ひと段落したな」

 「ええ。さすがに疲れましたわ。そうだ、いっしょにお風呂はいかがですか?」

 「風呂に入るのはいいが、ここの風呂は混浴じゃないから、さすがにお前と二人では入れないぞ」

 「あうう⋯⋯ それは残念ですわ~」

 

 思いのほか冷静に返されて落胆するベールだったが、気を取り直して風呂の用意を済ませホテルの大浴場に向かう。

 脱衣所で服を脱ぎ、生まれたままの姿になって大浴場に入る。中には誰もおらず、いるのは自分のみ。まるで貸切風呂のようだ、とそんなことを思いながら湯船につかる。湯加減は最高で、体の疲れが吹っ飛ぶようだった。

 

 「ふぅ~ 癒されますわ~」

 

 風呂を満喫するベール。その時、隣に紫色の髪をした少女が座り話しかけてきた。

 

 「ねえねえお姉さん。すっごいスタイルいいけど、何か秘訣でもあるの?」

 「わたくし、ですか?」」

 「そうそうわたくしわたくし」

 「秘訣なんてありませんわ。しいて言うならストレスを溜めることなく日々楽しく過ごすことでしょうか」

 

 秘訣を言って隣に座った少女の顔を拝見する。その顔は自分がよく知る人物ととても似ていた。

 

 「どうしたの? 私の顔になにかついてる?」

 「い、いえ。知人に似ていたものですからつい」

 「ふ~ん。そうだ! その胸、触ってもいい?すごく大きくて、気になってたんだ」

 「えぇ、構いませんわ」

 

 ベールが許可すると、少女は遠慮なく胸をつんつん触ったり、ぷにぷにとつまんだり、もみもみと揉んだりした。時折ベールから嬌声じみた声が漏れることもあったとかなかったとか。

 胸を触り終えた少女は、改めて形よし、大きさよし、弾力よしのベールの胸を羨ましがる。

 

 一方その頃、男湯では貴虎と青年が風呂を満喫していた。ちなみに男湯と女湯は天井が吹き抜けになっているので、女湯の声が聞こえてくるようになっている。なので先程の嬌声も、男湯から丸聞こえだったのだ。その声を聞いていた隣の青年はこんなことを唐突に呟いた。

 

 「ったく、また人の胸を触ってるな」

 

 どうやら知り合いのようなので、貴虎は話しかける。

 

 「あの声の女と知り合いなのか?」

 「ああそうだ。で、あんたは?」

 「あの嬌声を発している女性の旦那だ」

 「ほぉ~ あんたたち夫婦なのか。ってことは新婚旅行の真っ最中か?」

 「いいや、新婚旅行はもう済ませた。ところで君はどうなんだ?」

 「俺はあいつと一緒に仕事でここに来た。ただそれだけだ」

 

 そう言って青年は湯船から上がる。その際、貴虎は青年に名前を聞いた。するとこう返って来た。

 

 「俺の名は門矢士。通りすがりの利用客さ」

 

 そう言い残して青年は脱衣所へ向かった。数分後、貴虎もまた風呂から上がるのだった。

 

 

 See you Next Game…

 

 




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