初心者の割には異様に呑み込みが早いスポーツのRTA、はっじまーるよー
前回からの続きです。
恐らく、今カメラが引いて学園艦が映ってるところでしょうがRTAは続いていますので、とっとと戦車探しを始めます。
こ↑こ↓では単独行動をとって戦車を探しに行きます。
どれかのチームと一緒に探しに行くと好感度が上がりますが、上がり方がとんでもないほどに跳ね上がってしまいますので回避する必要があります。
はい、それで探す戦車と言うのが三式中戦車です。アリクイさんチームが乗ってたやつですね。
ここで探す理由としては、まず駐車場に置いてあるので探索が容易な事、それとアリクイさんチームには原作と違ってできるだけ早く参加してもらいます。
加入イベントはねこにゃーとの好感度上げれば早めに発生させられますし、運が良ければアンツィオ戦までに発生することもあります。
実はアリクイさんチームはとても筋肉ポテンシャルが高いチームですので、早々に参加させて覚醒イベント、もとい筋トレしてもらいます。ぱわー!
駐車場に置いてあった。三式中戦車を留年生に報告して、車庫まで戻ります。
チーム決めですが、見つけた戦車に乗るという理由で、愛ちゃんが三式中戦車にというお話になりますが、人数が合わないのと経験者である事を理由に1年生のウサギさんチームと一緒にM3リー中戦車に乗る事になりました。
ここはウサギさんチームと一緒に乗るということがポイントです。
ウサギさんチームはパラメーターの伸びしろがとんでもなくある設定ですので、愛ちゃんと一緒に乗せる事で経験値を稼いでもらいましょう。
戦車を洗車しますが(激うまギャグ)、流石に一人で三式中戦車を洗うのは面倒なので、事前に買っておいた高圧洗浄機を使います。これで一気に汚れが落ちるのと、他のチームに貸し出して全体的にスピードを上げます。金運値5での蓄えなら大した出費ではありません。
これでほんへよりも早く15時ぐらいに終わりましたが、それでもこれを一晩で事後処理する自動車部ってやっぱチート過ぎませんかね。
あ、それとこの後アンコウチームと一緒に戦車ショップ行ったり、ご飯作りに行ったりはしません(無慈悲)。さっさと寝ましょう。
翌日ですが、年末にビンタしてそうな名前の蝶野教官が来られて模擬戦です。
ウサギさんチームの指導も兼ねて搭乗します。
「ビシバシ教える」
『どのように指導しよう……→「丁寧に教える」』
「自主的にやらせる」
丁寧に教えるを選択する事で、ウサギさんチーム全体の好感度上昇と経験値がわずかに上がります。
ビシバシ教えるとパラメーターは上がるのですが、好感度が上がらず、ひどい場合逃げ出してしまいます。自主的にやらせれば、ほんへ通りなんとなくついていって自滅してしまうので注意が必要です。
この模擬戦でも撃破するとパラメーターが上がるのですが、位置的にアヒルさんとカバさんを狙うのは難しく、アンコウチームに挑むのはそもそも無理。となると消去法でカメさんチームを撃破します。
アンコウ以外の全チームを撃破するとウサギさんチームのパラメーターが上がりに上がって、次の聖グロとの練習試合でも逃げ出しませんが、結構手間がかかりますので今回はカメさんチームだけ狙います。
いきなり狙うのもなんですので、桂利奈ちゃんの操縦上げを狙って橋まで向かわせます。
『はい、山郷ちゃん大野ちゃん、生徒会チーム狙って……撃て!』
カメさんチームを撃破できましたが、喜びに喜んでる隙を突かれてアンコウチームに撃破されます。
結果は狙い通りでしたので、重畳です。
それでは蝶野教官から、模擬戦を総括していただいて、今日は終わりです。
家に帰って寝ましょう。
『あ、あの砲門先輩!』
『澤ちゃん、どないしたん?』
『今日は、ありがとうございました!』
お、これは友情イベントですね。1両撃破したために澤ちゃんの好感度が上がって発生したのでしょう。
好感度を上げて、親友になると友情値が上がります。
親友については前回申し上げたように劇場版編で必要な2名を確保していますが、増える分には歓迎ですので、ロスとは思わないようにしましょう。
翌日の練習ですが、思ったように戦車がカラフルになっています。
それはさておき、練習です。昨日と同じく、どのように練習するか選べますが、今日はビシバシ教えるを選択しましょう。
というのも、先日のカメさんチーム撃破でウサギさんチーム全体の好感度は高く、多少厳しめに教えてもへこたれないどころか進んでやってくれます。
ウサギさんチームで優先的にパラメーターを上げておかないといけないのが、澤ちゃん、桂利奈ちゃんの二名ですので重点的に統率指示と移動訓練を行います。
練習が終わりました。ミーティングで聖グロとの練習試合が告げられ、車長だけが呼び出されます。
ここでは、ほんへと違い、西住殿が隊長、愛ちゃんが副隊長と決まっているのでトントン拍子で作戦を決定します。原作と全く変わらないんですけどね。市街戦までをちゃんと含めているってだけで。
ちなみに、戦車道経験者を選択したのは、留年生の作戦説明を聞かなくて済むのでタイムロスを防ぐためでもあります。(と言っても5秒ほど縮むぐらいですが
聖グロとの試合日になりました。
聖グロ戦での目標ですが
・最終的には撃破される
・何両かは戦車を撃破
主にこの2点を守っていれば担い手称号とRTAで必要なパラメーター上げができますので、狙っていきましょう。
相手方のチャーチルとマチルダが到着しました。
ダー様が戦車から降りて、煽り込の挨拶に入りますが、やっぱガルパンは太ももの描き方に癖を感じますよね。性癖
それぞれの初期位置に配置完了です……
試合が始まりましたが、作戦自体は原作通りです。
待ち伏せからの撤退と市街戦ですね。
ウサギさんチームがトランプを始めましたが特に口出しする必要はありません。
そして、皆さまに事前に説明いたしますが、今回の聖グロ戦での目標にある撃破願望ですが、これ自体は簡単です。というのもウサギさんチームが逃げ出すのは間違いないのですが、今までの練習から全員逃げ出すと言うのは考えられません。そして、友情イベントの発生から見るに澤ちゃんは残ってくれるでしょう。
ここで重要なのが、何両撃破できるかですが、個人的にはマチルダを2両撃破したいと思います。
何度も言いますように乗員が逃げてしまうので、撃破したいと言っても容易ではありません。しかし、もし撃破した場合、逃げた乗員分のパラメーターが残った乗員に加算されますので、今回の場合澤ちゃんの大幅なパラメーターアップが期待できますのでやらない手はありません。
お、アンコウチームが帰って来ましたね。
原作通り留年生がわめきながら発砲指示を出しますが、それは俺の仕事だろうが!
はい、制止の甲斐なく全員破れかぶれに発砲を始めました。案の定、聖グロが落ち着いて攻めてきて、こちらを圧倒します。
さて、どうなるかですが……
『嘘―――!』
『こんなに怖いなんて……!』
『やば』
『みんな、落ち着いて、大丈夫、大丈夫だから』
『桂利奈ちゃん! そんな感じでええから避けて避けて』
『あいーっ!』
マ、マジすか
ウサギさんチーム全員残りました。練習で強くし過ぎましたねくぉれは……
いえ、それならそれで結構です!
むしろ、この練習試合が早く終わる可能性がでてきたので大幅な時間短縮になるかもしれません。
そうと分かれば、西住殿が市街戦への移行を合図しますので、ついていきます。
ここからの動きですが、とにかく漁夫の利を得ましょう。
ある程度展開は知っているというので、最初に狙うのはルクリリ車です。
お、立体駐車場で炎上していますね。八九式は撃破されてしまったようですが、間髪を入れずに砲撃します。
はい、撃破できました。初の対戦試合でウサギさんチームが盛り上がっていますが、牽制して次の標的を狙いに行きます。
そのまま、アンコウチームと合流を目指しに行きますが、覚えのあるようにお店にマチルダが突っ込むのでこれを撃破します。しました。
喜ぶのも束の間、桂利奈ちゃんに指示を出して全速後退しましょう。ダー様に狙われます。
2両撃破したので目標は達成しましたが、恐らく狙えるポイントはまだまだありますので、このまま真面目にやります。
ハマっ子ダー様が「イギリス人は恋と戦争で手段は選ばない」とハマっ子格言でアンコウチームを追いつめている時ですね。
38tが間に入って暴投ならぬ暴射した時を見計らい、アンコウチームが牽制弾をチャーチルに放ったのと同じタイミングで、最後のマチルダを撃破します。
よーし、余勢をかって、このままチャーチルまでやっつけちゃいましょう! ほうら、このガチガチしたケツにぃ、大野ちゃん山郷ちゃんぶち込んで楽しんでやってくださいよ!
『先輩! チャーチルの砲身こっち向いてます!?』
『進路左にアクセル!』
っドォン!
『M3リー、走行不能!』
はい、負けました。あちゃー、やられちゃいましたか。
ぐやじい、とはならないのが担い手RTA。次のサンダース戦では必ず最後まで残るようにしましょう。
まぁ、後は原作通りアンコウチームがチャーチルの背後を取ろうとして失敗という形です。
試合結果リザルトは……マチルダ3両撃破!
経験値が、うん、おいしい!
おー、ウサギさんチームのパラメーターが上がりましたね、他キャラのステータスはここでしか見られないので、この辺も調整する兄貴はメモしておきましょう。
本RTAでそこまでやると一々確認する動作でタイムロスしてしまうので、特に覚えておく必要はありません。澤ちゃんの統率値が40を超えたのは確認しておきます。
試合が終わったので、アンコウ踊りをせねばなりませんが、ここで足早にバックレてるとスキップできます。
さっさと家に帰って就寝……
『砲門先輩!』
『あなたが、私たちのマチルダを3両撃破した車長さん?』
ぐあ゛あ゛あ゛あ゛、ダイムロズだあ゛あ゛あ゛あ゛
聖グロ練習試合で活躍するとダー様のイベントが挟まる事を失念しておりました(ガバ)
これで聖グロノーブルシスターズとの友好値が上がりますが、はっきり言って本RTAではあまり要りません。理由は劇場版編で話します。
さて、ここからが更にタイムロスで、このイベントが挟まるという事は……
『砲門ちゃーん! アンコウ踊りやるからよろしくー!』
ぐあ゛あ゛あ゛あ゛、ダイムロズだあ゛あ゛あ゛あ゛(本日2回目
いくら自分のガバとは言え、こういうのは避けたいっすね
あー、もう自分への怒りで顔真っ赤だし、愛ちゃんも恥ずかしさで顔真っ赤だよ。
はい、それではこれで行ったん切ります。次は戦車道大会のトーナメント抽選からですね。
ご視聴ありがとうございました!
シナリオ気になる兄貴は次をどうぞ。
「……………」
いや、思ったより吞み込みの早い子達だな、と感心している。本心である。
西住さんから、1年生たちの指導も兼ねてと三式中戦車ではなく、M3リー中戦車に乗る事になったが、物覚えの良い子達ばっかりで、地元にいた時の毒気が抜けた実感を味わされている。
「先輩、もう撃っちゃって良いですか?」
「ダメ、射撃訓練は後で目一杯やるから、今は桂利奈ちゃんの運転指導に付き合ったって」
「はーい」
「あい!」
蝶野教官の模擬戦だが、初心者にいきなり撃破を目的とするのは荷が重いと判断したが、この有望な1年生たちならもっと色々と教えておいた方が良いかもしれない。
模擬戦の展開は、Aチーム包囲網といった具合であったが、続々と撃破され遂には生徒会と私たちだけになった。
目の前の38tとⅣ号の砲塔が向き合うが、ここが隙であろう。
「はい、山郷ちゃん大野ちゃん、生徒会チーム狙って狙って……撃て!」
「「よっしゃー!!」」
待ってましたと言わんばかりに、砲手ペアが見事に命中させる。
白旗が上がったのを見て車内はやったやったと喜び始めるが、目の前のⅣ号が砲をこちらに向けている。マズイ!
「桂利奈ちゃん! バック! バック! ぐお!」
案の定、Ⅳ号の砲撃がこちらを命中。
シュポ!という音が聴覚に響いた後、蝶野教官からの有効判定を貰ったことが伝わった。
ただ、車内の雰囲気は悪くない。初撃破がとっても嬉しいのは私にしても懐かしい事である。笑顔を後に車内から出るとAチームもAチームで喜びを表現し合っていた。
流石、西住流ということであろうか。
その後、車庫の前に集まって、蝶野教官から「グッジョブ、ベリーナイス」とまとめられた。
Aチームが名指しされたのに、どこか私自身も納得し笑みがこぼれてしまう。
練習が終わり、荷物をまとめて帰ろうとしたときである。
「あ、あの砲門先輩!」
「澤ちゃん、どないしたん?」
「今日は、ありがとうございました!」
澤梓
この1年生チームで車長を務める彼女が、一人感謝の言葉を述べられた。
車長とは何かを教えるに、私は言語を放棄した。『よう見とき』としか言えないのは、あんまり好ましくはないだろう。
でも、この子の何かにもし響くものがあったのだとしたら、それはそれこそ彼女の才能と努力であろう。
「明日もがんばろな」
はい!と力強い返事。先輩冥利に尽きるこの時は、何度味わっても飽きないものである。
練習試合には賛成の私も、相手が聖グロとなれば話は別である。
ピンク色のM3リーに「花柄も入れようや」と提案していた先ほどまでの笑顔は今とても張りつめている。
広げた地図を西住隊長と共に見つめる。
「相手は聖グロリアーナです。恐らく、正面から撃ち合ったり、待ち伏せをするよりも、大洗市街地へ引きこみ、そこで迎え撃ちたいと思います」
「良いと思います! 大洗は私たちの庭です!」
バレー部チーム車長の磯辺さんの言葉に、他の車長もうなずく。
「私も同意です。となると、どうやって引きこむかですが………」
「それはⅣ号にやらせてください。まず聖グロリアーナを視認し、砲撃。こちらへ誘引します」
「場所は……ここの丘陵地なんかどうでしょう。開けたとこと、細い道があって、お相手さんの車両にもよりますけど、ウチらとの接触にもええ具合に時間かかると思います」
「うん、私もそれが良いと思う。市街地への道も確保されてるし」
「市街地へ行った後の各車の配置ですけど……」
おおむねの作戦が決まると、最後の最後で負けたらアンコウ踊りをさせられると聞いて、西住さんと私を除く面々がげんなりとした。
そんなに酷い踊りなのだろうか、と思いつつもとにかく日曜日を待つしかない。
帰宅して動画サイトでアンコウ踊りを見た私は戦慄のままに、練習試合に手を抜かない事を決意するしかなかった。
当日
聖グロリアーナの隊長ダージリンをはじめてみた私はその脚線美に目を奪われた。
戦車道において、プレイにこだわりのない生徒はパンツァージャケットのデザインで決める者も多く、聖グロリアーナ志望が多い理由に何となく納得してしまう。
さて、待つ時間というものは暇なもので、1年生たちはトランプゲームで革命をはじめていた。
自分もそれに参加し、澤ちゃんの後ろでニヤニヤと眺めている。
「Aチームが戻って来るぞ!」
通信が入ると即座に戦車の中へと入り込む。
さぁ、いよいよデビュー戦だ。遅れて乗りこんだ1年生たちの表情はいささか強張っている。
「撃て撃てーっ!」
「撃たんでええ! 山郷ちゃん大野ちゃん!」
「はい!」
内心「あのドアホ!」と毒を吐くが、砲手ペアを制止したので、これで良い……という訳ではなく、他の車両が撃ち始めてしまっていた。
確かに作戦ではここで数発砲撃、聖グロリアーナに市街戦への誘因を悟らせないためであるが、撃ち込み過ぎてみんなハイになってしまったのであろうか。初心者であれば仕方ないか。
戦車から顔を出すと聖グロリアーナの反応も良好であった。二手にわけてこちらを包囲しようとしている。
マチルダが迫って来た。寸断なく繰り出される砲撃に、車内が揺れに揺れる。
1年生というか初心者にこの容赦のなさは、悪い意味でとてつもないプレッシャーだ。何とかなだめるかと思ったが
「嘘―――!」
「こんなに怖いなんて……!」
「やば」
「みんな、落ち着いて、大丈夫、大丈夫だから」
澤ちゃんの声は予想外にもしっかりしていた。
その言葉にみんな落ち着きをにわかに取り戻したようで各自の役割に向き合い始める。
やっぱ、この子車長の才能あるわ
「桂利奈ちゃん! そんな感じでええから避けて避けて」
「あいーっ!」
『皆さん、砲撃は結構です! このまま市街地へ移動します!』
履帯が外れた38tを尻目に、何とかマチルダの攻撃を避け切って、市街地へと向かう。途中、砲撃禁止区域だったこともあってみんな、先ほどよりも安心している。
「砲門先輩、ここからどうしますか」
「ウチらからしかけるってのはまず無し。多分、どっかで事態が動くやろうからそん時に動こっか」
ひとまず事前に計画していた通り、空き地に配置を完了させる。
ここは壁と建設資材が良い具合に重なっているおかげで、M3リーを隠しつつ周辺を見渡せる絶好の場所だ。
「先輩! マチルダ4輌とチャーチル来ました!」
「撃ちますか?」
「や、まだ。今撃っても他の車にやられるだけやわ。ここもじっくり待っとこ。宇津木ちゃん、他のチームに位置だけ連絡しといて」
全員からはーい、と返事。良い子達だ。
聖グロリアーナの車両を見過ごして一拍開けた後に一息入れる。
先ほど述べた事態が動くというのは、この直後であった。
「こちらCチーム1両撃破!」
「こちらBチーム1両撃破!」
「先輩!」
「桂利奈ちゃん発進! ……Cチームのおった立体駐車場に向かって!」
元気の良い掛け声とともに空き地から抜け出した。
向かう先は立体駐車場。見上げると黒煙がうっすらと立ち込めている。ただ想像通りであるならば……
「Cチーム走行不能!」
「Bチーム敵撃破失敗! 及び走行不能すみません!」
「よっしゃあ!」
通信が終わると同時に立体駐車場へたどり着いた。
八九式とマチルダ双方から火炎と煙が出ており、隙だらけである。
「ここは山郷ちゃん! 撃っちゃって!」
「よーし!」
主砲75mm砲の音が耳をつんざくが、視界に入ったのは白旗を上げたのはマチルダであった!
「やったーー!」
「あゆみすっごーい!」
「Dチーム! ありがとう!」
「Dチーム、マチルダを撃破できました~!」
車内と同じくして八九式から顔をのぞかせたバレー部の面々がこちらを激励する。
しかし、浮足立ってばかりも、いや、ここは浮足を立たせに立たせよう。
相手は残り3両、こちらも3両だが、生徒会から復帰の連絡がない以上、実質2両か……上等!
「よし! このまま勢い乗るで! Aチーム! 合流したいんやけど、どこがええかな!?」
「RKN地点で合流しましょう! しかし、聖グロリアーナも戦力を集中してると思います。お互いに動く以上、各個撃破を避け、遭遇した場合は無理にこちらへ来なくても大丈夫です」
「了解!」
「RKNって何だろう~」
「旅館やで、旅館。なんかあったやろ。桂利奈ちゃん場所分かる?」
「旅館……あそこだ!」
自信満々なあたり、ここは信頼するとしよう。土地勘の上では彼女たちしか頼るものもないし
ふと、聖グロの動きを予想していると、思わず澤ちゃんと目が合った。
ただ、その視線からは偶然以外のものが読み取れる。
「澤ちゃん、何か聞きたい事あるんか?」
「えぇ!? いや、そのぅ……砲門先輩、どうしてCチームの方を選んだんですか? まだあの時点だと撃破されたのは勘違いだとは分かっていなかったんじゃ」
「あぁ、それな。いや、八九式の砲でマチルダを撃破できるかなぁ思ってさ。そりゃ、当たりどころ考えたらイケるやろうけど、ちょっと気になってな。そんでCチームの方に向かったんよ」
「そこまで考えてるんだ」
「先輩頭良い」
「褒めろ褒めろ。まぁ、こういうのは半年もやっとったらある程度は分かってくるから、あんまイキり散らかせへんねんけどな」
「砲門先輩! RKN地点見えました!」
「よし、こっちが先か、このまま……停止!」
急停止に思わず車内がどよめくが、その判断は間違っていなかった。
建物の合間から、Ⅳ号とそれを追いかけるマチルダが見えたからだ。
「今度は大野ちゃん。撃ち方用意」
「は、はい!」
「………おぉ、よし今や! 撃て!」
カーブしきれなかったマチルダがそのまま店に突っ込んだ。
ここを撃たない手はない。見事に命中したマチルダから白旗判定が上がると大野ちゃんは大いに喜んだが、そうは問屋が卸さなかった。
「桂利奈ちゃん! 後退!」
「え?」
「後続のマチルダとチャーチルが来とる! 早く!」
「あ、あいー!」
そのままバックに進めると、予想通りチャーチルとマチルダの砲撃がこちらを掠めた。
だが、本命では無い。牽制弾だ。
向こうの狙いは先ほどまで追いかけていたⅣ号であろう。
もう一度、後を追うよう桂利奈ちゃんに指示を飛ばす。うまくいけばたった2両ながら挟撃が可能になるはずだ。
合流場所だったRKN地点。そこは追い詰められたⅣ号と、聖グロがにらみ合っていた。
「参上!」
「こちらも参上!」
横から殴り込んだのは黄金色に輝く38t! 履帯を直したのであろう。
2:2:1の挟撃に形成逆転を確信したが……
「桃ちゃん、ここで外す……?」
そういえば、生徒会チームの砲手は河嶋広報であった。
あらぬ方角に弾は空を往き、マチルダの砲撃によって38tは撃破されてしまった。
が、ちょうど良いかもしれない。これでマチルダは隙だらけだ。
「山郷ちゃん大野ちゃん! 今度はダブル砲撃! 一、二の、発射!」
「「いっけーー!」
主砲と副砲が見事マチルダに命中した!
初心者チームで3両撃破とは幸先が良い。ハットトリックだ!
「よし、このままチャーチルも撃破や! あのパツキンねーちゃんのケツにガンボリ……」
「ごきげんよう?」
「先輩! チャーチルの砲身こっちに向いています!」
「進路左にアクセル!」
してやられた! と思ったのは、チャーチルの攻撃を食らって、白旗が立った後である。
しかし、どこか達成感があった。
たった1両で聖グロのマチルダを3両も撃破したのだ。MVP賞もらえへんかな。
その後の試合は、ウチらが撃破されたすぐそこの場所でⅣ号とチャーチルの一騎打ちであった。
Aチームのフェイントを入れてからの背後を狙う作戦は実に見事で、その動きに感動すら覚えたが、聖グロの隊長はなるほど実力者で、これを返り討ちにした。
結果は敗北である。
しかし、追い込めたのは事実だ。練習試合としてこんなに実りのある結果は無いであろう。
試合が終わると頭の切り替えが早いのが私の長所だ。オンとオフの差は開いておいた方が色々とさっぱりできる。
言い訳はよそう、アンコウ踊りから逃げなければならない。
聖グロの隊長さんが西住さんと何やら話し込んでいるこのタイミングを狙って、このまま適当に喫茶店で時間をつぶすとしよう。
「私達、大活躍だったね!」
「これで男子に言い寄られたらどうしよう~~~?」
「いや、うち女子高だから」
「ごめんなさい、あなたがM3の車長かしら」
「え!? い、いえ! 私は車長ですけど、今日指揮したのは……って砲門先輩!」
澤ちゃんの声に思わず振り返ってしまう。後悔先に立たず。
しかして、歩み寄ってきたのは聖グロリアーナの隊長さんとお付きの二人であった。
「あなたが、私たちのマチルダを3両撃破した車長さん?」
「へぇ、まぁ」
「聖グロリアーナのダージリンです。以後、お見知りおきを」
「こ、こちらこそ。大洗女子の砲門 愛です。よろしゅう」
「砲門? もしかして関西ジュニアチャンプの?」
「何や、ご存知でしたか」
何故?と思ったが、聖グロの隊長ともなれば地方チャンプの名前ぐらいは把握していて当然かもしれない。
「えぇ、もちろん。第二京阪の主、と称された程の方ですもの。でも、もう少しガサツな方かと思っていましたけど」
「思われてる通りですわ。1年も経てば、色々と毒も抜けますんで」
「毒ですか」
後ろに控えるオレンジ色の1年生が苦笑する。
「真面目な話、中学の進路相談では聖グロリアーナ行こうと思ってたんですけどね」
「我が校に。良ければ今からでも手続きはこちらで済ませますが」
「いや、お気持ちだけで。鶏口となるも牛後となるなかれ言いますし」
「ふふっ、残念。また、戦いましょう」
「よしなに」
一礼を最後にダージリンさんは聖グロの学園艦へと向かった。
ことわざ言った後に、口元がにやけていたが、引っかかるとこでもあったのだろうか。
何にせよ圧の強い人やなぁ、と思った矢先。
「砲門ちゃーん!」
げ
「アンコウ踊りよろしくー!」
「大丈夫、私たちも踊るから」
小山先輩何のフォローにもなってませんて、それ
連れ去られるように更衣室へと連れ去られると、ピンクのピチピチスーツを押し付けられる。
室内にはAチームの面々もおり、生徒会以外その表情には影が差している。
「会長。もうこの際ですからウチはええけど、1年生の連中はどこ行ったんですか?」
「あぁ、記録用にカメラ持って撮影してもらってるよ」
「え゛!?」
「いやー、アンコウスーツあんまり数揃ってなくてさー。私たちの分しかないんだよねー」
「ちなみに、Cチームは運転と太鼓だ」
「は!? ず、ずるいずるい! ウチも太鼓する!」
「まーまー、そう言わずにさー」
「いやーーーーーーーーー!」
いよいよ踊るしかなく、覚悟を決め……いや、決まらない
恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら踊っているが、目につくのはニヤニヤとこちらを撮影している1年生ズだ。
「せんぱーい! もっと笑ってくださーい!」
「脚上げて! 脚!」
「ボディライン良いからモテモテになれますよ~」
「目線くださーい!」
「ちょ、ちょっと皆。先輩に対して、ぷふっ」
「…………………」
「自分らは逃げ切れた思って良い気になりやがって! 明日の練習、しごきにしごき倒したるからな! 笑うなぁ!」
誤字脱字などがあればご指摘ください。
ウサギさんチーム大幅強化しないと……(使命感
次の投稿は間に合えば金曜日に投稿します。投稿して――――