『私の相棒は猫舌でツンデレ属性である』Byファイズフォン 作:ボルメテウスさん
オルフェノクからの襲撃を受けながらも、私とバディと園田真理の旅は続く。
本来ならば、バディは私を園田真理に渡して、終わりだったのだが。
「痛い」
「なんだ?」
「さっきの、化け物にやられた。
あなたが、来るのが遅かったから。
もう、美容師になれなかったかもしれない。
子供の頃からの夢だったのに」
その言葉を聞いて、バディは
「病院まで送ってやるよ」
そう、答えた。
ある意味、無関係であるバディがそこまでする必要はないが。
「病院は嫌だ。
怖い」
「子供かよ。
俺にどうしろって言うんだよ」
「せめて、怪我が治るまで、一緒にいて。
心細いもん」
そう、園田真理が言うと、バディは呆れながらも同意した。
「バディ」
「なんだよ、携帯」
「携帯ではあるが、ファイズと呼んでくれ。
あまり詐欺には引っかからないように、気をつけたまえ」
「それって、どういう意味だ?」
そう、私の言葉に対して、疑問に思いながら言う。
実際に、今の状況で、バディと離れたくない私は、園田真理の嘘に乗るしかない。
それと共に、バディは園田真理と口喧嘩を行いながらも、近くで一晩過ごした。
「ねぇ、ファイズ」
「何かね?」
バディが寝静まったのを見計らうように、園田真理が私に話しかける。
「ファイズって、本当に何も知らない?
あの化け物の事とか」
「化け物か。
彼らの名はオルフェノクというのは知っている」
「本当、どういう種族なの?」
「彼らは君達の言う所の死から蘇った存在だ。
人として死んだが、その中でも稀にだが、生き返る事がある。
その際に、超人的な進化した種族。
それが彼ら、オルフェノクだ」
「そのオルフェノクはなんで、私を、というよりもファイズを狙っているの」
「私を含めたベルトは、ある意味オルフェノクに対抗する事ができる手段だ。
その為、オルフェノクからしたら、私の存在はある意味邪魔だからな」
「そうなの。
けど、なんで巧は変身できて、私にはできなかったの?」
「それは、ある意味、変身ができる資格がなかったとしか言えない。
555の最大の特徴であるフォトンブラッド。
これを操るには、特定の人間しか操る事ができず、素質に比例される。
その最中で、君はその素質はなく、そしてバディはその素質があった」
「そうなんだ。
なんか、それは少し残念」
「私も、君が変身できる素質があれば嬉しかったよ。
君は私にとって共に戦いたい人だから」
「ファイズって、なんだか硬いけど、巧よりも話しやすいね」
「私は、人間と共に成長する為に作られたから。
私に刻まれた最初の記憶でも、そう言っていた」
「そっか。
だったら、それはお父さんかもしれないね。
そういう意味だったら、私はファイズのお姉ちゃんかもね」
「機械と人間ではかなり違うのでは?」
「私もお父さんの本当の娘じゃないから。
それこそ、襲ってくる化け物と違って、ファイズは私達の味方でしょ」
「そうだな。
私も、それをずっと願いたい」
私自身、装着する人間に、資質があれば、変身してしまう。
だが、それでも私は彼らの味方になりたい。
そんな思いを考えながら、夜が明け。
「やってられるか」
そう言いながら、バディはそのまま飛び出していった。
「やってしまったな」
「あぁ、うっかりした」
そう言いながら、私と園田真理は置いて行かれてしまった。
理由としては、立ち寄ったラーメン屋で飲食していた時だった。
手を怪我していた理由でバディと一緒に来ていたが、思わず園田真理が料理で手を使った。
その手が怪我をした箇所だった為、それが嘘だと判明したバディはそのまま怒り狂って、出て行ってしまった。
「ファイズ、すぐに追おう」
「了解した。
私自身、既にバディがどこにいるのか追跡できるように設定している」
「さすが、ファイズ!」
そう言いながら、イヤホンと接続した園田真理は、私の指示に従って、バディを追う。
だが、その道中、道で故障している車があった。
「あぁ」
「園田真理。
バディに関しては、何時でも場所は確認できる。
気になるならば、助けたらどうだい?」
「そうだね、そうしよう」
そうしながら、その事故をした人物である菊池啓太郎に尋ねる事にした。
どうやら、彼が運転中に、バイクが横入りして、そのまま事故を起こしてしまったらしい。
その事を聞いて、私は機械なのに思わず冷や汗をかいてしまう。
あの道路で、私と園田真理以外に運転しているバイクに乗っている人物は1人だけ。
つまりはバディである。
「園田真理、彼を助けてあげよう。
さすがに不憫だ」
「そうね」
「そして、悪いと思うから」
「どういう意味?」
私はあえて、その先は言わなかった。
それと共に、園田真理は菊池啓太郎はそのまま洗濯物を届けていく。
クリーニングのサービスの一環として行うので、親切丁寧に行っていく。
そこまでは良かったのだが、なぜか途中で肉屋によって、買い物をしていた。
聞くと、どうやら彼はクリーニング先の知り合いに頼まれて、買い物をしていたらしい。
「なんで、そんな事をしているの」
「だって、頼まれたから」
「いや、それ、利用されているだけでしょ」
全くもって、その言葉通りだが
「君、変わっているね」
そう、菊池啓太郎は笑顔で言う。
「私って、変わっているの?」
「私としては、その買い物を行っている間にも、洗濯物を届くのを待っている他の客を蔑ろにしているようだが」
「そうよね」
私の同意を得て、少しは気が楽になった様子で頷く。
そのまま続けていく中で、洗濯物の1つが落ちてしまう。
泥がついてしまい、そのまま届ける訳にはいかず、園田真理が洗濯物をコインランドリーで洗い直そうとする。
「まったく、あれ」
「あぁ」
ふと、コインランドリーの1つを見てみると、見覚えのある赤いパンツ。
それを見た瞬間、園田真理は
「ファイズ、あいつはどこにいるの!!」
「この周辺のはずだが」
「探すよ!!」
そう言い、園田真理が走り出した。
何が、どうなっているのか、分からずに困惑している菊池啓太郎を置いて。
乾巧は
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草加を助ける
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ミューを助ける
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2人を同時に止める