『私の相棒は猫舌でツンデレ属性である』Byファイズフォン   作:ボルメテウスさん

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デルタの行方

草加雅人が戻ってきた。

 

本来ならば、味方が増えたという事で喜びべき事だろう。

 

だが、彼には、何か闇を感じる。

 

それは、私もそうだが、イオタもまた感じていた。

 

「それで、カイザ。

君は、本当に会ったのか、デルタに」

「あぁ、そうだ」

 

その言葉に、私達は、驚きを隠せなかった。

 

これまで見つける事ができなかった最後の5本目のベルトであるデルタが見つかった。

 

「一体どうして」

「あの時、俺と草加雅人はすぐにオルフェノクを倒しに向かった。

だが、その道中で流星塾のメンバーと出会った。

そいつからからデルタのベルトの事を教えられ、すぐに合流した。

しかし、合流した後の記憶はない」

「記憶がないだと」

「気づけば、俺達には、この新たな装備とお前の新たな装備。

そして、俺達の創造主からの言葉だ」

「創造主、まさかっ」

「花形、園田真理達が探していた男だ」

 

その言葉に、私は動揺を隠せなかった。

 

まさか、私達が知らない間に、そんな出来事が起きていたとは。

 

「言っておくが、この事を園田真理達には話さない方が良い。

それを行った場合、奴が何をするのか、分からないからな」

「・・・そうかも、しれないな」

 

合流した後も、草加雅人は、それを話そうとしなかった。

 

それが、どのような意図か、分からない。

 

それでも、園田真理達に話したら、何が起きるか分からない。

 

それも理由だった。

 

「それで、今の状況が、これか」

 

そう、私達は眼前に起きている出来事を見る。

 

そこでは、かつての流星塾のメンバー達が集まっており、1人が草加雅人に怒りを向けていた。

 

その言葉は、デルタのベルトをどこに隠したのか。

 

それと共に、事情を聞き始める。

 

それは、どうやら流星塾のメンバーの1人である木村沙耶という人物がデルタギアを持っていた。

 

最初は、その力に恐れていたらしく、戸惑っていた。

 

それを見た他のメンバー達は、デルタギアを借り、すぐに戦い始めた。

 

どうやら、デルタギアを使い、十全と戦う事ができたらしい。

 

だけど、その結果、デルタの力に溺れていた。

 

「・・・おい、何か知っているか」

「あぁ、勿論、知っている。

そして、おそらくは推測だが、良いか?」

「それでも良い」

 

そう、バディが聞いてくる。

 

「デルタギアは、他のギアとは違い、変身に対する条件はない。

だからこそ、デルタギアにはあるシステムが組み込まれている」

「システム?」

「デモンズスレート。

私達には備わっていないシステムであり、適合者ではない者を十全に戦わせる為に備わっている。

それは闘争本能を刺激するシステムだ」

「だから、あの時と比べて、凶暴な性格なのか」

 

そう、納得するようにバディは頷く。

 

「おそらくは、最初に送られた人物は適合者だと考えただろう。

私達自身が、送られた理由は未だに分からないがな」

 

そう言いながら、私は、そのままカイザに問いかける。

 

「カイザ、それでお前に聞きたい」

「なんだ?」

「デルタは、今、どこにいる」

 

その私達のやり取りを聞き、周りが戦慄する。

 

「どういう事なんだ」

「私達は互いに認識すれば、何時でも居場所が分かるシステムがある。

いわば、GPSが備わっている。

それで、接触すれば、既に居場所が分かるはずだ」

「・・・だとしたら?」

「さっさと、教えろ!

てめぇのような、呪いとは違って、デルタは」

 

そう、流星塾のメンバーが、カイザに詰め寄る。

 

「黙れ、人間。

貴様のような奴がデルタの適合者だと、笑わせるなよ、中毒者」

「なんだとっ」

「そして、お前達に教える義理はない。

いや、むしろ必要ない事だからだ」

「その通りだね、君も、君の相棒も必要ない。

これは、流星塾の問題だからね」

 

カイザの言葉に対して、草加雅人もまた同意するように言う。

 

対して、バディはそのままため息を吐きながら、そのままバイクに乗る。

 

「そうかよ、じゃあな」

 

それだけ言い、私達を連れて、そのまま帰って行く。

 

「・・・イオタ、先程の台詞」

「ファイズも気づいた?」

 

カイザの先程の言った言葉。

 

どこか、違和感がある。

 

それは、まるで。

 

「・・・デルタは、すぐ近くまで来ている」

 

そう感じる言葉であった。

 

乾巧は

  • 草加を助ける
  • ミューを助ける
  • 2人を同時に止める
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