『私の相棒は猫舌でツンデレ属性である』Byファイズフォン   作:ボルメテウスさん

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人の心

「あいつらっ、まさかここまでするのかよっ」

 

その出来事は、私達にとっては予想外の出来事だった。

 

草加雅人からの連絡を聞いた私達は、とある場所に向かって、走る。

 

その連絡の内容は、園田真理が誘拐されたという内容だった。

 

「お前が、余計な事を言うからだだろ」

「私の予測ではデルタに取り憑いた者が、バディを襲ってくると思ったが」

「あいつらが、人質を取るとはな。

お前の予測も、今は当てにならないな」

「すまない」

「気にするな、そもそも、人の心が未だに分からない俺達が言える事か」

 

その言葉は、私も、バディも、未だに人の心は完全に理解できていない。

 

機械である私と、そして彼は。

 

そう考えている間にも、辿り着いた先。

 

そこには、同時に、草加雅人もまたいた。

 

「お前がこっちに連絡するとはな」

「今、何よりも優先させるのは、真理の安全だからな」

 

草加雅人の、その言葉だけは確かに信頼できる。

 

草加雅人が、園田真理に対する強い執着心はかなり危険だ。

 

だが、それと同時に彼女を守る為の行動は確かに信頼できる。

 

そうして、私達が向かった先。

 

その時。

 

「デルタの力を得る代わりに、俺は新しい力を手に入れた。

真理の命を奪う事で、人間の心を完全に捨てる事ができる」

 

「っ」

 

その言葉を聞いた瞬間、バディは目を見開く。

 

それは、彼が、人間ではないからこそ、聞こえた耳。

 

同時に、私自身も理解できた。

 

怒りを隠せない様子のバディは、そのまま真っ直ぐと向かった。

 

その先では、既にオルフェノクが流星塾のメンバーの2人が殺されている光景だった。

 

それに対して、バディは叫ぶ。

 

「お前、なんで人の心を捨てるなんて、簡単に言えるんだ」

「へぇ、聞こえたんだ」

 

そう、その言葉に、オルフェノクはこちらに振り返る。

 

「そんな下らない力の為に」

「下らないだと?

お前に何が分かるんだ」

「あぁ、分からないね、俺には、お前の気持ちなんてな」

 

バディは、叫んだ。

 

その言葉が、どのような意味か、おそらくは周りからは別の意味に聞こえたんだろう。

 

それは、もしかしたら私自身も同じだろう。

 

幼い時から、その力を身に宿し、それが本当に人と同じ心なのかどうか。

 

それが分からないまま、バディは成長した。

 

だからこそ、今のバディは、人の心を知る為に、行動していた。

 

そんなバディの目の前にいる相手を止める為に、私を、その手で握り絞める。

 

「お前を、絶対に止める」

 

同時に変身コードを入力し、構える。

 

「変身!!」『COMPLETE』

 

鳴り響く音声と共に、バディはファイズに、草加雅人はカイザへと変身し、戦いが始まる。

乾巧は

  • 草加を助ける
  • ミューを助ける
  • 2人を同時に止める
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