『私の相棒は猫舌でツンデレ属性である』Byファイズフォン   作:ボルメテウスさん

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重なる言葉

「5本、全てのベルトが向こう側に揃ってしまいましたか」

 

そう村上は、尋ねるように質問する。

 

「そうだね、結構面白い事になりそうだよ」

「それは、非常に残念ですね。

おそらくは、木場君も向こう側でしょうね」

「どうするの?さすがに5本全てを相手にするのは、危険じゃない村上君」

 

景山は、村上に対して、問いかけるように言う。

 

「幸い、今の所、2本のベルトを完全に使いこなせている人物はいない。

けれど、それも時間の問題でしょう」

「えぇ、裏切り者のオルフェノクの中に、適合した者がいれば」

「へぇ、そうなんだぁ」

 

同時に北崎は笑みを浮かべる。

 

「つまり、その人達を訪ねていけば、彼にまた会えるという事なんだ。

それは、嬉しいなぁ」

 

北崎は、そう、欲しかった玩具を見つけたように笑みを浮かべる。

 

「・・・その様子、彼を知っているんですか?」

「さぁねぇ」

 

そう言いながら北崎の脳裏に浮かぶ上がったのは、とある光景。

 

つまらない仕事だと、最初は思っていた。

 

集団でいる人間を、殺していく淡々な作業。

 

そんな中で現れたのは同じオルフェノク。

 

そのオルフェノクは、どういう訳か、人間を守るように、オルフェノクを倒した。

 

たった一発の拳で。

 

それを見て、北崎は、感動すら覚えた。

 

もしかしたら、自分を満足させるかもしれないオルフェノク。

 

だからこそ、北崎は、そのオルフェノクがより本気で戦える為に、残った人間を襲った。

 

そうすれば、もっと強くなってくれる。

 

だけど、そのオルフェノクは、人間の姿となった。

 

それは、既に戦えない事を意味をする。

 

『残念、今回はここまでかぁ』

 

その言葉と共に、その場を去って行く。

 

頼まれた仕事も、その時に終わっていた。

 

起きるのを待つのも面倒だった。

 

だから、次に戦う時を待った。

 

だが、待っている間に、その記憶はなくなった。

 

ファイズと戦うまでは。

 

北崎は、ファイズと戦った時に直感的に理解した。

 

あの時に、見逃したオルフェノク。

 

そのオルフェノクが、ベルトの力と共に。

 

「さて、少し夜風を浴びようかなぁ」

 

そんな記憶を辿り終えると共に、立ち上がり、店から出て行く。

 

それは、同時刻。

 

皮肉にも、巧も同じだった。

 

全ての事情を真理達に話した。

 

託されたデルタのベルトをどうするべきか、まだ決まっていない。

 

だが、彼らがデルタのベルトを持っている事を、まだ知らせない。

 

本当の意味で、デルタに相応しい者が現れるまで。

 

そして、同時にファイズとデルタの二つを合わせた姿でも倒せなかった北崎を思い出す。

 

「・・・」

 

その時、守れなかった感情を思い出す。

 

悔しさが、巧の中に巡る。

 

そして、その拳は、真っ直ぐと向ける。

 

「「お前()は、()が倒す」」

乾巧は

  • 草加を助ける
  • ミューを助ける
  • 2人を同時に止める
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