『私の相棒は猫舌でツンデレ属性である』Byファイズフォン   作:ボルメテウスさん

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ライダー同士の戦い

花形を殺した。

その事実を受け止めながらも、バディは園田真理達にその事を話すつもりでいる。

彼自身、これまで多くの隠し事をしていた。

そして、バディ自身も、既に罪を背負って生きる事を決めていた。

だからこそ、その罪を隠さずに話す事にした。

 

「お父さんが、本当に」

「・・・あぁ、俺が、殺した」

 

バディは偽りなく、話した。

それに対して、園田真理を始めとしたメンバーは信じられないように言った。

 

「オルフェノクの力を暴走させた。確かにその可能性はある。イオタ、ファイズのデータには」

「嘘偽りはないわ。偽造した形跡もないし、本当の事よ」

「・・・お父さん、なんで」

「父さんの覚悟だったんだろう、オルフェノクとしての、最後のけじめの」

 

悲しく呟く澤田。

その最中、1人だけバディに近づく。

 

「来い」

 

それは草加雅人からの誘いだった。

それが、どのような意味を持つのか、その場にいた全員が分かっていた。

 

「草加君、今はそんな事を「いや」巧」

 

それに対して、バディは、それを止める。

私達は、そのまま彼らを置いて、外に出る。

向かった先は、ここからそう遠くない広場。

誰も近づかない場所であり、そこにいるのは私達だけ。

 

「お前の行動にも納得しているし、それを否定する事はできない。

何よりも父さんが襲ってきた以上、君には何も悪くないだろう」

 

その言葉とは裏腹に、草加雅人は、既に腰にベルトを巻いていた。

同時にカイザを開き、構えていた。

 

「だけどな、それでも俺は父さんが好きだった。例えいずれ殺す相手だとしてもな。矛盾しているかもしれないながな」

「あぁ、そうだな、別に否定する気はないよ」

 

そう言いながらバディもまた、既にベルトを腰に巻き、私に変身コードを入力していた。

 

「それを抜きにしても、俺はお前の事が嫌いだ」

「あぁ、それは俺もだよ」

 

それだけ言うと共に既に構えていた。

 

「だから、ここでお前を殺す」

 

草加雅人は、そう、カイザを構えていた。

既に、草加雅人の中では、バディを、殺す相手として認識していた。

それに対して、バディは。

 

「あぁ、その喧嘩、乗ってやるよ」

 

喧嘩だと言った。

 

「「変身」」

 

その言葉と共に、バディ達は喧嘩した。

これまで、幾度もライダー同士が殺し合った。

憎しみで戦った。

そして、その中でも、バディと草加雅人の戦いは多かっただろう。

 

「さぁ、始めるぞ、戦い(殺し合い)を」

 

その言葉と共に草加雅人は、その手のカイザブレイガンを起動させる。

 

「そうだな、さっさと始めるぞ戦い(喧嘩)を」

 

それに対して、バディもまた構える。

ここから始まる、戦いが。

乾巧は

  • 草加を助ける
  • ミューを助ける
  • 2人を同時に止める

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