『私の相棒は猫舌でツンデレ属性である』Byファイズフォン 作:ボルメテウスさん
先日のオルフェノクとの戦いから一日が経った。
あの時に記録したオルフェノクに関するデータや、翌日に出た新聞などの情報をバディと共に共有していた。
「つまり、あのオルフェノクはどちらかと言うと、正当防衛か」
「あぁ、そもそも、オルフェノクが殺したならば、灰になっている。
それが行われていなかった所を見ても、おそらくは、襲われ、殺された後に、蘇った可能性がある」
そう言いながらも、バディはため息を吐く。
「まぁ、どちらにしても、襲ってきた以上は、返り討ちにするがな」
そう、変わらない言葉と共に、仕事を続ける。
「にしても、まったく」
そう愚痴りながら、バディは、今日の出来事を思い出すように苛立つ。
次の日、バディの身の回りでは、『夢』というのが大きく関わっていた。
啓太郎は、自分の夢を実践する為に、客の1人の悩みを聞き、その息子さんの説得をする為に向かった。
それに付き合わされるように向かった先で、その息子である黒田和彦はすぐに家に帰ろうとせず、両親に理解して貰える演奏をするまで家に帰らないつもりでいた。
そして、園田真理は、自身の夢である美容師になる為の試験に不合格になった。
「周りの奴らの夢のせいで、俺にはとんだ迷惑な話だ」
「かもしれないな。
だが、バディ」
「なんだぁ」
「私には、君が、そんな彼らを羨ましそうに見ている気がするぞ」
「はぁ、お前、巫山戯ているのか」
「巫山戯ていないさ」
先日の、啓太郎の話を聞いていた頃から、本格的にそう見えるようになった。
「・・・あぁ、もぅ、文句を言いに行くぞ」
「園田真理ならば、今は近くの公園だ」
その言葉と共に、バディはそのまま私をポケットの中に入れて、園田真理の所へと向かう。
向かった公園。
そこのベンチで1人、園田真理は泣いていた。
それを見て、先程まで確かな不満があったバディは、少し戸惑いながらも、近づく。
「おい」
そう、バディが声をかけると、園田真理は振り返る。
「やっぱり火傷したぞ、口の中」
そう、先程まで食べていた鍋焼きうどんの事を軽く文句を言う。
しかし、そこには先程までの怒りはなかった。
「ごめん」
園田真理自身も、既に自分の非を認めていたのか、素直に言う。
「泣くな、帰るぞ」
「うん」
互いに、少し時間を置けば素直になれる。
それと共に2人は、一緒に帰り道を歩く。
その最中。
「お前、なんでそんなに夢に一生懸命になれるんだ」
そう、私も、バディ自身と同じ疑問があった。
それに答えるように、園田真理は言う。
「夢を持つとね、時々切なくなって、時々すっごく熱くなるんだ」
「・・・矛盾しているな」
「うん、矛盾している。
だから良いんだ」
そう、私の言葉に対して、園田真理は答えてくれる。
「本当、贅沢だよ、お前」
「そうだよね、泣いている暇があったら、もっと練習しないとね」
「あぁ、そうだな」
そう言っていると、バディは何かに気づいて、振り返る。
そこには、既に何も無かった。
「どうしたの?」
「・・・なんでもない」
それだけ言い、バディは進む。
だが、同時にバディは確かめるように、私の画面を開く。
それと共に、私はカメラを起動させ、サーチする。
同時に見えたのは、物陰から確かにこちらを見つめる人影。
そして、さらに翌日。
「今日は一緒に学校に行かないの。
説得しに行かなきゃ」
「今日はかったるいんだよ。
なんかあったら、すぐに行ってやるからよ」
そうしながら、バディはそのまま園田真理に近づく。
すぐ近くには、充電器に繋がっている状態の私もおり、そのタイムを見る。
夜遅くまで、園田真理が苦手にしている部分や、それをどうすれば良いのか。
ファイズギア総動員で、サポートした。
その努力は確かに実った。
そして、その日、バディはずっと、園田真理を見守っていた。
周囲の警戒も、行いながら。
それと共に、彼女の努力が実った時、確かにバディは笑った気がする。
「夢を持つって、良い事かもな」
「あぁ、そうだな」
未だに夢が叶っていない。
だが、その第一歩を踏み出す事ができた。
それを見る事ができた気がする。
そして、園田真理の帰り道。
彼女の後ろから迫ってくる眼鏡をかけた男性。
その胸元にある社員証を見て、同時に確信を持つように、バディはそのまま無言で立ち塞がる。
「っ」
何が起きているのか分からない様子だ。
それでもバディはそのまま立つ。
せめて、夢の第一歩を踏む込む事ができた園田真理の為に。
「なんだ、お前は」
「おい、知っているか。
夢を持つとな、時々すごく切なくなる。
だけど、時々すごく熱くなるらしいぜ」
同時に、バディは、そのまま私に変身コードを入力する。
「俺には夢はない。
だけど、夢を守る事はできる」
そう、私自身も夢を持たない。
ただの機械だ。
だけど、それでも、誰かの夢を支え、守る事ができる。
機械であるからこそできる事。
「変身」
それと共に、バディは555へと変身する。
同時にオルフェノクは、その手にレイピアを手にして、襲い掛かる。
しかし、バディは迷わずに、コードを入力する。
『461』『818』
入力すると同時に、正面から来たオルフェノクは、上から降ってきた物をすぐに避ける。
「なっ」
そうしている間にも、既に遠隔操作で、こちらに向かっているオートバジンが牽制しながら、バディはそのままミッションメモリーをセットする。
まずはファイズエッジをファイズストライクブレードに。
次に、ファイズガードシールドを持つが。
「まったく、これをどうすれば」
「ここは、私に任せたまえ」
そう言うと、オートバジンでオルフェノクを多少離した後、残りのアーマーをそのままバディに装着させていく。
「なんだか、着替えさせられているような気分だが」
「着物などは着付けがあるんだ。
気にする事はない」
そう言いながらも、ようやく装着が完了する。
2つのギアを装備する事で変わった姿。
その姿は、まさしくナイトと呼ぶに相応しいだろう。
「そんな重い装備で、何ができる!!」」
そう言いながら、オルフェノクは、迫っていく。
それに対して、バディは正面から受け止める。
「お前の動きをいちいち見なくて済むんだよ」
その言葉と共にファイズストライクブレードで、斬り上げる。
それによって、吹き飛ばされたオルフェノクを見ながら、手に持ったファイズガードシールドを刀身に装着する。
それによって、ファイズガードシールドの形は変形し、巨大な斧へと変わる。
それと同時だった。
『Exceed Charge』
同時に、ファイズガードシールドからは巨大な斧のエネルギーが溢れ出る。
その場を動く事ができないオルフェノクに対して、その斧を真っ直ぐと振り下ろした。
それによって、オルフェノクは、完全に灰となった。
「よし、やったぞ、バディ」
「まぁな。
にしても、重いなこれ」
そう言いながら、ごすっと、そのまま武器を地面に降ろした。
それはかなり重く、簡単にアスファルトの床を壊す。
「「あっ」」
それに気づき、私達は思わず声を出す。
「どっどうするんだよ、これっ!!」
「とりあえず、バディ。
ここは、戦略的撤退だ」
それと共に、オートバジンをバイクモードにして、提案する。
「あぁ、まったく!!」
そう言いながら、バディはオートバジンに乗り、すぐにその場から離れていった。
乾巧は
-
草加を助ける
-
ミューを助ける
-
2人を同時に止める