Arknights:間章・志操堅固 作:タスマニアたけしMK1a
機体が危険な状態であることを知らせる赤色灯が、俺の居る操縦席を鈍く照らす。
視覚システムも破損が酷いようで、先程からノイズばかりを写す。
流れ続ける血は止まる気配などなく、もはや痛むすらも感じなくなって、体の感覚が消え始めた。
クーパーの奴、しっかりアークのところまで行けたんだろうな...いや...俺たちSRSが総力を上げて護衛したんだ。行ってるに違いねぇ。
『パイロット....プロトコル3....パイロットの保護....止血剤.....投与』
「AW、もういい、この傷じゃ助からん。」
『プロトコル3』
俺の相棒たるAWは、まだ諦めずに止血剤をしこたまぶち込んでくるが
焼け石に水とはまさにこの事。
プロトコル3...『パイロットの保護』を彼は律儀に守り続けている。予備電源の接続も危ういと言うのに、それでもなお諦めない。
「...!、この音!クーパーの奴、やってくれたか」
俺たちのいる地点まで響いてくるほどの振動と爆音、間違いない、破壊してくれたんだ。
フォールドウェポン、惑星を丸ごと破壊する力を秘めた兵器、もしこれを発射されてたら.....俺たちの故郷にいる人々の命はなかっただろう。
よかった...これでようやく逝ける。
そう思い、ただこれから起こることに身を委ねようとした次の瞬間、視界を埋め尽くすほどの極光が襲いかかってきた。
「ドクター、もう少しです。頑張って下さい」
「あぁ、すまない」
空から源石が降り注ぐ。はるか上空に立ち込める暗雲は、確実に彼らのいる場所を飲み込もうとしている。
彼らは製薬会社、『ロドスアイランド』の職員たちである。だが鞭、メイス、剣etc.。多種多様な武具を手に持ち駆け回る姿は全くもって製薬会社のそれでは無い、むしろどこかのPMCだと言われても違和感は無いだろう。
そんな彼らが進む街はある暴徒たちの手によって瓦礫の山と化しており
ほんの数時間前までは人々の行き交う都市だったようには見えない。
そんな彼らの前に、気味の悪い無機質さを感じさせる無骨な仮面を付けた集団が現れた。彼らこそがこの街を瓦礫の山にした張本人達である。
その瞳は狂気に染まりきっており、ブツブツと何かを喋りながらも向かってくる。こちらに害を与えようとしているのはその手持つ鉈のような武器を見れば誰だって分かるだろう。
「っ!もう時間が無いのにっ!」
「クソっ、囲まれた!」
確実に「天災」が近づいていると言うのに、それでもなおロドスと戦おうとする仮面の暴徒たち...「レユニオン」
ロドスに緊張が走る、もしこのまま交戦すれば天災に呑まれる、だが無理矢理突破すれば犠牲は避けられない。
こうして膠着状態が続く今も、着々と天災は猛威を振るい始めている
「さっきの龍女との戦いでもうボロボロだってのに!」
「ドクター!せめて貴方だけでも!」
ならばせめて、ロドスの指揮官たるドクターだけでも逃がしたい。
出来るならば避けたい、だが現状においてはそれは最善策だというのは皆分かっていた。
「殺せ」
レユニオンの先頭に立っていた1人の構成員が発破を掛けると、彼は狂ったようにロドスに襲いかかった。
「っ!重装!前に!ドクターを守れ」
「どうすればいいんだ!畜生!」
彼らが激突するその瞬間
ドガァァァン!!!
腹の底から響くような、重い銃声が響き渡った。
んほぉぉぉ!!!!フライトコアで殲滅すりゅの気持ちいいのぉぉぉぉ!!!!!