ようこそ実力至上主義の研究室へ   作:早サ

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終わらせ方が難しい……。


入学二日目

入学式の後、一通り施設などの説明が終わり、昼前に解散となった。

特に問題なく日用品をそろえ、大体1時くらいに寮に着いた。

フロントの管理人からキーカードとマニュアルを受け取り、指定された部屋に向かう。

鍵を開け中に入ると、八畳位の部屋だった。

まぁ、若干狭いが許容範囲内だろう。

マニュアルとキーカードを放り投げ、持ち込んだものを配置していく。

 

数時間ほどで終わり改めて見るとそこそこ狭く感じるが、まぁそれはそれ。

 

「さて、家の続きをしようか。問題は効果時間だったか…10分は流石に短いな。せめて30分には伸ばしたいが……」

 

呟き、いそいそと準備を始め、試作品を作っては自らが使用し記録(データ)を取る。

たまに試作品を使用し唐突に倒れ、目が覚めては時間を無駄にしたと後悔しては試作品を作って繰り返す。

夜中になって、ようやく出来たかと思えば「味が…」とか言いだしてまた作り始める。

 

そして空が明るくなり始めた頃。

ようやく最低ラインに達したのか記録(データ)を取り、もう朝かと学校の準備を始める。

ちなみに寝てないが、まぁ徹夜くらい普通なので大丈夫だろう(え)

他のモルモッゲフン生徒に試してもらうために、紫の蛍光色の液体が入った試験管を数本鞄に入れる。

そうして準備を終え、寮を発つ。

おそらく誰かが被験者になるだろうが、まぁ大丈夫だろう。

少しの間元気マシマシになってから1時間ほど体が動かせなくなるだけだ。

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

学校二日目。

初日だからか、ほとんどが授業方針の説明などで終わった。

途中で男子生徒約一名が居眠りしたりしていたが、先生に注意されることはなかった。

代わりに何かに書き込んだりしていたが……。

 

そんな感じで昼休みを迎え、それぞれが早くもグループを作ったりして食堂に向かう。

私も食堂に向かい、適当にメニューを流し見する。

ふむ、前行ったスーパーやコンビニにもあったが、ここにも無料……か。

 

「山菜定食か……」

 

どうも無料の山菜定食に惹かれる。

山菜定食も気になるが、他の物も気になるしそっちの方が美味しいだろうが……

 

多少悩み、最終的に山菜定食にした。

カウンターから受け取り、ざっと周りを見て適当な席に座る。

いざ食べようと箸を持つと、二人の女生徒が近づいてくる。

確か……坂柳有栖と、神室真澄(かむろ ますみ)だったか。

 

「同席してもよろしいでしょうか?」

「あぁ、どうぞ」

 

特に断る理由もないので、承諾する。

坂柳は席に座ると、こちらの定食に目を向け話しかける。

 

「そちらは野菜定食ですよね。他にも美味しそうなものは沢山ありましたけど、どうして無料の野菜定食を?」

「…ふむ、まぁ強いて言うなら気になったからかな」

 

野菜定食を口に運ぶ。

 

「……私は美味しいと思うが、人によっては苦手な人もいるだろう。おそらくポイントが無い人への救済措置だろうが……」

「なるほど…。ポイントが無い人、というのは使い切ってしまった人、という意味でしょうか?」

「それもあるだろうが、そもそもポイントの支給が少ない人もいるだろう。いや、まだ情報も少ないから断定はできないが」

「…なるほど。話は変わりますが、先日の自己紹介の時に薬等の話をしていたと思うのですが、具体的にどういうものなのでしょうか」

「あぁ、そのことなら丁度今朝に作ったモノがあってね。確か有栖君は心疾患があったか、ならやめたほうが……ああ!なら真澄君に試してもらおうか。これなんだが、まだ自分以外で試してなくてね。ぜひ記録(データ)を取らせてほしい」

 

隣で静かに食べていた真澄君に、紫の蛍光色の液体が入った試験管を手渡す。

 

「はぁ!?ちょ、なんで私がこんな液体飲まなきゃいけないのよ。てかどうやったらこんな色になるよ……」

「あぁ、元々効果は出来ていたんだが、味が納得いかなくてね。いつの間にかそうなってた」

「にしたっておかしいでしょ……」

「ほら、真澄さん。ぐいっといってください、骨は拾ってあげますから」

「……はぁ」

 

真澄君は疲れたように試験管を傾け、一気に流し込む。

 

「ン゛!?ゴホッコホ…何これ!?なんでこんな甘いのよ!」

「そうか?そこまで甘くないはずだが……」

「あんた舌壊れてんじゃないの!?」

 

失礼な。

真澄君は水を勢いよく流しいれ、落ち着かせる。

すると有栖君が質問する。

 

「これはどういう効果があるのでしょうか?」

「あぁ、30分ほど多少思考速度や身体能力が上がり、疲れなどが吹き飛ぶ。まぁ30分過ぎたら副作用として体が全く動かなくなるが……」

「なんてもの飲ませてんのよ…!」

 

と、スピーカーから放送が流れる。

 

『本日、午後5時より、第一体育館の方にて、部活動の説明会を行います。部活動に興味のある生徒は、第一体育館の方に集合してください。繰り返します、本日―――』

 

「…部活動か。特に予定もないし、見に行くか……」

「何か部活はやる予定はあるのですか?」

「ふむ、今のところ入る気はない。そっちはどうなんだ?」

「私はチェス部に興味がありますね。ただ、入ることはないかと」

 

楽しめそうな相手がいない、というところか?

 

「とりあえず、残りを食べてしまおうか」

「そうですね。真澄さんも、冷めてしまいますよ」

「…はぁ、何で二日連続でこんな目にあってるの……」

 

化学研究部とかあるのだろうか……

 

 

 

 

 

 




主人公の口調は大体こんな感じで行こうかなと。

真澄さんは記念すべき被害者第一号となりました。

次の投稿は2月中にもう1話投稿出来ればなと……。

ついでに感想や評価など、良ければしていってください。

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