俺たちが、
リムル「ん?」
リアム「何だ?」
俺とリムルが後ろを向くと、赤い何かがこちらに向かっていた。
あまりの早い速度に、俺たちはすぐに躱す。
地面に激突した赤い星は、人だった。
丁度、豚頭帝と志翠達の間に着地したようだ。
全員が警戒する中、そこに居たのは、シルクハットを被り、鳥の様な仮面をつけた男だった。
リムル「魔人か?」
リアム「かもな。」
リムルの呟きに、俺はそう答える。
すると、その男が叫ぶ。
ゲルミュッド「どういう事だ!?このゲルミュッド様の計画を台無しにしやがって!」
リアム「ゲルミュッド?」
俺がそう呟くと、時之歴史が反応する。
時之歴史『ゲルミュッドとは………。』
リアム『リグルドの長男に名前をつけた奴だったな。』
時之歴史『で………です。』
アイツがゲルミュッドか。
すると、当のゲルミュッドは喚き散らかす。
ゲルミュッド「もう少しで俺の手足となって動く、新しい魔王が誕生したというのに!」
リムル「あ…………?」
リアム「新しい………?」
紅丸「魔王?」
ゲルミュッド「そうだ!だから、名付けをしまくった!種を蒔きまくったんだ!最強の駒を生み出す為にな!」
ゲルミュッドは、そう叫んだ。
それを聞いた鬼人勢は。
白老「その為に………。」
蒼影「我らの村にも………!」
紫苑「来たという事か………!」
銀姫「こいつが元凶…………!」
ゲルミュッドの言葉に、鬼人達は怒りを燃やしていた。
それもそうだ。
里を滅ぼした豚頭族を嗾けた元凶なのだから。
すると、ガビルが叫ぶ。
ガビル「おおっ!これは、ゲルミュッド様!」
部下「あれが、ガビル様の名付け親の……。」
ガビル「どうして、ここに?もしかして、我輩達を助けに………。」
ゲルミュッド「役立たずの鈍間が!」
ガビル達「へ?」
ガビルは、ゲルミュッドが助けに来たと思ったのか、そう声をかけるが、ゲルミュッドから突然罵られて、呆然とする。
ゲルミュッド「貴様もさっさと豚頭帝の糧となれ!」
ガビル「はっ!?」
部下「あの人、何を言ってるの?」
ゲルミュッド「役に立たない無能の分際で、いつまでも目障りな奴よ!豚頭帝に食われ、力となれ!俺の役に立って死ねるのだぞ。光栄に思うが良いぞ。」
ガビル「うげっ………げろ………ゲ………ゲル………!」
ゲルミュッドのその言葉に、ガビルは動揺していた。
ゲルミュッドは、豚頭帝に命令する。
ゲルミュッド「やれ!豚頭帝!」
だが、豚頭帝は動かなかった。
豚頭帝「…………。」
ゲルミュッド「どうした?」
豚頭帝「…………魔王に進化とは、どういう事か?」
ゲルミュッド「チッ!本当に愚鈍な奴よ。」
ゲルミュッドは、豚頭帝の言葉にそう毒づくと、口を開く。
ゲルミュッド「貴様が魔王、
ゲルミュッドのその言葉に、俺たちは。
リムル「あのお方?」
リアム「どうやら、ゲルミュッドを動かしてる黒幕が居るみたいだな。」
リムル「みたいだな。」
なるほど。
俺たちがそう話している中でも、豚頭帝は動かなかった。
それを見たゲルミュッドは、苛立ちを見せていた。
ゲルミュッド「何をボケっとしている!豚が!!はぁ…………時間がない。手出しは厳禁だが、俺がやるしかないか………。」
そう言ったゲルミュッドは、手に魔力を集める。
それを見たガビルは動揺する。
ガビル「うわっ!ゲ………ゲル………!」
部下「ガビル様!」
部下「お逃げくだされ!」
ゲルミュッド「死ねぇ!!」
部下達「ガビル様!!」
ゲルミュッドの攻撃に、ガビルの部下達が庇い、攻撃を受ける。
ガビルは無事だったが、部下達は倒れていた。
それを見たガビルは。
ガビル「…………ハッ!?お前達?」
部下「…………ガビル様が無事で………。」
部下「良かった…………。」
そう言って、部下達は気絶した。
それを見たガビルは、震えていた。
ガビル「お………おおっ………!おお…………おおおっ…………!ゲルミュッド様!!」
ゲルミュッド「豚頭帝の養分となり、俺の役に立つが良い!」
それを見ていた俺たちは。
リムル「あっ!」
リアム「助けるぞ!」
リムル「おう!」
俺たちは、急降下する。
そして、俺たちは、ライドウォッチを起動する。
リムルには、アギトのライドウォッチを渡しておいた。
『ジオウ!』
『クウガ!』
『ゲイツ!』
『アギト!』
俺たちは、それぞれのライドウォッチをジクウドライバーに装填する。
待機音が流れる中、俺達は叫ぶ。
「「変身!」」
俺達は、ジクウドライバーを一回転させる。
『ライダータイム!』
『仮面ライダージオウ!』
『仮面ライダーゲイツ!』
『アーマータイム!』
『(アークル音)クウガ!』
『(オルタリング音)アギト!』
俺はジオウ・クウガアーマーに、リムルはゲイツ・アギトアーマーに変身する。
俺とリムルが、ガビルの前に向かっていると。
ゲルミュッド「フハハハハハ!上位魔人の強さを教えてやる!死ね!
ガビル「ゲルミュッド様〜!!」
ガビルがそう叫ぶ中、俺とリムルは間に入り、リムルは捕食者でゲルミュッドの攻撃を取り込み、俺はパンチで打ち消す。
取り込み終わると、ゲルミュッドとガビルが驚いた様な声を出す。
ゲルミュッド「はあ?」
ガビル「ああっ………!」
リムル「なあ、これが全力か?」
リアム「この程度じゃあ、死なないだろ。」
ゲルミュッド「き………貴様ら………!」
ガビル「あなた方は………あなた様方は………!」
「「ほれ!」」
そう言うガビルに、俺たちは回復薬を渡す。
ガビルは、慌ててそれを全部抱きしめる。
ガビル「わわっ!」
リムル「回復薬だ。」
リアム「部下達に使ってやれ。大事な部下なんだろう?」
ガビル「は………はい!…………しっかりしろ!我輩の為に、こんな………!」
ガビルは、部下達に、回復薬を使っていく。
リムル「………さて。」
そう言うと、リムルは粘糸を発動して、ゲルミュッドを拘束する。
ゲルミュッド「ああっ!?なんなんだ、これは!?」
ゲルミュッドは、動けなくなる。
すると。
ウォズ「祝え!」
リアム「あ。」
ウォズ「全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・クウガアーマー!平成の始まりのライダーの力を顕現させた瞬間である!」
やっぱり、やるんだ。
それを見て、鬼人達は苦笑していた。
俺は、リムルに話しかける。
リアム「さて。こいつが黒幕の様だな。」
リムル「だな。」
俺とリムルは、前に出る。
俺は、ガビルの事を気に入った。
最初こそ、次期蜥蜴人族の首領だからという理由で持ち上げられていたと思っていたが、部下達が、本当に心の底から、ガビルの事を慕っているのが分かった。
なら、助けるのには十分な理由だ。
すると、ゲルミュッドが叫ぶ。
ゲルミュッド「き………貴様ら!この上位魔人にこんな事………!グハァッ!」
ゲルミュッドの言葉が、途中で途切れたのは、リムルが腹パンしたからだ。
ゲルミュッド「ぐはあ………。貴様!この俺に…………!」
リアム「うるさい。」
ゲルミュッド「ぐはっ!」
ゲルミュッドの喚きに、俺はそう言って、ちょっと強めのパンチを叩き込む。
そのパンチで、糸が切れて、ゲルミュッドは腹を抱える。
ゲルミュッド「ああっ………ううっ!」
リムル「上位魔人とか言って、偉そうにしてても、大した事無いんだな。」
リアム「単なる小物だろ。」
ゲルミュッド「わ、分かった!仲間にしてやろう!俺はいずれ………グハッ!」
そう言うゲルミュッドの言葉が再び途切れたのは、俺とリムルのキックが炸裂したからだ。
倒れたゲルミュッドは、喚く子供みたいに手足を暴れさせる。
ゲルミュッド「ああっ!はあっ………!キィィィィィ!貴様ら、終わるぞ!あのお方がお前達を許さんぞ!!」
リムル「そのお方の事、詳しく聞かせてくれよ。誰が糸を引いてるのか。」
リアム「なぁに。お前が喋るのを拒否しても、死なない程度にはやるから。」
ゲルミュッド「ヒィッ!やめろ!来るなァァァ!!」
ゲルミュッドはそう喚いて、豚頭帝の方へと向かう。
ゲルミュッド「おい、豚頭帝!俺を助けろ!」
豚頭帝「…………腹が減った。」
ゲルミュッドの助けにも、豚頭帝はそう呟いただけだった。
ゲルミュッド「クソが!俺を助けろ、豚頭帝!いや、ゲルドよ!!」
ゲルド「…………はっ!」
豚頭帝改め、ゲルドは、ゲルミュッドの言葉に、何かを思い出すかの様な動きを見せる。
ゲルド「ん…………。」
ゲルミュッド「貴様がさっさと魔王に進化しておれば………!」
ゲルミュッドがそう言う中、ゲルドは動き出す。
ゲルドが動いた事に、他の鬼人達も身構える。
ゲルミュッド「この屑が。漸く動いたか。ハハハハハッ!こいつの強さを思い知るが良い!やれ、ゲルド!この俺に歯向かった事を後悔させ………!」
ゲルミュッドの言葉は、最後まで続かなかった。
なぜなら、ゲルドは、手に持つ巨大な包丁で、ゲルミュッドの首を刎ねたのだ。
それには、その場にいる全員が驚く。
時之歴史が報告をする。
時之歴史『ゲルミュッド、生命反応を停止しました。』
リアム『見れば分かる。』
俺が時之歴史にそう答えると、ゲルドが動いた。
ゲルドは、そのゲルミュッドの死体を食べ始めたのだ。
ゲルミュッドとしては、ガビルを生贄にするつもりだったのだろうが、ある意味因果応報の結末となったな。
すると、ゲルドからヤバそうな気配が出てくる。
リアム「リムル………これ、やばくね?」
リムル「ああ。」
俺の呟きに、リムルがそう答えると、時之歴史が報告する。
時之歴史『報告しました。豚頭帝、個体名ゲルドの魔素が増大しました。魔王種への進化を開始します。』
リアム『マジかよ………!』
そうか、一応、俺たち相手には手も足も出なかったが、ゲルミュッドは上位魔人だ。
それを食ったのならば、魔王種へと進化してもおかしく無い。
俺たちが身構えると、ゲルドは進化した。
時之歴史『成功しました。個体名ゲルドは、豚頭魔王へと進化完了しました。』
俺は、その報告を聞く。
リムル「豚頭魔王………。」
リアム「魔王、ゲルド………。」
リムル「リアム。放置する訳には行かないよな。」
リアム「だな。」
俺たちがそう話してると、ゲルドは咆哮を上げる。
ゲルド「ウオオオオ!俺は、豚頭魔王!この世の全てを食らう者なり!名をゲルド。魔王、ゲルドである!!」
こいつを放置してたら、本当の災厄が、このジュラの大森林を襲うだろうな。
だが、勝てるのか?
すると。
紅丸「紫苑!銀姫!」
紫苑「はっ!」
銀姫「承知しています!」
シズ「行くわよ!」
リアム「ウォズも行け!」
ウォズ「分かっています。」
紅丸の指示を受けた紫苑と銀姫がゲルドに向かって走り出す。
すると、シズさんは、フレイムドラゴンのウィザードリングを取り出して、スキャンする。
『フレイムドラゴン!』
『ボゥー!ボゥー!ボゥーボゥーボォー!』
シズさんは、フレイムドラゴンにスタイルチェンジを行う。
リムル「おい?」
リアム「大丈夫か?」
紅丸「ここは、俺たちにお任せを。」
俺とリムルの呟きに、紅丸はそう答える。
紫苑と銀姫は、駆け出していた。
紫苑「薄汚い豚が!魔王だと?」
銀姫「思い上がるなァァ!!」
シズ「貴方はここで倒す!」
ウォズ「ハァァァァ!」
紫苑、銀姫、シズさん、ウォズの攻撃に、ゲルドは手に持っていた包丁で受け止める。
紫苑「うっ………!」
銀姫「はっ!」
シズ「ふっ!」
銀姫「ふっ!」
四人の攻撃をゲルドは弾き、ゲルドは四人に攻撃しようとするが、紫苑は剛力丸で、銀姫、シズさん、ウォズは回避して、距離を取る。
四人は、再びゲルドに向かって駆け出し、ゲルドは、四人に攻撃しようとする。
ゲルド「ふんっ!」
だが、白老がすぐそばに来ていて、首を斬り飛ばす。
リムル「やった!」
リアム「いや、まだだ!」
白老「ん?」
リムルがそう言うが、俺はそう叫ぶ。
なぜなら、白老が斬り飛ばした筈の首を、ゲルドが抱えていて、首の方から触手みたいなのが伸びてきて、すぐに再生する。
白老「なっ………!?」
リムル「凄まじい回復能力だな………!」
リアム「奴を倒すには、超火力で吹き飛ばすしか無い!」
これは、ある意味では、風都探偵に登場したドーパント、トラッシュ・ドーパントと似た能力だな。
まあ、あっちとは違って、回復力が環境に影響されないみたいだが。
すると、蒼影がいつの間にかゲルドの後ろにいて、地面から糸が伸びてきて、ゲルドを包み込む。
蒼影「操糸妖縛陣!」
ゲルド「うう………。」
蒼影「やれ、紅丸!」
紅丸「これでも、食らってな!」
紅丸は、
嵐牙「ワォーーーーーン!!」
嵐牙の咆哮と共に、糸が燃え、現れたゲルドに、雷が落ちる。
嵐牙は唸っていて、リムルが話しかける。
リムル「魔素切れか?」
嵐牙「面目ありません………。」
リムル「俺の影に潜ってろ。」
嵐牙「はっ!」
魔素切れを起こした嵐牙を、リムルは自分の影に潜らせた。
俺が目を凝らすと、ゲルドはそこに居た。
紅丸「何っ!?」
「「「「あっ!?」」」」
リムル「まさか………!?」
シズ「そんな……………!?」
ウォズ「驚いたな………………。」
リアム「無事かよ………!?」
俺たちは、驚いた。
蒼影、紅丸、嵐牙の攻撃で、あちこちが焦げているものの、無事であるゲルドに。
ゲルド「これが………痛みか。」
リムル「嘘だろ………!?」
リアム「致死級の連続攻撃を食らっておきながら、存命かよ………!」
まじか…………………。
俺とリムルがそう驚いていると、二人の
豚頭将軍「王よ。この身を御身とともに。」
ゲルド「…………うむ。」
豚頭将軍がそう言って、ゲルドが頷くと、その豚頭将軍を食べる。
すると、黄緑色のオーラがゲルドを包み、回復していく。
リムル「…………自己再生と回復魔法か。」
リアム「厄介だな………。」
ゲルド「足りぬ。もっとだ!もっと大量に食わせろ!!」
俺とリムルがそう言うと、ゲルドは手から魔力弾を発射する。
それは、紅丸達の上空に行くと、幾つもの大量に分かれる。
あれは、先程ゲルミュッドが使ったスキル、死者之行進演舞だろう。
俺とリムルは、再び各々のスキルを使い、死者之行進演舞を無効化する。
紅丸「リムル様、リアム様。」
リムル「大丈夫だ。」
リアム「俺たちに任せろ。」
俺とリムルは、ゲルドに向かって歩いていく。
リアム「行けるか、リムル?」
リムル「ああ。………出番だぞ、大賢者。お前に託す!さっさと敵を打ち倒せ!」
リムルがそう言うと、リムルの金色の目が赤くなっていく。
俺は、構えをとる。
すると、ゲルドは、豚頭将軍が使っていたスキルを使う。
ゲルド「喰らい尽くせ!
そう叫ぶと、俺たちに四つの顔が飛んでくる。
リムルはそれを躱す。
あれは、リムルから一度聞いていて、ユニークスキル、大賢者のオートバトルモードだと。
リムルは、黒い炎を纏った刀とジカンザックスで、ゲルドの左腕を吹き飛ばす。
あの黒い炎は、ゲルドの左腕の上の部分にまで纏わり付き、再生を妨害している様だな。
リアム「ハアッ!」
俺は、クウガの様に、徒手空拳でゲルドと戦っていく。
ゲルドは、右腕だけでも、俺と戦っていく。
俺とゲルドのパンチがぶつかり合う中、俺の視界がスパークする。
リアム「何だ!?」
スパークが収まると、そこには、ある光景が映っていた。
ゲルド達が住んでいた豚頭族の故郷、オービック。
そこに飢饉による飢餓が襲い、荒れ果てた。
ゲルドは、民達を思い、ゲルミュッドの名付けを受け入れ、今に至る。
リアム(これが……………ゲルドの覚悟と思いなのか……………!)
同胞を思い、全ての罪を背負う覚悟。
その姿は、まさに王と言えるだろう。
俺は、魔王ゲルドの背負う物と覚悟に勝てるのか………………?
すると、ジオウライドウォッチが光り出す。
リアム「っ!?」
突然光り出した事に、腕で顔を守ると、光が収まる。
すると、湿地帯ではなく、違う空間に居た。
リアム「ここは………………?」
???「君が、この世界のジオウだね?」
リアム「っ!?」
そう声をかけられて、後ろを振り向くと、1人の男性が居た。
リアム「常磐ソウゴさん……………。」
ソウゴ「うん。俺は常磐ソウゴ。」
そう。
本家仮面ライダージオウ、常磐ソウゴが居たのだ。
何で……………!?
リアム「何でここに……………!?」
ソウゴ「何でだろうね。俺にも分かんない。」
オーマジオウの力が影響したのか?
そう思っていると、ソウゴさんが話しかけてくる。
ソウゴ「どうしたの?」
リアム「え、いや……………。」
ソウゴ「なんか、悩んでる気がしてさ。」
お見通しか。
隠すのは無理と判断して、俺は話した。
魔王ゲルドの同胞を思い、全ての罪を背負う覚悟。
それを見て、俺は勝てるかどうかと迷いが生じたことを。
ソウゴ「なるほどね………………。」
リアム「魔王ゲルドの覚悟は凄い。勝てるのか不安になって………………。」
魔王ゲルドの覚悟は、一族を思っての覚悟だ。
俺が勝てるのか………………。
すると、ソウゴさんが口を開き、周囲には平成ライダー、ゼロワン、セイバー、リバイスの記憶が流れる。
ソウゴ「そうだね……………。俺もそうだったよ。」
リアム「え?」
ソウゴ「俺も、色んな戦いをしたけど、仲間が居たから、俺は戦ってこれた。俺が強くなれたのは、皆を……………民を守りたいって思いがあったからだと思うんだ。」
リアム「ソウゴさん………………。」
そう。
常磐ソウゴさんは、ジオウの最終回にて、オーマジオウに対してこう語っていたのだ。
ソウゴ『………………世界を救ったのは、ゲイツや、ツクヨミや、ライダーたち皆の力だ。皆の居ない世界で、俺1人王様になっても仕方ない。』
ソウゴさんは、たった1人で戦っていたわけでは無い。
皆が居たからこそ、戦っていたのだ。
すると、ソウゴさんは俺に言う。
ソウゴ「君にだって、守るべき仲間が居るだろ?」
俺はそう言われて、ハッとする。
そうだ。
俺にも、リムル、シズさん、鬼人達、ゴブリン達を始めとする仲間達が居るのだ。
村に居る皆も、俺たちが負けたら、避難するしか無くなってしまう。
それを思うと、迷いが吹っ切れた。
リアム「ソウゴさん……………ありがとうございます!」
ソウゴ「大丈夫だよ。頑張ってね。」
リアム「はい!」
俺の意識は、現実へと戻っていく。
一方、ソウゴさんは。
ソウゴ「………………それで、これで良いのかな?この世界のオーマジオウ。」
オーマジオウ「助かるぞ。」
ソウゴさんは、オーマジオウに話しかける。
オーマジオウは呟く。
オーマジオウ「さて、見せてもらうぞ。若き日の私よ。」
一方、俺が現実に戻ると、ゲルドの拳が迫っていた。
すると、右腕が光を発して、ゲルドは吹っ飛ぶ。
ゲルド「なっ……………!?」
リムル「リアム……………?」
俺は右手を見ると、そこには、ジオウライドウォッチIIが出現していた。
ウォズ「素晴らしい、我が魔王!これぞオーマジオウの力の一端!」
シズ「どういう事?」
リアム「こういう事さ。」
俺はジオウライドウォッチIIを起動する。
『ジオウ!II!』
起動した後、スプリットリューザーを動かして、ピクトウィンドウをずらす。
リアム「表と、裏。」
俺はそう言うと、D‘9サイドとD‘3サイドに分離させる。
『ジオウ!』
リアム「過去と未来。二つの世界を統べるウォッチだ。」
リムル「リアム………………。」
俺はそう言って、二つのライドウォッチを、ジクウドライバーに装填して、ジクウドライバーのロックを外す。
すると、俺の背後に、二つのアナログ時計が左右対称の状態で現れる。
リアム「変身!」
俺はそう言って、ジクウドライバーの本体を一回転させる。
すると、俺の背後の時計が、同じ時間を指し、ライダーの文字が浮かぶ。
『ライダータイム!』
『仮面ライダー!ライダー!ジオウ・ジオウ・ジオウ!II!』
俺は、仮面ライダージオウIIに変身する。
リアム「善も悪も、光も闇も、全て受け入れる!その力で俺は、未来を切り開く!」
銀姫「リアム様………………。」
リムル「お前………………。」
シズ「…………………。」
ゲルド「ぬぅぅ!」
ウォズ「王の凱旋である!」
俺はそう宣言して、リムル達が見る中、ゲルドは俺に向かってこようとするが、ウォズが遮る。
ウォズ「祝え!全ライダーを凌駕し、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウII!新たな歴史の幕が開きし瞬間である!」
紅丸「何ですかね………………あれ。」
紅丸、突っ込まないでやれ。
これがウォズだ。
リアム「やっぱり、良いよね。」
ウォズ「では、我が魔王。存分に戦われよ。」
リアム「…………ああ!」
俺がゲルドに向かうと、ゲルドは再生した左腕と新たな肉切り包丁で俺を攻撃してくる。
俺はゲルドの攻撃を右腕で防ぎ、左手にマゼンタ色のオーラを溜めて、パンチを放つ。
それを食らって、ゲルドは吹っ飛ぶ。
俺はゲルドの方へと向かい、ゲルドにキックを入れる。
ゲルド「ぬわぁぁぁ!」
リアム「ふっ!」
ゲルドは肉切り包丁を振るうが、俺はそれを躱して、右拳でパンチをする。
すると、ジクウドライバーからライダーの文字が現れ、それが剣の形になる。
ジオウと共に強くなっていく剣、サイキョーギレードだ。
リムル「あれって………………。」
シズ「顔……………だよね?」
それを見て、リムルとシズさんはそう話す。
俺はサイキョーギレードでゲルドに攻撃する。
ゲルドが怯む中、俺はサイキョーギレードのフェイスユニットのレバーを素早く2回動かす。
『ライダー!』
『ライダー斬り!』
ライダー斬りを発動して、刀身にピンク色の光を纏わせて、ゲルドに攻撃する。
その際、肉切り包丁を破壊する。
ゲルドは、反撃をしようとする。
すると、ジオウライドウォッチIIのD’9サイドが光る。
リアム「お前の未来が……………見える!」
俺がそう言うと、頭部のバリオンプレセデンスが回転すると、未来が見えた。
それは、ゲルドが
俺はサイキョーギレードで
リアム「ハアッ!」
ゲルド「ぐぅぅ……………!」
リムル「あいつ、本当に未来が見えてるのか…………!?」
シズ「凄い……………。」
紅丸「あれが……………リアム様の本気……………。」
ゲルドは、再び何かをしようとする。
再びバリオンプレセデンスが回転すると未来が見えて、
俺はサイキョーギレードで
その隙に、サイキョーギレードのフェイスユニットのレバーを操作して、文字を変える。
『ジオウサイキョウー!』
すると、アラビアンテイストな待機音が流れてきて、トリガーを引く。
『覇王斬り!』
リアム「セイヤーッ!!」
俺は覇王斬りを放つ。
ゲルドに向かって、時計の文字盤を模した七色の斬撃が飛んでいく。
ゲルドはそれを食らって爆発して、倒れ伏す。
ゲルド「ぐぅぅぅ……………!」
ゲルドが怯んでいる隙に、サイキョーギレードを地面に突き刺し、ジカンギレードを取り出す。
『ジカンギレード!』
そして、サイキョーギレードのフェイスユニットを取り外し、ジカンギレードに装填する。
『サイキョーフィニッシュタイム!』
俺はサイキョーギレードのブレード部分をジカンギレードと合体させる。
これが、サイキョージカンギレードだ。
ゲルドが立ち上がる中、俺は叫ぶ。
リアム「止めだ!」
切先を天に向けると、金色のエネルギーがサイキョージカンギレードから伸びて、ピンク色の『ジオウサイキョウ』と書かれた文字が浮かぶ。
銀姫「あれ……………何て読むの?」
紅丸「さあ……………?」
リムル「派手だな……………。」
シズ「確かに……………。」
銀姫、紅丸、リムル、シズさんがそう話す中、必殺技名が出る。
『キング!ギリギリスラッシュ!』
リアム「うぉぉぉりやぁぁぁぁぁ!!」
ゲルド「ぐわァァァァァァ!」
俺の攻撃がゲルドに命中して、ゲルドは爆発する。
煙が晴れると、ゲルドは重傷を負いつつも無事だった。
どうやら、再生能力で仕留め損ねたそうだな。
リアム「仕留め損ねたか。」
リムル「リアム。あとは任せてくれ。」
リアム「ん?ああ。」
リムルは前に出る。
すると、バリオンプレセデンスが回転して、未来が見えた。
リムルがゲルドを捕食者で取り込んで、ゲルドが消える事を。
俺は、それはあまり良しとはしなかった。
ゲルドは、ゲルミュッドが言うあの方の陰謀に巻き込まれた被害者なのだ。
俺はゴーストライドウォッチを起動する。
『ゴースト!』
そんな中、リムルはゲルドと相対していた。
ゲルドは、リムルを掴み上げる。
ゲルド「お前を食らってやろう!」
リムル「お前に食われる前に、俺がお前を食ってやるよ。俺は………スライムだ!」
リムルは敢えて変身解除して、スライムの状態に戻る。
食い合いの流れは、リムルが優勢だった。
そんな中、リムルはゲルドの精神世界へと向かい、俺も向かう。
リムル「何だ、この光景?」
リアム「枯れ果てた大地………。」
リムル「えっ!?何でリアムまで居んの!?」
リアム「ゴーストの力で、ちょっとお邪魔したよ。」
リムル「お前、何でもありだな。」
俺がそう言うと、リムルは呆れ顔でそう言う。
すると、子供の泣き声が聞こえてくる。
リムル「アレは………豚頭族の子供か?」
リアム「あんなに痩せ細って………。」
すると、そこに大柄な豚頭族と、その従者の豚頭族がやって来る。
リムル「あれは……………?」
リアム「あれが、後の魔王ゲルドさ。」
リムル「何で知ってんだよ!?」
リアム「俺は見たからな。魔王ゲルドの記憶を。」
俺たちがそう話す中、後のゲルドとなる豚頭族は。
ゲルド「腹が減ったのか。少し、待っていなさい。」
そう言うと、ゲルドは自分の左腕を千切る。
それには、後ろの豚頭族が目を背ける。
ゲルドは、千切った左腕を、子供達の前に置く。
ゲルド「さあ、食べなさい。」
子供達は、一瞬躊躇ったが、一心不乱にゲルドの左腕を食べる。
それを見て、ゲルドは。
ゲルド「しっかり食べて、大きくなるのだぞ。」
そう優しく語りかけた。
その後、場所を移動したゲルドは、一人の豚頭族から懇願される。
豚頭族「王よ。もうお辞め下さい。この大飢饉の中、王である貴方まで失ってしまっては、我ら豚頭族には、もはや絶望しかありません………。」
そんな痛切な願いを聞いたゲルドは、いつの間にか再生した左腕を見ながら。
ゲルド「…………一昨日生まれた子が、今朝死んだ。昨日生まれた子は、虫の息だ。この身はいかに切り刻もうと再生するのに………これが既に絶望でなくて、何だと言うのだ。」
豚頭族「王よ………。」
ゲルド「森に入り、食料を探す。」
豚頭族「あ………。王よ!ジュラの森は、暴風竜の加護を受けし場所………!」
ゲルド「その暴風竜は、封印されて久しい。………少しばかりの恵みを………。」
ゲルドは、その豚頭族の静止を振り切って、ジュラの森へと向かっていく。
しばらくして、ゲルドは倒れ、ゲルミュッドと出会った。
すると、俺とリムルの背後に、豚頭魔王、ゲルドが現れる。
ゲルド「あの方は教えてくれた。豚頭帝となった俺が食えば、
リムル「食い合いは、俺に分がある。お前は負ける。」
現実世界では、リムルに取り込まれ、溶け始めているゲルドの姿があった。
現実世界の俺は、それを見て、仮面の下で涙を流していた。
ゲルド「俺は、他の魔物を食い荒らした。ゲルミュッド様を食った。同胞すら食った。同胞は飢えている。俺は負ける訳にはいかない。」
リムル「………この世は弱肉強食。お前は負けたんだ。だから、お前は死ぬ。」
ゲルド「俺は…………負ける訳にはいかない。俺が死んだら、同胞が罪を背負う。俺は罪深くとも良い。皆が飢える事のない様に、俺がこの世の飢えを引き受けるのだ。」
リアム「…………それでも、お前は負ける。だが、安心しろ。お前の罪や同胞の罪は、俺が背負ってやる。」
ゲルドは、俺の言葉に驚いた。
ゲルド「………何だと?」
リアム「民を心から思う貴方に、敬意を表して。」
リムル「なら俺は、お前達オークの罪を食ってやる。」
ゲルド「俺の罪を………背負う?食う?」
リムル「ああ。お前だけじゃなく、お前の同胞、全ての罪も食ってやるよ。」
ゲルド「同胞も含めて………罪を?フッ。お前達は欲張りだ。」
リムル「そうだなぁ。俺は欲張りだよ。」
リアム「でも、欲張りで何が悪いんだよ?」
俺とリムルがそう言うと、俺たちの足元から枯れ果てた大地が、緑豊かな草原となっていき、ゲルドも、豚頭魔王から、普通の豚頭族としての姿に戻っていく。
ゲルドが目を開けると、そこには。
ゲルド「お………!おおっ…………!」
そこには、自然溢れる草原が広がり、鳥の鳴き声、子供達の笑い声、川のせせらぎが溢れていた。
それを見て、ゲルドは、膝をつき、大粒の涙を流す。
ゲルド「…………強欲な者達よ………俺の罪を背負いし者よ………!俺の罪を食らう者よ………!感謝する。」
リアム「魔王ゲルド。」
ゲルドがそう言う中、俺は話しかける。
ゲルド「何だ?」
リアム「魔王……………いや、民を思う豚頭族の王よ。貴方の覚悟の強さは本物だ。そんな貴方だからこそ……………豚頭族の皆が笑顔で暮らせる姿を見届けて欲しい。俺達が貴方との約束を果たすその光景を。」
リムル「リアム……………魔王ゲルドを助けるのか?」
リアム「ああ。やっぱり、アンタには、笑顔で溢れる豚頭族達を見守ってほしいからな。」
ゲルド「…………………ふん。」
そう話すと、俺は魔王ゲルドの魂をゴーストライドウォッチの力で、眼魂に移す。
これは、心からの本音だ。
民を思うからこそ、豚頭族達が、笑顔で暮らしている世界を見届けて欲しい。
俺は、自分の意識が現実世界に戻った事を実感する。
リムルは、スライムとしての姿から、人としての姿になる。
リムル「…………しばらく休むが良い。ゲルド。」
リアム「ああ。」
俺とリムルは、そう呟く。
豚頭帝が倒された事により、飢餓者の効果も消滅した。
現時点を持って、豚頭族の侵攻は、終わったのだった。
俺は変身解除して、リムルと共に振り返ると、皆が歓声を上げる。
豚頭族達は、王を失った悲しみに暮れていた。
そんな中、ゲルドのそばにいた豚頭将軍は呟いた。
豚頭将軍「王よ………。やっと………解放されたのですね。」
そうして、戦いは終結した。
その後、戦後処理の為に集まる事になって、蜥蜴人族達は、引き上げて行った。
俺とリムルは、鬼人達に話しかける。
リムル「………終わったな。」
紅丸「はっ。」
リアム「豚頭帝を討ち滅ぼしたら、自由にしてもらって良いという約束だ。今までご苦労だったな。」
紅丸「リムル様、リアム様。お願いがございます。」
リムル「何だ?」
リアム「ん?」
俺とリムルがそう言う中、紅丸は俺たちに話しかける。
紅丸「何卒、我らの忠誠をお受け取り下さい。我ら、これからもリムル様とリアム様にお仕えいたします!」
リアム「え?」
リムル「…………良いのか?」
白老「異論はござらぬ。」
蒼影「あなた様方に会えて、自分達は幸運であります!」
紅丸の言葉に、俺たちはそう聞いて、白老、蒼影が答える。
すると、紫苑はリムルの方に、銀姫は俺の方に来る。
紫苑「フフフフッ!」
リムル「うっ!ううっ………。」
紫苑「私は、リムル様の秘書兼護衛ですよ!絶対に離れませんからね!」
銀姫「私も、リアム様の秘書兼護衛です。離れたりなんて、しませんよ。」
リアム「そ…………そうか。」
紅丸「我らの命、果てるまで!」
リムル「う………うん。」
リアム「そ、そうか。」
こうして、紅丸達鬼人は、俺たちの仲間になったのだった。
ウォズ「こうして、豚頭魔王は倒された。そして、この出来事で、我が魔王は魔王種を獲得した。だが、それが今後の歴史にどのように影響していくのか。それは、誰にも分からない。」
今回はここまでです。
リアムは、ジオウIIに変身して、魔王種を獲得しました。
そして、リアムが、魔王ゲルドの魂を保護しました。
これにて、豚頭族との戦いは終わりました。
次回は、ガゼル王が来るまでです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
リアムの運命の人はクロエですが、リアムの事を好きになるのは、銀姫もです。
イングラシアでのエピソードで、どんなのをやってほしいというのがあれば、受け付けますよ。
アナザーライダーに関しては、どうしましょうか?