ありふれた職業で世界最強 白騎士と創世の龍   作:Als_EX

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9話 再会

これで誤魔化せ……てないね!恵里がすっごいジト目でこっち見てる!

そらそうだ!エクスカリバーなんて分かりやすいもん持ってたらさぁ!

 

とか頭の中で喚いているとメルドさんが話しかけてきた。

 

「すまない、私はハイリヒ王国騎士団団長のメルド・ロギンスだ。助力に感謝する」

「いえ、通りかかっただけですから」

 

メルドさんはまだ警戒してるみたいだな。

怪しまれないうちにさっさと行くか。

 

「それでは私はこれで」

「待ってくれ!」

 

何故か引き留められた。何も怪しいことはしてないはず!

 

「なんです?」

「ここから下の階層の攻略の手助けをしてもらえないだろうか?」

 

なるほど。

 

「すみませんが断らせて頂きます」

「理由を聞いてもいいだろうか?」

 

ここは正直に話すべきかな。

 

「実はここより更に下の階層に人を探しに来ているのです」

「こんなところに人を?」

「はい。しかし彼がいつまで持つかわからないのです」

「そうか…それは仕方がないな。引き留めてすまなかった」

「いえ、頑張ってくださいね」

 

そう言ってこの場を後にする。

やっぱりまだ怪しんでるな。まぁ丸く収まったし大丈夫でしょ。

 

『なんとかなったね』

 

危なかったけどな。

 

 

 

 

 

それから大体1ヶ月。

俺はオルクスの最下層と言われる第100層に辿り着いた。

ここまでの階層はしらみ潰しに探してきたから残っているのはこの階層だけだ。

アルビオンの話だとまだ生きてるみたいだから頑張るか。

 

 

 

全っ然いない。マジで何処?

二、三時間くらい探したが全然見つからない。

 

ハジメを探しながら走っていたとき、ふと視界に入り込んだものがあった。

不思議な模様が描かれた台座だ。そこには6つの穴が空いている。

何これ?

 

『あー…』

 

何?何か知ってるのか?

 

『これはオルクス大迷宮の入り口だね』

 

は?何言ってんの?

 

『解放者が大迷宮を作ったって話はしたでしょ?その目的って言うのがいつかエヒトに反逆する者が現れた時に解放者の力である"神代魔法"を継承するためなんだ』

 

そうだったのか。

 

『それでその人がエヒトに対抗できるかどうか試す意味も込めてそれぞれの大迷宮には"テーマ"とそれに対応する"試練"があるんだ。そしてここ、オルクス大迷宮のテーマは"強力な数多の魔物との豊富な戦闘を経て経験を積むこと"』

 

それとなんの関係が?

 

『実はこの場所はまだ途中で、この下にさらに100層あるんだ』

 

は?

 

『そしてこの迷宮は最後に来ることになっている。つまり……』

 

つまりまだ俺じゃ入れないってことか?

 

『そういうこと。しかも彼はそっちにいるかも知れないんだ』

 

マジかー…

それじゃあどうにもならねぇじゃん。

どうすっかなぁ…

 

『あっ…!』

 

え!?何!?

 

『場所が変わった!』

 

はぁ!?

 

『今ちょうど彼の位置が変わった!彼は今ライセン大峡谷に居る!』

 

えぇ…どうすりゃいいのよ……

 

『空間魔法使えばいいんじゃない?』

 

そういやあれどんな効果なの?

 

『簡単に言えば空間操作だね。ワープとか』

 

なるほどそういうことか。

じゃあやってみようか!

 

 

 

 

 

俺は空間魔法でホルアドの郊外に転移した。

本当一瞬で外に出られたな……

 

そういやどっちにいけばいいんだ?

 

『案内は任せて!』

 

頼んだ!

 

そう言って俺は空へ飛び上がった。

推進力は風属性魔法で、空気抵抗とかめんどくさいのも風属性魔法で。

光属性魔法で他の人から見えない様にして完璧。

 

よし!行くぞ!

 

『おー!』

 

 

 

 

 

【ライセン大峡谷】

 

西にあるグリューエン大砂漠と東にあるハルツィナ大樹海との間を一直線に通る深さ1.2km、幅は最大8kmにも及ぶ大峡谷。

谷底には魔物が多数生息しており、しかも峡谷内では魔法が殆ど使えなくなり、仮に使おうとしても大量の魔力を必要とする。そのため処刑場として利用されていたこともある。

 

そんな所に魔法を使ってで飛び込んだらどうなるか。

纏っていた魔法の効果は切れ、推進力も無くなる。

つまりそのままの勢いで吹っ飛ぶ。

今俺はそんな状況だ。

 

『だから手前で止まろうって言ったのに〜!』

 

なんとか目を開け前を見ると兵士っぽい人数十人と亜人族数十人、後目立つのが2人立っていた。

 

「よっ…避けて〜!!」

 

ズザザザァァァァ!

 

俺は結局制御できず、綺麗に顔面ダイブを決めた。

 

『だ…大丈夫……?』

 

死ぬほど痛いぞ。

一応アヴァロンで回復は出来たが一気に貯めてた魔力が無くなった。

また貯め直しかぁ…

 

「は?」

 

全員が固まっている。

仕方がないだろう。人間がものすごい勢いで目の前に突っ込んできたのだから。

 

『でもなんとか目的地には到着したね』

 

え?

 

ってことはここに……

 

「リュート…か……?」

 

この声、少し記憶のより低いけど間違いない。

 

「ハジメ、やっと見つけた」

 

そこにはとても古傷(黒歴史)が抉られるような見た目に変わり果てたハジメの姿があった。

 

 

こうしてようやく俺たちは再開することができた。

 

…だいぶダサいけど。




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